こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2023年2月8日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1107
の事件について感想・考察を書いていきます。
前回の記事はこちらです。
名探偵コナン サンデーFILE.1106 感想・考察「 達眼の悪魔 」
羽田浩司殺害事件のこれからの展開予想-羽田浩司殺害事件考察用記事-
羽田浩司殺害事件の第二話が明らかになりましたね。
今回も時系列と新たにわかったことを押さえておきたいと思います。
目次
過去の流れ
- 今回も冒頭でコナンと黒田が会話して始まりました。
- ここから回想に入っていきます黒田は、フロントの人に、アマンダの部屋の場所を聞きますが、教えてもらえませんでした。
- ここで同一回想の中で、ラム視点に切り替わります。ラムはアマンダと会話します。
- ラムは、アマンダの弱点である浅香を、誘き寄せようとしていることをアマンダに教え、薬を見せます
- アマンダは、ラムが手に持っている薬を、無理矢理飲みます。
- ラムはアマンダはもう助からないと諦めて、羽田浩司の部屋に向かいます。
- ここで、回想は浅香視点に切り替わります。羽田浩司の部屋についた浅香は、羽田浩司と会話します。
- アマンダの嘘に気付いた浅香は、アマンダの部屋に戻ろうとしますが、先にラムが羽田浩司の部屋に到着したため、身を潜めます。
- ラムと羽田浩司が会話します。ラムは浅香を探していましたが、いないと言って追い払います。
- 再び、羽田浩司と浅香が会話しますが、羽田浩司は浅香を外に出させないよう、スタンガンで浅香の動きを封じます。
- 羽田は浅香を本棚に隠し、角の駒を浅香に渡します。ここで浅香の意識が途切れます。
- 視点は黒田に変わります。黒田はアマンダの部屋を突き止めようとして、ホテルのスタッフに自身のスマホを拾わせていました。
- ここでさらに、視点はラムに切り替わります。ラムは羽田の部屋に再度やってきて、無理矢理押しいります。
- 羽田はラムが本棚に近付いたところで、浅香が見つからないように烏丸についてラムに話し始め、ラムの動きを止めます。
- 視点は黒田に切り替わり、黒田はアマンダの遺体を発見しました。ここで、アマンダの残したメッセージを目撃します。
- 視点はラムに切り替わりますが、ラムの部下が羽田に暴行を加え、浅香の居場所を吐き出させようとしていました。
- アマンダの遺体が見つかり、警察がやってきたことを知ったラムは羽田を毒殺しようとします。
- ここで黒田の回想に切り替わります。
- 黒田はアマンダを調べ、毒殺されたのではないか?と考えます。
- 黒田は羽田浩司とアマンダがチェスをしたと考え、ホテルのスタッフに羽田浩司の部屋を聞きます。
ラムの左目
ラムの目に関する能力は、フォトグラフィックメモリーの類で、一度見たものは忘れない、しかも、相手の仕草や癖も記憶するため、変装したとしても見破れてしまうということがわかりました。
若い頃は両眼ともこの能力があったようですが、17年前の時点では左目のみがこの能力を有していたようです。
サンデーFILE1100のキッド回で、脇田が「左目があったころなら役に立てた」といった趣旨の独白をしていましたが、記憶力、特に相手の仕草や癖を見抜けるといったことを指していたようですね。確かにこの能力があれば、キッドがマジックを披露しようと変装しようと見抜けてしまうわけです。
日本の大富豪
アマンダがラムと日本の大富豪の誕生パーティーで出会ったという話で、その大富豪は烏丸蓮耶ということが確定しました。前述のラムの能力を使い、政財界の大物たちを脅すことで、組織が大きくなろうとしているということもわかりました。
アマンダの殺害犯
ラム達は、アマンダの弱点を探っており、ようやくボディーガードの浅香がアマンダが娘のように大切にしているということを突き止めました。浅香が狙われると知ったアマンダが決死の覚悟で、ラムが持っていた毒薬を自ら飲みます。アマンダの殺害犯はちょっと特殊で、自殺といえば自殺なのですが、薬を用意したのはラムでした。
この構図は裏切りのステージとよく似ているように思います。
公安の仲間だったバーボンこと降谷とスコッチこと諸伏に対応するのが、親子同然の浅香とアマンダです。スコッチを助けようとしたのがライですが、ライの支援もむなしくスコッチは亡くなってしまいました。ライに対応するのが黒田だとすると、冒頭のコナンとの会話で判明している通り、黒田は上司の命令でアマンダと会おうとしており、時間になっても連絡が来ないため、何かあったであろうアマンダに接触しようとしていました。危険を察知し、助けようとしている部分が類似していますね。
ところが、黒田がなんとかアマンダの部屋に辿り着いても、残念ながらアマンダは亡くなってしまいました。
ライとスコッチのように密かに関係を構築していたという点も似ています。
バーボンは、「ライがスコッチを死なせた、そういう選択肢を選ばせた」と勘違いしていますが、もしかしたら浅香も同じでどういう経緯になるかは不明ですが、「黒田がアマンダを守ってくれなかった」と勘違いしているのかもしれません。
それが理由で、93巻のキャンプ回にて若狭が黒田を睨み、「気になる人物を観察するために野放しにした」といった趣旨の質問をしたのかもしれません。
ナイトの駒
ここでナイトの駒のメッセージについてです。
以前、私は、ナイトの駒に関して次のように考えていました。
これまでは浅香がアマンダ殺害犯だと考えており、ナイトの駒のみで浅香を示し、腕時計は文字盤のキスマークが、猫の目のように縦長の瞳孔のように見えることから、ラムの目を示しているのではないかと考えていました。
これまではアマンダが犯人の浅香を示すナイトの駒のみを置いていたが、浅香がしばらく経ってメッセージに気付き、ラムが犯人であると仕向けるために、腕時計を用いたと考えていました。
名探偵コナン サンデーFILE.1104 感想・考察「 血染めの騎士 」
ただ、今回、ラムが犯人とわかりましたが、ナイトの駒と腕時計の解釈自体は間違っていないと考えられます。つまり、両目が黒いのはサングラスもしくは黒内障を示し、ナイトのみでボディーガード、いわゆる誰かを守るナイトを示していると考えられます。アマンダが大事にしていた駒であれば、娘のように育てた浅香を指しているとも考えられます。
腕時計には文字盤にキスマークがついており、猫の目のように見えることから、ラムを指していると考えられます。ここで重要なのは、ナイトが腕時計のベルト部分で囲われているというところです。
これは、ナイト、つまり浅香に対し、腕時計、つまりラムに狙われているということを指しているのではないでしょうか?
ここで、アマンダの机にお酒が置いてあることも、ヒントになっているのかもしれません。
アマンダとラムの会話で、ラムが浅香を狙っているような発言をしていたため、アマンダがなんとか最後の力を振り絞って娘の危険を知らせるメッセージを残したのだと考えられます。
敢えてチェス盤のシートを敷いたのは、誰かとチェスの対戦をしていることを示すための意味が込められていると考えています。
羽田浩司の言動
羽田浩司は、アマンダが浅香にナイトの駒を取りに行かせた意図を解釈し、ラムたちが羽田浩司の部屋にやってきた際、浅香を庇うため、部屋の中の棋譜が収納された本棚に浅香を隠すという手段を取りました。確かに1話目で不自然に本棚が出てきましたが、そう使うんだ?という印象でしたね。
それでも僕を殺すと言うんですか
浅香が羽田浩司を殺そうとしていた描写ではなく、ラムたちが部屋にやってきていて、あの人たちが無関係の僕を殺すんですか?と浅香に聞いていたという描写で使われていましたね。思ったよりサラッとしていて、え?そんな感じで終わるの?という発言でした。
遠見の角に好手ありってね
浅香にお守りを託した際に発していた言葉ですが、「相手から奪った」という意味は省かれていて、睨みをきかせるという部分に焦点が当たっていたように思います。この言葉の意味も含めて浅香=元組織説を推していましたが、実際にはそうではありませんでした。
ただ、浅香はなぜか組織について、特に薬について詳しい情報を持っているので、組織と関わる何かがこれから起きることが考えられます。組織を睨んでいた浅香の反撃がこれから始まりそうです。
これを持っていれば敵に見つかりにくいし
一つの説ですが、アマンダが羽田浩司のファンというのは有名な話のようなので、もしも羽田浩司が肌身離さず、お守りのように角の駒を持っていることを組織が知っているとしたらどうでしょうか?
当然、羽田浩司がその角の駒を持っていないとわかると、浅香は駒を持って逃げたのではないか?
つまり、すでに遠くに逃げていて、近くにいないのではないか?と勘違いしてくれると踏んで、角の駒を渡したのではないでしょうか?
もちろん、アマンダの遺体が見つかって警察がきていたために、ラムはすぐその場を去る必要があったので、じっくり部屋を探す余裕はなかったでしょうが、灯台下暗しで、本当は近くに浅香がいるのに、ラムは浅香が角の駒を持って逃げたと勘違いし、仕留め損なったのだと考えられます。現在、脇田がコナンに角の駒について聞いているので、角の駒を探す描写が今後描かれるかもしれません。
羽田浩司は暴行を受けていましたが、それでも浅香の居場所を割らずに、隠し通しました。所々明るい性格が見えましたが、浅香を守り通す姿勢はカッコよかったですね。
ラムと烏丸とプロジェクト
アマンダと羽田浩司の発言により、ラムのバックには烏丸がいることが判明しました。回想内の30年前、つまり全体の時系列で47年前、体調不良で欠席した烏丸の代わりに、ラムが国際経済フォーラムの年次総会に出席していたことがわかりました。
半世紀前に始まったプロジェクトと時期が近いですが、烏丸の体調不良が関係するのでしょうか?
もしそうであれば、烏丸には持病があったと考えられ、この頃から治療薬を開発するプロジェクトを発足したのだと考えています。
宮野厚司の理論を認めてくれたスポンサーと研究内容の考察-APTX4869考察用記事
また、ラムはアマンダの死の間際に、ラムはあだ名ではなく、父親から引き継いだコードネームだと発言していました。子どもの頃から引き継いだということで、その頃から烏丸の近くにいたということがわかります。
その他
- 黒田の当時の上司は、今後登場するのか?
- 組織に加わった、変装と声帯模写を得意とする若い女について
- 宮野夫妻事故死の時系列
- 67年前の烏丸の誕生パーティーに、アマンダが参加していたが、他の資産家は参加していなかったのか?
- 47年前の国際経済フォーラムについてはどうか?
- 呼吸器の老人や、猛禽類使いの老人は金持ちそうだが、誕生パーティーやフォーラムに参加していなかったのか?
など気になるところがありますね。
特に組織に加わった変装と声帯模写を得意とする人物に関して、ラムのイメージにある人物はクリス=ベルモットだと思うのですが、私はシャロンとは別人だと考えています。シャロンは20年前にジョディの父を殺害していますが、ラムが認識している人物は17年前、もしくはその少し前に入ったと考えられ、時期がややずれています。
もちろん、ジョディの父を殺害した人物が20年前時点では単独、あるいはラムの知らないところで活動していたということもあるかもしれませんが、今のところは別人説を推しています。
その根拠となる描写は以前考察した通りで、髪の毛の長さにあると考えています。今回ラムがイメージしたベルモットは髪の毛が短かったのですが、ジョディは20年前から年老いていないと考えています。
この世に神様なんているのかしら?-シャロンとクリスは同一人物なのか-
もちろん、「漫画だから」で一蹴されてしまう可能性もあるのですが、不老の人間は髪の毛は伸びないのでは?という前提?疑問?のもと、シャロン(ショートヘア)とクリス(ロングヘア)が同時期(1年前)に同一人物として存在するはずがない、別人しかないのでは?と考えています。
今後の展開?
今回の話を受けて考えたのは、浅香が羽田浩司の遺体を見た後、口元を拭うのではないか?というものです。
93巻の黒田兵衛の回想では、羽田浩司は口から吐血していませんでしたが、若狭や脇田の回想では、口から吐血していました。
当初は黒田兵衛の回想は93巻で割と早めに登場していたため、黒田の回想だけ遺体の描写が定まっておらず、吐血なしで描いていたのではないか?という見方もしていました。ただ、羽田浩司が殺害されている時、浅香が部屋に居たのであれば、羽田浩司の殺害後、ラムが遺体を見る→浅香が遺体を見る→黒田が遺体を見るといった流れが考えるため、黒田が遺体を見る前の浅香が口を拭った可能性が考えられます。
ただ、否定要素としては、宮本由美やメアリー、降谷の羽田浩司の遺体のイメージが吐血ありなので、浅香が口を拭って、黒田がそれを見たのであれば、最新の遺体の状況は吐血なしとなります。最新の遺体の状況をイメージとして描くのがあり得そうという点では、浅香が拭ったとは考えにくいのが否定要素となります。
羽田浩司の遺体の回想描写について公安の情報をもとに再考察してみた
羽田事件の関係者?が回想する羽田浩司の遺体の回想はそれぞれどこから得た情報か
また、メモを読んでいただければと思います。