こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2023年2月1日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1106
の事件について感想・考察を書いていきます。
前回の記事はこちらです。
名探偵コナン サンデーFILE.1105 感想・考察「 陥落の涙 」
いよいよ連載再開しましたね!真相が少しずつ明かされてとてもワクワクドキドキしながら過ごしています。
この記事では今回の事件でわかったこと、流れ、気になったことについて触れていきます。
目次
過去の回想でわかったこと
まずは、今回の話によってわかったことを記載します。
過去の回想をメインで書きます。また、キャラごとに分けて記載します。
ラム
特殊能力のようなものがある。右目を押さえて、右目からの視覚情報を遮断し、猫のような瞳孔の左目のみで映像を視認し、侵入した監視カメラの映像に映った人物と過去の記憶にあるアマンダのボディーガードと照合している。アマンダのボディーガードのみを映像から判定した上で、部下にアマンダのボディーガードをスタンガンで気絶させ、全員スーツケースに入れて連れ去っている。
アマンダとの会話で、50年前、日本の大富豪の誕生パーティーに子どもながら参加していたことが判明。当時かはラムと呼ばれていた模様。当時、何歳だったのか不明なので5-10歳の幅を持たせていたとしても、17年前の回想+回想内からさらに50年前ということからラムの現在の年齢は72-77歳と、少なくとも70歳以上になる。
「あの方」に長年仕えたピスコが71歳だったことを踏まえると妥当か?
羽田浩司
羽田浩司は当時28歳で将棋の四冠王。趣味のチェスで昨年はベスト4の成績を残している。アマンダとのチェスを嗜んでいる際に、浅香が好みのタイプだと判明。将棋の棋士仲間が一過性黒内障を患っていることから、浅香の右目のざわつきも同じ病気ではないか言い当てた。紙で見ないと集中できない質で、色々な人の棋譜を置いておけるようホテルの人に本棚を置いてもらっていた。
アマンダ・ヒューズ
次の大統領選に出馬するとの噂あり。チェス大会前日時点では、浅香が1番近距離にいる側近だが、複数のボディーガードがいる。羽田浩司と紅茶をしながらチェスを嗜んでいた。日本語がうまく、羽田浩司と日本語でチェスをするために猛勉強したらしい。浅香にも手伝ってもらったとのこと。今は亡き浅香の父にボディーガードをしてもらっていた。浅香以外のボディーガードと連絡が繋がらなくなったことをきっかけに、浅香に羽田浩司の部屋にナイトの駒を忘れたからとってきて欲しいとお願いした。その後、ラムと邂逅する。50年前、日本の大富豪の誕生パーティーに参加し、ラムと会っていることが判明する。
レイチェル・浅香
若狭留美の本名、当時20歳で年齢に偽りなし。浅香の父もアマンダのボディーガードをしていたが、アマンダの盾となり、何者かに撃たれて死亡。その犯人を見ていた幼き浅香は、法廷で証言後、証人保護プログラムで名前を変えて平和に暮らすはずだった。しかし、父と同じくボディーガードを懇願し、アマンダのボディーガードとなる。母親は病気で亡くなっている。
黒田兵衛
現在の年齢は50歳で、17年前は33歳と確定しているため、年齢に偽りがない。また、当時の所属は警察庁警備局警備企画課と判明。休暇をとってアメリカにいる友人とチェスの大会を見るために渡米した模様。アマンダ・ヒューズのことは興味なさそうだった。トイレで組織の人間に襲われそうになるが、返り討ちにあわせる。
過去の流れ
回想1
- チェス大会を見るために渡米した黒田が、アメリカに住む友人とホテルのバーで酒を飲む
- 黒田はホテルのバーに羽田浩司がいるところを目撃する
- 飲み終えた黒田達はホテルの廊下でアマンダおよび浅香とすれ違う
- 羽田浩司とアマンダがチェスをしながらアフタヌーンティーをする
- アマンダは浅香の生い立ちなどを話す
回想2
- ラムが防犯カメラの映像からアマンダのボディーガードを特定する
- ラムの部下はアマンダのボディーガードを気絶させていく
- 部屋に戻ったアマンダと浅香だったが、アマンダは羽田浩司の部屋に駒を忘れたといって羽田浩司の部屋に取りに行かせる
- アマンダの部屋にラムがやってくる
- 黒田、トイレで組織の人間に襲われるが返り討ちにあわせる
現在の流れ
- 黒田がコナンに過去の話を始める(回想1開始)
- 途中で回想が若狭先生の回想に変わっており、探偵団や小林先生に声をかけられて我に帰る(回想1終了)
- 体調が悪いということで先に帰ろうとするが、小林先生の傘を折ってしまい、自身の傘を渡すことに。
- 一方、キャンティとコルンは狙撃対象の若狭先生がビルから出てくるのを狙っていた。
- ラムからキャンティに通信が入り、ラムが取り逃したボディーガードであるため、外さないように念を押される。(回想2開始)
気になったところ
アマンダと浅香
アマンダの周辺人物が浅香を雇った理由がわからなかったといった内容がネット記事になっていましたが、これはおそらく浅香が証人保護プログラムを受けていたからと考えられます。幼い頃に両親を亡くし、ジェイムズにFBIにならせてくれとお願いしたジョディと、なんだか境遇が似ていますね。タワーマンションに住んでいたのも同じです。アマンダと浅香はそれくらい昔から絆があり、アマンダは自分の娘のよう浅香を育ててきました。アマンダを殺害する動機が浅香にはないことがわかります。つまり、アマンダの殺害犯は浅香ではないことが濃厚だと考えられます。
浅香≠組織?
特に気になったのは、浅香は黒の組織の人間ではないのか?というところです。キャンプ回で灰原センサーが反応していたように記憶していますが、今回の事件では、浅香は既に組織の人間に狙われていました。しかも、浅香個人への恨みなどではなく、アマンダのボディーガードだからという理由によってです。これらの反応をみると、浅香は組織員ではないと考えられます。これから組織に属すのか?というのも考えにくいのですが、あの反応は一体なんだったのでしょうか。
95巻のAPTX4869の投与者リストを眺めたり、101巻でヘルエンジェルという言葉や、羽田浩司の遺体を浮かべながらあの毒薬といっていました。
とても組織と関係がないと言い難いため、ここはやはり灰原のセンサーを信じて
浅香=元組織のルートで考えてみたいと思います。
ラムの目
過去に見たアマンダのボディーガード達と映像の人物を照合しているところを見ると記憶力や動体視力?がとても優れているように考えられます。記憶力が優れている組織員は映画でキュラソーがいましたが、ラム自身の目が失われたために、キュラソーの記憶力が買われたのかもしれません。
また、この能力によってアマンダのボディーガードはことごとく排除されました。本丸に行く前にジワジワと周りから潰していって逃げ場をなくす目的があるのかもしれません。FBI連続殺害事件でも、ジンは大事の前にハエを消しておきたいといったニュアンスで発言していたため、似たような意味合いがあるのかもしれません。
黒田兵衛
休暇を本当に取らなければならないとの発言から、冒頭で発言していた休暇取得は嘘であり、目的が別にあったことがわかります。羽田浩司を目撃した時の反応は、あっ有名人!という感じなのに、アマンダを見た時はへーという反応でした。警察ではない友人ですら知っているアマンダの存在を、ゼロの人間が知らないはずがないですし、黒田はアマンダのことを要人と言っていることからも、黒田の本来の目的はアマンダに関するものだったと考えられます。
羽田浩司と浅香
羽田浩司は浅香に好意があったということが判明しました。思っていたキャラと違っていたので少々びっくりしました。若狭は97巻の山菜狩りとクローバーで羽田浩司を回想した際に、羽田浩司がそれでも僕を殺すというんですか?と反応していましたが、この羽田浩司の好意が関係している可能性もあります。ただ、例えば次のように解釈することも可能なのかなと思っています。
- 浅香は羽田浩司の部屋にナイトの駒をとりに行きましたが、もしかしたら、それはアマンダの嘘だった可能性があります。
- アマンダが浅香を助けるためについた嘘だと知った羽田浩司が、浅香がアマンダの部屋に戻ろうとするのを足止めしたのではないでしょうか?
- 部屋に戻りたいなら僕を殺すくらいの覚悟で来いといった流れがあったのかもしれません。
- アマンダの思いを踏みにじることになるけど、それでも僕を殺すというんですか?
という文脈になるなどは考えられそうです。
ラムと浅香
前述の通り、17年前の時点では、浅香を狙う理由はアマンダのボディーガードだったからということが判明しています。現在は、殺し損ねたことでラムに追われているという状況でした。93巻のキャンプの話で若狭は義眼に反応していましたが、ラムを恨んでいるのであれば、アマンダはラムに殺害されたのかもしれません。母親同然の存在を殺されたことでラムを憎んでいるというのもありえるかもしれません。
アマンダとラム
今回、アマンダの設定として大統領選に出馬しようとしていることがわかりました。この事件では、天候が雨であったり、狙撃が行われそうであったりとブラックインパクトと似ている部分があります。ブラックインパクトでは土門康輝にボディーガードがいましたし、組織が狙った理由としては土門が選挙に出ることだったため、アマンダが狙われたのも大統領選に出馬されると組織にとって不都合だったからという類似した構成なのかもしれません。アメリカの選挙がなぜ組織に関係あるのかについたはまた別で考察したいと思います。
ただ、ボディーガードを次々と襲撃し、アマンダの退路をたっていること、直接ラムがアマンダの元に姿を現したことから、ラムの狙いとしてはアマンダに何かしてもらいたいことがあるのかもしれません。大統領選の出馬を断念させるというのもありますが、組織にスポンサーとなってもらい、お金を出させるといったことも考えています。
アマンダの口から語られた日本の大富豪の誕生パーティーとは一体なんだったのでしょうか?
ラムが絡んでいるという事でおそらく、これは烏丸蓮耶が開いたもので間違いないと思います。
烏丸は40年前に100歳を超えていたため、この誕生パーティーが67年前に開かれたことから、80歳ごろの誕生パーティーだったのでしょう。
灰原が発言していた、半世紀前のプロジェクトと時期が近いですが、関係があるのかが気になりますね。
ラムは、アマンダとの会話で、回想内の50年前、つまり、現在軸から67年前に日本の大富豪の誕生パーティーに子どもながら参加していたことが判明します。当時、こどものうちからラムと呼ばれていた模様です。当時、何歳だったのか不明なので、5から10歳の幅を持たせていたとしても、67年の月日を考慮すると、ラムの現在の年齢は72から77歳と、少なくとも70歳以上になります。
「あの方」に長年仕えたピスコが71歳だったことを踏まえると、ナンバーツーの年齢としては妥当なのかもしれません。
ラムが子どもの頃からラムと呼ばれていること以外にも、ラムの目がタレ目であり、鷲鼻が、烏丸のシルエットの目と鼻に似ているようにも思います。実は、血縁関係があるのかもしれません。
そうなると、年齢的には孫くらいの年齢になりますね。
ラムが羽田浩司殺害事件で殺しをぬかっても、組織から始末されないのは、烏丸と血縁関係にあるからではないか?といった仮定が浮かびます。
黒田はなぜ狙われていないのか?
もう一点気になっているのは、黒田が現在狙われていない理由です。組織としては大柄の男をアマンダのボディガードとしてとらえているため、トイレで襲ったわけですが、浅香と違って現在狙われているわけではありません。
黒田は102巻で伊織と会話しており、内容的に伊織が元公安であることが確定しました。伊織の年齢が30歳である事を考慮するとおそらく警察庁に入庁したのが7年前の23歳ごろと考えられます。一方黒田は、伊織と数年前まで働いていたように考えられるため、黒田初登場時に描写されていた10年の入院期間がウソではない場合、直近の10年ではなく十数年前から数年前までの10年間と考えられます。
伊織との接点や羽田事件が17年前であることを考えると、黒田は羽田浩司殺害事件をきっかけに義眼になり、そこから10年間入院することになったのではないでしょうか?伊織が7年前に入庁したのであれば、丁度目覚めて警察に復帰した黒田と共に働いていたという流れが考えられます。
黒田が組織にやられて入院することになったために、組織から追われなくなった、つまり組織は黒田を仕留めたと考えたのではないでしょうか?
また、メモを読んでいただければと思います。