こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2024年9月4日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1132
の事件について感想・考察を書いていきます。
前回の記事はこちら
名探偵コナン サンデーFILE.1131 感想・考察「 鉛色の中日 」
概要
前回、伊織駿河役の長窪信哉が転落したところで話が終わりました。庵坂双子説など考えていましたが、違ったようですね。
今回の事件をざっくり振り返ります。
事件発生後、和葉の父、遠山銀司郎刑事部長が登場し、事情聴取中に2人も犯人に殺害されたことに対し、大滝警部を叱責します。
今回、長窪の遺体のそばにスマホが落ちており、そこには「下手から… 傀儡の悪魔」と書かれていました。
「下手」は演劇用語で左側のことを指すようですがEVILの単語を左から読んでも、結局EVILにしかならないとコナンと平次は考えます。
またこの時、遠山刑事部長は現場にいた人の中で「いてはならない人物がいる」と発言。これに対し、和葉(?)が遠山刑事部長を睨んでいました。
しかし、庵坂もこの言葉に反応。
どうやら過去に起こした殺人のことを触れられたと勘違いしたようでした。
コナンと平次は、長窪が転落した時の手すりが老朽化したものではなく、細工されたものであると気付きます。
大滝警部がコナン達に近寄りますが、コナンと平次は庵坂が起こしたという過去の事件について聞きます。
庵坂は半グレ集団に目をつけられた倉石を守るため、殺人を犯してしまいます。吉浦が正当防衛となる証拠の動画を撮っていたため、庵坂は無罪となり、その後、庵坂と倉石は吉浦に誘われて吉浦の劇団に入ります。
そして、この後事情聴取が行われますが、コナンと平次は部外者のため参加できませんでした。コナンは大滝警部に探偵バッジを渡し、事情聴取の内容を聞きます。
コナンと平次は事情聴取の内容を踏まえて推理しますが、演劇のスタッフの人たちから、ものが消えているという話を聞きます。
その後、庵坂の母からも話を聞き、楢沢が転落した際の写真、庵坂のアリバイが成立する写真を見せてもらいます。
しかし、庵坂は母親に対し、この写真は誰にも見せるなと言ったようです。
また、母親の情報によると、庵坂は体が悪いということや、それを吉浦にしか言っていないことがわかり、それがきっかけでコナンと平次は真相にたどり着いたようです。
そして、警察2人に見張られていた犯人が、コンビニのトイレから抜け出し、浪速ハルカスに向かいます。
浪速ハルカスの屋上にいるところを、コナンと平次に見つかったところで今回の話は終わりました。
犯人の正体考察
続いて、今回の描写を交えながら、犯人が誰なのか述べたいと思います。
私は、第一の事件の犯人は倉石で、遺体の偽装を行ったのが庵坂だと考えています。
そして、その後、第二、第三の殺人は庵坂が行ったと考えています。
第一の事件
庵坂の母親の写真には、楢沢転落時に庵坂が写っていました。庵坂にはアリバイがあることがわかります。
また、庵坂は楢沢のほうに向かった後、母親の元に戻ってきたことがわかります。
おそらく庵坂は、犯人が誰かわかった、もしくは犯人が誰か推測して、犯人を庇うために遺体の姿勢を変えた、偽装を行ったと考えられます。
第一の事件の際、倉石が上からスマホが落ちてきたことに対して「ホンマにさっき上から?」と反応していました。
まるで上から落ちてくることはありえないと思っているようです。
被害者の楢沢は庵坂の過去の事件について、スクリーンショットを残していたようでした。おそらく、垣脇が言っていた楢沢の恋敵の弱点である、事件性のあるもののことだと考えられます。
そして、倉石の反応から考えると、倉石は建物の上のほうで楢沢にこのスクリーンショットを見せられ、脅されたのではないでしょうか?
倉石は楢沢を突き落として殺害。
しかし、おそらくスマホも一緒に落ちたと考えられます。
庵坂は楢沢に駆け寄りスマホを確認。
スクリーンショットの内容から、倉石が落としたと考えたのかもしれません。
そして、遺体の姿勢を偽装。その後、楢沢のスマホを持って建物の上に行き、スマホの画面にメッセージが表示されるようにしてスマホを落とし、再び下へ行き、たった今来たように合流したのではないでしょうか?
その際、長窪が庵坂を目撃していたような発言をしたため、口封じの対象になったと考えられます。
第二の事件
日売演劇大賞を取ったときの賞状や、その劇が入ったタブレットが無くなっていることがわかります。
その劇では、第二の被害者である垣脇が叫んだ声が入っていたようです。
犯人はこのタブレットの叫び声を使って、垣脇の転落のタイミングを錯覚させたのではないでしょうか?
第一の事件で楢沢が転落した後、垣脇は庵坂と倉石の2人を意味深な表情で見ていました。
もしかしたら、この時、既に垣脇は犯人に当たりをつけていたのかもしれません。
それがきっかけで庵坂を脅したとか?
庵坂は垣脇を電話で呼び出し、ベランダから突き落として垣脇を殺害、垣脇の遺体の姿勢を変え、スマホにメッセージを残しておきます。
そして、ゴミ捨て場か、その近くの木と仮眠室のベランダに繋がる紐を用意し、賞状の入っていた額縁にタブレットを貼り付けます。
額縁を壁にかけるための紐に、ベランダからゴミ捨て場などに繋がる紐を通し、庵坂は仮眠室で倉石が来るのを待ちます。
コナンや平次達が庵坂の眠る仮眠室を訪れた際に、タブレットの叫び声を流れるようにして、タブレット付きの額縁が紐をつたってゴミ捨て場のほうに下っていったのではないでしょうか?
そのため、叫び声が遠ざかっていき、タブレット付きの額縁がゴミ捨て場などに当たったタイミングでドサッと音がしたのだと考えています。
第一の事件と、第三の事件では、遺体が落ちた時の音がドシッなのに対し、第二の事件ではドサッとなっています。
微妙に違う音が、遺体の落ちる衝撃音かそうでないかを表しているのかもしれません。
倉石に30分で仮眠室に来るように指示していたのは、たった今転落したように見せかけるためには、遺体の時間経過のズレを極力少なくする必要があったからだと考えられます。
第三の事件
第一の事件で長窪を口封じの対象にした庵坂は、ベランダの柵に仕掛けを行った後、事情聴取の部屋になるように部屋を片付けます。
長窪の事情聴取の際、タバコを咥えて現れた庵坂は、心理的に長窪がタバコを吸いたくなるように誘導。
まんまと長窪がベランダに出ます。
そして、暗号表をとりにいった庵坂は、暗号表が飛んでいって警察官がそれに気を取られていたタイミングで、何も口には出さず、アレを見てと言わんばかりに、指を上の方に向けて、長窪の視線を誘導します。
その結果、長窪がベランダから落ち、亡くなります。庵坂はこのタイミングで遺体の姿勢を変えます。
動機
動機に関して考えていきます。
庵坂は8年前、半グレから狙われた倉石を守るために殺人事件を起こしています。吉浦がその場にいて動画を撮っていたことで、無罪となるわけですが、倉石にとっては庵坂は恩人なわけですね。
そして、倉石はおそらく庵坂に対して、自分が原因で人生を変えることになってしまったと考えていたことでしょう。
そのため、楢沢に脅された際に、また庵坂の人生を変えてしまうと考えた倉石は楢沢を突き落としてしまったと考えています。
一方、庵坂は体が悪く、薬を飲んでいてもかなりきついことがわかりました。
おそらく、先が長くないと考えていたのでしょう。このことは吉浦にも話していたため、吉浦は服部平一役のポストにつくと考えていたのかもしれません。
第一の事件が発生した時点で、アリバイがあった庵坂ですが、楢沢の遺体とスマホを見て、倉石がやからしたと判断したと考えています。
そして、先が長くないために、罪を被ることを決意。
即座に腕木通信を思いつき、楢沢にEの文字を割り当てます。正直、なぜ庵坂がEの文字をこの段階で思い付いてたのかは説明が思いついてません。
なぜなら、庵坂は第一の事件で突然巻き込まれたようなものですが、それにもかかわらず、ある程度、殺害対象の人物を絞らないと、つまり人数を絞っていないと特定の単語が浮かばないためです。
もしくは連続殺人を起こすことは庵坂本人も考えておらず、最初は適当に文字を残しただけなのかもしれません。
いずれにせよ、庵坂は倉石を守るために行動したと考えられます。
犯人は最後に浪速ハルカスに向かったのですが、この犯人は庵坂ではないでしょうか?
4人目の被害者は自分自身にして、飛び降りて全ての罪を被ろうとしているのだと思います。
腕木通信の暗号の内容
前回、遺体の下の線についても考慮する必要があると触れましたが、関係ないのかもしれません。
また、Lの字が現実の腕木通信の変換表と異なっていることを指摘しましたが、これはもしかしたら漫画の都合なのかもしれません。
最後の4文字目がLなのだとしたら、その姿勢はTの字になります。犯人が4文字目を担うと考えられますが、飛び降りる時に腕を広げて落ちるだけとなります。
複雑な文字にしてしまうと、飛び降りてもメッセージにならないかもしれないため、Lの字が変えてあったのかもしれません。
そう考えると、文字はEVILになるわけですが、演者側からの目線で下手から読むと、LIVE 生きろになるわけです。
死にたがりの倉石に対する庵坂からのメッセージだったのかもしれません。
前回まで、庵坂の首のホクロから双子説を考えていたのですが、あのホクロはなんだったのでしょうか?
もしかしたら、注射を首から打った痕なのかもしれませんが、まだしっくりした答えは出ていません。
和葉の入れ替わり
また、前回和葉と和葉のお母さんが入れ替わってるのではないかと触れました。
今回の話でスマホの柄が変わっていたり、遠山刑事部長がここにいてはいけない人物がいると和葉のほうを見ていました。
おそらく、遠山刑事部長には和葉の正体がお母さんなのだと確信していて、そのような言動をしたのではないでしょうか?
前回は庵坂双子説のヒントとして入れ替わりの描写を入れたのではないかと考えましたが、今回の話を踏まえるとどうやら双子説は関係なかったようです。
最後の告白シーンに関係してくるのかなと思いますが、例えば、平次が間違えて告白しそうになったところを本物の和葉が阻止して、和葉のほうが告白する展開を予想しています。
ただ、SDB(スーパーダイジェストブック) LOVE Plusの質問コーナーで
「平次は告白場所にこだわっていますが、ぽろっと好きだと和葉に言ってしまうのではないかと思っています。」
との質問に対し、
つ、次の質問に!!
と青山先生は回答されていたことから、ぽろっと告白する展開があるのではないかと考えられます。
どんな告白になるのか、そもそも告白があるのか(笑)気になるところですね!
またメモを読んでいただければと思います。