サンデー考察・感想

名探偵コナン サンデーFILE.1080 感想・考察「瞑れる事件」

こんにちは、鳥子です。

注意

こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。

 

今回は、

2021年10月20日サンデー掲載の名探偵コナンFILE.1080

の事件について感想・考察を書いていきます。

前回の記事はこちらになります.

名探偵コナン サンデーFILE.1079 感想・考察「手帳に遺されたもの」

 

FILE.1080「瞑れる事件」

今回の事件の流れです。

  • 一同、梓さんの情報から、にぎにぎボウヤが毎週来ていることを知る(また、安室さんはにぎにぎボウヤを見ていない)
  • 佐藤、1年前の取引が終わっているため、取引と少年は関係ないのではないか?と考える
  • 高木、思い出した1年前の誘拐事件、および犯人が関連した事件について一同に話す
  • 一同、取引が続いていることを理解し、これから犯人がポアロに来ることを把握する。
  • 一同、準備に取り掛かり、犯人のシナリオ通りに動こうとする(安室さん、蝶ネクタイをつけ、高木が刑事役?に)
  • 犯人、ポアロの前に到着し安室さんを確認する
  • 安室さん、犯人の指示通りに動き、ポアロから去る
  • 高木、同様にポアロを去り、安室さんを追う
  • 佐藤、犯人を確保しようとするもスプレーを噴射され、逃げられる(追跡続行)
  • コナン、ボウヤを助け出すが、他にも被害者がいると考える

 

事件について

今回アップデートされた情報があるため、修正していきたいと思います。

 

回想(時系列)の修正

今回の話で、新たに高木の回想の時系列の順番が思っていたものと違うことがわかりました。

前回は高木の回想は下記の順番だと思っていました。

番号 内容
1 「今度の日曜…俺に付き合え…」「お前を男にしてやるからよ!」
2 「くそっ!」と公衆電話のボックスを叩く(公衆電話ボックス周辺にガラスが散らばり液体がこぼれている、おそらく瓶が割れて中身が飛び出ている)
3 「徹夜で張り込んだ結果がコレかよ?」と言いながら、散らばったガラスや液体を見るようにしゃがみこむ
4 「ん?」と公衆電話のボックスの下に落ちているカードのようなものを見る(名刺サイズほどの紙?に4行ほど何かが書かれている、ただ名刺ではなさそう)
5 「大丈夫!」「俺に任せろ!」と子どもの頭の上に手を置いている(子どもの髪の色は明るく右の頬にそばかすのようなものが見える)
6 「そうだ!お前にいい物見せてやろう…」と高木に何かを見せようとする
7 「わっ」「とっ」と手帳を落とす
8 落とした手帳を拾おうとしたところに居眠り運転の車が突っ込んでくる(詳細:76、77巻「命を賭けた恋愛中継」)

ところが今回、1番の日曜付き合えというセリフは、4の後であることがわかりました。

高木「鬼童が救急車で運ばれた後…電話ボックスのそばで伊達さんがメモのような物を見つけ…『鑑識さんを連れて来い』と言われたので呼んできたら…」「そのメモを鑑識さんに渡しながら…」「伊達さんが僕に言ったんです…」「『今度の日曜俺に付き合え…』」「『お前を男にしてやるからよ』って…」

 

事件の概要

ということで、高木刑事が話したことをもとに、改めて事件の概要をおさらいし、再度、回想の順番・事件の流れを押さえていきたいと思います。

 

誘拐事件

  • 1年前、外国人の少年が誘拐される事件が発生。この事件は未解決事件となっている。
  • 少年の名前は「アラン・カッセル」、当時7歳。
  • フランスの自動車メーカーの本社から日本支社に来たピエール・カッセル副社長に息子が2人いてアラン君は次男。
  • 1年前に公園で遊んでいるところを2人組にさらわれたという目撃証言あり。
  • 誘拐された翌日、犯人から公衆電話を使って身代金5000万円の要求が行われる。
  • 公衆電話の位置を突き止めたものの逃げられてしまい、その後犯人からの連絡がパッタリ途絶えてしまっている状況
  • 本部の見解:土地の利権者争いで自動車メーカーともめていた泥参会の人間を容疑者として疑う
  • 伊達さんの見解:近所に住む半グレ集団の元リーダー「鬼童捺房(きどうなつふさ) 」が怪しいと踏む。鬼童はギャンブルで多額の借金をしていた。

 

張り込み時に起きた事件

  • 高木と伊達さんは鬼童に目をつけ、身代金の要求があった翌日から張り込みを開始。
  • 3日目の夜、高木と伊達さんは鬼童が電話ボックスに入るところを目撃するが、鬼童は酔っ払いにビール瓶で殴られ意識不明の重体となる。
  • 酔っ払いが鬼童を殴った理由は、鬼童の電話が長いと注意したら、鬼童が逆ギレし突き飛ばしてきたため、頭にきて捨ててあったビール瓶を手にして殴ったとのこと。
  • そして鬼童が救急車で運ばれた後、電話ボックスのそばで伊達さんがメモのような物を見つけ鑑識に渡した。鬼童は一週間後に死亡。
  • 犯人からの連絡が途絶え、未解決事件になったということで、おそらくポアロが取引場所というのは親には伝わっていない

 

現在の流れ

  • 当時、伊達さんが誘拐犯だと思っていた鬼童が亡くなり、その後、誘拐犯からの連絡が途絶えてしまったことから、高木と佐藤は鬼童が誘拐犯で間違いなさそうだと考える。
  • また、コナンは、鬼童に手下がいると考え、鬼童が部下に下記のように指示していたのではないかと推理。

コナン「『日曜の昼12時、取引場所の真ん前に誘拐した少年を車に乗せて連れて行き…』」「『5分たっても取り引き相手が現れなかったら出直せ』と指示を受けていて…鬼童の死を知らなかったとしたら…」「手下がその指示を1年間忠実に守り続けてるって場合もあるよね?」

 

時系列

時系列をまとめると下記のようになるかと思います。

番号 内容
1 1年前、カッセル家、日本にやってくる(父はフランス自動車メーカー副社長)
2 カッセル家の次男・アラン君、2人組に誘拐される
3 犯人、公衆電話を使って身代金を要求する
4 警察、公衆電話を特定するも犯人に逃げられる
5 警察、容疑者を自動車メーカーと土地の利権争いをしていた泥参会の人間だと考える
6 伊達さん、ギャンブルで多額の借金を負っていた鬼童捺房に目を付ける
7 伊達さんと高木、身代金の要求があった翌日、鬼童捺房を張り込む
8 鬼童、部下に日曜の昼に誘拐した少年を連れてポアロにいき取引相手がいるか確認するよう指示する。(この位置よりもう少し前の可能性もある)その際、5分経っても現れなければ出直すこと、成功するまで連絡しないことも指示する
9 鬼童、電話ボックスに入るが、酔っ払いに殴られる
10 伊達さん、「くそっ!」と公衆電話のボックスを叩く(公衆電話ボックス周辺にガラスが散らばり液体がこぼれている、おそらく瓶が割れて中身が飛び出ている おそらく血溜まりができている)
11 伊達さん、「徹夜で張り込んだ結果がコレかよ?」と言いながら、散らばったガラスや液体を見るようにしゃがみこむ
12 伊達さん、「ん?」と公衆電話のボックスの下に落ちているカードのようなものを見る(名刺サイズほどの紙?に4行ほど何かが書かれている、ただ、名刺ではなさそう)
13 伊達さん、高木に鑑識を呼んでくるよう依頼する
14 伊達さん、メモのような物を手帳に書き写す
15 伊達さん、高木が連れてきた鑑識さんにメモを渡す
16 伊達さん、高木に「今度の日曜…俺に付き合え…」「お前を男にしてやるからよ!」という
17 伊達さん、「大丈夫!」「俺に任せろ!」と子どもの頭の上に手を置いている(子どもの髪の色は明るく右の頬にそばかすのようなものが見える)(後述)
18 伊達さん、「そうだ!お前にいい物見せてやろう…」と高木に何かを見せようとする
19 伊達さん、「わっ」「とっ」と手帳を落とす
20 伊達さん、落とした手帳を拾おうとしたところに居眠り運転の車が突っ込んでくる(詳細:76、77巻「命を賭けた恋愛中継」)
21 犯人、日曜にポアロ前に少年を連れて車で現れる。取引相手がいないため、今回は引き返す
22 鬼童、容体が悪化し、死亡する
23 犯人からの連絡が途絶え、未解決事件になる。
24 犯人、上記の行動を毎週繰り返す。
25 半年前、梓さんがアラン君を認識する。
26 1週間前、梓さんがアラン君をまた目撃する。
27 現在、高木が手帳に遺されたメモを見つける

 

作戦

今回の話では、再び犯人がポアロに現れるかもしれないということで、罠を仕掛けようとします。そのためにどうやって身代金をせしめるつもりだったか知ろうとしますが、安室さんが梓さんと高木刑事の発言から鬼のような速度で、犯人のやろうとしていたことを読み解いてしまいます。笑

コナン「誘拐犯は5千万円をどうやって持って来いって言ってたの?」

高木「『ジュラルミンケースに入れておけ』って…」「最初の公衆電話からの要求で言ってたよ!」「約50×30cmで厚さは15cmぐらいのケースにしろと…」

コナン「ケースの大きさも指定して来たの?」「(でも何で?)」

梓「あのー…」「関係ないかもしれませんけど…」

(説明、省略)

安室「なるほど…おそらく犯人は、身代金を持って来た相手にこう指示する気だったんでしょう…

(説明、省略)

この存在感に対し、佐藤さんに

佐藤「ねぇあなた…」「どこかで会った事ない?」

安室「え?」「今日が初めてですけど?」

と突っ込まれてしまう始末です。探偵と名乗っているとは言え、まさか一瞬でここまで推理してしまうとは…おそるべしゼロ

ちなみに、警察学校編下巻にて佐藤美和子と安室さん(降谷零)は邂逅を果たしています。何なら話もしています。

 

そして、コナンが立てた作戦(犯人のシナリオ通りに動き、油断させる)通りにみんなが動き、犯人を迎え撃ちます。

  • 安室さんは取引相手役として、コナンから借りた赤い蝶ネクタイをつけ、ポアロの窓際の席へ
  • 高木は、安室さんが犯人の指示を受けポアロを出た際に追跡する刑事役
  • 探偵団は少年に安心してもらうための役?

 

1年前のボウヤと今回のボウヤ

梓さんににぎにぎボウヤと言われていた人物の正体はアラン・カッセル君と判明しました。

カッセル家の長男(アラン君の兄)はそばかすがないため、1年前に伊達さんが頭に手を置いていた少年もおそらくアラン君でしょう。

ただ、謎なのが今回同様に1年前も特に両手を縛られておらず、比較的自由に動ける状況でした。(時系列の17番

 

まずはこの状況について、誘拐されている状況のアラン君は外の状況がつかめないため、犯人がウソをついて脅していたのではないか?と考えてみました。

そのウソは、例えばアラン君のお兄さんも誘拐していて別の場所に監禁しているから言う事を聞け、とか。

アラン君はそれを信じて自由に動けるものの逃げなかった、とか。

 

ただ、それだと1年前にアラン君が伊達さんと会話した時点で、伊達さんが犯人のウソ(実際にはアラン君の兄は誘拐されていないこと)に気付き、アラン君を保護できたはず。

 

となると、他にも捕まっているのはアラン君の兄ではなく、アラン君が公園で一緒に遊んでいた友達とか?(実際に誘拐されているのかは不明)

2人組の内、1人(鬼童)が亡くなり、部下1人だけで、複数の子どもを面倒見ているという状況が謎で、まだここが理解できない状況です。

  • 犯人は他にもまだいるのではないか?
  • アラン君以外にも誘拐されている子がいるというのは犯人のウソではないか?ウソではないとしたらアラン君の友達?
  • あるいは、またもや回想の時系列がおかしい?

とかいろいろ考えられそうですね。今のところ、アラン君の友達が誘拐されているか、誘拐されたとウソをつかれているのではないかと考えています。

 

その他

  • 「自動車メーカー」と「アラン」の言葉の組み合わせで、緋色の弾丸を思い出しますね
  • 自分は他にも自動車メーカーと聞いてピスコが浮かびました。
  • 1年も連絡が途絶えているのに犯人の忠誠心がすごい
  • 佐藤と降谷、まだ佐藤さんは思い出せていないみたいですが、今回思い出すのか?そして、前回の話で伊達さんの話を出してしまった安室さんへの反応は?
  • 久しぶりに泥参会を聞きました。泥参会は、48、49巻ブラックインパクトの毒島桐子、52巻園子の赤いハンカチの綿貫辰三以来?何か関係があるのだろうか…例えば…楠田の拳銃密輸ルートとか…
  • コナンはキッドvs安室で探偵団バッチから安室さんの声を飛ばしてたんですが、今回は蝶ネクタイを貸していました。それはあまり貸さない方が良いのでは?笑(メアリーが毛利小五郎の声に気付いたのと同じように、工藤新一の声とかもバレたりしないだろうか)
  • 高木の回想が前回と今回思い出したもので順番が異なっているのは、伊達さんの事故がトラウマになっているからかなと思いました。(警察学校編の1つのテーマ、目撃者の証言はストレスなどでゆがめられる可能性があるというものです。)
  • 上記に関して警察学校編の感想で、ジョディさんの回想についても触れましたが、回想を時系列が正しいのかの観点で全体的に見直した方が良いのかもしれないなと思いました。

2021/10/21追記↓ここから

途中の時系列23や、張り込み事件の項目で記載していますが、「犯人からの連絡が途絶え、未解決事件になったということで、おそらくポアロが取引場所というのは親には伝わっていない」と考えられます。

前回の話の考察では、取引相手は伊達さんだったのではないかと記載しましたが、今回時系列が訂正された事と高木刑事からの情報アップデートにより、当時の誘拐事件は未解決事件になっているということで、本来の取引相手はアラン君の親であるピエール・カッセルと考えることができます。

伊達さんが生きていれば、

  • アラン君の親が取引相手(今回の安室さん)
  • 伊達さんがアラン君の親についていく刑事(今回の伊達さん)
  • 高木刑事が犯人を捕まえる(今回の佐藤さん)

という配役だったのではないでしょうか?

まだわからないですけど、そう考えると1年前のアラン君は伊達さんにポアロにゲーム機を置いたことだけ伝えたとか?…うーん…。

 

今回の事件、兄弟愛がテーマなら、

ワタルブラザーズの弟(高木)が、兄(伊達さん)を想う ⇔ カッセルブラザーズの弟(アラン君)が兄を想う

という構図なのかなぁと思ったり…。(他に誘拐されているのが兄の場合ですが)

犯人である部下が異常にボスに忠誠心があることが見て取れますが、ここにも家族関係があるのかもしれません。

↑ここまで

 

何かあれば追記していこうと思います。

 

また、メモを読んでいただければと思います。

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