こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2022年3月16日サンデー掲載の名探偵コナンFILE.1090
の事件について感想・考察を書いていきます。
前回の記事はこちらとなります。
名探偵コナン サンデーFILE.1089 感想・考察「半開きの扉」
目次
FILE.1090「扉の先の真実」
今回の事件の流れです。最後の2ページが考察要素たっぷりですね。
蘭・和葉 | コナン・平次・小五郎 |
---|---|
関係者が帰ろうとするところを綾小路警部が引き留める | |
コナンと平次、トリックを試すために台所へいく | |
紅葉が包丁を持った状態でこける | |
食べ歩き残り3件で急いでいたが、平次を信じてゆっくりと食べることに | 平次、紅葉といい雰囲気になるがコナンが阻止する |
コナンと平次、トリックを説明し犯人を名指しする | |
和葉と蘭、演出家の家に到着し、紅葉から、平次とスキンシップがあったと聞かされる | |
コナン、気付かれないように伊織と黒田の会話を聞く | |
コナン・伊織・黒田の脇を車が通り過ぎる(後部座席にシルエットで呼吸器をつけた人がいることがわかる) |
事件の真相・評価
前回、考えていた犯行の流れは下記となります。下記をベースに答え合わせをしたいと思います。
ピザが届く |
台所にピザを持っていく |
犯人がピザに睡眠薬をかける |
株本がピザを切り分ける |
株本がピザを食べる |
株本以外、みんなでピザを食べる |
台本を読む(コーヒーを飲みながら) |
株本が寝室に行く |
15分後にプロデューサー・舞台監督・脚本家が様子を見に行く |
このとき、舞台監督は布団をかけ直し、脚本家はドア付近で様子を見ていた |
犯人がハンカチとドアストッパーを仕込む |
30分後に黒田が退出しようとし、株本をみんなで起こす |
脚本家がドアを開けようとするが開かない |
舞台監督がシャツらしきものを見つける |
自殺かもしれない…と、窓から回り込むことに |
犯人、ドアストッパーとハンカチを回収する |
犯人、株本に毒を飲ませる |
犯人、ドアストッパーの飴を机の上に置く |
犯人、部屋を出つつ株本の遺体の服を引っ張ってドア付近に近付ける |
株本の死亡確認 |
紅葉が弾む飴を確認する |
犯人:◎
犯人は稲場でした。今回も無事あてることができ、冤罪を生まずに済みました!
ピザと睡眠薬:○
まずは、犯人が株本を寝室に向けた方法です。株本はダイエットをしていると言いつつも、こっそりピザを食べていたことを犯人が知っており、ピザの中央に睡眠薬を盛ったというのが正解でした。前回の考察では、ピザの切り方を十字にしていたのですが、今回明かされた方法は、ピザの中央を三角に細長く切り取るというものでした。切り取り方以外は当たりかなと思います。
密室トリック:○
犯人が扉を開かないようにトリックを仕掛けていました。スーパーボールを床とドアストッパーの間に挟むようにかませることで、摩擦によって扉を開けさせないというものでした。そして、犯人が持っていたハンカチを使い、シャツのように見せかけていました。
こちらについても、具体的に物理的な説明は出来てはいませんが、ドアストッパーの役割を当てることができたので、当たりでよいかと思います。笑
1話目の段階で、ハンカチに気付くことができたのが大きかったかなと思います。
タイミング:△
犯人が密室トリックを仕込んだタイミングですが、前回の考察では、株本が寝て15分経ったときに、寝室に様子を見に向かったタイミングで実行したと考えていました。しかし、ハンカチの方は当たりましたが、スーパーボールを仕掛けたタイミングは、30分後、全員で株本を起こしにきたタイミングでした。
ドアを開けようとしたタイミングは、稲場と平次が開けようとした2回あり、最初の稲場のときにはスーパーボールを使わず、ドアを開け、何かにあたるふりをしていたというものでした。そして、ハンカチに気付いたときにスーパーボールを仕込んだという事です。これはわかりませんでした。。。
犯行:△
みんなが窓の外に向かっている間に、犯人だけ部屋に入り、寝ている株本に毒入りの水を飲ませて殺害しました。これも当たりました。
しかし、前回の考察では、犯行のタイミングでスーパーボールを机の上に戻したと記載しましたが、YouTube動画を作成した際には、実はスーパーボールが株本が用意したものと稲場が用意したものの2個あって、それがきっかけでコナンと平次が犯人を追い詰めることができるのではないか?と考えを変えました。
そこが外れてしまいました。
ただ、実は仁香さんも殺害していたということは当てることができました。
動機:×
まさか稲場と仁香さんが愛人関係だとは、これはわからないですね。。笑
愛人関係がもつれた結果、稲場が仁香さんを殺害することになり、トリックが株本にバレ、脅される形になりました。
前回の考察では、株本がトリックを知って脅すというより、飴玉を見て同じことを偶然思いついたというニュアンスで考えていたので、ここは外れですね。
ラスト2ページ
今回の話では、ラスト2ページで本筋にかかわる描写がされました。
伊織と黒田
車を降りたあと、周りを見渡し尾行がいないか確認する伊織の行為を、黒田は「点検する」と言いました。これに対し、伊織は
伊織「…今でも言うんですね?尾行がいないか確認する事を『点検』すると…」
と発言します。また、黒田は尾行をまくことを「消毒する」とも言っています。
これに対し、コナンが「公安か?」と反応したことで、伊織と黒田が公安として関係があったという事が明かされました。しかし、伊織の上記の発言から、伊織は今は公安として活動はしていないと受け取る事ができます。
黒田は伊織の事を「榊原」と言い、これに対して伊織は
伊織「すみませんが榊原は止めてください」「昔の潜入先での偽名で呼ばれると当時の事を思い出して気が滅入ります」
と発言します。伊織は「榊原」という偽名でどこかに潜入していたということも明らかにされました。
少なくとも簡単に黒の組織を抜けることはできないと思うので、黒の組織以外の組織であるとは思いますが、それがどこの組織なのかはまだ明らかになっていません(明らかになるかもわかりません)。
黒田はついつい相手を潜入していた組織での偽名で読んでしまう癖がある事がわかりました。振り返ってみると、女性警察官連続殺害事件では、降谷のことを「バーボン」と呼んでいます。この時は、黒田は組織の人間でないことは察しがついていましたが(少なくとも灰原は反応しなかった)、なぜバーボンと呼ぶのか明確な理由がわかりませんでした(降谷の上司なら当然コードネームも知っているとは思いますが、あの場面で発言する理由が不明という意味)。
また、黒田の「奴と会ったらしいな」という発言から、「伊織が安室さんと会った事が安室さんの口から語られた」と推測することができます。これは、おそらく伊織の原作初登場回の「謎解きは喫茶ポアロで」のことを指していると思われますが、伊織は安室さんと会話することで「安室さんの過去の柵」について把握した、もしくは何らかの手段を使って調査したということがわかります(おそらく前者)。
呼吸器の老人
さてもう一つ、触れておきたいのが最後に現れた呼吸器をつけた老人です。
コナンが黒田と伊織の会話を聞いている途中に、黒いシルエットでの登場となりましたが、後部座席に老人を乗せたロールスロイスと思われる車が通り過ぎていきました。
コナン「今の車はロールスロイス・ファントムV1966!」「お金持ちが好むクラシックカーだ!」
61巻FILE.5「燃える」
車種は厳密には違うと思いますが、お金持ちであることは変わりないと思います。また、この老人は着物を着ているように見えます。
ここで、この老人が誰なのか?(名前だけでも)既出のキャラなのか?気になるので候補を出してみます。ただし、ここでは、最終的に老人が誰なのかを絞ることはせずあくまでこの老人が○○なら、こんなことが言えるよねという観点で描きたいと思います。
- 烏丸蓮耶
- 羽田康晴
- 大岡家のご隠居
- 羽田浩司の将棋の師匠
- 美國島へ訪問した誰か
などが挙げられると思います。各項目に対し、そのキャラが後部座席の老人なら何が言えるのかを記載していきます。
烏丸蓮耶
個人的には生存を否定していましたが、もし老人が烏丸なら生存確定になりますね。灰原の捜索対象を小学生にしなかったことから、組織は薬の事を知らないというのがミステリートレインで語られましたが、このことからおそらくボス自身若返りしていないと考えています。生きているとしたら不老の状態、つまり実年齢140歳超えで、100~120歳ごろの見た目になっているかと思います。
呼吸器の下の鼻の形は烏丸にも似ているなぁという印象でした。呼吸器込みで烏丸のシルエットなのかわかりませんが…。
警察に対し、愚鈍と言っていることの意味を考えると、組織のボスとして警察を嘲笑うというイメージでしょうか?警察はいつまでたっても我々を捕まえることができない愚かな連中だ、的な。
また、個人的に気になるのは、生きているとしたら、40年前に母が残した財産に固執していたのに、なぜ黄昏の館を手離したのかということです。
羽田康晴
- 着物をきていること
- 息子である羽田浩司が殺害された事件の真相を17年経ってもつかめていない警察への嘲笑
という感じでしょうか。羽田浩司の年齢が不明ですが、コナンの世界では50-60歳でしわや白髪が目立つようになっているため、父親である康晴が60-70歳と仮定し、加えて事件時のストレスなども加味すると現在なかなか老けている可能性はあります。元々病弱だとしたら、羽田浩司もあまり健康ではなく体を動かすより頭を働かせる道にいったのかもしれないという背景は考えられそうです。
気になるのは、羽田家は杯戸町にあるのに、あの健康状態でなぜ京都まで来たのかということです。そこはまだ考えることができていません。
大岡家のご隠居
大岡家は羽田家と縁があることから、羽田浩司殺害事件のことを羽田家から聞いていたものと考えられます。そのため、上記と同様、犯人を捕まえられない警察を嘲笑したというところでしょうか。
しかし疑問なのは、伊織が警察に所属していたことを知っていたなら、執事として迎え入れるときに抵抗はなかったのでしょうか。もう警察にいないなら関係ないと思うタイプなのか、警察と知らなかったか…
羽田浩司の将棋の師匠
これも羽田浩司殺害事件絡みです。
羽田浩司が師匠に初めて勝った対局で最後に指した角の駒をお守りにしていました。弟子をどれだけ可愛がっていたか、どんな関係だったかにもよりますが、羽田浩司と良好な関係だったなら、羽田浩司が殺害されて悔しかったのは遺族だけではなかったはずです。
また、将棋棋士、少なくとも秀𠮷、勝又、羽田浩司は着物を着ていますから、同じ業界の人間かもしれないと考えるもありかと思います。
ただし、現在軸でロールスロイスに乗れる・維持できるほどのお金持ちだと確定させる描写がない(賞金で稼いでいるかもしれないが)ので、頭の隅にとどめておく程度にしておきます。
美國島へ訪問した誰か
これは
- お金持ち
- 京都と福井の近さ
から考えています。
そもそも老人がどこに住んでいるのか不明ですが、呼吸器をつけていることから体が悪いという事が事実として言えます。
美國島は不老不死の伝説がある島で28巻で登場しましたが、この老人も島に来ているのではないか?ということも言えるかもしれません。
コナンと平次が確認した名簿には政財界の大物がたくさん載っていたということで、お金持ちというのも当てはまります。
ただし、警察を愚鈍と嘲笑する描写との関連がないので、可能性は薄いです。
最終的によくわからなくなってしまいましたが、もう少し全体を見直して改めて考察したいと思います。
また、メモを読んでいただければと思います。