サンデー考察・感想

名探偵コナン サンデーFILE.1089 感想・考察「半開きの扉」

こんにちは、鳥子です。

注意

こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。

 

今回は、

2022年3月9日サンデー掲載の名探偵コナンFILE.1089

の事件について感想・考察を書いていきます。

 

前回の記事はこちらとなります。

名探偵コナン サンデーFILE.1088 感想・考察「 甘い罠 」

 

FILE.1089「半開きの扉」

今回の事件の流れです。

蘭・和葉 コナン・平次・小五郎
黒田管理官、窓を破る
小五郎と黒田管理官、現状を確認する
京都府警が到着する
綾小路警部、現場の人間から話を聞く
和葉、平次がダークサイドに堕ちることを懸念する 紅葉が平次にすり寄る
その後もスイーツの食べ歩きを続行する
仮眠をとらせた方法について考える
次の店へ到着する。伊織が何かを警戒する動きをする
動機について考える。紅葉の発言でコナンと平次、トリックを把握する

 

犯人&事件の真相予想

今回、アップデートされた描写をもとに犯人と事件の真相の予想をしていきます。

 

前回、ハンカチと発言から脚本家の稲場が怪しいと踏んでいました。また、毒についてはシンプルに水を飲んだと考えていました。

今回の描写から、犯人は脚本家の稲場であることは間違いないと思いますが、動機や事件の細かい流れなどは修正が必要そうです。

殺害方法

毒殺です。これは作中で明らかになっていますが、株本が自らペットボトルに毒を混ぜて飲んだのではなく、犯人が毒入りのペットボトルを持ち込んだことがわかっています。ただし、どのように飲ませたのかは考える余地があります。

 

密室トリック

まずは密室トリックです。

犯人が密室を作り出す上で利用したものは、

  • ハンカチ
  • 飴玉サイズのスーパーボール

と考えています。

みんなで株本を起こそうと、株本が寝ている部屋に向かった時、ドアが開きませんでした。仁香さんの自殺時の状況から、ドアの向こうに株本が倒れているのではないかと考えられていましたが、この時点で株本はドアの前に倒れておらず、ソファに寝ていたと考えられます。

犯人は、株本が着ていたシャツと同じ柄のハンカチをドアの下に置き、ドアが半開きになった時に株本がドアの手前にいると錯覚させたと考えています。

また、ドアが開かなかった理由としては、犯人がスーパーボールをドアストッパーとして利用し、ドアを開けようとしても開かないように細工したと考えられます。

スーパーボールはどこで出てくるのか?というところですが、これは小五郎が黒田と共に現場に入った際に、小五郎が机の上の飴玉を落としてしまった際に、紅葉が見た弾む飴のことを指しています。

 

タイミング

次に、犯人が株本に毒を飲ませたタイミングや犯行の流れを考えていきます。

まず作中で明らかになっている、登場人物がそろってからの流れは、下記です。

ピザが届く
台所にピザを持っていく
株本がピザを切り分ける
株本以外、みんなでピザを食べる
台本を読む(コーヒーを飲みながら)
株本が寝室に行く
15分後にプロデューサー・舞台監督・脚本家が様子を見に行く
このとき、舞台監督は布団をかけ直し、脚本家はドア付近で様子を見ていた
30分後に黒田が退出しようとし、株本をみんなで起こす
脚本家がドアを開けようとするが開かない
舞台監督がシャツらしきものを見つける
自殺かもしれない…と、窓から回り込むことに
株本の死亡確認
紅葉が弾む飴を確認する

 

黒田管理官が、亡くなった株本の口からチーズやガーリックのピザのにおいがしたと発言していました。株本はダイエットのために、ピザを食べておらず代わりにみんなのためにピザを切り分けると言っていました。しかし、株本はダイエットの成果が見られないといったことに脚本家は気付いていました。

おそらく実際には、株本は台所でピザを食べていた(これまでも)と考えられます。小五郎は、ピザはまん丸でかじった後はなかったと言っていましたが、調べたところピザを十字に切る事でピザを盗み食いすることができるようです。

中心部分は必ず切り取られるため、犯人は株本が代金を払っている間に、中央部分に睡眠薬をかけたのではないでしょうか?

株本が瘦せていないこと、こっそりピザを食べていることに気付いていたのであれば、実行することができたと思います。

 

そして眠った株本の部屋に15分経った頃に行き、ハンカチとスーパーボールのドアストッパーで密室の仕掛けを仕込みます。

30分後、みんなで株本の部屋に行った時、密室の仕掛けを作動させ、みんなが外に出かけようとしたところで犯人のみ部屋に侵入(ドアストッパーとハンカチを回収)し、株本に毒を飲ませたという流れを考えています。もしも寝ているまま飲ませたなら、「半開きの扉」はドアだけではなく、寝ているときの口も表しているかもしれません。

次のようなイメージです。

ピザが届く
台所にピザを持っていく
犯人がピザに睡眠薬をかける
株本がピザを切り分ける
株本がピザを食べる
株本以外、みんなでピザを食べる
台本を読む(コーヒーを飲みながら)
株本が寝室に行く
15分後にプロデューサー・舞台監督・脚本家が様子を見に行く
このとき、舞台監督は布団をかけ直し、脚本家はドア付近で様子を見ていた
犯人がハンカチとドアストッパーを仕込む
30分後に黒田が退出しようとし、株本をみんなで起こす
脚本家がドアを開けようとするが開かない
舞台監督がシャツらしきものを見つける
自殺かもしれない…と、窓から回り込むことに
犯人、ドアストッパーとハンカチを回収する
犯人、株本に毒を飲ませる
犯人、ドアストッパーの飴を机の上に置く
犯人、部屋を出つつ株本の遺体の服を引っ張ってドア付近に近付ける
株本の死亡確認
紅葉が弾む飴を確認する

かなり、犯人がかなり忙しいですがこのような流れでしょうか。もしこれが当たりなら外交官殺害事件のように殺人を目の前で行われた状況に近いですね。

 

動機

前回の記事で、株本殺害の動機に、株本が仁香さんの自殺原因に関係しているのではないか、2話目で仁香さんと他の人の関係がある程度明らかになるのではないかと思っていました。

しかし、今回の話でわかったのは、

  • 株本は女優として仁香にほれ込んでいたこと
  • 仁香さんの自殺に株本が落胆していたこと
  • 株本の舞台に必ずキャスティングしていたこと
  • 飴を見た株本が、一度はやめようとした舞台を続行すると決めたこと

でした。つまり、株本にとって仁香さんはいなくてはならない存在で、仁香さんに死なれると困るということです。ここから、株本は仁香さんを自殺させるようなことをしていないと考えられます。

ここで考えられるのは、動機が不明で自殺していた仁香さんが実は殺害された可能性があるという事です。

その際、今回の殺害方法と同じトリックを用いて、脚本家が仁香さんを殺害したと考えられます。

株本が舞台を続行するにあたり飴を見ていたということと、今回の舞台の脚本には飴が出てくることから、株本は舞台のトリックとして飴を使おうとしたのではないでしょうか。同じトリックで仁香さんを殺害した脚本家が、トリックがバレることを恐れ、株本殺害を実行したと考えています。

もう1パターンとしては、仁香さんの自殺を利用して株本が舞台のトリックに利用しようとしたことを犯人が知って切れたケースです。ただ、この場合、なぜ犯人が今回の事件でスーパーボールを使うことができたのか説明できなくなってしまうため、没です。

 

脚本家が2人を殺害したのであれば、なぜ仁香さんを殺害したのか気になるところです。

前回、脚本への変更に不満を言っていたことを理由に挙げましたが、今回の話も踏まえると、仁香さんが演出家と親しいなら、仁香さん→演出家→脚本家という流れで、脚本を変えさせられていたのかなぁと思います。

 

また、どのように犯人を追い詰めるかというのも考えなければなりません。単純にトリックを実行できるのは、扉の近くにいた脚本家のみというシンプルな感じでしょうか?

ペットボトルに指紋が残っていれば別ですが、ハンカチを持っているからだけでは、逃げ切れられてしまいます。スーパーボール型の飴玉を犯人が所持したままなら詰められる気はしますが。ここはもう少し考えたいです。

 

嗅覚と警戒

山菜狩りとクローバーでは、若狭先生は血の匂いに反応しました。これまで、APTX4869リストにアクセスしていたことや毒薬として認識していたことから開発グループの一員だったと考えられます。単純に、実験などで血の匂いを嗅いでいたために血に反応できたのだと思いましたが、もしかしたらボディガードの性質として、匂いに敏感という設定があるのかもしれません。

今回、ピザだけでなく獣のにおいに反応した黒田管理官ももしかしたらボディガードの設定があるのかもしれません。奥穂町の現場では、コナンがボディガードに反応した時に、体格について触れていました。黒田管理官が大柄なのもボディガードとしての設定が込められているのかも、と感じました。

また、伊織は、車から降りて周囲を警戒する様子が見られ、Wikipediaのセキュリティポリスの文面を用いると

不審者を相手より先に発見するための目配りを怠らない強靭な体力・精神力が求められる。

セキュリティポリス#資格条件

に当てはまるのかもしれません。

前回、伊織が黒田管理官のことを数段頼りになると発言していたことから、黒田は伊織にとって上司のような関係に思えます。ボディガードに関連する仲間だとしたら、警視庁警備部警備課(SP)が浮かびますが、

  • なぜ、伊織は京都にいるのか(SPをやめたのか)
  • いつから黒田と繋がっていたか(伊織の年齢から黒田の入院期間の特定もできるかも?)
  • 公安絡みの繋がりはないのか?(長野県警つながりで高明と黒田は公安の情報を一部共有したと考えられるが、伊織と黒田にも同じことは言えないか?)

など、色々分からないことがあるため、整理したいと思います。

 

また、メモを読んでいただければと思います。

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