サンデー考察・感想

名探偵コナン サンデーFILE.1081 感想・考察「遺志を継ぐ者」

こんにちは、鳥子です。

注意

こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。

 

今回は、

2021年10月27日サンデー掲載の名探偵コナンFILE.1081

の事件について感想・考察を書いていきます。

前回の記事はこちらになります.

名探偵コナン サンデーFILE.1080 感想・考察「瞑れる事件」

 

今回は解決編のため、主にまとめと感想になります。

 

FILE.1081「遺志を継ぐ者」

今回の事件の流れです。

  • 佐藤、犯人を逃す
  • 一同、アラン君からもう1人の被害者は友達(ユウジ君)だと聞く
  • 高木、佐藤、安室の三手に分かれて車でユウジ君の行方を追う
  • コナン、アラン君から情報を聞く
  • コナン、高木刑事に指示する
  • 高木、犯人ともみ合い、ユウジくんを助け出す
  • 佐藤、安室と過去に会ったことがないか話をする
  • 目暮、アラン君の兄・ジャン君を現場に連れてくる
  • ジャン君、伊達さんに爪楊枝を渡してくれと高木刑事に言う

 

全体の時系列

今回の事件の全体的な時系列をまとめる(上記含む)と下記のようになるかと思います。赤太字は高木の回想

内容 備考
1年前、カッセル家、日本にやってくる(父はフランス自動車メーカー副社長)  
犬飼佑二(ユウジ)君、転校する  
ユウジ君、サッカーボールを返しに来て、カッセル家の次男・アラン君と遊ぶ  
アラン君とユウジ君、2人組の誘拐犯(鬼童捺房とその部下)に誘拐される  
アラン君とユウジ君の両親、それぞれ届けが出る  
伊達さんと高木、捜査本部に呼ばれる  
犯人、公衆電話を使って身代金を要求する  
警察、公衆電話を特定するも犯人に逃げられる  
警察、容疑者を自動車メーカーと土地の利権争いをしていた泥参会の人間だと考える  
伊達さん、ギャンブルで多額の借金を負っていた鬼童捺房に目を付ける  
伊達さんと高木、身代金の要求があった翌日、鬼童捺房を張り込む  
鬼童、部下に対し、日曜の昼に誘拐した少年を連れてポアロにいき、取引相手がいるか確認するよう指示する。その際、5分経っても現れなければ出直すこと、成功するまで連絡しないことも指示する この位置よりもう少し前の可能性もある
伊達さんと高木、ジャン君と遭遇し、「大丈夫!」「俺に任せろ!」とジャン君の頭の上に手を置く
この位置より前、後の可能性もある
鬼童、電話ボックスに入りメッセージを打とうとするが、酔っ払いに殴られる  
伊達さん、「くそっ!」と公衆電話のボックスを叩く(公衆電話ボックス周辺にガラスが散らばり液体がこぼれている、おそらく血溜まりができている)  
伊達さん、「徹夜で張り込んだ結果がコレかよ?」と言いながら、散らばったガラスや液体を見るようにしゃがみこむ  
伊達さん、「ん?」と公衆電話のボックスの下に落ちているメモのようなものを見る  
伊達さん、高木に鑑識を呼んでくるよう依頼する  
伊達さん、メモのような物を手帳に書き写す  
伊達さん、高木が連れてきた鑑識さんにメモを渡す  
伊達さん、高木に「今度の日曜…俺に付き合え…」「お前を男にしてやるからよ!」と言う  
時間経過  命を賭けた恋愛中継では他の事件を解決していた模様
伊達さん、「そうだ!お前にいい物見せてやろう…」と高木に何かを見せようとする  
伊達さん、「わっ」「とっ」と手帳を落とす  
伊達さん、落とした手帳を拾おうとしたところに居眠り運転の車が突っ込んでくる(詳細:76、77巻「命を賭けた恋愛中継」)  
鬼童の部下、日曜にポアロ前に少年を連れて車で現れる。取引相手がいないため、今回は引き返す  アラン君、ユウジ君をひどい目に会わせないために犯人の言う事を聞く
鬼童、容体が悪化し、死亡する 犯人からの連絡が途絶え、未解決事件になる。
鬼童の部下、上記の行動を毎週繰り返す。  
半年前、梓さんがアラン君を認識する。  
1週間前、梓さんがアラン君をまた目撃する。  にぎにぎボウヤと名付ける
現在、高木が手帳に遺されたメモを見つける  
一同、ポアロにて話し合う  
一同、犯人を待ち伏せする  
鬼童の部下、ポアロ前にやってくる ユウジ君はマンションにいたまま
安室、鬼童の部下の指示通りお金を詰め、外に出る  
鬼童の部下、高木が安室と外に出たところを狙い、ポアロに入ろうとする  
佐藤、鬼童の部下に声をかけるも取り逃がす  
一同、アラン君を保護するも、ユウジ君がまだ捕まっていることを知る  
高木、佐藤、安室、三手に分かれてユウジ君の捜索を開始する 探偵達の夜想曲みたい
コナン、アラン君の情報をもとにユウジ君の場所を推理する  
ユウジ君の場所に一番近い高木、現場に到着する  
高木、鬼童の部下ともみ合い、ユウジ君を助け出す 高木の目が…
佐藤、安室に対し、過去に会った事がないか会話する  
目暮警部、ジャン君を連れてくる  
ジャン君、高木刑事に伊達さんに爪楊枝を渡すようにお願いする 去り行く安室さんがとても良い…
未解決事件となっていた誘拐事件が解決する  

 

佐藤と安室

今回、佐藤さんが警察学校の卒業式の日の安室さんとの邂逅を思い出すまでにはいかないという描かれ方で終わりました。「警察学校編」で佐藤さんと安室さんの邂逅が描かれているものの、「名探偵コナン」単体で読んだときに、繋がりがなくなってしまうため、「名探偵コナン」でも回想のような物を挟む必要があったように考えられます。

安室さんは、佐藤さんの問いに「記憶にありませんけど…」と返していますが、少なくとも安室さん側は過去の邂逅を覚えていると言ってよいと思います。同じ車種だからといってあんな風に人の車を触りませんからね…車を通して懐かしい過去に触れていたのかもしれません。

コナンと千速の邂逅の話では、直接、コナンが、「千速が萩原研二の姉である」と聞いた描写がなかったため(後々蘭や小五郎から聞いている可能性ありですが)、今回も、ぎりぎり思い出せない、当事者に情報が行き渡らないところで留めておく描き方となっていますね。

佐藤さんが安室さんの事を思い出してしまった場合、安室さんの死亡フラグがまた増えてしまう展開になりますね。

 

その他・教訓など

構図

  • 誘拐された人物を助け出すために三手に分かれて追う姿は探偵達の夜想曲みたいだなと思いました。

誘拐?付いていった?コナンを、安室、沖矢、世良が追う ⇔ ユウジ君を安室、高木、佐藤が追う

  • 兄弟と友情?の構図?

犯人側は兄貴分と弟分の二人組 VS 追う側はワタルブラザーズ(+伊達の遺志を継ぐ者)で、被害者もまた兄弟と友達。

 

教訓

今回は、高木の回想が1話目に8~9コマほど差し込まれましたが、時系列が描かれた順番とは限らないとわかりました。

また、前回までの話では、1年前に出てきた少年は頬にそばかすが描かれていて、アラン君と思っていましたが、今回の話ではそばかすが消えていて、1年前の少年はアラン君の兄のジャン君であることがわかりました。

つまり、回想が出てくるときは、その回想について1つの解釈をしたときに時系列的に筋が通っているか考え抜く必要があり、

筋が通っていない場合は、描写自体に間違いがないか(例えば今回の話では高木刑事は伊達刑事の事故の瞬間を目撃しており、精神的なダメージが考えられ、思い出す内容に影響していることも想定される)考える必要がある、ということを1つの教訓にして今後考察したいと思います。

 

短めですし、目新しいものはありませんが、今回の事件はこれで終わりにしようと思います。何かあればまた追記します。

 

また、メモを読んでいただければと思います。

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