サンデー考察・感想

名探偵コナン サンデーFILE.1104 感想・考察「 血染めの騎士 」

こんにちは、鳥子です。

注意

こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。

 

今回は、

2022年12月7日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1104

の事件について感想・考察を書いていきます。

 

前回の記事はこちらです。

名探偵コナン サンデーFILE.1103 感想・考察「 白黒の序盤 」

 

時系列

私は事件の時系列を以下のように考えています。

時系列
1.試合開始
2.アメイジング・グレイスが鳴る
3.岸谷と木崎の試合が終わる
4.岸谷と木崎が自販機にいく
5.城井と大河原の試合が終わる
6.岸谷に誰かからメールが届く
7.岸谷がトイレに行く
8.城井と大河原が自販機の近くに来る
9.城井と大河原が木崎と合流する
10.ボウガンが放たれる
11.木崎の背中をボウガンの矢がかすめる
12.ボウガンが壁に刺さる
13.大河原がトイレにいく
14.城井がトイレにいく
※岸谷がボウガンで撃たれる
※岸谷がメッセージを残す
15.大河原が控え室にくる
16.大河原がボウガンで襲われる
※岸谷が亡くなる(15-16の間でも良い)
17.黒田とコナンが犯人を追う
18.トイレで岸谷を発見

 

コナンが「犯人が自殺と思わせるために逃げる途中でボウガンをわざとトイレに置いたのかもしれない」と言っていますが、控え室で大河原が襲われた後、コナンと黒田がすぐに犯人を追っているため、犯人がドアの外からボウガンを射ってきたのだとしたらトイレに寄る時間はなかったように思います。

そのため、ボウガンは元からトイレにあったと考えることができます。

また、自販機の場所で容疑者が揃っている状況でボウガンが放たれていることから、自動でボウガンを放つことができるようになっていると考えられます。

 

ダイイング・メッセージ

前回の記事同様に、今回も犯人は大河原だと考えています。

被害者が残したダイイング・メッセージについて考えてみます。

被害者はヨンデーという雑誌のクロスワードパズルのページに血のついた右手を押し付けたようでした。クロスワードパズルのページには被害者の右手の掌の痕が血で残っており、さらに小指と薬指の間にナイトの駒が置けるようになっていました。

改めて図示すると以下のようになります。

 

このクロスワードパズルは8マス×8マスになっていて、ちょうどチェスの盤と同じ数のマス目になっています。被害者はこのクロスワードパズルのマスをチェスの盤上に見立てて、「犯人の名前を示す駒がある位置」を示そうとしているのではないでしょうか。

被害者は、死の間際に犯人を知り、しかもその犯人が被害者と知り合いであると知った。犯人をチェスの駒の位置で例えることができると考えた。だからこそ、クロスワードパズルをチェス盤のマスに見立てたのだと思います。ちょうど、容疑者たちは、それぞれチェスの駒に因んだ名前が入っています。

容疑者の名前は

  • 大河原欽治=王=キング
  • 木崎邦和=妃=クイーン
  • 城井来海=城=ルーク

容疑者の名前をアルファベットにしても、チェス盤のa〜hでは犯人を示すことができないことも踏まえるとやはり、駒に例えているのだと思います。

  • 大河原欽治=K・O
  • 木崎邦和=K・K
  • 城井来海=K・S

白いナイトの駒が右端の列の下から2番目にあり、コナンはこれを見てナイトの初期位置であると考えました。そのため、左端列とその隣の列が黒い駒の陣地であり、右端列とその隣の列が白い駒の陣地となります。チェスの盤は白と黒のマスが交互に配置され、a1が黒マスになるように配置されるようですが、重要なのは犯人の名前を示す駒がどの位置にあるかなので、今回注目するのはクロスワードパズルの黒マスがどこにあるかだと考えています。クロスワードも気になるところですが、内容は関係ないと思います。死に際にクロスワードを使った暗号残すのは難しいんじゃないかなぁと考えています。

右側列の下から2番目にナイトが来る場合、次のような配置になります。

 

ここで黒マスに当たるのはキングとなります。

被害者の岸谷は自分のナイトの駒の顔を自分の方に向けるジンクスがありました。白い駒は敵側を向いているため、黒い駒側のナイトを岸谷の陣地と捉えてみると、黒い駒側(左端と左端の隣の列)の黒いマスはクイーンとなります。犯人は悪い奴=敵だと解釈してキングが犯人を示すというのが最も筋が通ると思います(岸谷自身はそう考えてそう)が、「犯人は岸谷の自陣(身内・知り合い)の犯行だからクイーン」と解釈してしまえば、おそらく次回犯人を名指ししても、「それだけではキングかクイーン(木崎)かわからないじゃないか!ポーンの配置にも黒いマスはある!」などと言い逃れされてしまいそうです。

ここで気になるのがページに残された右手の手のひらの痕。コナンは探偵団が見つけた2つの眼鏡ケースの内、1つのケースには粉々になったガラスが入っていました。私はおそらくこれは、前回記事で指摘した「突如無くなった大河原の鞄についていたKとOのキーホルダー」だと思います。控え室にきた大河原の鞄には、最初にあったキーホルダーがなくなっていたので、おそらくこれはガラス製でできており、トイレで鞄をぶつけるなどして割れてしまったのだと思います。大河原は割れたガラスのKとOのキーホルダーを右手で拾う際に、右手を負傷したのだと思います。被害者の岸谷はしばらくは息があったため、犯人が大河原であり、右手を負傷したと知り、クロスワードパズルのページに右手の痕跡を残したのではないでしょうか?

また、大河原が鞄を持っていた点も踏まえると、岸谷が死後ずっと鞄を掴んでいるのも大河原の鞄を示すメッセージなのかもしれません。

 

以上を踏まえると

  • クロスワードパズルをチェスの盤に見立てた
  • 相手側のキングを示す位置に黒マスが来るようナイトの駒を配置した
  • 犯人が右手が負傷したことを示すように血のついた右手の痕を残した
  • また被害者が鞄を掴んでいることから犯人が鞄を所持していることを暗示している可能性がある

と考えています。

 

犯人の行動

続いて、犯人の行動を振り返りたいと思います。前述の時系列に追加する形で記載します。

時系列 大河原の行動
1.試合開始 早く負けるように展開する
2.アメイジング・グレイスが鳴る スマホを操作して音を鳴らす
3.岸谷と木崎の試合が終わる 早く負けるように展開する
4.岸谷と木崎が自販機にいく
5.城井と大河原の試合が終わる 負ける
6.岸谷に誰かからメールが届く 岸谷にトイレで待つようにメールを送る
7.岸谷がトイレに行く
8.城井と大河原が自販機の近くに来る
9.城井と大河原が木崎と合流する
10.ボウガンが放たれる 自動発射のボウガンを放つ、木崎も狙った?
11.木崎の背中をボウガンの矢がかすめる
12.ボウガンが壁に刺さる
13.大河原がトイレにいく 岸谷を探しにきた
14.城井がトイレにいく
※岸谷がボウガンで撃たれる 岸谷にボウガンを放つ

鞄をぶつけてガラスのKとOを割る

ガラスを拾う際に手を負傷する

眼鏡ケースにガラスを入れる

※岸谷がメッセージを残す
15.大河原が控え室にくる 手が負傷したことがバレないようにしないと…
16.大河原がボウガンで襲われる 自作自演で襲われたように見せかける
※岸谷が亡くなる(15-16の間でも良い)
17.黒田とコナンが犯人を追う 施錠した控え室の中で待機
18.トイレで岸谷を発見

といった流れではないでしょうか。

大河原はトイレで手を負傷したために、それを隠蔽する必要が出てきて、自作自演でボウガンで架空の犯人に襲われるように装ったのだと思います。

 

残る謎は眼鏡ケースです。作中に登場する眼鏡をかけた人物は城井と前回回想にあった佐宗涼一郎です。色も形も同じ眼鏡ケースということで、全く大河原と接点がないように思えます。

例えば、妄想の域ですが、城井と佐宗が付き合っていて同じ眼鏡ケースを愛用していた。そのことを知った大河原が恋人の恨みを晴らすといった動機で城井の犯行だと思わせるために、眼鏡ケースを盗むor同じものを購入しゴミ箱に捨てておいた。眼鏡ケースにガラスが入っているのは城井が自分(大河原)に罪を着せるためだ。などと供述するためというのが1つ浮かびます。

あるいは、ボウガンの自動発射の仕組みに、眼鏡ケースが必要だったというくらいでしょうか。仕掛けはよくわかりませんが。

この辺の仕組みや控え室の扉を開けた仕掛け、コップを割った仕掛けなどについて、また詰めたいですね。

 

今回、触れるべきところが多いため、一旦事件のみに触れています。ラム候補者の動向については、また追記するか別記事にする予定です。

 

 

また、メモを読んでいただければと思います。

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