こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2022年11月30日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1103
の事件について感想・考察を書いていきます。
登場人物
チェス大会参加者
城井来海(31)
大河原欽治(37)
岸谷直人(32)
木崎邦和(34)
過去に参加していた?:佐宗涼一郎
犯人予想
個人的には今回の描写からだけだと、
犯人は大河原欽治だと考えています。
凶器と違和感
今回、凶器に使用されたのはボウガンでした。ボウガンはコナン作中で何度も出て来ていますね。ボウガンはクロスボウといい、矢を発射する装置です。
クロスボウ、並び替えるとクロウ ボスとなり、カラスの親玉である烏丸のシルエットが浮かんできて組織回っぽさが出ますね。
小ネタはさておき、今回の事件では岸谷さんが矢を両脚の太ももと胸の計3本も撃たれて亡くなっていました。犯人は相当恨みがあったようです。しかも、胸に1発撃てば被害者は死に至ると思うのですが、足にも撃っていることから動けなくしてジリジリと死の恐怖を与えているようにも見えるのが余計怖いです。
そのボウガンによって大河原さんは怪我をしたのですが、大河原さんが怪我をしたシーンで違和感がありました。
- 1つ目がボウガンの刺さった鞄が飛んだ方向と開いていたドアの位置・角度。
- 2つ目がボウガンがコップを破壊した時の手の傷。
- 3つ目が大河原さんのカバンについていた「K」「O」のキーホルダーの行方。
追記:図には「O」のみとなっていますが、「K」も消えています
1点目についてはドアが開いていたことから、犯人がドアからボウガンを撃ち、大河原さんを狙ったように思えるのですが、ドアの位置から大河原さんの場所までの角度に対し、吹き飛んだ鞄が飛んだ方向の角度が合っていないように思います。もう少し大河原さんの斜め後ろに鞄が飛ぶべきではないかと思いますが、ほぼ真横に鞄が飛んでいるため、ドアから撃ったと考えにくいです。
また、同様に2点目について、大河原さんの持っていたコップが割れて、さらに鞄が吹き飛ぶには、ドアから鞄までの間に大河原さんのコップを持つ手が存在しないと今回の描写が成り立ちません。本当にその手がドアと鞄の間にあったのなら、ボウガンがコップだけ撃ち抜くというのは考えにくく、手に刺さるのではないでしょうか?
しかし、実際には割れたコップの破片で手を怪我した(本当に怪我しているかはまだ確定できないが)程度なので、その点も怪しいです。
3点目については、大河原さんが初登場の際に、「K」と「O」の文字(大河原のO?、欽治のK?)がついたキーホルダー?が鞄についています。ところが、ボウガンが鞄を撃ち抜いた際にはそのキーホルダーらしきものはありません。まだ理由は不明ですが、登場人物がなんらかの意図を持って行った行為(目につく違和感)として記載しておきます。
これらのことから、大河原さんがアリバイを作るために自演した可能性が高いと考えています。タイミングよくコップを割、鞄に矢を刺して机から落としたといった具合です。
探偵団が鞄を見ている時に、若狭先生の目線が鞄を見てないように見えるのが怖いですね。
動機
動機は正確には不明ですが、佐宗涼一郎さんが関係していると思います。城井さんのセリフ的に佐宗涼一郎さんがチェスの大会で験担ぎとして着信音に設定したアメイジング・グレイスが流れたことで失格、もしくは集中が切れたなどで試合に負けてしまい、その後、おそらく亡くなったと考えられます。そのアメイジング・グレイスが流れたのが意図的だったとしたらどうでしょうか?
今回の被害者である岸谷が試合に勝つため、もしくは佐宗さんを負けさせるために、佐宗さんの試合中に連絡を入れてアメイジング・グレイスを意図的に流したことを知った犯人が犯行に及んだと見ています。
アメイジング・グレイスがなぜ佐宗さんの験担ぎになるのかですが、アメイジング・グレイスはキリスト教の讃美歌であるため、佐宗涼一郎=さそうりょういちろう→そうりょ(僧侶)≒僧正(チェスのビショップの駒)≒聖職者と合っていたからなのかもしれません。
メッセージ?
ラストのコマで、被害者の右側にナイトの駒のキーホルダーとヨンデーという雑誌が落ちていました。ナイトの駒のキーホルダーが落ちていたことで次回白鳥警部が一瞬疑われてしまうかもしれませんが、被害者がヨンデーの雑誌と合わせて犯人を示すメッセージを考えていた可能性があります。
チェスの盤は将棋と同様にどこのマスかを示す記号があります。それは数字とアルファベットを組み合わせたもので、縦に数字の1-8、横にa-hが振られ、駒の位置をアルファベット・数字の順に読みます。例えば、自身のキングの初期位置はe1、左側のナイトの駒はb1、右側はg1という具合です。
ヨンデーという言葉から考えられるのは、4dで、上記の読みあげる順に直すとd4ですが、これだけだと何を示しているのかがわかりません。
初手としてd2のポーンをd4に動かすことができそうですが、それでもナイトとの関連は薄い(というか自分に知識がなくて関連がつかめない)です。大河原か欽治かどちらかをさすのか、OかKを表すのかなど、この辺はもう少し考えたいと思います。
黒田と若狭
黒田が若狭に対し、チェスの大会で会ったことがあるのではないかと問いました。
若狭はどうやら黒田のことが記憶にあるようですが、人違いだと言ってはぐらかします。若狭はアマンダのボディーガードをしていた浅香で確定のため、羽田浩司殺害事件の容疑者である浅香だとバレないようにしないといけません。そのため、警察である黒田には絶対に知られたくない状況です。
前回、キャンプ場で会った際には、若狭から黒田へ牽制するかのように質問をしていました。
黒田と若狭の2人の間には何か因縁があるようですが、一体何があったのでしょうか?
ただ、今回、過去を含めて3回目の対面となるわけですが、キャンプ回の時に若狭が黒田に対して因縁があるような反応と、今回の反応ではあまりにも違うように思えます。
私は、「若狭がキャンプ回で『気になる人物を観察する為に業火に包まれる隣のテントを野放しにした』というセリフを出しているため、黒田は羽田浩司殺害事件ではなく、宮野夫妻の事故死と関係がある、と若狭が考えている(勘違い)」と考えています。少なくともチェス大会で出会った黒田のことをキャンプ回の時点では思い出していないように思えるので、キャンプの時点では黒田に対してはチェス大会とは別の何かを思っていると考えています。
チェス大会で火事があれば別ですが、17年前の描写だけ見ると2人の間に強烈な思い出があるわけではなく、せいぜいすれ違っただけのように思えます。流石にインパクトのある出会いをしていれば、黒田の記憶に残っていると考えられるためです。
私は、ラムが宮野夫妻を事故死に見せかけて焼死させたと考えていますが、若狭はキャンプ回時点では、黒田のことをラムだと勘違いしたのではないでしょうか?
若狭は黒田がテントから出て来た時に義眼に気付き、ラムの特徴を思い出した。そして、若狭はラムの素顔を知らずに義眼という特徴から黒田をラムだと考え、黒田に因縁があるような反応をしたと考えています。ただし、若狭がラムの素顔を知らないことが前提となります。『気になる人物を観察する為に業火に包まれる隣のテントを野放しにした』は、『ラムが裏切り者の宮野夫妻の動きを観察する為に研究所の火事を起こし監視していた』と解釈できるかもしれません。
2人の流れを考えると次のようになります。
- 17年前、黒田と若狭がすれ違う
- 現在、警視庁にて17年前のすれ違いを思い出し黒田は若狭と羽田事件の関連を疑う
- キャンプ回で黒田と若狭が対面する
- 若狭は黒田に何かを思う(ラムだと考えた?)
- 若狭は黒田に問う(宮野夫妻に関すること?)
- 今回の事件、再び、黒田と若狭が対面する
- 黒田が17年前のすれ違いに関して若狭に問う
- 若狭、はぐらかす
また、17年前の黒田は、まだ右目が義眼ではないことがわかりました。ちょっとだけ顔の作りがイーサン本堂を思わせますね。何の目的で黒田がいたのかはわかりませんが、チェスを嗜むとのことで大会に参加しようとしていたのか、羽田家に関係していたのか(例えば警察がすでに烏丸グループを怪しんでいて羽田家に接触していることを知り、黒田は烏丸グループの動きを確かめるために羽田浩司の近くにいた、など)でしょうか。
脇田と羽田
ほぼ素顔でモノクルをつけた脇田がニヤリとして羽田浩司の遺体の前でポケットに手を突っ込んで立っていました。別の記事で記載した通り、ラムが羽田浩司を殺害した可能性が高まったように思います。それとは別に気になったのは、17年前の現場にほぼ素顔でいたことです。2年前の倉庫にいた時にも帽子を被った程度でしたが、組織の人間に顔を知られていないために、軽度な変装で行動しているのかもしれません。私は、若狭はラムの素顔を知らない前提で考えているのでこの辺はもう少し考えておきたいと思います。
確定事項
17年前
- 若狭は浅香だった
- 黒田は義眼ではなかった
- 脇田は事件現場にいた
- 若狭と黒田はすれ違っていた
- 黒田はチェスを嗜む
何かあればまた追記したいと思います。
また、メモを読んでいただければと思います。