こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2022年1月26日サンデー掲載の名探偵コナンFILE.1086
の事件について感想・考察を書いていきます。
前回の記事はこちらです。
名探偵コナン サンデーFILE.1085 感想・考察「15の受難」
FILE.1086「18の想起」
今回の事件の流れです。
目暮、佐藤、高木が臨場する
横溝重悟から状況を聞く
3人の人物から事情聴取を行う(コナンは盗聴)
コナン、高木刑事から被害者のメモを読ませてもらう
重悟、こけそうになったところを高木に救われる
千速、高木に松田の面影を見る
前回の振り返り
まずはざっと前回の振り返りを行います。結構間違っているところがありました。
犯人は被害者を立たせた状態で殺害した
胸の右側辺りから血が見えており、背もたれ部分にも血がついていました。また、座った状態の頭の位置より少しだけ高い部分の壁にも血がついており、おそらく立ったら丁度胸の位置に来そうな気がするため、被害者は壁の近くに立った状態で撃たれ、その後、犯人が座らせたのではないかと考えています。
しかし、実際にはコナンと千速の考えに従えば、テーブルの下から撃ったと考えられることから間違いの可能性が高いです。
被害者の目的は金持ち
重悟の服が濡れていたのは、店の入り口のタイルが雨で濡れていたことに加え、双子の兄の参悟が押し付けた上質な靴が合わなかったため、こけてしまったと説明しています。
この関係性がわかっていれば、「服が濡れているのは滑って転倒したからで、滑ったのは上質な靴を履いているからかもしれない。より大きく考えてみると、高価なアイテムを所持している=金を持っている指標になる」といったことであれば被害者は考えていそうですね。
被害者は店の入り口前でなぜかなかなか中に入ろうとしなかったことが明らかになりました。やはり、金持ちの選定を行っていた可能性があります。
書評家が儲かるのかわかっていませんが、3人の内、少なくとも2人はお金を持っているようです。
逆走?
アプローチタイムの部屋では、呼び鈴が女性側に置いてありました。おそらく、男性が出て行ったのを確認して、女性が鳴らすという仕組みになっていることから、一度アプローチタイムが終わって部屋から出たとしても、ドアの死角に隠れておけば、次の男性が出て行った後で再度逆走する形で部屋に入ることができます。
重悟と女性従業員が、男性陣がアプローチタイムを終えて出てくるドアを見た時、わずかに死角になりそうな場所があるため、犯人がそこに隠れていたのではないでしょうか。(あるいはシンプルに3番目の円崎さんが殺害したか)
前述の通り、犯人はテーブルの下で被害者を脅していた可能性が高いです。作中、重悟が説明するシーンで部屋のレイアウトが描かれますが、前回記載していたほど死角がなさそうでした。
犯人予想
今回、新たな情報が手に入ったので犯人を予想していこうと思います。
事情聴取の内容
以下、入室順に記載します。
蕪木到(参加者番号:19)
IT関連の会社の社長。
話しているときから被害者は青い顔をしてキョドっていた。体調が悪そうだったためいい薬や病院を紹介。
被害者の残した印象メモには「篤実な人」と記載されていた。
髪の毛をセットしなおすために会場には直で戻らずトイレにこもっていたが特に何もなかったとのこと。
上寺幾久(参加者番号:27)
親が裕福で仕事はやっていない。
被害者は具合が悪そうで口数も少なかった。被害者とは好きなゲームの話をしたが興味はなさそうだったとのこと。
しかし、印象メモには「楽しい人」と記載されていた。
部屋には机の上のキャンドルライトと間接照明だけで薄暗いらしい。
部屋を出てから特に変わったことはなかったが、会話の最中にはムーディな雰囲気になったらしい。
円崎源司(参加者番号:31)
書評家。
被害者は心ここにあらずという感じだったとのこと。
印象メモの字を間違えていたのが目についた様子。
印象メモには「博識な人」と記載されていた。
円崎さんの時にはムーディな演出はなかったが、順番を待っている際、
被害者におすすめしようとしていた本を読んでいたところ、スタッフのせいで中断したらしい。
2番目に入室した上寺さんはムーディな雰囲気になり、3番目の円崎さんは、入室前に本を読んでいた状況で、本を読むのを中断しなければならない状況になりました。
また、その後のシーンで会場スタッフは、
どうしよう…どこかわからない…お客様があの時グラスを床に落として割ったみたいなんだけど…
と発言。床にグラスを落としたのであれば、当然割れた時の音と状況(あたふたしている人がいるなど)を確認すればどこでグラスを割ったかがなんとなくわかるはずです。しかし、スタッフはその場所がわかっていませんでした。おそらくスタッフは見える状況ではなかったと考えられます。スタッフがさしている「あの時」は「店が停電した時」を表しているといえるでしょう。
停電していれば、円崎さんの読書も中断せざるを得ませんし、上寺さんが会話していた部屋の間接照明が消え、キャンドルライトのみになったとすれば、ムーディな雰囲気になったというのは間違いないでしょう。
そして問題なのは一番最初に入室した蕪木さんの発言です。
停電したのは2番目に入室した上寺さんが会話している時であるため、当然、既に退出しているはずの蕪木さんもそれを知っているはずです。
しかし、彼は「トイレにこもっていたが特に何もなかった」と発言。千速とコナンの予想通り、犯人が他の人が会話している最中、テーブルの下に隠れていたのだとしたら停電に気付かないのは当然の事です。
つまり、停電に気付いていない蕪木さんはトイレにいたのではなくテーブルの下で被害者を脅していた犯人だと考えられます。
犯人だけが知っているというのはよくありますが、今回は犯人だけが知らないという状況のようですね。
被害者のメッセージ
続いて、被害者が残した印象メモのメッセージについて見ていきます。
円崎さんが送り仮名や点が不足していると指摘した字は
- 篤実な人の「篤」→馬の烈火部分が1つ足りない
- 楽しい人→「楽のしい」になっている
- 博識な人の「博」→点が不足し「十専」になっている
また、作中触れられていませんが、篤実の実が異常に間延びしています。
ここで、異常に間延びした篤実の「実」も含めると以下のように解釈できると考えました。
- 篤の馬の烈火部分→ハン
- 実→人
- 楽→木→ハ
- 博→1.十と2.専に分解
- 十→1
- 専の田部分の口だけ取り出し
専の寸部分の|で9になる
イメージ的には下記になります。
ハン人ハ19(犯人は19:蕪木到)
おそらく、この婚活パーティでは、名前は知らされておらずひたすら番号だけを利用しているはずなので、メッセージには犯人の番号を表すように書かれているだろうという視点で見ました。(事情聴取の段階で19が怪しいのはわかっていたので、19ありきでメッセージを見てしまいました)
事情聴取の内容からも、被害者が残したメッセージからも19番の蕪木が犯人だと考えられます。
あとは、ちょっとわかりにくくなってしまいますが、
印象メモのメッセージが全て理解できなくても、被害者がメッセージを作る際に利用した印象メモは1番目からなので、高い確率で1人目が犯人だと言っているようなものだと考えられます。
どういうことかというと、例えば、2人目か3人目に入室した人が犯人の場合、印象メモでメッセージをつくるために、1人目の印象メモから訂正しなければなりませんが、実際の印象メモには訂正した痕跡がありませんでした。1人目の「実」という字がすでに記載された「人」の上に書き足したと考えるなら、訂正したのかな?と思えますが、もともとの印象メモが「篤人の人」という印象になってしまい、意味が通らなくなります。
1人目が犯人の場合、1人目の印象を記載する時点でメッセージを作り込まないといけないため、1人目の印象を記載する時点でハン人を示す「篤実」と記載していることから一人目が犯人だと高い確率で言えそう(な気がしています)。19が出せなくても「ハン人」がわかれば、1人目が怪しくなります。
2022/1/27追記↓
上記で印象メモのメッセージの見方を書いたのですが、
どうやら、2番目と3番目の送り仮名の間違いや点が不足している感じは無視してよさそうです。
というのも、印象メモのシート上部にやや斜め(右肩上がり)の折れ目のようなものが入っていることに気付きました。
これを折ると、おそらく19番の印象である篤実の上部分が消えるようになっていて、19番がハン人(犯人)だとわかるようになっていると考えることができるため、2番目と3番目の誤字は無視してよさそうという結論に至りました。犯人に気付かれないようにダミーの誤字を入れていたようですね。
楽をハ、博を19と読むのは無理があったようです。笑
2022/1/27追記↑
その他・気になるところ
- テーブルの下から撃ったのなら返り血が少なすぎる(細かすぎる?)
- 松田の過去の発言の意図は?
- 蕪木のスーツの汚れが消えている?着替えた?
何か思いつけば追記しようと思います。
また、メモを読んでいただければと思います。