サンデー考察・感想

名探偵コナン サンデーFILE.1077 感想・考察「 煙霧 」

こんにちは、鳥子です。

こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください

今回は、

2021年7月28日サンデー掲載の名探偵コナンFILE.1077

の事件について感想・考察を書いていきます。

 

FILE.1077「煙霧」

今回の大まかな話の流れとなります。

  1. 現場、怪盗キッドの予告時間まで1時間を切る
  2. コナン、仕掛けについて次郎吉に確認
  3. 公安チーム、二手に分かれて館内の警備体制を確認
  4. 梓、実はキッドファンだったと言ってやってくる
  5. 風見・安室・梓以外、予告の1分前ガスマスクを装着
  6. 現場、白い塗料が噴霧される
  7. 現場、空調を戻したところ仕掛けは作動せずティアラはとられていた
  8. コナン、推理を開始、怪しい3人に探りを入れる
  9. コナン、塗料が噴霧される前と後の部屋を比較する
  10. コナン、3人の手についた塗料を確認する
  11. コナン、真相を見抜く

まさかの仕掛けが作動せずでした。笑

 

白昼夢のトリックとダブルリフトの挑発

仕掛けが作動した上で、カーボンナノチューブをクリアすると思っていましたが、白い塗料が噴霧された後、仕掛けは作動していない状態でケースに「王妃の前髪は頂戴した」というキッドからのカードが付いていました。

園子の言う通り、

園子「キッド様やるゥ♡」「予告状の白昼夢ってこの白い霧の事だったのね!」

白昼夢は白い霧(塗料の噴霧)のことだったようです。コナンが、塗料が噴霧される前と後の部屋を比較したところ、噴霧される前には休憩用の椅子の下の真ん中の支えが2つあるのに対し、噴霧された後には休憩用の椅子の下に支えが1つ減っています。

 

おそらくこの支えのサイズが、ティアラが入っているケースと同じ大きさであり、ケースの上に乗せたのではないでしょうか。支え自体がケース状になっていて、ティアラの入ったケースの上に空のケースを乗せたイメージです。

実際にはまだティアラはとられておらず、ケースも開いていないので仕掛けが作動しなかったと考えています。

 

キッドは子どもに変装できないということでコナンがケースを確認することになりましたが、コナンは

梓「だったらコナン君に調べてもらえばいいんじゃ…」「キッドも子供には化けられないし…」

コナン「い、いいけど…イスが欲しいかも…」

と発言しており、台座が高くなっている描写と考えられます。

1076話「挑発」のトランプの種明かしでダブルリフトを説明していますが、「2枚重なっている」というのが今回のトリックと通ずる部分になってますね。

最後のコナンのセリフの意味はキッドがセリザベス女王のルートを変更させたいんじゃないかとか色々勘ぐってみましたが、トリック被りから目線を背けさせたかったために挑発したのかもしれないですね。

  1. 1度目の予告状を出す
  2. キッド対策チームが一晩で対策を練る
  3. 警備内容を知る
  4. 2枚重ねのトリックを考案する
  5. 塗料や休憩用の椅子に仕込む
  6. 列でキッドキラーを見かける
  7. 安室さんが同じようなトリックのトランプをやっている
  8. 挑発

という流れでしょうか。

 

変装者

予想変装者:風見裕也

梓さんの反応

梓さんがモニター席ではなく現場にきた行動は、かなり怪しく、理由も

コナン「でも何で来ちゃったの?」

梓「私…今まで誰にも言わなかったけど…」「怪盗キッドの大大大ファンで!!」「ブログのハンドルネームを『月下の給仕人』にするぐらいリスペクトしてるの!!」

と発言しており、コナンも「怪しいなー」と思うほどです。しかし1076話「挑発」でも

コナン「最近じゃ『令和の魔法使い(ウィザード)』って呼ばれて調子に乗ってる…」「あのキザな悪党がね…」

梓「ウソ!怪盗キッドが!?」

と怪盗キッドへの反応を見せていたことからファンであることは確かなようです。

また、1076話で帽子をかぶった男と安室さんの身長を比較するとほぼ同じ高さで、1077話では直立した梓さんが描かれており、安室さんよりはるかに低いことがわかります。和葉に化けたときのようにかがんでいるわけではないため、身長面で安室さんと合わない梓さんは変装されていないとして判断しました。

 

安室さんの反応

コナンがポアロの新メニューを聞いたとき

安室「新メニューは『カルボナーラ』!!」「梓さんにも聞くといいよ…」

コナン「梓姉ちゃーん…」

梓「なーに?コナン君…」

コナン「ポアロの新メニューって何なの?」

梓「ああ…」「マスターが変な名前つけてたよ?」「『炭焼き』なんとかって…長い名前…」

と答えていました。

安室さんと梓さんが新メニューで異なるものを言ってるように読めます…が、カルボナーラの諸説ある語源には炭焼き職人(carbonai)が考案した説などがあり、梓さんと安室さんが言っているものが同じものではないかと考えられます。

以下、Wikipediaのページの引用となります。

薪から木炭を作る炭焼き職人(carbonai、ローマ方言でcarbonari)が考案したとする説、ナポリのヴォンヴィチーノ公爵であるイッポリート・カヴァルカンティIppolito Cavalcantiが料理本に紹介していたとする説もある[5]

名前は単にコショウの色から連想されたという説もある。

焼人 (Carbonara) が、もしも仕事の合間にパスタを作ったら、手に付いたの粉が落ちてこんな風になるのではないか」という想像から黒コショウを絡ませ創られたパスタ[3]という説や、カルボナリ(炭焼党 - イタリアの革命的秘密結社)との関わりを指摘する説もある[15]

Wikipedia カルボナーラ

カーボンナノチューブのカーボンと絡めてそうですね。

また、コナンがなぜ梓たちが博物館にきたのか確認したところ、1076話での説明通り「エアコンを取り替えるためにお店が休みになったから」ということでした。

コナンのいう通り、列に並んでいた時にキッドが話を聞いていた可能性はありますが、今のところ話の一貫性はあります。

 

風見の反応

コナンは風見にも探りを入れようとしますが、

コナン「えーっとあの…飛…風見さんだっけ?」

風見「しっ!」「本名で呼ばないでくれ!」

コナン「あ、ゴメンなさい…安室さんが電話でそう呼んでたから…」

と反応。飛…というのは99巻牧場の悲劇で風見が名乗った偽名・飛田男六のことですね。

本名を言ってはいけないというところはいかにも本物っぽい反応ですが、同じ警視庁がいる場でも本名は使ってはいけないのでしょうか?

(映画の話をするとゼロの執行人では風見は所属と名前を言っていましたが…)

それは置いておいて、コナンが風見さんに非番の話や展示場の写真のことを聞こうとしていますが、

コナン「その電話で今日は非番って聞いたけど…どこに行ってたの?」

風見「はぁ?なぜそれを君に言わなければならない?」

安室「コナン君?公安の人間はね…」「己の内情をペラペラ話してはならないんだよ?」

とか

コナン「ねぇ!中森警部から展示場の写真送ってもらってたよね?」「見せてくれない?」

風見「だから何で君に…」

安室「まぁまぁ…」「僕のスマホにも転送してもらったから…」

と、うまい具合に安室さんが遮っていることがわかります。実は、安室さんはキッドが風見に変装しているとわかっていながら風見(キッド)を泳がせているのではないかと考えています。

コナンと風見が非番の話をしたあとで、安室さんは風見に

安室「それで?例の現場(げんば)はどうだったんだ?」

風見「あ、いえ…特に目立った動きは…」

と質問し、風見は難無く返しているように思えますが、安室さんはカマをかけているのでは? と思います。

つまり、実際には安室さんは風見が非番でフェスにいっていることは知っているが、非番といいつつどこかの現場にいってたように質問して乗ってくるか確認したのではないかと考えられます(風見は「例の現場って?」と返すべきだった?)

あるいは、警察用語の現場には、解決した過去の「げんば」と現在進行形や捜査中の「げんじょう」で読み方が変わるため、安室さんが警察用語での観点でカマをかけた可能性も考えられます。げんば、とげんじょうを理解せずに回答しているケース。

また、描写されていないだけかもしれませんが、風見がティアラのある部屋に戻ってきてから眼鏡を中指で触る癖が消えているのも気になるところです。

 

手の痕

トリックで、休憩用の椅子の下にある支え(ケース)を使うことは説明しましたが、噴霧された後の椅子を見ると白い塗料でベタベタになっています。キッドが犯行時、このベタベタのケースを持って、ティアラのケースに乗せたのなら手のひらに白い塗料の跡がつくとコナンは考えたのではないでしょうか。

3人の手の跡を見ると

  • 梓さんは手の甲
  • 安室さんは親指、人差し指、中指
  • 風見さんは薬指、小指、右手の手のひらの半分(薬指、小指側)

あることがわかります。

手の甲でケースを持って運ぶのは不可能なので手の痕の面でも梓さんは排除ですね。

(左手で持って、あとで右手の甲に擦り付けるということも考えられますが、左手の情報はありませんし、わざわざ手の甲につける意味がないですね。)

 

安室さんと風見の手の塗料の痕を見ると、持ちやすそうなのは安室さんで、風見が持った場合は、薬指と小指だけを使ったとしても、手のひら全体に塗料がつくはずです。

しかし、風見の手のひらの痕は薬指と小指の下の部分だけ。

一番持ちやすいのは鷲掴みにすることなので、ここから下記のような流れで痕が残ったのではないかと考えています。

  1. 風見(キッド)、白い塗料の噴霧を開始する
  2. 風見(キッド)、椅子の下のケースを鷲掴みにしてティアラのあるケースの上に移動
  3. 霧が晴れる
  4. 安室さん、中森警部が確認しようとしたところを止める
  5. 風見(キッド)、「ティアラなら脇腹にこう挟めば」と実演
  6. この時、親指・人差し指・中指とその下の手のひら部分の塗料が取れる

ということで手の痕跡と言動から、風見裕也氏が怪盗キッドだと考えています。

(ただ上記の流れだと風見のジャケットに白い塗料がつきそう、というところが微妙なところですね)

 

その他・二重変装の制限事項

シャロン≠クリスの記事で書いた通り、二重変装には制限事項があって、シャロンの素顔のときとクリス(ベルモット)の素顔のときの髪の長さを比較すると1年で伸びすぎているんじゃないか?という点を挙げていました。

NYの事件で工藤新一がシャロンと出会った時、シャロンの髪の長さはショートでした。一方その後に行われたシャロンの葬儀(時系列で現在から1年前に行われた葬儀)に現れたクリスは、ロングヘアです。

44巻にて怪盗キッドが次郎吉に変装した際に、変装の上にゴーグルがつけられないことがわかっています。ただし、二元ミステリーのように変装の上に包帯を巻くということはできます。ということは、ゴーグルと包帯の関係で考えると、おそらく、力の加減によって変装が崩れてしまうため、マスクをべりっと剥がすことで、もう一段回の変装を出現させる変装(二重変装)はできないと考えられます。であれば、NYでラディッシュの変装を解いた際のシャロンの髪の長さはショートヘアで確定となります。二重変装ができない理論からいくと、エクステをつけていたら、ラデッシュの変装を剥がした際にとれてしまいますからね。シャロンの葬儀に現れたクリスは、ロングヘアーでしたが、クリスがエクステをつけていない限りは別人といえます。

葬儀から1年後の話から見ても、二元ミステリーで変装を解いたベルモット(クリス)の髪はロングヘアであり、赤井秀一の発言より、素顔であることがわかります(コナンは眠っていたために知りません)。現実の話も取り入れると、1年前にNYで出会ったシャロン→現在のベルモットの髪の長さを比較すると、人間が1年で伸びる髪の長さにしては相当急速に伸びる必要があります。調べたところ人間の髪の伸びる長さは1年で12cmほどらしく、NYのシャロンのショートから二元ミステリーの長さは見た目で判断すると12cm以上はあるように思います。シャロンとは別人である要因と考えられます。

この世に神様なんているのかしら?-シャロンとクリスは同一人物なのか-

 

できること

  • 二元ミステリーで服部は変装の上に包帯を巻く
  • 同じく二元ミステリーや緋色シリーズでは、変装の上にマスクをつける

できないこと

  • キッドが次郎吉に変装した空中歩行の話では、変装の上にゴーグルがつけられませんでした

今回の話でやはり二重変装には力の制限があることが指摘されたのではないかと思います。本当にシャロン≠クリスで、1年前のシャロンの髪の長さがそのためにショートヘアに設定されているなら、コナンは2人が別人であると解ける要素を持っていることになりますね。

 

また、何かあれば記載したいと思います。

 

また、メモを読んでいただければと思います。

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