サンデー考察・感想

名探偵コナン サンデーFILE.1110 感想・考察「 不穏な参観日 」

こんにちは、鳥子です。

注意

こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。

 

今回は、

2023年4月12日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1110

の事件について感想・考察を書いていきます。

 

流れ

まずは軽く時系列をおさえて気になるところを振り返ります。

 

  1. 冒頭、前回の事件の銃砲店に押し入った強盗の事件をテレビで見ていた灰原と阿笠博士のシーンから始まります。
  2. そして、場面は切り替わり、授業参観を控えた帝丹小学校1年B組の少年探偵団が授業参観の話をしていました。
  3. 身長測定の話と、コナンのお母さんが来るということで盛り上がっていました。
  4. そして、身体測定の話を灰原に話します。どうやらコナンは背が伸びていないようでした。
  5. 灰原が買いたいものがあるということで、コンビニに入った探偵団は、マリアちゃんとたくまくんと遭遇します。2人は転校生として、53巻で初登場しています。
  6. そして、隣のクラスの転校生である団野くんともあいます。真剣な顔でお菓子を持っているようでした。
  7. 場面が切り替わり、学校では転校生の団野くんが、ほかの子達に人喰い教室の怪談を話しているようでした。
  8. そして、給食の準備が始まり、光彦とあゆみちゃんが、マリアちゃんのお母さんの話を聞きます。
    教室では、たくまくんが窓の外を眺めていることに元太が気付きます。
  9. その後、給食時間になり、前の学校のことを回想する団野くんがいました。
  10. 給食も終わり、掃除の時間になった頃、花壇から火が上がります。
    コナンが消化器を持って駆けつけますが、ひと足先に灰原が、教室の花瓶の水を使って消火しました。
  11. ここで、団野くんが人喰い教室について発言しますが、マリアちゃんとたくまくんは何か思っているような顔で、今週号が終わりました。

 

気になる描写

さて、ここで気になる描写について触れていきます。

 

事件について

今回の話を受けて、私は次のようなことを考えています。

たくまくんとマリアちゃんが、今回の事件の最後に真剣な顔をしていたのは、

  • 団野くんが話していた怪談
  • マリアちゃんが気にしていた時間割
  • たくまくんが気にしていた花のこと

と関係していると考えています。

これらに共通しているのは「後ろめたいこと」だと思っています。

団野くんが、前の学校で人喰い教室の話を聞いた際におそらく怪談を吹き込んだ人物のいたずらか、偶然によって花瓶が割れ、
掃除用具入れが開いたことで、ある程度人食い教室の怪談を信じ、自分が食べられる対象とならないようお菓子を机の中に入れていたところ、本当に消えてしまった。
それで怪談を完全に信じたのではないかと思われます。

 

そして、転校後にも、本当に人喰い教室があるという話をします。

マリアちゃんは、1人だけ時間割が気になっていましたし、たくまくんも1人だけ花壇の方を見ていました。おそらくマリアちゃんは、何らかの拍子に時間割を破ってしまい、それを気にしているのだと思います。たくまくんも日食の観察をした際に、こけてしまい、花を潰してしまったことを気にしているのでしょう。

 

そして、マリアちゃんとたくまくんは団野くんが話していた人喰い教室の話を聞いて信じたため、真剣な顔をしていたのでは?と考えられます。

ただ、マリアちゃんの性格上、時間割を破ったら正直に言いそうなので、次号上記の仮定は崩れる可能性が高いです。

 

なぜ火事が起きたのか

団野くんが話を信じさせるために放火したのでは?

という線に関しては、人喰い教室の話を信じている団野くんがやるとは考えにくいですし、流石にあの短時間で団野くんが窓の外に出て燃やしたり、教室の中から火を投げたりなどしたとは考えにくいです。これについては、小林先生やコナンも言っている通り、誰かが近付いたらわかりやすいですし、給食時間に花壇に近づけないということから、自然に発火したと考えられます。

 

  • 給食の時間が終わって火事が起きたということ
  • 光彦の回想で、花壇の場所で太陽が観察できること
  • たくまくんがこけて、したじきが折れたこと

などと関係するなら、「収れん火災」が1番はじめに思い浮かびます。

 

Wikipediaによると、収れん火災とは、凸レンズ状の透明な物体、あるいは凹面鏡状の反射物によって、
太陽の光が収束し可燃物が発火することによって起こる火災のようです。

収斂火災

 

ペットボトルを通して収束した太陽光でも起きるようなので、お昼の時間帯でもし晴れていたのなら、ほぼ真上に太陽が出ていた可能性もありますし、折れた下敷きが残っていて、太陽光が収束し、何かが燃えたのではないでしょうか?

団野くんの前の学校でも真っ黒に燃えていたのは、団野くんに怪談を吹き込んだ子供たちが団野くんが持ってきたお菓子を食べて外に捨てたことにより、お菓子の袋が太陽光を収束させ、同じく収れん火災に繋がったと考えられます。

 

宮野夫妻の描写?

さてここで、個人的には、宮野夫妻と若狭先生は過去に繋がっていたと考えていますが、今回の事件の、火と灰原の組み合わせが、宮野夫妻の事故死の話に繋がるような描写になっているのではないか?若狭先生あたりから過去の回想が入るかも?と密かに思っています。

また、マリアちゃんのお母さんが腰を痛めているとのことで、マリアちゃんのお母さんを心配した灰原の姿から、医者だった宮野夫妻を思い出すということもあるかもしれません。

 

コナンの身長

身体測定でコナンの身長が伸びていないことが明らかになりました。

灰原は「薬とは関係ない」と言いましたが、その後、意味深な表情を浮かべています。

もしかしたら、灰原も身長が伸びていないのではないでしょうか?

もしそうなら、アポトキシンの効力によって、身長がそのままになっていることが考えられます。もしかしたらベルモットが内科健診でコナンの正体に気付いた理由なのかもしれません。

 

別記事で触れていますが、私はベルモットに関して、シャロンとクリスは別人だと考えています。

この世に神様なんているのかしら?-シャロンとクリスは同一人物なのか-

 

その理由はいくつかありますが、そのうちの一つに髪の長さをあげています。

コナンの身長が伸びていないということから、もしかしたら髪も伸びていないのではないでしょうか?

ここから考えられることとして、もしもベルモットが組織が開発した薬、それも宮野夫妻が携わる以前の薬を飲んで不老になっていると仮定したら、

コナンと同様にある時点で姿がそのままになっていると考えられます。

 

しかし、ベルモットに関しては、シャロンとクリスが同一人物だと考えると髪の長さが過去と現在では異なります。

髪が伸びていると考えられ、不老の作用に反していることがわかります。

今回のコナンの身体測定の描写で、シャロンとクリスが別人である可能性が少し高くなったように思います。

 

灰原が作らされていた薬

さて、APTX4869の効果の1つに、若返ったあとで、そのまま留まる作用があるのだとしたら、灰原が別で作らされていた薬は、止まっていた時を動かす薬なのかもしれません。

すなわち、老化の薬です。

老化というと聞こえは良くないかもしれませんが、私は幼児化を伴う薬(APTX4869)と同様にその根本は治療に繋がる薬なのではないか?と考えています。

私は薬には疎いので素人的な発想ですが、例えば病気のある細胞だけを老化・成長させて、最終的に死滅させることができないか?と考えています。治療に繋がるものの、大雑把な解釈だと老化する薬であるために、38巻で灰原が話していた

まぁ安心しなさい

私の研究の目的はそんな夢のような薬じゃないわ…

この地球のほとんどの人間にはその価値を見いだせない…愚かしい代物

に繋がるのかもしれません。

 

コナン達を幼児化させたアポトキシンは、現時点の開発状況(灰原離脱時)では、結果的に全細胞が幼児期まで退行してしまうようですが、

灰原がつくらされていた薬とは逆に「死にゆく細胞を若返らせる」というアプローチなのかもしれません。

 

またメモを読んでいただければと思います。

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