ラム編 正体推理・考察 黒の組織考察

羽田浩司殺害事件における羽田浩司殺害犯の考察-羽田浩司殺害事件考察用記事

こんにちは、鳥子です。

今回は、羽田浩司殺害事件について再考察しました。

これまでの記事はこちらになります。

羽田浩司殺害事件に関して判明している情報-羽田浩司殺害事件考察用記事

羽田浩司殺害事件真相解明のための考察リスト-羽田浩司殺害事件考察用記事

羽田浩司の遺体の回想描写について公安の情報をもとに再考察してみた

17年前の羽田浩司とアマンダ・ヒューズ殺害事件に関する再考察用メモ

 

事件発生までの時系列

17年前に一体何があったのかを考えていきます。

私が考える羽田浩司殺害事件発生までの大まかな流れは次の通りです。

  • 50年前、烏丸蓮耶が自身の病気を知り、グループの持つ大金を使って若返りの薬の開発を始める
  • 25年前、烏丸グループが白鳩製薬を取り込もうとするが失敗する
  • 20年前、烏丸蓮耶は死に絶え烏丸グループが衰退する
  • 新しくボスになった人物も薬の開発を望んでいたがグループの衰退と共にお金がなくなり始める。組織はお金が欲しいので資産家に声をかけ始める。
  • 19年前、宮野夫妻が烏丸グループへ。若狭留美が宮野夫妻と同僚になる。
  • 18年前、初期のアポトキシンが出来上がるが毒薬となり、人を殺害する薬になってしまう。これによりエレーナはヘルエンジェルと呼ばれ始める。宮野夫妻は開発した薬が殺人の道具になることを恐れ、組織を抜けようと考える。
  • 若狭留美も宮野夫妻から組織を抜けるように説得されたがラムに目をつけられ、宮野夫妻が事故死に見せかけて殺害され、若狭留美はラムの手下にさせられる。若狭は鍛え上げられ浅香の名を与えられる。
  • 資産家への声がけの結果、アマンダが組織にお金を出してくれることになる。用心棒として組織は浅香を送り込む。
  • 17年前、アマンダにFBIやCIAとの繋がりが判明し、組織にとって厄介な人物だとわかる。
  • ラムがアマンダ殺害を浅香に指示する。

 

そして羽田浩司殺害事件が発生という流れです。概要としての相関図を貼っておきます。考察要素を含みます。

 

事件当日

次に羽田浩司殺害事件当日に何があったのかを考えていきます。

この事件では、アマンダとアマンダと交流があった羽田浩司の2人が死亡しました。2人とも最終的にアポトキシンを使って毒殺されたようですが、一体誰に殺害され、一体なぜ殺害されたのでしょう。そして、どちらが先に殺害されたのでしょうか?

私は89巻で灰原が示した見解のように、羽田浩司が殺害された理由はアマンダ殺害の現場を見られたからと考えています。両者は資産家および資産家の御曹司であったため、2人ともが資金源として組織に目をつけられていた可能性が高いですが、より組織に不都合なのはアマンダの方になります。つまり、組織の抹殺対象はアマンダであり、羽田浩司を殺害しようとは考えていなかったと私は考えています。ただ、羽田浩司のバックに日本の警察がいた可能性もあるので、組織がそれを知っていれば両方が抹殺対象だった可能性も否定はできません。

アマンダの部屋は荒らされていなかったため、アマンダは、アマンダの部屋で何事もなかったかのように殺害されたか、ホテルの別の部屋で殺害された後に自室に運ばれたかは定かではないですが、殺害の実行犯は簡単に部屋に入ることができたのではないでしょうか?

例えば羽田浩司殺害事件に関わったとされるラムが、こっそりホテルの部屋に侵入できたとしても、アマンダがそれに気付けばアマンダとラムが知り合いでない限り、アマンダは殺害犯に抵抗していたと思います。

しかし、ホテルという場所で簡単に何事もなかったかのように殺害できたのは、アマンダがある程度心を許していた人物が犯人だったからではないかと考えています。それがボディガードをしていた浅香です。私は現時点では、アマンダを殺害した犯人は浅香だと考えています。若狭留美が97巻「山菜狩りとクローバー」で歩美ちゃんからクローバーを受け取ることができなかったのも人を殺めてしまったから幸せになることはできないと解釈することができます。

 

羽田浩司の説得

そして、浅香はアマンダ殺害シーンを羽田浩司に見られ、口封じに羽田浩司を殺害しようとしますが、浅香は羽田浩司に説得されます。それが「遠見の角に好手ありってね」と「それでも僕を殺すというんですか?」の部分です。

「遠見の角に好手あり」という意味は自陣へ打った角の利きが相手陣内の相手の攻め駒や囲いまで届いていると好手になりやすいという意味です。

私は烏丸グループを敵陣羽田浩司側を自陣に、浅香を角の駒と例えていると考えています。つまり、敵陣(=烏丸グループ)から奪った角の駒(=浅香)を自陣(=羽田浩司側)に打つ(=味方にする)ことで烏丸グループを睨み、牽制ができるということになります。潜入捜査をしていた赤井秀一が組織の手の内を知っていて、組織から脅威に思われていたのと同じ効果ですね。

また、それでも僕を殺すというんですか?というセリフから、若狭留美が羽田浩司を殺害しようとしていることを示唆していることがわかりますが、「それでも」という言葉から、羽田浩司を殺害してもメリットはないことを、羽田浩司が若狭に伝えていることもわかります。

 

初志貫徹

その結果、若狭は心変わりし組織を裏切ったと考えられます。しかし、この浅香の裏切り行為がラムに見つかり、ラムが裏切り者である浅香を始末しようとしたところ、羽田浩司が浅香を庇い、浅香を逃したのではないでしょうか?最終的に羽田浩司がラムに殺害されたという流れも考えることができます。

羽田浩司の座右の銘は89巻「婚姻届のパスワード」より「初志貫徹」であることが秀𠮷の口から語られています。秀𠮷は宮本由美に対し、「男が一度決めたことは曲げたくないと発言。羽田浩司も17年前の事件時にに何かを決めたのではないでしょうか?

そして、羽田浩司が決めた事は「浅香を守ること」だったのではないかと考えています。浅香を組織の手から守ろうとして羽田浩司が殺害されてしまったのであれば、若狭の回想にあった「馬鹿な奴」という言葉も、「私より強いはずがないのに私を守ろうとしてなんて馬鹿な奴なんだ」というように解釈できそうです。

 

将棋の駒

さて、99巻の牧場に堕ちた火種では、安室透のモノローグにより、羽田浩司が大切に持っていた角の駒が現場から消えていたことに対し、羽田浩司の遺族が「角の駒を持ち去った人間が犯人だ」と発言していることがわかりました。現時点で「この角の駒を持っているのは若狭留美なので彼女が羽田殺しの犯人ではないか?」と考えることもできるのですが、もう1人将棋の駒について知っている人間がいました

それが組織のナンバー2であるラム、脇田です。

同じく99巻、沖野ヨーコと屋根裏の密室では、話の最後に脇田がコナンに対し、「まぁそこに在るべき物が無くなっていると気になりやすからねぇ…」「そう…例えば…」「将棋の駒とか…」と将棋の駒について質問をしました。おそらくこれは17年前の現場でなくなった駒のことを指していると思いますが、なぜ脇田はこの質問ができるのでしょうか?

言い換えると、なぜ脇田は将棋の駒がなくなっていることを知ることができたのでしょうか?

その理由になり得る選択肢としては、

  • 公安に組織の息のかかったものがいて脇田はそこから情報を得た
  • 公安の資料にアクセス(ハッキング)し情報を得た
  • 脇田が事件当時に現場にいて持ち去られたことを知った

などがあると思います。

どれも捨て難いですが、ジンの発言から17年前の事件にラムが関与していることも判明しているため、3つ目が現時点ではあり得ると考えています。

例えば、キールが赤井を殺害する際に、ジンがキールにつけたカメラ越しに状況を見ていたように、羽田浩司と対峙した浅香につけたカメラ、もしくは部屋に取り付けたカメラなどで浅香と羽田浩司が会話している状況を監視していたのではないでしょうか?

そして、浅香が裏切ったことを知り、脇田は羽田浩司の部屋に向かいますが、浅香には逃げられ、脇田と羽田浩司が対峙することになったのかもしれません。私は、「脇田が、別室から監視していたときには羽田浩司が持っていた角の駒が、羽田浩司の毒殺後に確認した時には消えていることに気付いた」と考えています。

 

黒田は一体?

まだ謎なのは黒田兵衛です。

黒田兵衛は92巻で若狭留美の名前から何かに気付き、93巻では羽田浩司殺害事件と若狭を結びつけていました。

そして、同じく93巻で、若狭に接近した際には若狭から睨まれ、「業火に包まれるテントを野放しにしたのでは?」といった旨の牽制にも似た質問を受けていました。これだけ見ると、事件当時、黒田は若狭留美と何かあったのではないか?とも考えることができますが、まだどんな因縁があったのかは定かではありません。

個人的には、「若狭留美は自身の名前にラムが自分(浅香)に気付くようにアナグラムを仕掛け、自分の名前に釣られてやってきた人間がラムではないか?と疑うようにしていた」と考えています。

つまり、若狭留美がメディアに露出した後でやってきた黒田兵衛のことを、単純に自分に近付いてきたラムではないかと疑ったために、黒田を睨んだり、因縁めいた質問をしたりしたのではないかと考えています。(ただし、若狭がラムの素顔を知らないことが前提になってきます。)

 

若狭留美が組織を抜けた理由

若狭留美は17年前の事件をきっかけに組織を抜けたと考えていますが、そのきっかけの一つが羽田浩司の説得であることは先ほど述べました。

再度記載しますが、これ以外にも宮野夫妻に影響を受けて、18年前の段階で組織を抜けたかったのではないかと考えています。サンデーに収録された海の家の回で、若狭はとある女性に人生をかき乱されたと発言していました。これは、自分を組織から抜けさせるために動いてくれたエレーナのことを指しているように思えます。また、牧場に堕ちた火種では、烏にあまりいい印象はなさそうでしたが、鳩には比較的いい印象を持っているようでした。

作中で鳩に因んだ描写があるのはキッドですが、もう一つ、宮野厚司が所属していた白鳩製薬も鳩の字が入っています。これは若狭留美が暗に宮野厚司のイメージを白鳩製薬に所属していたことにもかけて、鳩と表現したのかもしれません。

若狭留美は、宮野夫妻の2人から良い影響を受けて、組織を抜けるべきか、そうでないか悩んだことが「掻き乱された」という表現に繋がったのではないでしょうか。組織を抜けたがって1年が経ち、17年前の事件当日に羽田浩司の説得を受けて覚悟が決まったのかもしれません。

 

簡易まとめ

簡潔にまとめると

  • 組織がアマンダに声掛けしたのは薬開発のためにお金を出してもらいたかったから
  • 組織はアマンダが組織の邪魔になったため殺害を決行した
  • アマンダ殺害犯は浅香
  • 浅香は羽田浩司にアマンダ殺害を見られ、口封じに羽田浩司殺害を試みる
  • 浅香は羽田浩司に説得され、組織を抜ける決意を固める
  • ラムは浅香の裏切りを知り、部屋に向かうも羽田浩司が浅香を庇い、ラムと対峙する
  • 羽田浩司殺害犯はラム

といったイメージです。もちろん最新話の内容によってまた再考察するため暫定での考えになります。

 

また何かあれば追記します。

 

またメモを読んでいただければと思います。

-ラム編, 正体推理・考察, 黒の組織考察
-

© 2024 鳥子の備忘録 Powered by AFFINGER5