妙な爺 正体推理・考察

烏丸蓮耶候補?呼吸器をつけた老人・猛禽類を飼う老人の正体予測-妙な爺シリーズ-

こんにちは、鳥子です。

今回は、

  • 烏丸蓮耶
  • 102巻に登場した呼吸器の老人
  • 103巻に登場した猛禽類を飼う老人

について考察しました。

 

爺さん0:烏丸蓮耶

烏丸蓮耶は30巻で初登場し、40年前に100歳を越える大富豪であったことが、千間降代探偵の口から語られています。母の遺産を一目見たいと学者を黄昏の館に呼び、なかなか見つけ出せない学者に業をにやした烏丸が見せしめに惨殺していくという狂気的な話でした。千間探偵曰く、20年前の段階で烏丸は死に絶え、烏丸家も衰退していたとのことです。

烏丸グループと言えば、ヘルエンジェルの名で組織内で知られている宮野エレーナとマッドサイエンティストとして学会で知られていた宮野厚司を、組織に引き入れたことが、95巻の迷宮カクテルの降谷零の回想で明らかになっています。

宮野夫妻は、シェリーが復活させたAPTX4869を元々開発していた人物ですが、そのAPTX4869はコナンや灰原、メアリーを幼児化・若返りさせた効果のある薬でした。

私は個人的には、烏丸は本当に死亡していると考えていますが、あくまで烏丸がAPTX4869を服用していた場合や不老の状態になっていると仮定した場合、

  • 烏丸が若い姿になっている

もしくは

  • 老人の状態の姿で生存している

ことになります。

そのため、呼吸器の老人や猛禽類使いの老人といった妙な爺さん達が、その老人候補(烏丸候補)ではないか?とも考えることができます。

ただ、私は現状、烏丸蓮耶が組織のボスだったとしても、それは過去の話であり、現在は亡くなっていると考えているため、妙な爺さん達(少なくとも呼吸器と猛禽類の老人について)は烏丸ではないと思っています。

ただでさえ信じ難い人物が浮かび上がってくるかもしれないんだから-「あの方」の正体に迫る-

 

烏丸生存の否定

烏丸が亡くなっていると考えている理由はいくつかありますが、個人的には、組織が若返りを知らないから、ボスが若返りしていないと考えられますし、コナン界で130歳以上はギネス級の設定である事から現在生きていたら140歳を超える烏丸は亡くなっている確率が高いと思っています。また、万が一、生きているとすれば、宮野夫妻の所属した19年から18年前頃には烏丸が亡くなっているとされていたことから、若返りの薬が間に合っていないため、不老の薬が宮野夫妻の所属以前にできていたということが考えられます。もしも生きているなら、不老状態となっているが若返りはしていないと考えています。

私は現在のボスは、烏丸が亡くなった後(20年前頃)、別人がボスを継承したか、組織を乗っ取ったのではないかと考えています。もしも、烏丸が生きていて現在もボスだと仮定すると気になるのは次の点です。

 

まずはお金持ち要素です。

現在、組織はお金を集める行動をしていますが、黄昏の館を手離したのはなぜなのか?ということです。千間探偵の発言通り、20年前には烏丸蓮耶が本当に亡くなり、烏丸家が衰退したために充分なお金がないのでは?だから資金を集めているのではないでしょうか?

 

次に慎重居士・「石橋を叩きすぎて壊しちゃうタイプ」についてです。

物事を慎重に進める人間である組織のボスは、ブラックインパクトの時には前面には出てこず、ジンが電話で了承を取っていました。キールに赤井秀一を殺害させる際も、ジンを経由して指示しています。

一方、烏丸蓮耶は、食器などにカラスの紋様を入れたり、七つの子を連絡用のアドレスにしたりと自分を前面に出したいような正確が見受けられ、少し大胆なイメージがあります。これはベルモットの言うボスの性格、慎重居士で石橋を叩きすぎて壊すというイメージとズレがありそうです。物事を慎重に進める人の性格としては大胆です。

 

 

爺さん1:呼吸器の老人(烏丸候補?)

呼吸器の老人について振り返っていきます。

まずはじめに、私は、この呼吸器の老人は、羽田浩司の父、羽田康晴だと考えています。

呼吸器をつけた老人は、102巻では、コナン、黒田、伊織の横を通り過ぎる際に、

すておけ、所詮警察なんぞ、愚鈍な輩が群れてるだけよ

と横切る車の後部座席から発言しています。

そして103巻では、ホテルから出てきたメアリーを見て

まるで夢を見てるようじゃわい

と気になる発言をしています。

これらの発言や描写から、呼吸器の老人が羽田康晴と言えるのか考えていきたいと思います。

 

資産家

まず初めに、102巻でも103巻でも、老人は高級な車に乗っていました。お金持ち・資産家の要素がありそうです。

羽田家と言えば、98巻の大岡もみじの挑戦状で、羽田浩司が資産家の御曹司だったことが判明します。羽田家は資産家ということで、この要素と一致します。

 

和装

また、どちらの話でも老人は和装で車に乗っています。羽田浩司の服装も、将棋棋士とあって服装は和装となります。家柄的に、和装を好んでいる可能性があり、父も和装をしているのでは?と考えられそうですが、例えば、服部しずかなども和装の格好が多く、一概に和装だから羽田康晴とは言えません。肯定根拠としては弱いかもしれません。

 

警察との因縁

続いて、102巻では、老人の発言から警察を愚かだと考えている性格が垣間見えます。警察になにかされた、なにもしてもらえなかった、あるいは警察の敵など、警察と因縁があるように思います。

これについては、サンデーファイル1109にて、赤井秀一の回想で、羽田家から赤井務武に、羽田浩司の死の真相を探ってほしい、といった依頼の電話がありました。その際の、メアリーと務武との会話で、羽田家は現地の警察も日本の警察も信用ならないから、務武に依頼してきたことが判明します。

また、99巻の牧場回では、安室の回想で、遺族の声を安室が浮かべています。羽田事件は未解決事件となっており、羽田家における警察の立場としては、17年前に息子が殺害された事件を解明できていない状況です。

老人が警察を愚かと考えている発言と羽田家のこれまでの描写が一致するように思います。

 

京都

次に、老人は102巻では車で京都に現れ、103巻では東京の杯戸町に現れています。

京都の方は、解釈がまだ難しいところがありますが、 98巻の大岡紅葉の挑戦状では、羽田家は杯戸町に家があることがわかっています。住んでいる地域で現れたと見て良いと考えています。羽田家と大岡家はゆかりがあることが明らかになっていますが、老人が羽田康晴であれば「京都の大岡家に用があった」というまずはざっくりとした解釈で留めておこうと思います。

 

若返り

次に、103巻での発言ですが、少女化したメアリーを見て、夢を見ていると発言していることから、若返りしたと認識しているようです。

老人は「メアリーが若返りする前の大人の姿を知っている」と思われます。

また、若返りに気付けたということで「メアリーの若い頃も知っている」可能性があります。

老人が務武と古くからの友人であれば、務武とメアリーの結婚前後の頃、つまり、メアリーが20歳前後に、老人と出会っている可能性もあります。

現在、メアリーは若返って中学生くらい、年齢的に1516歳前後になっているため、昔のメアリーと現在の姿を比較して若返ったと思い、

夢を見ているようじゃわい

という発言をしたと考えています。

このように、呼吸器の老人と羽田康晴のこれまでの描写が、いくつか合致すると考えられます。

呼吸器の老人=羽田康晴の可能性が高まったのではないでしょうか?

 

京都にいた理由

解釈に悩む点としては、前述の通り、京都にいた理由です。

現時点では個人的な仮説として、もしも呼吸器の老人が羽田康晴であれば、羽田浩司が生きていれば羽田浩司は45歳であり、その親になるため、年齢としては康晴の年齢は70代と考えられます。

年齢に加えて、呼吸器をつけていることから、あまり先が長くないことが考えられます。しかし、事件の解決に対して、警察は当てにしておらず、頼みの綱の務武も失踪してしまった。

そんな中、羽田家と縁のある大岡家に、警察である黒田が挨拶にくるということで、どんな小さな情報でも手に入れようと、警察と鉢合わせしないように大岡家に話を聞きに行くことにしたのではないか?といったことを考えています。頼れる人がいないため、自分で確かめようとしているとか?(ただ、これだと、電話でもいい気がしますが。)

ほかにも理由はあると思いますが、現時点ではこのように仮定しておきます。

 

 

あの人?

次に老人が羽田家だった場合に、メアリーの言う「あの人」か?どうかです。

83巻で支援者の存在が明らかになっていますが、メアリーを支援しているなら、メアリーを炙り出すようなやり方はおかしいのでは?と思う方もいるでしょう。ここで、我らが主人公江戸川コナンの置かれた立場と比較して考えてみます。

毎年、コナンの映画で言っている通り、工藤新一の生存がバレると周りに危険が及びます。新一の生存を知っている人間の関係性としては、家族である工藤夫妻、協力者である博士と灰原になります。現在は毛利家でお世話になっていますが、毛利家の人はコナンの正体を知りません。

メアリーもまた薬の被害者であり、生存がバレると周りに危害を加えられてしまう人物です。コナンとメアリーとを比較してみると、家族には赤井秀一、羽田秀𠮷、世良真純がいますが、メアリーや真純は秀一は死んだと思っており、秀𠮷は養子として羽田家にいます。

協力者にはMI6という関係です。そして、おそらく支援者は羽田家と考えています。

コナンにとっての毛利家がメアリーにとっての羽田家なら、羽田家はメアリーの状況を知らないのではないでしょうか?

これは、敢えてメアリーが伝えていないのだと考えています。秀𠮷と連絡をとっていないというのも、周知する範囲を最小限の範囲にとどめているように思えます。そのため、羽田家にも周知していないことが推測できます。

 

行動解釈

呼吸器の老人=羽田家と仮定し、これまでの言動を解釈すると次のように考えることができるかもしれません。

牧場回の安室の回想で、遺族の声を安室が浮かべていますが、羽田家における警察の立場としては、17年前に息子が殺害された事件を解明できていない状況です。

そのため、日本警察は頼りにならないとしてMI6である赤井務武に依頼したところ、事件を機に赤井務武は失踪してしまいます。

赤井家と古くからの友人である羽田家は、父を失った赤井家を支援することにします。そして、現在、縁のある大岡家に警察(黒田)が挨拶にくるということで、小さな情報でも手に入れようと、警察と鉢合わせしないように大岡家に話を聞きに行くことにします。他にも理由はあると思いますが、現時点ではこのように仮定しておきます。

呼吸器の老人は、健康状態的にあまり先が長くないために、せっかちな行動をとっているようにも見受けられますが、京都に来ても事件の進展がなかったとわかり、東京へ戻ることにします。京都に直接来た理由としては薄いかもしれません。

羽田家は、メアリーと連絡自体はとれる状態ではありますが、務武に会いにイギリスに行って以降、秀𠮷と同様に会ってもらえない状態になります。

やや強引ではありますが、自らの足で出歩くことが困難なため、部下を使い、メアリーの状況を確認するためにメアリーをホテルから出すように仕向けたと考えています。

 

 

爺さん2:猛禽類使いの老人(烏丸候補?)

次に猛禽類使いの老人について振り返ります。この老人は103巻のキッド回で登場しました。57巻のFILE.9で描かれているカラスや30FILE.4で描かれている白馬探の飼っているワトソンと比較すると、羽や尻尾の模様から、老人が飼っているのはカラスではなく、鷹や鷲などの猛禽類であることがわかります。

そして、気になるのは、次の点です。

  • 1点目は、部屋がかなり豪華であるということ。
  • 2点目は、老人の因縁の相手がスマホに写っている人物であること
  • 3点目は、鈴木次郎吉の眉毛と髭に似ていることです。

 

部屋が豪華

まず1点目ですが、この謎の人物は猛禽類を飼っており、部屋の中を見ても高級そうな家具などがあるため、相当なお金持ちだと考えています。

 

因縁の相手

2点目についてですが、この老人は杖でスマホを割り、その後グリグリと杖の先を押しつけています。その画面にコナンが写っていることから、コナンに何かしら恨みがあるように思えます。ただ、どんな恨みがあるかはわかりませんが、実は次郎吉の方に何かしら因縁があるのではないかなとも考えています。

以前、90巻、裏切りのステージの冒頭にて、ベルモットがバーボンに対し、相手は大物と発言していました。この相手というのは鈴木財閥のことですが、鈴木財閥を大物と考えていたため、同じ金持ちの烏丸グループが、鈴木財閥を敵対視しているのかなと捉えると、この老人も組織側の人間で鈴木財閥を敵対視しているのでは?とも思えます。

しかし、スマホを割っている画面にコナンが写っているからといって、コナンに興味があるかどうかは断定はできないと思います。

 

顔の特徴

3点目について、これは顔の特徴ですが、老人の顔が、鈴木次郎吉の髭と眉毛に似ているように見えます。

特に眉毛の上がり具合が非常に似ているように思えます。また、髭の長さ的にも次郎吉以上に長く、眉毛と髭の描かれ方が似せて描かれているように思えます。このことから鈴木次郎吉の血縁者の可能性を考えました。

 

正体予測

これら3点のことから、この老人は

  1. 鈴木財閥の人間であり
  2. 次郎吉と因縁があり
  3. 次郎吉と血縁関係がある

と私は考え、

鈴木太郎吉()

という人物ではないかと考えています。名前は私が勝手につけました。

次郎吉と血縁関係にあり、鈴木次郎吉という名前的に、実は次郎吉が次男という設定があるのだと仮定すると、鈴木次郎吉には兄がいるかもしれません。

 

因縁とは?

問題はこの後ですが、次郎吉に兄がいたとして、どんな因縁があるのか、因縁があったとしても組織絡みでどんな展開になるのかはまだ考えることができていません。

次郎吉は初登場回の44巻でいくつも賞を取っているため、恨まれる要素はあるかもしれませんが、本筋には関係なさそうですね。

ただ、コナンに恨みがある人物だとしても、どこでどうコナンに因縁があるのかは今のところ不明です。

烏丸蓮耶かどうかという点については、現時点で烏丸ではないと考えています。前述の通り、烏丸は自身を表すカラスが好きで、カラスの紋章を所持品に彫っていました。老人は猛禽類を飼っていますが、猛禽類はカラスの天敵です。烏丸がカラスが好きなのであれば、カラスを飼わずにその天敵である猛禽類を飼うのは考えにくいです。そのため、私はこの老人についても烏丸ではないと考えています。

ちなみに鈴木次郎吉には千秋という友人がいるらしいですが、彼がその千秋という可能性もあるかもしれません。そもそも千秋という人物が嘘の可能性も有りますが。

 

 

老人の役割について

現状考えられる呼吸器の老人と猛禽類使いの老人の役割について考えてみます。現在ラム編においてコナンは、羽田浩司殺害事件の当事者ではないため、黒田や脇田、若狭ほど情報を得ることができていません。

黒田以外の人物から直接情報を得られれば良いですが、ラム候補としての疑いがあり、なかなか難しいと思います。そのため、この老人たちはコナンに羽田浩司殺害事件の情報をもたらす役割があるのではないでしょうか?

両者とも金持ちであるため、資産家としてアマンダや羽田家、烏丸家と繋がりがあった可能性が高いです。

呼吸器の老人=羽田康晴であれば、羽田浩司の情報や羽田浩司個人又は羽田家に寄ってきた烏丸グループの噂・情報を知っているかもしれません。今後の事件でコナンがこの呼吸器の老人と接触することがあれば、より詳しい羽田浩司殺害事件の情報が得られる可能性があります。

また、猛禽類使いの老人についても同様で、猛禽類使いの老人=鈴木財閥の人間であれば、鈴木財閥を敵対視する烏丸グループの悪事などについて情報を得ることができるかもしれません。

 

72歳世代?

あくまで仮説ですが現段階ではラムや次郎吉も含めて年齢が72歳の世代なのではないか?とも考えています。

  • 鈴木次郎吉は初登場回の44巻で、この世にセイをうけて72年、と言っており、72歳であることを明かしています。
  • そして、ラムはサンデーの羽田浩司殺害事件で、アマンダが67年前に子どもの頃のラムにあっていることが判明します。ラムの現在の年齢は70歳以上ということが確定します。もしも、当時5歳だったとしたら、現在72歳になるわけですね。
  • 呼吸器をつけた老人、私は、彼を羽田浩司の父、羽田康晴だと考えています。羽田浩司は享年28歳、生きていれば45歳となります。その親となれば、少なくとも現在、60から70歳ほどの年齢となることがわかります。羽田康晴が羽田浩司が亡くなった頃の年齢に近いときに、羽田浩司が生まれたのであれば、72歳頃になるわけです。
  • 最後に、猛禽類を飼う老人です。この老人は、コナンや次郎吉が映ったスマホの画面を、杖で叩き割っています。以前の動画では、血縁者の可能性もあげましたが、もしもこの老人の因縁の相手が、次郎吉なのであれば、例えば次郎吉とライバルのような関係がある可能性もあります。かなりのもしも話になりますが、次郎吉の初登場回では、色々な大会で優勝している話が出ています。もしかしたら、2人がどんなことでも、1位を競い合うような関係、というのもあるかもしれません。かなり気性が荒いですが、コナンと平次のように同い年で競い合う仲というのももしかしたらあるかもしれません。

そして、もしもこの4人が本当に72歳だとしたら、「実は全員、知り合いだったという可能性」も見えてきます。今のところ、次郎吉とラムは103巻の配達では直接会っていないようですが、顔を合わせたら「どこかであったことがないか?」といった展開になるかもしれないことも考慮しておきたいと思います。

そうなった場合、若い頃のラムが持っていた「ヘビのような目」を知っている可能性があります。

現在、羽田浩司殺害事件の殺人犯にたどり着く鍵は、いくつかありますが、そのうちの1つである「ヘビのような目」の要素はラムが義眼になってしまっているために消えてしまっています。

おそらく17年前に失踪した務武が、失踪する前にラムと対峙して目を潰した可能性が高いですが、同時にラムの特徴であるヘビの目も消えてしまっています。

前項と内容被りますが、もしもラムの若い頃を知っている人物が老人達なのであれば、全員から何かしら羽田浩司殺害事件や烏丸グループ、ラムに結びつく情報が得られるかもしれません。

 

 

何かあれば追記します。

また、メモを読んでいただければと思います。

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