こんにちは、鳥子です。
今回は95巻の迷宮カクテルで工藤邸にて行われた深夜のお茶会について考察しました。
深夜に潜入したバーボンを赤井秀一が迎え、2人が拳銃を突きつけ合う衝撃の展開でした。
その後、バーボンは、工藤夫妻にお茶会に誘われるわけですが、今回はそんなお茶会で一体何が話されたのかを考えたいと思います。
お茶会関連の時系列
まずはお茶会周辺の時系列を確認。
紅の修学旅行(94・95巻)
工藤新一生存情報が拡散する
マリアちゃんをさがせ!(95巻)
工藤夫妻帰国と沈静化。工藤新一生存情報が出回ったことを受けて、工藤夫妻が帰国し、工藤家のフリークを使って沈静化を図る。しかし、ラムからバーボンに工藤新一の情報を探るよう命令が下る。
迷宮カクテル(95巻)
バーボンが工藤新一の情報を探る。赤井秀一と工藤夫妻とお茶会を行う。
女性警察官連続殺害事件(95・96巻)
黒田が例の件はどうなっている?と降谷に問う。降谷はまだ何もと言いながらお茶会の際の工藤夫妻、赤井秀一を思い浮かべる。
36マスの完全犯罪(97巻)
雪山へ脇田が同行する。脇田は意味深な発言をする
太閤名人の将棋盤(98巻)
赤井が素顔でコナンと会いますが、この時この顔で会うのは久しぶりだと発言
工藤優作の推理ショー(99・100巻)
ラムが工藤夫妻を襲撃。ベルモットに工藤夫妻を探らせていた。工藤夫妻と赤井秀一はコナンには内緒でベルモットの行動を様子見していたことが発覚。
縁結び神社殺人事件(100巻)
FBI連続殺害事件後、赤井秀一と優作の会話をコナンが効く。コナンはお茶会に参加していなかった模様。工藤夫妻と赤井秀一は「例のお茶会の答えをまだ頂いてませんし…」「えぇ…」と会話していることから降谷に何かを頼み、回答を待っている様子。
参加者
- 工藤夫妻
- 赤井秀一
- 降谷零
コナンは不在。
縁結び神社の冒頭でコナンは深夜のお茶会の存在を把握していなかったことで確定するが、これに関しては、前述の通り、赤井秀一の素顔でコナンと会うのが久しぶりだと発言したこともあり、迷宮カクテルの素顔の赤井秀一とは会っていないことがわかる。
また、例えお茶会が行われることを把握していても、深夜とあって毛利探偵事務所を抜け出せなかった可能性も高い。
さらに、FBI連続殺害事件の前日譚では、赤井秀一と工藤夫妻はコナンに内緒で作戦を決行していたことから、お茶会に関しても内密に行っていたという補足になりそう。
議題
深夜のお茶会で議題に上がったであろう内容を考察。
工藤新一の生存の口止め
まずは確実に行われたとされるのが工藤新一が生きていることを伝えたということと、その口止めをバーボンにしたということ。
おそらく赤井秀一が登場していることからもFBIによって、現在工藤新一はどこかに匿われているということを共有したのではないだろうか。
また、バーボンが工藤新一の生存をラムに話していない根拠としては、36マスの完全犯罪におけるラムの発言「鮮度の落ちた魚を高値で売りつける仲卸とかねぇ…」という言葉にかかってくると思われる。
「鮮度の落ちた魚」を「みんながすでに知っている古い情報」と置き換えると、工藤新一生存の調査に出向かわせたバーボンからの回答が「みんながもう知っている工藤新一が死んでいるということしか返ってこなかった、しかも、さも新しく手に入れた情報かのように情報をよこした」といったようにラムが認識したと考えられる。
つまり、お茶会を受けてバーボンがラムに工藤新一が死んでいると返答したと考えられるため、お茶会で口止めが行われた可能性が高い。
沖矢昴の説明
また、緋色の帰還シリーズで、実は変装によって優作が沖矢昴に変装していたことも伝えたと考えられる。というのも、バーボンが工藤邸に侵入する前に、沖矢昴が窓の近くに立っていて、外を眺めている姿が描かれているが、その後バーボンが侵入してきた際には、優作が窓に立っていた沖矢と同じ姿をしている。これは、沖矢の変装マスクをとったことを示しているため、変装マスクを用いた変装について情報を伝えた可能性が高い。
特に、緋色の帰還シリーズで、沖矢のことを赤井だと疑ったバーボンには、あの時は「バーボンが本当の仲間(公安)を連れてくると思わず真意がわからなかったため、沖矢は優作で、別に赤井秀一がいるように見せかけた」が、「今回は1人で来たということなので真相を伝えた」というようにして変装について伝えたかもしれない。
いずれにしても、工藤家には変装術があり、赤井秀一はそれによって隠れて暮らしていることが共有されたため、赤井秀一の生存も口止めした可能性が高い。
何かを依頼
上記二つと比べるとここがかなりの悩みどころ。
縁結び神社の冒頭で、コナンは、海猿島からの帰還後に赤井と優作が会話しているところを回想。誰かに何かを依頼していることを知るわけだが、読者的にはこれはバーボンで確定する。
つまり、深夜のお茶会で工藤夫妻と赤井秀一は、バーボンに何かを依頼し、その回答を待っている状況であることがわかる。
ミストレでは板倉卓のことを有希子がコナンから聞いていることがわかったので、同様にコナンから色々聞いている可能性が高い。となると、コナンから聞いた上で、まだ解決してない事項を代わりに工藤夫妻や赤井秀一がバーボンに依頼した可能性がある。
それは何か考えた時に、思い浮かぶのがボスのメールアドレスである。工藤優作と赤井秀一は、2人で羽田浩司のダイイングメッセージがCARASUMAであることに辿り着いた。ボスが烏丸蓮耶であろうということに辿り着いたあと、何をしたいかというと確認する手がかり(ボスのアドレス)があるのだから、当然知りたくなるだろう。
42巻の二元ミステリーの最後、コナンは七つの子のプッシュ音をベルモットから気付かれないように取得した後、ベルモットに対し、「電話会社には契約者の守秘義務があるが…警察から専用の書類にお偉いさんの印鑑を押して、複数の人間の立ち会いの元で、その情報を得る事ができる…着信番号が携帯じゃなく固定電話なら住所までバッチリな!!」と説明。メールアドレスで得られる情報が重要であることが示唆される。
続いて46巻奇抜な屋敷の大冒険では、ボスのメアドにメッセージを送ろうとしたコナンが、高木に頼ろうとするが、灰原が高木刑事が消されてしまうと発言。
それに対して阿笠博士は「じゃが、高木刑事だけじゃなく、警察にこの事をちゃんと話してそれ相応の体制で臨めば…」と返答。いくらなんでも警察なら、ちゃんと体制をとれば問題ないだろうとの認識。
灰原の認識では、二元ミステリーの事件直後、誘拐事件として片付けられる前なら、ボスのメールアドレスの調査ができたかもしれないというニュアンスで話しているため、工藤夫妻や赤井秀一が公安である降谷にしっかり説明すれば、公安は秘密裏に動くのではないだろうか。
現状、当サイトでは、工藤夫妻・赤井秀一から降谷への依頼事項はボスのメールアドレスの調査とする。
※過去に、シャロンとクリスの別人説の記事で、バーボンがベルモットとボスの関係にメールアドレスから調べて気付いたのではないかと考えていましたが、一旦それは訂正ということで。
この世に神様なんているのかしら?-シャロンとクリスは同一人物なのか-
またメモを読んでいただければと思います。