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若返っている?あの方の現在とベルモットに送ったメールの理由-黒鉄の魚影(サブマリン)考察-

 

こんにちは、鳥子です。

今回は、劇場版名探偵コナン2023 黒鉄の魚影(サブマリン)の考察です。

 

今回のテーマはずばりあの方は若返っているのか?です。

ベルモットがとったあの行動の理由とは?-黒鉄の魚影(サブマリン)考察-

 

あの方とベルモットとシステム

黒の組織のボスであり、組織メンバーが呼んでいる呼び方です。これまで原作においてそのボスは烏丸蓮耶ではないか?という推測が赤井秀一と工藤優作によってされていました。そして、そのボスのお気に入りである、同じく黒の組織のメンバーのベルモットは、クリスとシャロンの二役をやっていたとされており、さらに年をとっていないのではないか?という疑惑がFBIからかけられています。

今回の黒鉄の魚影では、老若認証システムに関してベルモットがそのシステムの危険性に気付き、「あの方」にメールを送って「あの方」から「~を潰せ」という許可を得ました。その際にベルモットが送った内容は

「老若認証システムは開けてはならない玉手箱かもしれません」「予想を超えて精度が高い」

であったことから、老若認証システムを潰すような命令だったと考えられます。

 

「あの方」と若返り

ここで「あの方」がシステムを潰したいと考えた経緯にベルモットが気付いた老若認証システムによる危険性が「あの方」に関係しているのではないか?

そしてそれは、年齢に関わる秘密が「あの方」にあるからではないか?という疑惑を持った方もいるのではないでしょうか?

 

まず考えたいのは、ボスが恐れているのは本当に若返りがバレることなのか?ということです。

老若認証システムによって何ができるのか、今一度振り返ったときに、次の点が挙げられると思います。

老若認証システムとは骨格から老化や若返りを計算し、その顔をCGでつくり、それと合致する顔を顔認証で探すものです。

その精度は高く、長期の逃亡者や誘拐の被害者を世界中で追うことができます。

 

映画内では、ジンがウォッカにシェリーと考えられる少女を探し出させていましたし、ラムもまた「あの方」の所在を確かめようとしていました。

このように老若認証システムは、対象者の位置を把握することにも長けています。

私は「あの方」が老若認証システムを破壊しようと考えた理由には、単純に居場所がバレないようにしたいのでは?と考えました。

 

コナンの世界では幼児化している人物、若返りしている人物がいますし、ベルモットもFBIからは年をとらないと認識されているため、年齢に関わる懸念点から破壊したのではないか?と考えたくなるのも無理はないです。しかし、最も破壊理由としてシンプルな理由である、居場所がバレたくないという点を無視することはできません。「もちろん両方の理由があったから」というのもあるかもしれませんが、私は次の点から烏丸の若返り、ボスの若返りには否定的です。

また、居場所がバレる以外にも、もう一つだけ破壊理由があると考えられます。私はそちらの方がメインの理由ではないかと考えていますが、それについては後述します。

 

 

若返りの否定要素

宮野夫妻の開発した薬が烏丸の死亡時期に間に合っていない

宮野夫妻が烏丸グループに所属し始めた時期は、19から18年前であるのに対し、30巻の集められた名探偵での千間探偵の話では、20年前には烏丸はすでに死に絶えていて、烏丸家も衰退していたようです。12年の乖離があることから、19,18年前当時、もしも宮野夫妻の力によって、若返りの薬ができていたとしても、間に合っていないことがわかります。

 

ボスの性格

サンデーの羽田浩司殺害事件、つまり17年前の時点では、ラムが薬を使用する際に試作品となっています。ベルモットはボスの性格を石橋を叩きすぎて壊してしまうほどの慎重居士と言っています。そんなボスが開発したての薬を飲むと思いますか?

しかも羽田浩司やアマンダ以外にも大勢亡くなっているようです。若返りの前例がないにも関わらず、ボスが飲むとは考えられません。

 

ベルモットがメアリーに飲ませた薬

これは仮定を置く必要がありますが、ベルモットが使用した薬が「灰原が作ったものではない場合」(エレーナ作)で想定してみます。

ベルモットはコナンや灰原の姿を見て、新作のAPTX4869は若返る副作用があることに気付いています。コナンを守るためには幼児化を気付かれない必要があるため、モブの部下達の前で幼児化に気付かれないようにメアリーには旧作のAPTX4869を使用したと考えられます。ただ、旧作なら使用期限や保管場所などいくつか疑問ではありますが、ここでは触れません。

そうなると、ベルモットにとって旧作のAPTX4869はほぼほぼ確実に死ぬ毒薬の認識であり、幼児化がバレることなく安心して使えるということになるわけなので「旧作を使用するということは過去に幼児化の事例がないこと」が確定するはずです。

 

シェリーの捜索

これは45巻、帝丹高校学校怪談で、

コナン「そういえば、ベルモットの新出先生は帝丹小学校も担当してたな」「組織を裏切った灰原の年齢が、本当に20歳前後で、この近辺の学校に紛れ込んでいるのを探すのなら、高校か大学だけでいいはず…」「最初から灰原が、オレのように薬で幼児化しているのを予想していたのなら、何で帝丹小学校を担当した時点で、灰原を見つけられなかったんだ?」「転校生なんて真っ先に目につくはずなのに、一体どうして?」

というように、ベルモットが幼児化を想定していたなら「すぐに灰原を見つけられたはずだ」と思っていました。

 

これについては、シェリーを探すのに手間取ったのはベルモットに幼児化の想定がなかったからと解釈できます。

もしもボスが若返っていて、かつ、それを組織の中でもベルモットだけしか知らないのであれば、ベルモットにだけはシェリーを探すのは容易だったはずです。しかし、実際にはシェリーの捜索が難航していたことから、ボスの若返りの可能性は低いと考えられます。

 

システム破壊理由

このように私は、いくつかボスの若返りを否定する点があると考えています。

そのため、老若認証システムを破壊するにいたったのは、居場所がバレるのを恐れたためだと考えています。

そして「もう一つ考えられる理由でかつ私がメインだと考えている理由」は「烏丸の死亡証明を避けるため」です。

烏丸の若返りが否定されるということは、現在の「あの方」は烏丸ではない可能性があります。

そうなった場合、組織メンバーが今も生きていると思っている烏丸の画像を老若認証システムにかけた場合、烏丸と一致する人物は現れないのではないでしょうか?

生きている人を見つける前提のシステムにも見えますが、存在しない人物はどのように結果が出るのか気になりますね!

現在の「あの方」が烏丸ではなく、「烏丸蓮耶になりすましている、かつ、特定の組織メンバーに顔を出す際には、烏丸に変装している」のであれば、老若認証システムで烏丸の顔が引っかかる可能性は低く、死亡していると思われてしまうかもしれません。現在の組織のボスとして組織を乗っ取っている身からすれば、烏丸の死亡証明は避けたいものです。

また、FBIには、シャロンとクリスは同一人物だと思われていますが、もしも、シャロンとクリスが別人で、今もシャロンが生きているなら、FBIがベルモットの居場所を特定するのに、老若認証システムを使用した場合、シャロンの居場所も特定される可能性があります。クリスとシャロンが同じ時間に別の場所で検出されるかもしれませんね。

この世に神様なんているのかしら?-シャロンとクリスは同一人物なのか-

 

 

また、メモを読んでいただければと思います。

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