こんにちは、鳥子です。
今回は、過去のメモでも触れていた警視庁内にいるかもしれない黒の組織のスパイについて、黒の組織のメンバーの言動から読み取っていきたいと思います。短めです。
1.ゲーム会社殺人事件(12巻)
まず注目したいのがテキーラが爆死した事件です。この事件ではテキーラが死んだ際の爆発と、大黒ビルのバーの爆発という、2つの爆発が起きた事件です。なお、この事件は警視庁の管轄でした。
コナンは、この事件で被害になりかけた男から、大黒ビルのバー「カクテル」でよく黒の組織の人間と会って取引をしていたことを聞きました。
コナンは、急いで大黒ビルに向かい、エレベーターでバーのあるフロアまでもう少しで、たどり着きそう…というところでバーが爆発しました。
気になるのは、なぜ大黒ビルを爆発させることができたかということです。
組織の人間が、テキーラと連絡が取れず、テキーラがいるであろう場所で事件が起こったでことをテレビなどの情報から知り、バーの爆破に手を回した、という考えもできるかもしれません。
ただ、テキーラ自身が、取引が完了して、夕方までに向かうとウォッカに連絡しているため、組織の人間が「誰かが死んだかもしれない」とテレビから情報を得ただけで、
- 巻き込まれたのはテキーラであること、
- テキーラと取引した人間が生きていること
を判断するのは難しいように思います。
私は、爆発に巻き込まれた人間が、2mを越す男だったとコナンから情報を得た目暮が、警視庁へ連絡し、
そこから組織の人間が、「テキーラが巻き込まれた」と判断したために、バーを爆発させるに至ったと考えています。
2mを越す男が爆発に巻き込まれたことは現場の人間しか知らず、その取引相手が生きていることも現場の人間しか知りません。
つまり、巻き込まれた人間の情報から被害にあったのがテキーラだと断定できたのは、テレビの向こう側の組織の人間ではなく、現場の人間しか知ることのできない情報を使ったであろう警視庁の人間でしか断定できない、と考えています。
被害者の情報と、被害者になりかけた人物の情報が、警視庁に報告されたことにより、コナンがたどり着く前にバーが爆発させられたと考えた方が自然ではないでしょうか?
私はこのことから、警視庁の中に組織のスパイがいるのでは?と思うようになりました。
2.二元ミステリー(42巻)
次に注目するのは二元ミステリーです。埠頭でベルモットと対峙したジョディが、「その変装能力があればどこでも侵入できて調べ放題ってわけね」と発言します。
確かにそうだよなぁと、さらっと流してしまいそうなところですが、これには疑問が浮かびます。
ベルモットは、警視庁に入って、毛利小五郎が関連した事件の調書を盗んでいるということになっています……が…
ただ、いくら変装術があるとはいえ、実際に警察の中に侵入することはできるか、内部の人間として入るにしても、助けがいるのではないか?という疑問が湧いてきます。
変装術はすごいから!、で片付けてしまうこともできますが、私は、警視庁に手助けしてくれる人物がいるんじゃないか?と考えました。
ベルモットは、裏切りのステージでも、変装した状態で長居するのはリスクがあるような発言をしていますし、警察の誰かに変装して調書を盗み出すには調書の場所など知っていないと不可能ですので、1人の変装だけで全てやり切れるはずがありません。
3.霊魂探偵殺害事件(90巻)
横溝参悟=ラムを記載した考え方と同じになりますが、ジンとウォッカが、車で移動する際に、なぜかその日に起きた事件の内容を知っているというものです。
大学教授殺人事件を例にすると、大学教授が死んだことがわかっていたこと、フロッピーが警察に渡ったことを知っていたことがあげられます。
霊魂探偵、堀田凱人が殺害された事件では、ウォッカが、堀田凱人が亡くなったことを知っていましたし、ジンはその上で、毛利小五郎が事件に関わっていたことをわかっていました。
SNSや新聞、テレビのニュースなどで情報を得ている描写が多いですが、ジンとウォッカに関してはどこから情報を得たのかいつも不明で、〜らしいと誰かから聞いたような言い方をしています。もちろんメディアから得た情報でも〜らしいは使うと思いますが、これだけの情報だと、単純に人から聞いたのでは?という選択も捨てられないですね。
では誰から聞いたのか?というのが疑問になると思うのですが、ゲーム会社殺人事件と同様、この事件は警視庁の管轄であったため、現場から流れてきた情報を警視庁の誰かが流した、と考えています。
4.裏切りのステージ(90巻)
裏切りのステージで明らかになったことは、警視庁公安部の人間であるスコッチこと諸伏景光がNOCであることがバレてしまい、自決に繋がってしまったことです。
スコッチ自決の描写では、ライこと赤井秀一が、スコッチがNOCであることに気付き、自決を止められなかったように描かれていますが、一番最初にスコッチがNOCであることに気付いたのは、赤井秀一なのでしょうか?
- 赤井秀一自らが掴んだ情報であれば、イーサン本堂の記事で考えたように、赤井秀一とスコッチに何らかの関係があったために、スコッチがNOCであることを知ることができた、というものが考えられます。
- また、スコッチがNOCであることを赤井秀一が最初に掴んでいないのであれば、その情報源は、組織の人間からのものと考えることができそうです。
- あるいは、上記の両方で、赤井秀一とスコッチに何らかの関係があり、薄々NOCではないか勘付いていたところ、組織の人間からの情報が決定打となった、ということも考えられます。
組織の人間から赤井秀一が情報を得たのであれば、スコッチがNOCであることがバレてしまった原因は、組織の人間が自力で推理し辿り着いた、警視庁の人間がばらした、警視庁の人間と接しているところを見られた、などいくつか考えられますね。
今回は、あくまで可能性のままに留めておこうと思います。
5.まとめ
これまでの記載をまとめると、
- 警視庁管轄の事件の内容をジンやウォッカなど組織の人間が知っていること
- ベルモットの警視庁への潜入は誰かの手助けがあったのではないか?ということ
- スコッチがNOCだとバレた理由が警視庁の人間から漏れた可能性があるということ
のようになります。
長野県警に啄木鳥会があったように、警視庁内にも闇がありそうですね。個人的には、この警視庁の黒の組織のスパイが、脇田兼則なのではないか?と思っています。
12、42、90巻と見てきたので、間の巻や他の組織メンバーの言動に関しても注目していきたいと思います。小五郎と沖野ヨーコのCMの酸っぱい(スパイ)や、UFO事件の沖野ヨーコのセリフを思い出しますね。
また、メモを読んでいただければと思います♪