その他 推理の材料

Time is money!-RUMからのメールと「せっかち」の意味再考察用メモ-

こんにちは、鳥子です。

今回は、以前触れた記事を元に、安室透に届いたRUMの署名がされたメールと安室透がコナンにヒントとしてくれた「せっかち」について再考察するためのメモを残しておこうと思います。

以前触れた記事はこちらになります。

工藤…新一?-黒田兵衛・脇田兼則はRUMなのか-【後編】

1.RUMからのメール

メールの内容

安室透が受け取ったRUMの署名メールです。件名もつけました。

  • 1通目

件名: 無題

工藤新一の情報を要求する

Time is money!

急げよバーボン

ーRUMー

  • 2通目

件名:■■■■■

工藤新一の情報

急げ!

Time is money!

ーRUMー

違いとしては

  • 文体が異なる
  • 1通目はバーボン呼びをしており、2通目はバーボンが入っていない
  • 1通目は件名がなく、2通目は何かしらの内容がある
  • 1通目はTime is money!からRUMまで2行ほど改行されているが、2通目は改行されていない
  • 1通目は「工藤新一の情報を要求する」まで、表示されているが、2通目は「工藤新一の情報」で切れている→表示の文字数が異なる

共通点としては

  • Time is money!とRUMの名が入っている
  • 工藤新一の情報を要求している

となります。

2台のスマホ

安室透はスペードのついたスマホとスペードのないスマホの2台のスマホを所有しています。スマホの背面の柄からも安室透がスマホを2台持っているということに気付くことができるのですが、RUMからのメールからでも判断することができます。

それは、字の大きさの設定からです。両者とも「工藤新一の情報」が1文目に入っていますが、2通目の方は「工藤新一の情報」だけで1文目が切れています。これは文字の大きさ設定が2台のスマホで異なっている、あるいは、大きさが同じでもスマホの大きさが異なるため、同じ文字でも画面がいっぱいになっていると考えられます。

※2020/10/27追記…2020/10/24の記事で安室透のスマホの台数や形状について記載

トリプルフェイスはスマホもトリプル?-降谷零のスマホを再調査してみた-

送り主

次にメールの送り主について考えていきます。

同じ人が2通?違う人物が1通ずつ?

まずは、2つのメールの送り主が

  1. 同じ人物
  2. 違う人物

であるかの議論が必要です。

もし送り主が両者とも同じ人物ならば、バーボンこと安室透がスマホを2台所有していることを知っていることになります。

そのことを踏まえると、送り主は、わざわざ、ほぼ同じ意味の文章を少しだけ文体を変えて、送りつけたことになります。

同じ内容のものを伝えたいなら同じ文章をコピーして、宛先を変えて送りつければいいですし、わざわざ文体を変える必要はありません。

そして同じ人物が送るのであれば、1通目の内容に対して、進捗状況を問い合わせるメールをするはずです。1通目で、工藤新一の情報を調査させ、2通目であれってどうなってる?と進み具合を確認する、ということです。

ところが、2つのメールはどちらもはじめて調査を頼むようなメールになっています。

このことからも2つのメールは違う人物が送り主であることが考えられます。

それぞれの送り主は?

では、2通のメールはそれぞれ違う人物が送っていると考えられるわけですが、それぞれ誰が送っているのでしょうか。

以前の記事では、1通目を黒田、2通目をラムとしています。

1通目の送り主

1通目が黒田からである件に関しては、1通目のメールはスペードのあるスマホに届いていますが、このスマホは公安の風見と連絡を取る際に利用しています。また、伊達からのメールに関してもスペードのマークがついたスマホに届いていることから、スペードのスマホは警察用と考えることができます。

脇田に関しては警視庁潜入中の組織のスパイだと考えていますが、脇田側からは警察庁の降谷が見えていない、降谷が警察の人間だとバレていないということで、降谷の警察用のスマホでは連絡を取っていないと考えています。

降谷と黒田の繋がりについては、黒田が、コナンのことを警察庁で噂されていたと言っていることから、同じ警察庁所属の降谷と黒田が繋がっていることがわかります。

また、メールのタイトルが無題になっていることについても、ゼロを表しているのではないかと考えられます。

2通目の送り主

私は、2通目がラムからだと判断した理由として、ラムはバーボンを疑っていることから、疑っている人物を1人で調査させるのか?、もしかして見張りを立てて計画通りに動いているか確認することも兼ねて、複数人に同じ指示を出しているのでは?と考えました。

ただ、考え直してみたら、疑わしいと思っている人間(バーボン)に対して、ラム本人がメールを送ることがあるのか?とも思えてきます。

ラムの人物像は十人十色で、影武者の存在も示唆されている正体不明の人物…、仲間にも正体がわからないようにするためにも影武者にメールを送らせるということも考えられます。

つまり、2通目のメールに関しては、

  1. ラムが複数人に工藤新一の調査のメールを送った
  2. ラムと脇田がやり取りし、ラムが脇田に向けて、バーボンに工藤新一の調査を頼むメールをしろと指示した

が考えられます。

黒田はなぜ1通目を送れたのか

注目したいのは、1通目の送り主を黒田からとした時に、なぜ黒田は、影武者もしくは本物のラムが送ったであろう2通目よりも早く、2通目とほぼ同じ内容を送れたのかです。

黒田が1通目を送れる条件としては、黒田は2通目の内容を知っている必要があると考えています。黒田は、ラムと影武者の会話、もしくはメールのやりとりを傍受していて、バーボンに向けて工藤新一の情報調査を依頼しようとしていることを知ることができたのではないでしょうか。

1通目の内容を見ると、

工藤新一の情報を要求する

Time is money!

急げよバーボン

            -RUM-

とあります。

「Time is money」はアナグラムで脇田兼則が導き出せるようになっていて、

Time is money→時は金なり→Tokiwa kanenari→Wakita kanenori→脇田兼則

公安が捕獲しようとしている対象のことを指していると考えています。このことを踏まえると、

  • ラムの指令で脇田兼則が工藤新一の情報をバーボンに要求する、備えておけよ、バーボン
  • ラムが脇田兼則に工藤新一の情報を要求している、いずれバーボンにもその仕事が回ってくるかもしれないぞ

など、バーボンにもいずれ指示がくるかもしれないから準備しておけよ、という2通目のメールの示唆が考えられるかと思います。

だからこそ、バーボンは、1通目のメールを受けた際に、衝撃を受け、2通目では予め指示が来ることを知っていたため、はいはい、とあしらうかのような反応だったと考えられます。

個人的には前者の方が意味が通じると思っていて、その場合、2通目の送り主は脇田になるように思います。脇田兼則が調査を依頼してくるぞ、ということですね。

(仮に、ラムに影武者がいないと思って、1通目を黒田、2通目を脇田とした場合、なぜ黒田が先にメールを送れたのか考えると、ラムには影武者がちゃんと存在する、という考えに変わりそうですね。)

そうなると、工藤新一に関する調査結果を報告した結果、97巻の雪山回での、鮮度の落ちた魚、自分を謀る裏切り者という言葉は、ラム側は納得いっていないということに繋がりますね。

2.せっかち

安室さんが雪山回でコナンに出した「せっかち」というヒントを考えていこうと思います。

メールを送った間隔がせっかち?

「せっかち」という意味は、安室透がスマホ2台持ちであるということに気付かなければ、同じ送り主であるRUMが間隔を開けずに工藤新一の情報を再度要求してきたから、せっかちなんだな、と読解するでしょう。

しかし、スマホ2台持ちが確定していること、送り主がそれぞれ異なることから、ほぼ同じ内容のメールを間隔も空けずに送りつけたことは「せっかち」にはならないと考えられます。

コナンが解けるヒント

では、何が「せっかち」なのでしょうか。

ここで、考えたいのは、安室さんは、コナンが解けるヒントとして「せっかち」を出したということです。

RUMから受けたメールを見るとTime is money!と急いでいるような内容の文があるのですが、コナンは1つ目のメールを受けた際には、近くにおらず、2通目に関しても、スマホの背面くらいしか見えていません。つまり、コナンはメールの内容から「せっかち」を読み取ることはできません。ここから、安室さんの言う「せっかち」は、メールに関係なくコナンには解くことができるヒントである、ことを意味していると考えられます。

脇田兼則からコナンを守った意味

雪山回では、脇田がコナンと安室の仲に興味を持ち、コナンの頭脳に対して只者ではないような印象を持ち始めました。ところが、安室はそれを防ぐように、脇田に対して、コナンの考えはただの子供の浅知恵であると伝えました。女性警察官連続殺人事件では、かなり抜け目のない探偵と評していたにも関わらず、です。

コナンもこのやり取りを見ていることから、脇田兼則に対する安室透の反応は、自分(コナン)を隠したいと思っているのでは?と感じたのではないでしょうか。なぜ隠したいのか考えた時、コナンは脇田に怪しさを感じるはずです。

そこから、脇田兼則の名前の意味を考え始めるのではないかと考えています。もしかしたらもう気付いているかもしれませんね。

また、脇田が寿司屋で働く板前ということもヒントになりそうです。脇田は、鮮度の落ちた魚、と言っています。魚が腐ることが早いということを表しているのであれば、そこからも「せっかち」と取れそうです。

RUMの条件は?

安室透がRUMは「せっかち」と言うことができる、ということは、安室透は少なからずRUMと面識があるということです。そして、コナンが解けるヒントとして出しているということから、安室透は、コナンとRUMが会っている、もしくはコナンがその人物がせっかちだとわかる人物であること、そのことを安室透も知っているということを暗に示したのではないかと考えています。つまり、

RUMになり得る人物の条件は、最低でも

  • コナンと出会っている
  • かつ、コナンと出会っていることを安室透が知っている

もしくは

  • その人がせっかちであることをコナンがわかる
  • そのことを安室透も知っている

などを満たすことになります。

今回はこんなところで終わりたいと思います。

99巻でどんな動きがあるか楽しみです。

また、メモを読んでいただければと思います♪

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