こんにちは、鳥子です。
今回は、名探偵コナンの警察学校編の下巻が発売されたということで、上巻の2人と同様に感想を書いていきたいと思います。今回は萩原研二編です。
構成
まず最初に下巻の構成ですが、下巻は萩原研二、諸伏景光、降谷零がメインの話が掲載されており、それぞれ萩原研二が3話、諸伏景光が3話、降谷零が1話となっています。さらに今回も、機密文書として、青山剛昌先生への質問と秘蔵ネームギャラリーが掲載されています。
萩原研二
外柔内剛/亢竜有悔/疾風迅雷の3話が掲載されています。意味はそれぞれ下記のようになっています。
- 外柔内剛(がいじゅうないごう)
外見は穏やかでやさしそうだが、心の中は何事にも左右されない強い意志をもっていること
- 亢竜有悔(こうりょうゆうかい)
高い地位についた人、名声を得た人、また、大金持ちになった人など、栄耀栄華をきわめた人たちは、つつしまないと大きな失敗をして後で後悔するということ
- 疾風迅雷(しっぷうじんらい)
素早く激しいさま。速い風と激しい雷の意から
感想
ヒロとゼロ
お通しの件で、7年前の降谷はとても純粋な感じがしました。降谷が料理が得意なのは、景光が色々教えてくれたからなんだなぁというのも伝わりましたね。そして恒例の松田の洒落のようなものがありましたね、「零(ゼロ)は年上の女医さんしか興味ゼロだからよ」
絶妙な嘘
長い階段で立ち往生してたおばあちゃんをおぶって、なくしたおみくじを大吉が出るまで何度も引いた話は、実はおばあちゃんではなくおじいちゃんだったところ以外は本物でした。絶対ウソだろ、という伊達班長の反応に対し、合コンにきていた女性陣は、やっさしィ〜という反応でした。その女性陣の反応に対して、景光、降谷、伊達班長は「え?」という反応で松田だけは、その後のセリフにもある通り信じているようでした。親友の関係がここにも垣間見えて良いですね。
スピリット・オブ・ゼロ
鬼塚教官が乗っているマツダRX-7 FD3Sは、戦闘機ゼロ戦から着想を得た徹底的な軽量化が施された車体で、佐藤刑事の愛車だったようです。警察学校編で、4年前、コナン本編の時系列でいくと、11年前に佐藤刑事の娘(美和子)が、将来刑事になると宣言してから預かっているということでした。
鬼塚教官が脇田っぽいと思っていたのですが、このスピリット・オブ・ゼロという単語を見てから、現在、ゼロの裏理事官として考えられる黒田兵衛にも顔のパーツは似ていると思いました。
萩原の実家
萩原の実家は車の修理工場ということがわかりました。松田もよく萩原の家の工場にきていて、勝手に分解したり、改造したりして萩原の父親に怒られていたようです。ポルシェをガルウィングにしようとしていたとのことですが、「車」「ポルシェ」「経営」という単語がなんだか黒の組織を思わせますね。例えば、ポルシェはジンの車を、親の職業や景気が車と関係あるところは、経済界の大物で、自動車メーカーの会長であるピスコを思わせます。景気が悪くなり萩原の父親の工場は潰れてしまったようですが、大体何年くらい前のことなのか具体的に明らかになっていません。裏で組織が動いていたなんてことも…。
ゴブレットのタトゥー
景光は、両親が殺害されたときに目撃した肩にタトゥーを入れた人を松田がバイクショップで目撃したのではないかと思い、バイクショップに立ち寄ります。
- 景光のいう肩口にゴブレットが入った入江さん
- サソリのタトゥーが首の後ろに入っているバイクショップの店員
- 二の腕に観音様が入っている外守クリーニングの人
が容疑者と考えられます。
個人的には、まだ警察官の右肩の紋章という線が残っているのではないか?とか思います。
コナンで恒例の登場人物の名前によるグルーピングを考えたときに
- 入江さん→下の名前は分からないけど、いれずみ?
- 外守さん→下の名前は分からないけど、外をタとト、守をウと寸にするとタトゥ
- 店員の名前は不明
- 警察官が犯人なら鬼塚八蔵のみが該当か?と考えられるが名前と刺青との関係が不明
というのが思いつくところですね。
犯人の目星
外守さんはコンビニの立てこもりの時にもいたことが判明したため、他の二人の候補より描写は多めですね。娘のおやつを買いに来たと言っていたので、娘のおやつ、という表現からまだ幼い子どもがいるようなイメージを持ちましたが、これから出てくるのでしょうか。外守さんの歳はあまり若くないように見えましたが、若い奥さんがいて子どもも幼いという家族構成なのかもしれません。温泉旅行にはついてきていないようですが…。
景光の回想にあった女の子と何か関係あるのかもしれませんが、「娘のおやつ」と表現する娘の年齢的には、景光が回想した女の子(十〜十数年前くらいか?)と年代は合わなそうですね。
アクセルとブレーキとノクターン
アクセルしかない松田とブレーキがかかる萩原、そして物理的にぶつけようとしたイカレた運転技術を持つ萩原のスキルが探偵たちの夜想曲の降谷の運転を、萩原の表情からゼロの執行人の運転を、思い出させますね。
たまにはアクセルを踏み込むのも悪くはないという感じで終わるのですが、なんだか萩原に関しては他の人に比べて詳細に語られていない(回想がない)ため、まだ不明点があるなぁという感じでした。
中性的な顔立ちに、高い身長、やや偽情報をぶち込んでくるというところから、経営悪化で潰れた車工場の話もどこまで本当なのかわからないなぁ、というイメージですね。
また、メモを読んでいただければと思います♪