その他 警察学校編

名探偵コナン警察学校(Wild Police Story)編-諸伏景光編-感想

こんにちは、鳥子です。

今回は、名探偵コナンの警察学校編の下巻が発売されたということで、萩原研二に続き、諸伏景光編の感想を書いていきたいと思います。

諸伏景光

悪因悪果/鳩首凝議/桜花爛漫の3話が掲載されています。意味はそれぞれ下記のようになっています。

  • 悪因悪果(あくいんあっか)

悪い行為には、必ず悪い結果や報いがあること

  • 鳩首凝議(きょうしゅぎょうぎ)

人々が集まり、額を寄せ合って熱心に相談すること

  • 桜花爛漫(おうからんまん)

桜の花が満開になって、みごとに咲き乱れているさま

感想

風呂掃除

景光編は、炎の中を駆け上る景光が描写され、その3時間前の風呂掃除から始まりました。週末にある体育祭の予行演習で泥だらけになっていました。

この風呂掃除は、悪行三昧を働いた5人に償いのチャンスを与えてやろう、と鬼塚教官から指示されたものでした。悪行の中に、ボソッと「拳銃の無断使用も…」と言った教官に対し、松田が「お…お前…」という反応が面白かったですね。こうして振り返るとなかなかなことをしていますね笑

あとは、1週間風呂場掃除を命じたのに、初日の入浴時間の17時までには掃除を完了しておけ、というのはなかなかの厳しい条件だと思いました…特に脱衣所が汚すぎる笑笑

テンションの上がる話

松田が何かテンションの上がる話をしながら掃除をやろうと言い、それに対し萩原が、そういえば捜索願が出されていた女の子に何かあるんじゃない?と景光に聞きます。話すのを渋る景光に、ついに松田が我慢できなくなり、両親を殺害した犯人を景光が追っていて、その事件と捜索願いが出された女の子と関係があるのではないか?と問います。

これはオレの事件だ/死なねぇよ

問われた景光は、これはオレが解決しなきゃならない事件…また誰かが死んだりしたら…と仲間の危険を案じますが、それに対し「死なねぇよ」と同期が言います。ここで注目したいのが、まず「これはオレが解決しなきゃならない事件」というセリフですね。ここで、「名探偵コナン」の江戸川コナンが両親に誘拐された際に、放ったセリフを思い浮かべた人も多いのではないでしょうか。

次に、死なねぇよというセリフですが、この吹き出しの先をよく見ると、萩原、松田、伊達の3人に伸びていて、降谷は死なねぇよと言っていないことがわかります。現在軸では、この3人+景光は亡くなっていることになっていますから、死亡フラグのような演出になっています。切ない…。

鉄の匂い

景光の詩的な表現のセリフがあり、15年前に見た光景を仲間に伝えます。血の匂いを鉄の匂いと表現した景光に萩原はついていけていないのが個人的には共感を得たところですね笑

あとは、15年前の高明が冷静過ぎて怖さと、この十数年後には弟も亡くなるんだよな、という寂しさも感じました。また、ここの描写についても「甲高い作ったような猫なで声」が「名探偵コナン」の板倉卓と電話していた相手の方から聞こえた音を思わせますね。さらに景光をコナン、高明を灰原に置き換えると、これも板倉卓登場後の話にある「黒の組織との接触」でコインロッカーの中で眠ってしまったコナンを起こしに来た灰原を思い浮かべますね。

急功近利

同期が犯人候補の人たちから聞いた情報を全員で確認した際に、景光は違和感を覚えました。前に高明に事件について電話した際に、当時の家の情報に関して記憶違いがあることがわかりました。

警察学校編の最初から掲げられているテーマ「目撃証言に関する注意事項」ですね。景光の回想では、犯人の包丁の持ち方が変わっていたり、包丁の柄の色が変わっていたりと、犯罪現場に居合わせたストレスのせいか描写が異なります。本人も軽く記憶喪失や失声症になったことを打ち明けています。

記憶と情報を整理し、5人は犯人が外守クリーニングの外守一が犯人であることにたどり着きます。

爆弾

外守クリーニングに着いた5人は洗濯機に爆弾が取り付けられていることに気付きます。外守さんは工学部とだけあって爆弾を作るのも容易に作ったような感じでしたが、個人的には、黒の組織もよく爆弾の描写があるため、機械、特に爆弾の作成に強い人間が裏にいると思っていました(これまでは、それが萩原だと思っていましたが…)。

松田・萩原は二人とも猫に指を引っ掻かれており怪我をしているため、爆弾解体は降谷に託されました。ちゃんと景光編の1話から松田の指は包帯がしてあり、萩原はポケットに手を突っ込んでいましたね。

桜の花びら

なんとか洗濯機爆弾を解体し、爆発を免れましたが、外守さんは2階にも時限爆弾を用意していたのか、連行する際にその爆弾が起動し、クリーニング店は火に包まれていきます。外守さんは火に包まれていく2階へ向かい、景光は残りの4人に「表(おもて)、桜」と言い残し外守さんを追いかけます。4人は景光の言った桜が、体育祭のために用意した桜のデザインの旗だと察し、表に出て旗を広げて待っていました。景光と外守さんが2階から飛び降りてくるのを4人が旗を使って受け止めます。5人の連携プレーがナイスでした。人を助けるのに論理的な思考は存在しないに通じるものがありますね。

僕もそっち側がよかったよ…

降谷は風呂掃除の確認にきた鬼塚教官を足止めし、他の4人が掃除する時間稼ぎをしていました。結局突破されてしまいますが、風呂場は脱衣所を含めしっかりと綺麗になっていました。

掃除が終わり風呂場の奥で寝ていた降谷以外の4人に対し、僕もそっち側がよかったよ、と心の中で言います。「名探偵コナン」では降谷以外は亡くなっているため、そっちは亡くなった側の比喩という感じでしょうか。

下巻の最初に風呂場のティザービジュアルがありますが、この最後のコマと見比べると半袖長袖の違いの他に、降谷の口角に違いがありますね。ティザーの方は少し難しい表情をしています。

余談

スコッチのNOCバレ

Twitterで景光がNOCバレした経路を警視庁のスパイがいるということ以外にいくつか考えていました。

まずスコッチが亡くなった時系列ですが、4年前の時点で世良真純はスコッチをどこかのホームで見かけていることから〜4年前のどこかの時点でスコッチが亡くなっていることがわかります。

外部要因

  • 仮にですが、ナイトバロンにデータを盗む機能があった場合、大企業のデータを荒らしたのが4年前であるため、時系列的には警察から情報が流出したと考えられるのではないかと思いました(ただし、警視庁公安部のNOC情報だけ抜かれるのかということと、NOCリストは警察庁だけでなく警視庁公安部にもあるのか?という疑問が残ります)

内部要因

  • 警視庁内にスパイがいる(公安部?既に出ているキャラか?)
  • スマホに何か仕掛けられていて盗聴されたのではないか?とも考えられそうです(裏切りのステージの回想では、それをスコッチが察して家族情報+盗聴阻止で自決したものの、赤井秀一にとっては前者の家族情報の漏洩阻止のみの解釈になっているとか?もしかしたら、お茶会の際に景光の死に疑問を抱いた赤井がそのことも議題に挙げている可能性もあります)

この3つでいくと、「警視庁内にスパイ」が1番ありそうで、次に「アプリ」でしょうか。ナイトバロンは意外性があって面白いかなと思いましたが…語るには警察のセキュリティを突き詰めて考えていかないといけないですね。

目撃情報の注意点

途中にも触れましたが、警察学校編の最初の話で「犯罪現場に居合わせたストレスや思い込みや、警察官の誘導的な質問で目撃者の証言がゆがめられる可能性がある」というセリフがありました。

個人的にはこの描写が「名探偵コナン」にも言えるんじゃないか?と思った部分があります。「名探偵コナン」の登場人物で、景光と同じ境遇の人物が1人思い浮かんでいますが、…それがジョディ捜査官です。キールやバーボンも目の前で大事な人が亡くなったことは共通ですが、幼い頃に両親を亡くしたという点も共通なのはジョディ捜査官でしょうか。

以前、記事に書いたように、私はシャロンとクリス別人説を推しているのですが(友人に説明しても信じてもらえませんが笑)、ジョディ捜査官が幼い頃に犯罪現場に居合わせたことで、2人が同一人物だと思い込んでいるのではないか?…そういう展開に繋がるのではないか?と思いました。

そろそろ白いハンカチが出てこないかな…

また、メモを読んでいただければと思います♪

-その他, 警察学校編

© 2024 鳥子の備忘録 Powered by AFFINGER5