こんにちは、鳥子です。
今回は、再度、ラム候補について考える上で欠かせない一つの要素、灰原が感じる組織の匂い、いわゆる灰原センサーについてメモを残しておきます。
目次
1.灰原センサーとは
組織にいた者だけが発するイヤな匂いを感じとる灰原だけの能力です。
2.灰原センサーに関する描写・リスト
これまでの話で、灰原センサーの描写があった話で、その対象となった人物をリスト化しています。赤文字はセンサーにかかった人、青文字はかからなかった人・前にかかった描写があるが、その話ではかからなかった人で色分けしています。
24巻:ベルモット、ピスコ
漆黒の葬列にて、コナンと会場に入った際にドックン、ドックンとなっています。
ジンが電話でシェリーが会場に向かっていると話しています。
26巻:ベルモット
学園祭で新出先生に変装していたベルモットには反応していませんでした。
29巻:ベルモット、赤井秀一
ベルモットが変装する新出先生、隣を通過する赤井秀一にドックン、ドックンと反応しています。
32巻:ジェイムズ(?)、赤井秀一
ドックンという描写がないですが、何かをジェイムズから感じ取っています。組織の人間ではない何かという感じでしょうか。その後背後を通過した車に乗っていた赤井秀一にも反応しています。ドックンという文字はないですが、瞳孔の様子から灰原センサーで感じ取ったと考えることができます。
35巻:沼淵乙一郎
木の上にいた沼淵の気配を感じ取ることができませんでした。沼淵は元組織の一員で、人体実験用のモルモットとして、資料が灰原の元へ送られてきていたらしいですが、直接会ったことはないようです。灰原自身、平和な生活に慣れたため、感度が鈍っていると考えているようですが…。
2020/11/30追加↓
35巻:宮野明美
沼淵登場回の灰原の回想で、宮野明美が10億円強奪事件を起こす前に、宮野明美から組織の匂いを感じ取っていたと話しています。
2020/11/30追加↑
41巻:ベルモット
薄れていく意識の中で感じ取ったというのはおそらく阿笠邸にきた新出のことを指していると考えられます。
60巻:沖矢昴 弓長は?
弓長警部とコナンが話している際にその隙間から獲物を射竦めるような視線、腸を抉り取られるようなプレッシャーを感じています。この気配はすぐに消えました。実は沖矢以外にも弓長警部から感じ取っていたのでは?ということも考慮に入れておきたいと思います。
64巻:沖矢昴 重悟は?
一角岩の事件で犯人に囚われた歩を助け出す際に、背後の沖矢から気配を感じ取っています。確実に背後から感じ取っていますが念のため重悟のことも考慮には入れておきたいと思います。
72巻:沖矢昴
缶蹴りしたビルで、助けに来た沖矢に気配を感じていました。
76巻:沖矢昴、バーボン
誘拐されたコナンを助けるために沖矢の運転する車に同乗した灰原は、沖矢と後方から気配を感じていました。
78巻:沖矢昴、バーボン、ベルモット 4人目は?
ミステリートレインにて、複数人の気配を感じていることがわかります。1人や2人ではないということですから、沖矢、バーボン、ベルモットの気配を感じ取ったと考えられます。念のため、4人目はいないのか考慮しておきたいと思います。
81巻:バーボン、ベルモット
お花見回で、変装したバーボンとベルモットには特に何も感じなかったようです。
87巻:黒田兵衛
黒田兵衛はブログ女優の事件の最後に、コナンに握手を求めてきました。コナンの背後で灰原は怯えていますが、どうやら組織の匂いではなく、単純に顔が怖かったから怯えていたということが後にわかります。
93巻:若狭留美
キャンプ回で、失明寸前で義眼になるところだったという発言に反応する背後の若狭先生から気配を感じ取っています。
3.灰原センサーにかかる条件(仮説)
センサーの発動条件として何が当てはまるのか確認していきたいと思います。
組織を抜け出す前に直接会ったことがない人物はセンサーに反応しないのか
まず最初に確認しておきたいのが「組織を抜け出す前に直接会ったことがない人物はセンサーに反応しないのか」です。
組織を抜け出す前に出会ったことがなかったとされるのは、沼淵乙一郎、バーボン、黒田兵衛です。
出会ったことがなければセンサーにかからないという条件を仮定したときに反例となるのがバーボンです。バーボンに関しては、出会っていないのに灰原センサーが発動しています。つまり、灰原センサーは出会っているかどうかに関わらず発動する条件があるということになります。
平和慣れによる鈍りがあるのかどうか
続いて確認するのが「平和慣れによる鈍りがあるのかどうか」です。35巻での沼淵の気配を感じ取れなかった灰原は平和慣れしたことによって感じ取れなくなったと考えているようですが、その前後周辺の巻となる32巻、41巻では赤井秀一とベルモットの気配を感じ取れています。
ミステリートレインで宮野志保が爆死したという情報が組織に渡ったことによる安心で、81巻のお花見回でバーボンとベルモットがわからなかったのならまだわかりますが、32巻で感じとれていたセンサーを、35巻で急に感じ取れなくなるにはそれなりにきっかけが必要だと考えています。
相手側の意識が宮野志保に向いているかどうか
そこで私は、灰原センサーの発動は灰原の環境ではなく、「相手側の意識が宮野志保に向いているかどうか」が発動条件になるのではないかと考えました。
ただただ組織の人間から気配を感じ取れるのであれば、沖矢の時みたいに気配が出たり消えたりということは考えにくいです。それは、花見回のベルモット、バーボンに対する気配がないことも同様です。つまり、相手側の意識が宮野志保に向かっているかどうかで組織の匂いのON/OFFに影響するのではないか?と考えることができます。
組織のメンバーは78巻のミステリートレインで宮野志保が爆死するまでは、宮野志保を探していますから基本的にはセンサーに引っかかるはずです。ただし、沼淵のように宮野志保に固執する必要がない、狙っていない、他にやらなければならない時がある場合はセンサーに引っかからないと考えることができます。
ベルモットは、ミステリートレインで爆死したはずの宮野志保が怪盗キッドの助力によって生存していることがわかっています。そのため、本来なら、お花見回では1番強烈に匂いを感じるベルモットからセンサーが発動するはずです。もちろん、ここで平和慣れという条件が当てはまったという見方もできますが、その場合は、78巻以降は一切センサーが反応しなくて良いはずです。しかもポアロでまだバーボンが働いている(80巻)という状況を考えると81巻で平和慣れというのは不自然です。
これらのことからも宮野志保に意識が向いているかどうかが1つの発動条件になると考えています。
タイプで見ると、
- 宮野志保を追う者
バーボン、(ベルモット)、(ピスコ)
- 宮野志保を守る者
赤井秀一、若狭留美、宮野明美※2020/11/30追加
という風に分けることができます。ピスコに関しては死亡し、ベルモットに至っては、組織内では宮野志保は死亡したことになっているため、これ以上蒸し返すと幼児化を知られ、守るべき新一に影響が出ることから諦めたと考えても良いでしょう。そのため括弧をつけています。
4.ラムへの灰原センサーは?
98巻時点で未だに明らかになっていないラムを絞る上で、灰原センサーの上記の仮説を踏まえてみると、ラムは
- まだ灰原と出会っていない(コナンとのみ遭遇)
- 会っているがセンサーが反応していない
- センサーが反応した中に実はいた
のいずれかの条件に当てはまることになります。
条件ごとにどれくらいの人数がいるのかというのはわかりませんが、1、2、3の順で候補者が多くなりますね。
3の条件だと、弓長警部、横溝重悟、杯戸シティホテルで3人目(ベルモット、ピスコ、X)、例えばハンカチを使っていた老人とシャロンの葬儀にいた老人が同じ人物だったとか、ミストレで実は4人目(ベルモット、沖矢、バーボン、X)の組織メンバーがいたとか、ということになりそうです。
私の現時点での考えだと横溝参悟がラムで、脇田兼則がラムの部下だと考えていますので、横溝参悟は2、脇田兼則は1になるでしょうか。
灰原と横溝参悟との初遭遇は大学教授殺人事件で、シェリー脱走直後から数日後であるため、宮野志保への意識がないということはないですが、殺人事件の現場に宮野志保がいるとは流石に思っていないはずです。バスジャックや杯戸シティホテルでは、ピスコやベルモットは、宮野志保がどこかに潜入してるのでは?と思って宮野志保に意識を向けていますが、伊豆の現場では、鑑識も容疑者も男性で、女性は灰原と被害者の妻のみとなります。幼児化が念頭にない限り、灰原に意識が向くことはありません。
また、灰原もコナンに対し、杯戸シティホテルでの組織の匂いをバスジャックでやっと打ち明けるほどの関係性であることから実はまだ言っていなかったというのも考慮に入れておきたいです。
今後もラムを再考する上で1-3の条件を考えてみたいと思います。まずは人数の少ない3からですかね…。
また、メモを読んでいただければと思います♪