バーボン編 黒の組織考察

報告を怠るなよ、バーボン…-公安警察の動向について読み直してみた-

こんにちは、鳥子です。

今回は、名探偵コナンの作中での公安警察の動きについて少しだけ読み直したので、メモに残しておこうと思います。

1.技術系の話

直接、公安の人間が使った描写ではないですが、コナンや一般のキャラが使えた技術は公安も使えるだろう、という前提で進めようと思います。ハッキングスキルは降谷が直に毛利探偵事務所に侵入しないと情報得られなかったことから赤井秀一独自な気がしますね…。

盗撮

98巻でチェックしておきたいのが、棋士同士のペン型のカメラによる盗撮・映像転送です。盗撮に関しては、ミストレ前日に、光彦がいつのまにか宮野志保のムービーを撮っていたことがありましたね。また、キールが、赤井秀一を殺害する際にもジンに映像を送っていたり、楠田陸道を組織の人間と断定するためにもコナンから映像を送ったりという描写もありました。

位置取得

赤井秀一の秀𠮷のGPS情報の取得です。GPSを使うのは江戸っ子探偵でも馬券入りのポーチを盗まれた人が利用していました。あとは発信器がありますね。キールにつけられた発信器やコナンがポルシェに仕掛けた発信器などスマホを使わないで位置を取る描写がありました。

盗聴

84巻のスマホを使った盗聴では、録音アプリを使って、さらに画面を暗くしておけばバレることなく音を録ることができるという話をコナンがしていました。盗聴器も使ったことがありましたね。

ピッキング

安室透が登場した回での、ミストレ後の密室事件でのピッキングや毛利探偵事務所に侵入していた人間がピッキングしていたことにすぐ気づくなど、技術や知識が備わっていることがわかっています。

スリ

黒ウサギ亭で、蘭の財布を気付かれないようにスったり、スコッチは、赤井秀一から拳銃を奪ったりと人から気付かれないように対象の物を奪うというスキルがあることも確認できています。

一旦技術系のまとめ

少なくとも今までに上記の描写があったわけですから、おそらく公安も同じようなスキルを持っているだろうと考えています。今後、調査対象の人物に対して、位置を把握したり、画像や映像を撮ったり、音を録ったり、何かをスったりという描写があるかもしれません。注意深く見ておきたいと思います。

2.調査対象の人物

降谷零はバーボンとして動き出したわけですが、その裏では、公安の任務として動いていたわけです。私は黒田兵衛は降谷零の上司であると考えていますが、降谷が緋色シリーズで、上の者に伝えておくといっていたことからも、当然、降谷は黒田に活動報告を行なっていると考えて良いでしょう。降谷や黒田が活動を行った上で調査したとされる人物は以下の人達が挙げられると思います。

2.1 赤井秀一

黒の組織は、殺害したはずの赤井秀一がデパートに再び現れたと考え、暗殺のために張り込んでいました。実際は、バーボンの独断専行により、赤井秀一に変装し、組織に秘密裏に動いていたことが分かっています。もちろん、当人同士の因縁があったとは思いますが、バーボン1人だけが組織の視線とは違う動きをしていたということですから、裏では上司である黒田に赤井秀一の調査の許可をもらって動いていることになります。気になる点としては、なぜ赤井秀一の調査を許可したのか、公安のメリットはなんなのか?ということです。

2.2 宮野志保

FBIがキールからバーボンの情報をもらったとき、ジョディ、コナンは、バーボンの目的はシェリーだと判断していました。黒の組織としては、まだ裏切り者の抹殺は済んでいませんからバーボンがシェリー確保に向かうことは妥当と考えられます。

その上で理解しておきたいのが、バーボン、降谷零の公安警察としての目的は何なのか?というところです。

大きな話でいくと、17年前の羽田浩司殺人事件の物的証拠であるAPTX4869を見つけ出すということではないでしょうか?

組織は何一つ現場に証拠を残さないやり方を行っていますが、17年前の事件は、黒の組織のやり方に反して、証拠が残っており、唯一組織に近付ける手がかりとなる事件と考えることができます。

アマンダの謎の死や、殴打を受けながらも死因はわからない羽田浩司を考えると、得体の知れない凶器が存在すると考えるはずです。その上で、組織の行なっている薬の開発に目を向け、開発者を探る必要があったと考えられます。

そのためにまず目をつけたのが、赤井秀一の生存です。描写の順番は、赤井秀一の生存確認と小五郎への弟子入りという順番でした。私怨もあったとは思いますが、この順番は妥当だと判断できます。

まず、おそらく降谷はシェリーの調査をする上で、ベルモットから、FBIが宮野志保を匿っているとでも聞いていた可能性があります。また、シェリーが現れた杯戸シティホテルでのピスコ殺害のことも聞いているでしょう。となれば、まず赤井秀一が生きていれば、恋人であった宮野明美の妹の保護を行う可能性があると降谷は判断したのではないでしょうか。

恨みの対象である赤井秀一が生きているかどうか、そして近くに宮野志保がいるかどうか判断する上でまず、赤井秀一の生存確認を行ったのは妥当だと思います。

そこから、キール、シェリーと繋がっていたであろう毛利小五郎への弟子入りが始まります。

ミステリートレインでは、ベルモットやジンとは違って、シェリー殺害ではなく生け捕りを行おうとしていました。前述のように、薬の開発者である宮野志保を確保する必要があったと考えられます。降谷が使用しているこのときのスマートフォンは、スペードマークのついた警察用のものとなっています。

気になるのは、赤井秀一生存確定した現在、ミステリートレインでの列車切り離し時に見えた人影は赤井秀一だと降谷は判断できそうですが、そこからFBIが、宮野志保の死を偽装して、それを組織に伝えてほしかったのでは?と降谷が気付いたのではないかと思います。つまり、宮野志保が今も生きていることを、降谷が推測できる状態にあるわけですが、APTX4869を追う者としてどう対処していく予定なのでしょうか、気になるところです。

灰原との接触(視線を合わせてはいない?)がまだだったと思いますので、そこもこれから描かれていくのかなぁと思いながら99巻を待ちたいと思います。

…宮野志保部分の文量からも期待が伝わったでしょうか。笑

2.3 宮野エレーナ

物的証拠を押さえるためにも、薬の開発者である宮野家を調べただろうな、ということは言うまでもありません。ミステリートレインの会話からヘルエンジェルこと宮野エレーナを調査していることが伺えます。公安としての動きもあるとは思いますが、これまでの回想から宮野エレーナへの想いが伺えます。

2.4 ベルモット

降谷はボスとベルモットの関係を知っています。その秘密は厳重に保管されているわけですが、なぜベルモットを探ることができたのか、先にボスを探ったら関係性がわかったということか、それならなぜボスを探れたのか、という疑問が湧いてきます。ボスのことを知れた理由として一番初めに思いつくのは、メールアドレスからボスにたどり着くことができたということが考えられます。ただ、降谷はコードネームをもらっていますが、「あの方」と連絡を取れる関係まで昇りつめたのでしょうか?その情報はどこからどうやって得たのかというのが気になりますね。私は、(推しキャラの)イーサンが黒田になっていると考えているため、過去に組織にいた際に、掴んだ情報を降谷に伝えている可能性はありますね。また、降谷が、コナンと同様に、ベルモットがメールアドレスを打ち込む姿を見ていたという選択肢もあります。公安がボスを捕まえる上で、かなり重要な根拠を元に動いているのは間違いないはずです。1で挙げた技術を使って、位置も掴んでいる可能性も考慮しておきたいです。組織のボスを捕まえる日も近いですね。

2.5 楠田陸道&沖矢昴(赤井秀一)

楠田陸道は赤井秀一を探る上で、欠かせない男ですね。緋色シリーズでの降谷の説明通り、赤井が消えてから、沖矢が現れたのであれば同一人物として疑うのは妥当ですね。偽装死に、使われた遺体が楠田陸道だったというのも、高木の情報漏洩からも結びつけることができたでしょう。降谷は、赤井秀一が簡単に死ぬはずがないと考えていました。そもそも赤井が生きていると疑ったのであれば、赤井を殺害したキールが偽装死に関わっただろうということを疑ったはずです。

赤井秀一の生存がバレると、キールの偽装死に関連したことがバレるのですが、ここで都合が悪くなるのは、FBIとCIAになります。本当に赤井秀一が偽装死したのであれば、それを公安は握ることができますね。だからこそ、シェリーが死んだあとでも降谷は、ポアロのバイトをやめずに調査を続けたということになるのではないでしょうか。

シェリーが死んだあとに、毛利小五郎に張り付くのは、危険だということは黒田もわかっているはずです。続けるには相応のメリットがないといけません。しかも、生きているのかわからない人間を調査するのは、あまりにもデメリットが大きすぎるということになります。それでも調査を続けたのは、イーサンが黒田になっていて、キールからCIAに、CIAからイーサンに赤井の死は偽装死ということが伝わっていて最初から赤井が生きているのを知っていたから許可させたと考えられます。つまり、差し出すのではなく、公安警察(CIA)が、CIAを利用するFBIを利用するために、赤井秀一生存調査を許可したと考えられます。結果的に、赤井の生存を知ることができ、赤井からもらった楠田陸道が使用した拳銃の密輸ルートを探ることになりました。

2.6 毛利小五郎&江戸川コナン

江戸川コナンは、組織の重要な人物であるベルモットが守りたい人間です。ベルモットはコナンを傷付けないようバーボンに約束させており、おそらくその約束があること自体、降谷が黒田に共有しているはずです。黒田は警察庁で眠りの小五郎の知恵袋という話を聞いていたとのことですが、小五郎の知恵袋ではなく、「眠りの」とつくわけですから、当然、仕組みに気付いているということになります。

降谷の前で眠りの小五郎をやったのはいつになるのか?というと、火傷の男としてデパートにいたとき、安室透として初登場したとき、ミステリートレインに乗車したとき、花見で風邪を引いた男に変装したとき(阿笠博士の声に変声)となります。

毛利小五郎を張っていたら、眠りの小五郎の実体は、阿笠博士の発明品(麻酔銃、変声器)から江戸川コナンへと結びついたと考えられます。

2.7 啄木鳥会メンバー

啄木鳥会は長野県警のメンバーで構成されていました。黒田は聞いたことがないがと言っていましたが、それはおそらく嘘で、啄木鳥会を探りに長野にいたといっても過言ではないと思います。85巻での楠田陸道が使用した拳銃はどこからきたのか公安なら探れるだろうという赤井秀一の言葉と、降谷が報告した上の者、そして工藤邸に連れてきたのは降谷の本当の仲間と考えると、86巻で降谷の上司である黒田が、楠田陸道が所持していた拳銃は警察から流れたのだろう、と考えて動いたと見るのが自然です(黒田さんは現場主義と言えば現場主義なのかな?)。出向という形ではありますが、意図した出向なのだと思います。

2.8 浅香

バーボンはベルモットから依頼されて、17年前に作られたASACAという曲を出そうとしているミュージシャンのステージを見に行きました。「17年前」「ASACAを気にしていることと、ジンが17年前の羽田浩司殺害事件について、ラムが関与していることを発言していることから、ベルモットの依頼主はおそらくラムでラム→ベルモット→バーボンという情報の流れになります。ラムからバーボンの直接の流れがないため、バーボンはラムから信頼されていないのでは?ということが伺えます。この事件で気にしたいのが、降谷が麻薬に関する情報を得たのが早いということです。ネットニュースになっていたということですが、高木や目暮が聞いた情報は管理官である黒田にも通っている可能性が高いため、降谷は黒田、あるいは麻薬取締官と繋がっていて、マトリから麻薬の情報を得たと考えられます。私は、この描写を公安警察が薬の情報に敏感になっている一つの描写だと考えています。ただ、ASACAの調査をしに来ただけでなく、浅香と関係するであろう薬の情報も掴もうとしているのではないかと思います。

2.9 若狭留美

黒田はプロゴルファー撃退事件の記事を見て若狭留美に反応していました。その後のキャンプ回では、羽田浩司事件の記事を閲覧しており、羽田浩司の遺体の回想とプロゴルファー撃退記事の若狭留美を思い浮かべています。黒田の中で、若狭留美は羽田浩司事件に繋がる人物と判断していることがわかります。そして黒田は、若狭を監視するためか先回りしてキャンプ場にたどり着いていました。

気になる点としては、羽田浩司の事件に関与していると思っているならなぜ確保しないのか?というところです。この辺は次の脇田兼則で触れます。

今のところ、降谷が羽田浩司に関連しているであろう人物に対し、明白に動いたとされる描写は、浅香・脇田周りとなっていて、若狭留美との接触がないため、これから調査に動き出すのか気になるところです。さすがに黒田が一回会っただけで終わるとは思えないため、長編のどこかで若狭留美との接触があると思います。

2.10 脇田兼則

雪山回では、コナン、小五郎、降谷、脇田の4人で長野の雪山に向かうことになりました。長野にくるよう頼んだ依頼主は4人で来るように小五郎に伝えていました。本来は脇田と降谷ではなく、蘭と園子でしたが、園子の体調不良によって蘭も行かないことになり、代わりに脇田と降谷が来ることになりました。脇田と行動することは事前に黒田にも伝わっているはずです。

脇田の目的は、ラムがバーボンと小五郎の仲を疑っているために2人の関係を調査する、小五郎が組織についてどこまで知ってるか調査するということになるでしょう。そのため、降谷は2人行動しようと持ちかけたときに、コナンと組みました。

この2人行動で、降谷とコナン、脇田と小五郎が組むことにより組織からの疑い(降谷と小五郎の関係)を晴らしつつ、赤井の偽装死を計画したコナンのことを知られず、黒田にも連絡ができ、脇田が小五郎に接近できる機会を作るという凄技です。

この間に、(おそらく降谷から黒田へ、そして)黒田から大和を経由して高明に連絡することができました。雪山事件で、公安が脇田をマークしているということが高明にも伝わったと考えて良いと思いますが、ここで、単純に脇田がラムで、かつ、ボスのことも公安が掴んでいるとするなら雪山回で脇田を確保すればよかったわけですが、その動きはまだありません。

その理由を考えたときに、公安は、ラムが動きだしていることは知っていて、脇田が組織の人間としてやってきたことはわかっているものの、脇田は本物のラムではないと知っているからまだ泳がせていると考えることができそうです。RUM候補の中でRUMは脇田と考えることができますが、本物のラムではないからこそ捕まえなかったということが雪山回の動向ではないでしょうか。若狭留美を確保しないのも本物のラム確保に繋がってくるはずです。また、追加で言えるのは、ここで公安が動かないということは大和もラムではないということになりますね。

3.大事とは何か

前章で、公安警察が物的証拠として薬を狙っている、その開発者を調べていると記載しましたが、これから起きる大事とも絡めて考えてみたいと思います。

イベントの流れ

薬の存在

  • 17年前、羽田浩司殺害事件が起きる。
  • 凶器はなく、羽田浩司と交流していたとみられるアマンダの部屋は荒らされていないことから黒の組織の仕業と考えられる。
  • 一方羽田浩司の部屋は組織の仕業とは思えないほどに現場が荒らされていることと重要参考人の浅香が逃走(雲隠れ)していることから、薬の開発を耳にしていた黒田(イーサン)は、凶器が薬であることと浅香が関係していると考える。
  • 10年ほど前、イーサンはそろそろ潜ると仲間に伝えた。おそらく黒の組織と考えられるが、すでに黒の組織に潜入していて(他の捜査員と比べて年齢がいっているため)、公安にも潜り込もうとしていたのかもしれない。
  • 4年前、(30年近いキャリアを持つ)イーサンが(手際よく)自決。→偽装死の可能性大→キール昇格
  • 4〜2年前、NOCバレし、スコッチ自決。
  • 現在、キール、赤井秀一殺害。

開発者の調査

  • 降谷、赤井秀一、シェリーの調査。
  • 降谷、シェリー、爆破目撃。
  • 降谷、赤井秀一が沖矢昴という疑いを持つ。
  • 黒田、楠田の拳銃から啄木鳥会殲滅。
  • ラム、ベルモットへASACAの調査依頼する。
  • 若狭、娘のボディガードになる

事件関係者の絞り込み

  • 黒田、若狭の調査。
  • 降谷、伊織と繋がる?(マトリとの情報共有?)
  • ラム、降谷へ工藤新一の情報を要求する。
  • 降谷、工藤家へ侵入、お茶会する。
  • 黒田、降谷へ報告依頼する
  • 降谷、脇田と雪山へいく。

そして大事へ

という感じでしょうか。

おそらく、黒田が降谷へ報告を怠るなよ、バーボンと言ったのは、若狭留美を餌にすることで、行動を起こしてくるであろう組織の人間を捕まえるために、バーボンとして黒の組織への報告をしっかりと行えよという意味を込めた公安チームとしての発言と捉えることができます。

確保作戦

黒田率いる公安チームは、未だに羽田浩司殺害に関わったであろう若狭留美を確保してはいません。それは、若狭と同じく、羽田浩司殺害に関わったであろう黒の組織の人間(幹部以上)を捕まえるためです。

脇田は、若狭が事件のことと、事件の裏側で動いていた組織についても知っていると考えているはずで、それは本物のラムにも共有されているはずです。つまり、組織にとって若狭留美は生きてもらわれると困る人間になります。

公安チームは、その若狭留美を餌にすることで、ラム(黒の組織)が動き出すことを見据えて、若狭と脇田にはまだ手を出さないでいる状態と考えられます。

この全体的な作戦をおそらく大事と黒田は呼んでいると考えられます。単純にいうと、組織が仕掛けて来ることに対する公安のカウンターパンチのことになります。

そのため、組織が計画通りに仕掛けてくれるためには、余計な火は消しておかなければなりません。黒田の言う「大事」は黒の組織が仕掛ける作戦であり、さらに、その作戦を実行させた上で組織殲滅を行う公安サイドの作戦の両方を含んでいると考えられます。(2020/10/13追記)

4.降谷零バイト続行の成果

大事の遂行に必要なのは他機関との連携です。赤井秀一の生存を知った後、降谷はなぜポアロでバイトし続けるのか疑問に思った方も多いはずです。そもそもこの疑問は、ミステリートレイン後に、シェリー爆死を目撃して目的が済んだとされるバーボンがなぜまだポアロで安室透としてバイトを続けているのかコナンもジョディ(おそらく読者にも)に投げかけていました。お花見回の読者への疑問「なぜ安室透はバイトを続けているのか」ですね。

なぜ安室透はバイトを続けているのか

黒の組織視点から見れば、え?なんで目的果たしたのにまだ小五郎に近付くの?と思うはずです。

組織の人間に疑われることもわかっていながらバイトを続行することはかなりのリスクになります。それなりのメリットが必要になりますね。デメリットを超えるメリットがないと黒田は降谷に調査を許可しないはずです。

まず、ポアロのバイトを続行すること(毛利小五郎の近くにい続けること)のメリットで思いつくのが、

  1. ラム(黒の組織)を引きずり出すため
  2. 赤井秀一生存確認によるFBI、CIA、公安の連携

になります。デメリットとして、黒の組織から疑われるというのがありますが、逆にいうと組織が狙ってきてくれるともいえます。シェリー、キールが近付いた毛利小五郎に目的を果たしても近付くことで、何かあると思わせ、炙り出しているように見えます。

また、降谷はコナンが眠りの小五郎の知恵袋であることを見抜き、その裏で赤井秀一が生存していたことにたどり着きました。もちろん疑っていたからこそたどり着けた結果ではありますが、赤井秀一生存によって降谷、公安チームはもう1つ真相を手に入れているはずです。それは、キールが偽装死を手伝ったということ、つまりキールがNOCであることです。黒田(イーサン)であれば、最初から知っていたと考えられますが、降谷に関しても少なくともFBIとキールはつるんでいるということはわかっているはずです。

降谷が、FBIから黒の組織に潜入した人間が赤井秀一だけだと知っていたと仮定しましょう。

コナンが雪山で、降谷にRUMって知ってるよね?と聞いた際に、どこでそれを…と言った反応の意味は「FBIは組織との繋がりがないはずなのに、どこでそれを」となり、そこに「あぁキール経由で聞いたのか」が加わり、降谷の中で「キールはFBIではない組織の人間」と確定します。

バーボンは赤井秀一を組織へ差し出すつもりだったのか

お花見の読者への疑問「なぜ安室透はバイトを続けているのか」に続き、読者に投げかけられた緋色のエピローグでの疑問「バーボンは赤井秀一を組織へ差し出すつもりだったのか」の答えは、

  1. 「緋色シリーズでキールはFBIとつるんでいることがわかったため、赤井秀一を組織へ差し出すことで降谷はボスの元へまた一歩近づくことができるが、キールという人間を失うことになる、
  2. 一方、赤井秀一を差し出さないことで、キールを失うことなく、FBIと公安は連携することができる状態となる」

のどちらを選ぶかになると考えられます。私は黒田であれば後者を選ぶと考えます。そのため、降谷が、バイトを続けることによって得られた成果は、他機関と連携が取れる状態になったことと考えられそうです(ちょっと説明が汚い文章になりました)。

ミストレでFBIが張っていたことから、宮野志保が生存していることも降谷なら関連づけられると思うのですが、その辺は今後明らかになるかもしれませんね。

その他、考えておきたい、まとめておきたい人物、描写としては、

伊織と公安は連携しているのか(しれっと流れのところに記載してました)、桜子は公安の新人なのか、逆輸入された風見の今後の出番は?というところですね。

また別で書きたいことがあるため、調査対象の人物に工藤新一を入れませんでした。いずれまた書きたいと思います。

また、メモを読んでいただければと思います♪

-バーボン編, 黒の組織考察
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