こんにちは、鳥子です。
今回は灰原が若狭先生を好きな理由と、羽田浩司殺害事件後の流れについて考察しました。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
結論(仮定)
今回のテーマの回答として、私は、おおまかに
- 灰原と若狭先生の境遇が似ているのでは?
- 根拠はないがその雰囲気を感じとっているのでは?
と考えました。
その際に、羽田浩司殺害事件後の時系列も考察していますが、過去の描写と類似しているのではないか?といったややメタ的な考察の仕方や
仮定に対してさらに仮定する考察の仕方となりますのでご容赦ください。
2人の境遇
それでは、どの辺の境遇が似ているのかを確認していきます。
サンデーの最新の事件では羽田浩司殺害事件の真相が明かされました。
アマンダは最終的に自殺しましたが組織に追い込まれて死亡したといっても過言ではありません。
アマンダと浅香は親子同然の関係であり、浅香はアマンダの死を知ったときかなり嘆いていました。
私はこの「親が組織絡みで殺害された・死亡した」という関係性が「宮野夫妻と灰原にも言えるのではないか?」と考えています。
宮野夫妻事故死の仮定
さて、この境遇が正しいとするにはさらに仮定を置く必要があります。
それが次の2点です。
- 灰原の両親である厚司とエレーナは、研究中の火災事故で亡くなったとされていますが、
この事故は、ラムが裏切り者の宮野夫妻を、追い込んだ末に起きたものではないか? - この裏切りに浅香が関係しているのではないか?
というものです。
このような仮説を置いた理由ですが、若狭先生は101巻のタイムカプセル回で宮野家について知っていますし、
現時点で組織に入っている描写がないにも関わらず、組織内の人間が知っている薬の情報やヘルエンジェルという呼び名を知っています。
このことから、浅香と宮野夫妻が接点を持ったと考えられます。
また、若狭先生はそのヘルエンジェルが組織を裏切ったということも知っています。
以前の記事で、ラムは組織の裏切り者を気にしていることについて触れましたが、
私は組織内でのラムの役割がノックや裏切り者の炙り出しだと考えています。
ラムは17年前から浅香を探していましたが、浅香と接点を持った宮野夫妻の不審な動きに目をつけたのではないでしょうか?
簡単にまとめると
- ヘルエンジェルの裏切りを若狭先生が知っているということ
- ラムが組織の裏切り者の炙り出しをする役割があるということ
から羽田浩司殺害事件後、宮野夫妻と繋がりを持った浅香がきっかけで、宮野夫妻が組織を裏切り、
それがラムにバレたことで、宮野夫妻が組織に追い込まれたのではないか?と考えました。
羽田浩司殺害事件後の時系列(仮説)
ここからさらに、今述べた仮説のより具体的な流れを考えました。想像だらけですがご容赦ください
- 羽田浩司殺害事件後、組織から逃げていた浅香は務武と遭遇します。
- 務武は生前のアマンダから「浅香」というボディーガードがいると聞いており、羽田浩司殺害事件の調査において
浅香は犯人ではないと認識した上で浅香に事件について聞きます。 - 羽田浩司のダイイングメッセージを断片的に記憶していた浅香は切り取られた文字のことも務武に伝えます。
- 元々MI6は烏丸グループを怪しんでいたため、務武は烏丸グループの関与を確信したのではないか?と考えています。
- これによって務武がメアリーに送ったメールの「とんでもない奴ら」の正体が「烏丸グループ」だということになります。
- そして、務武は浅香に対して、烏丸グループが怪しいことと、妻の妹であるエレーナに会えば烏丸グループについて何かわかるかもしれないことなどを伝えたと考えました。
- その後、務武は追ってきた組織と戦闘になり、浅香はその場から逃亡。
- 浅香はその後、エレーナを探します。
- なんとか宮野夫妻と会うことができた浅香は、羽田浩司殺害事件のこと務武との出来事を話します。
- 開発していた薬が殺人に使われたと考えた宮野夫妻はもう組織にはいられないと組織を裏切ることを考えます。この点は、宮野志保が組織を裏切った部分とかぶっていると考えられます。
- そして、どれほどの期間、浅香が宮野夫妻に匿っていてもらっていたのかは不明ですが、浅香と宮野夫妻が繋がっていることを知ったラムが宮野夫妻と浅香を追い詰めます。
- 宮野夫妻は浅香に研究のことや研究設備へのアクセス方法などすべてを伝えた上で浅香を逃がします。
- ここで追っ手は研究所に火を放ちますが、宮野夫妻は薬のデータと共に自らの命を絶ったのではないでしょうか?
宮野夫妻が火をつけた可能性もありますが、宮野夫妻が浅香を逃がして命を絶ったのではないか?という考えについては、ミステリートレインで仲間を守るために、自ら火の元へ向かった灰原の動きと類似していると考えられることからの着想となります。
また、火を放つという行動は他にも
- 灰原が組織を抜けたときに関連した会社で組織が火事を起こしたり
- ジョディの父を殺害した後で家を燃やしたり
- 海猿島でキャメルを炙り出したりしたとき
など様々な場面で描かれています。
浅香にとって宮野夫妻は、大切な親であるアマンダや自分を助けてくれた羽田浩司を殺害するような薬を開発していた人物であり、
浅香にとって憎むべき組織に所属している人物ですが、宮野夫妻が浅香を助けたのだとしたら、そして、組織を裏切ったのだとしたら
浅香はその行動に心を動かされたと考えられます。
一方、エレーナに関しても、灰原へのテープがどのタイミングで吹き込まれたものか、どのタイミングで宮野明美に渡ったかは不明ですが、
エレーナは、逃げてきた浅香から色々聞いた時点で、死を覚悟し、行動に移った可能性はあります。
仮定を踏まえた上で…
ここまでの時系列の仮定を踏まえると
- 浅香にとってアマンダが大切な親同然だったように灰原にとってエレーナも大切な親でしたが、
その最後はアマンダと同じく、組織に追い込まれ、誰かを助けるために自殺をしたのではないか?と考えられます。 - ここでは守られたその誰かは、若狭先生だと考えています。あくまでも可能性ですが、宮野夫妻の死亡の仕方はスコッチやイーサン本堂の最後のシーンとも共通している可能性がありますね。
- そして、組織に追われているという状況なども踏まえた上で灰原は特に根拠はないけれど、自分と同じ境遇から生まれる雰囲気や、家族と同じ匂いを感じ取ったのではないでしょうか?
根拠は薄いですが、過去の描写などと類似しているのではないか?という考えのもと、今回の考察に至りました。
また、メモを読んで頂ければと思います。