こんにちは、鳥子です。
今回は、工藤新一の生存がバレるとどんな影響があるのかメモに残しておこうと思います。
組織の動き
工藤新一が生きていることがバレると、組織としては、組織の情報がバレないために、工藤新一に関係する人物から、どこまで情報がまわっているか確認した上で、その人物を消す必要があります。
直近の組織の動きだと、95巻の修学旅行編の後、京都での事件に目をつけた組織のNo.2、RUMからバーボンに向けて工藤新一の情報を要求するようメールを送ってきました。
組織目線で見るバーボンへの疑惑
工藤新一が生きていることがわかった場合、まず、組織としては
宮野志保/シェリーが工藤新一と手を組んでいた?
と疑うことになるでしょう。
その理由としては、シェリーは、APTX4869のリストで、工藤新一のステータスを「不明」から「死亡」に書き換えた人物だからです。原作では描かれていないエピソードONEの最後のシーンでは、ステータスを「不明」から「死亡」にした後、「Sherry」のサインをしています。
組織からすると
シェリーはミステリートレインの事件で死亡したため、シェリーから組織の情報がバレることはないが、問題は工藤新一がなぜ死ななかったのか、そしてどこまで情報を掴んでいるか、把握し、もう一度消す
必要があるわけです(ただし、工藤新一がなぜ死亡しなかったのか、に重きを置くならすぐには消されないでしょうけど)。
組織としては、工藤新一の生存が報道される前であれば、シェリーが本当に死んだのか蒸し返す必要はないですが、シェリーがステータスを「死亡」に書き換えた人物が生きているとなると、シェリーの死亡を確認したのはバーボンになるため、組織からもう一度本当にシェリーが死亡したのか確認を取る必要が出てきます。
バーボン目線で見ると、ちゃんとシェリーを抹殺したことを、証拠を持って言えれば問題ないかもしれませんが、シェリーは爆死したため、抹殺した証拠は確認しようがないわけです(この点はテキーラが良い例ですね)。
なぜシェリーの死亡をバーボンが確認していると、もう一度シェリーの死亡について確認しないといけないのか、ここで組織目線でバーボンに注目してみると、
- NOCだったスコッチ、ライと一緒に仕事したことがあったわけですが、特に2人の怪しい点を報告していなかった
→探り屋として認知されているにも関わらず2人の怪しい点に気付かなかったのは組織から疑われる要因
- シェリーを抹殺した後もなぜか毛利小五郎に張り付いている
→目的を果たしたにもかかわらず毛利小五郎といる意味は組織からすれば、バーボンと小五郎の協力関係を疑わせる
- ジンはシェリーと毛利小五郎の関係、キールと毛利小五郎の関係を疑っていた
→ジンの車に残っていた盗聴器/発信器とキールの靴の裏についていた盗聴器/発信器が同様のものであること、キールと接触した際に出会ったのが毛利小五郎であることからジンは毛利小五郎をシロではないと思っている(一旦はFBIが裏で手を回していたようになっていた)
ということから、実はバーボンもどこかの機関からのNOCで、毛利小五郎と手を組んだシェリーに協力しているのではないか?となるわけです。
だからこそ、ラムは、ベルモットやジン、ウォッカではなく、スパイの疑いのあるバーボンに工藤新一の情報を要求したのではないかと考えられます。
ミステリートレインの思惑
そして、こうなるような流れを作った人物は、
ミステリートレインにて
バーボンにシェリーの死亡を確認させた
ベルモットだといえるでしょう。
ベルモットのミステリートレインでの目的は
- 灰原哀の姿ではなく大人の姿の宮野志保を殺害すること
- バーボンにそれをやらせること
であり、
バーボンの目的は
- 公安として宮野志保を捕獲すること
でした。
ベルモットはバーボンの目的には気付いていませんが、バーボンは最後尾車両の火薬の量から、ベルモットが是が非でもシェリーの命を絶とうとしていることに気付いています。
ベルモットはシェリーを殺害しようとして殺害に臨み、バーボンはシェリーを捕獲しようとしたものの捕獲直前で爆発によって殺害されたという両者の思惑に違いがあります(ベルモットに関してはミステリートレインの最後で、怪盗キッドの介入によりシェリーが生きていたことを知りますが…)。
なぜベルモットがバーボンにシェリーの爆死を確認させたのか、を考えたときに、殺害に成功した場合でも失敗した場合でも関与するのがバーボンになるため、ベルモットがシェリーとの関係、毛利小五郎との関係など余計なことを疑われなくて済むようになります。
緋色シリーズでわかること
バーボンは、ミステリートレイン時点では、シェリーは死んだものと信じざるを得ない状況だったと思いますが、緋色シリーズにて赤井秀一の生存を知ったことから
- キールはFBI(少なくとも赤井秀一)に協力していること
- ミステリートレインで列車の連結部分を破壊した人物が赤井秀一であること
に気付ける状態にあります。少なくとも1はもう知っていることでしょう。
そして、もし2にも気付いているのであれば、
バーボンが「なぜあの時、赤井秀一はミステリートレインの連結部分を破壊する必要があったのか?」を考えたときに、「FBI(+コナン)が組織の計画通りに事を運ぶことで組織にシェリーを殺害したと思わせたかった」といったことは思い付きそうです。
つまり、バーボンは緋色シリーズ以降はシェリーの生存に気付いている可能性があります(あくまで可能性です)。そして気付いていたとしてもFBIの保護下にあるためバーボンが手を出せない状況になっていそうですね。それこそお茶会での会話・交渉にも出てきそうです。
まとめ
まとめると、バーボンは
- ミステリートレイン時点(78巻)ではシェリーは亡くなったものと信じざるを得ない状況だった
- 一方、緋色シリーズ時点(85巻)では赤井秀一の生存からFBIの保護下にシェリーがいると気付くことができる状態になった(本当に気付くかどうかは別)
- そして、工藤新一の生存が疑われた段階(95巻)で、工藤新一のステータスを「死亡」に書き換えたシェリーの死亡を確認したバーボンが、さまざまな要因で疑われ、ラムから工藤新一の調査を依頼された
- つまり、工藤新一の死亡を証明したシェリー、の死を証明したバーボンは挙動が裏切り者のようなので、裏切り者か見極めるために工藤新一の調査が依頼された
と考えることができるのではないでしょうか。
また、メモを読んでいただければと思います♪