ラム編 黒の組織考察

コナンはラム=脇田兼則・羽田浩司殺害事件の犯人にどう辿り着くのか

こんにちは、鳥子です。

今回は主人公であるコナンがどのようにして

  • ラムの正体が脇田兼則であること
  • 羽田浩司殺害事件の主犯がラムであること

に辿り着くのか考察しました。

 

簡単にラムに関する描写を振り返りつつ、コナンが持っている情報を整理しながら考察をすすめていきます。

 

 

ラムに関する描写

まずは、ラムに関する描写について振り返り、コナン視点でのラムの手がかりからどのようにラムにたどり着くのか、どのように羽田浩司殺害事件の犯人に辿り着くのか考察します。

 

85巻、緋色の帰還シリーズ

キールから赤井秀一の元にRUM、ラムと書かれたメールが送られてきます。コナンはこれを盗聴していたため、ラムが動き出したことを知ります。

その目的については、わかっていません。

 

86巻、親切なおばさん

灰原から、屈強な大男、女のような男、年老いた老人という特徴や、何らかの事故で義眼となったラムの情報を手に入れます。

 

89巻、17年前と同じ現場

羽田浩司殺害事件について、ネット記事を読んで情報を得ます。このとき、コナンは、灰原の情報により、羽田浩司がAPTX4869を飲んだ人物リストに名前があったと聞いたため、この事件に黒の組織が絡んでいることを知ります。

そして、羽田浩司が残したダイイングメッセージを「ASACA  RUM」と考えます。

 

90巻、裏切りのステージ

ミュージシャンの波土が17年前につくったアサカという曲が組織のメンバーも気になったのか、調査に来ます。

バーボンはベルモットからこの話を聞きますが、ベルモットは誰から聞いたのでしょうか?

おそらくこれは、17年前の羽田浩司殺害事件に関与したラムによる指示だと考えられます。

同じく裏切りのステージでは、ジンが羽田浩司殺害事件について「ラムのぬかった仕事(ころし)」と発言します。

 

これについては、コナンはこのセリフを聞いているわけではないので、羽田浩司が殺害された事件にラムが関与していることはわかっていません。

唯一、羽田浩司の残したメッセージを「ASACA  RUM」と解釈しているため、ラムが関与した可能性は考えられるのですが…。
95巻のマリアちゃんを探せで「CARASUMA」と考え直したため、否定されます

 

92巻、隣の江戸前推理ショー

脇田兼則という人物が毛利小五郎の弟子になります。

以前安室さんも組織の人間として小五郎に近づいたことや、組織が一度小五郎を危険視して命を狙っていることを考えると、コナン視点としては「組織の人間が小五郎を狙ってやってきた」とも結びつけられそうなので、最も警戒すべき人間の1人であることには間違いありません。

しかし、ジンが再び小五郎を警戒していることはコナンは知らないため、この時点で警戒はできないですね。

ちなみに、脇田が眼帯をしているのを気にしていますが、本人はできものができたと言っています。

 

92巻、白い手の女

脇田が新聞に載った若狭留美に反応します。脇田にとって、若狭留美の正体が、アマンダのボディーガードだった浅香だと疑わしいと考えたための反応ですが、これもコナンは知りません。

 

95巻のマリアちゃんを探せ迷宮カクテルでは「Time is money」という文面の入ったラムから送られたメールをバーボンが受け取ります。ラムはバーボンに工藤新一の情報を要求していました。

コナンは、組織が工藤新一の情報を得るために動き出したことは検討がついており、バーボンが侵入してくることもわかっていましたが、その裏にラムがいることはわかっていません。メールの文章についても知りません。

また、マリアちゃんを探せでは、羽田浩司の残したメッセージが「ASACA RUM」ではなく「CARASUMA(烏丸)」ではないか?と優作と赤井秀一が考えます。

死亡したとされる大富豪の烏丸が何らかの形で羽田浩司の死に関与したことをコナンは知ったと思いますが、当初考えていた「ASACA RUM」の選択肢が消えたことで、現状ラムが羽田浩司殺害事件に関わったとは考えていない可能性が考えられます。

 

97巻、36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)

コナンがラムについて安室さんに聞きます。安室さんはヒントとして、せっかちというヒントをコナンに伝えます。

雪山の山荘にいくまでの列車内にて眼帯について触れるシーンがありますが、まだできものが治らないということになっています。

この時点では、ラムは義眼という情報を得ているため、コナンはなんとか眼帯の下を確かめたいところですね。

 

また、安室さんがコナンと話している時に、脇田がやってきますが、2人の仲が良いことを気にしていました。

特にコナンの頭が切れることについて脇田が触れると、安室さんは「子どもの浅知恵ですよ」とコナンを過小評価します。

前にはコナンのことを「シャーロックホームズのようだ」と評価していたのに、脇田の前では一変してコナンの評価を下げています。

 

このやりとりをコナンは黙って見ていました。

コナンは、脇田は安室さんにとってコナンを隠したい存在だと考えていると認識したのではないでしょうか?

安室さんにとっては、子どもであるコナンを巻き込みたくなかったかもしれませんし、ベルモットとの約束を守っているとも考えられます。

 

99巻、沖野ヨーコと屋根裏の密室

脇田が探偵事務所にやってきます。ラストに将棋の駒のことについてコナンに聞きました。

コナンは何のことかわかっていませんでしたが、羽田浩司殺害事件の現場で角の駒がなくなっていることがわかっています。脇田はなぜそのことを知っているのかわかりませんが。

ちなみに脇田は事件を解く際に頭の回転が早かったですね。コナンが新一のことも喋ってしまっているので、かなりやばいです。

 

100巻、FBI連続殺害事件

ラムの正体が明かされます。しかし、FBIやコナンはその正体を知りません。

キャメルが何とか得た情報では、ラムは顔を変えてふざけた名前を名乗っていることを知ります。

アニメ版では、女のような男、屈強な大男、年老いた老人が、そのほとんどがラムが流したブラフであることも伝えられています。

キールは現場にいて、コルンがラムについて話していたことを直接聞いているため、2年前の倉庫にラムが関係していることを知っています。

 

もしもこれを赤井秀一に伝えれば、2年前の現場にいた老人がラムであることが繋がるかもしれませんね。

 

100巻、縁結び神社

コナンが平次にふざけた名前について聞きます。平次は怪盗キッドのアナグラムである、土井塔克樹の名前を挙げます。

コナンは、ふざけた名前がアナグラムの可能性を考えます。

 

知っている方は知っていると思いますが、95巻のマリアちゃんを探せや、迷宮カクテルでラムからバーボンに送られたメールに書かれている

Time is money=時は金なりをローマ字にし、TOKIWA KANENARIを並べ替えると、脇田兼則(WAKITA KANENORI)になることがわかります。

この時点でコナンはまだそこまで辿り着いていないため、アナグラムというヒント、安室さんからのせっかちという言葉がいつしか繋がるかもしれません。

 

101巻、宮野明美のタイムカプセル

灰原センサーが反応します。コナンは教室の外に誰かいたのではないかと考えますが、最終的には灰原の勘違いだと考えます。

実際には、寿司屋とピザ屋が来ており、寿司屋である脇田に反応したことになります。

 

103巻、キッドの王冠マジック

コナンが脇田から、若狭留美について聞かれます。コナンは若狭先生が怪しい一面を持っていることを知りつつも、脇田には隠します。

ちなみに、これによって帝丹小学校に脇田が寿司を配達していたことがわかります。

 

104巻、羽田浩司殺害事件

コナンが黒田兵衛から17年前当時の話を聞いています。

また、ラムが浅香の始末にかかります。最終的に浅香を始末することはできませんでしたが、コナンは若狭先生が浅香であると考えます。
コナンは羽田浩司殺害事件に黒の組織が関与していることを知っているため、個人的にはコナンは「若狭先生は黒の組織に狙われていると考えた」のではないか?と考えています。

 

読者的には、羽田浩司殺害事件の主犯がラムであることはわかっていますが、コナンや黒田は、犯人についてはわかっていません。

アマンダの残したダイイングメッセージには、警戒すべき目を持つ人物が示されており、さらに当時、黒田がすれ違った蛇のような瞳の男がいたという手がかりをコナンは得ました。

 

しかし、それがラムであるとどうやって辿り着くのでしょうか?

 

コナンはどのようにラムにたどり着くのか?

ここまではラムに関する描写について紹介してきました。

続いて、コナンがどのようにラムの正体に辿り着くのかです。

 

まずここまでコナンが得た情報をまとめると、

  • ラムは義眼であり、他にもいくつか要素があるが、それらはほぼ偽情報であるということ。
  • ラムはふざけた名前を名乗っており、アナグラムの可能性があるということ。
  • そして、せっかちであるということ

を得ています。

 

これについては、脇田兼則のローマ字をアナグラムにして、時は金なりという文になることに気付き、

さらに、それがせっかちに繋がるということに気付かなければなりません。

 

ラムがふざけた名前を名乗っているということなので、コナンが怪しいと思っている人物をそれぞれコナン自身がアナグラムで並べ替える必要があります。

これは今ある情報でできることですね。

 

特に脇田は、ずっと「できものが治らない」と言って眼帯をしていますし、ラムの義眼の要素として疑うには十分です。

他にも安室さんが脇田の前でコナンの評価を変えたことや、脇田が安室と同じく小五郎に弟子入りしたことも怪しんで欲しいですね。

 

また、帝丹小学校の同窓会で、灰原センサーが反応したことを勘違いだと考えていましたが、実際にはキッド回で脇田が寿司を配達していたということがわかっています。そのため、灰原センサーが脇田に反応した可能性も考慮するのではないでしょうか?

 

連想する順番としては、

  • 羽田浩司殺害事件には灰原の発言から、APTX4869が関与している
  • つまり、黒の組織が関与している
  • その黒の組織は浅香である若狭先生を狙っている
  • 脇田は若狭先生のことを気にしていたし、寿司を配達した際に灰原が反応している。
  • このことから、脇田が黒の組織の人間である可能性が考えられる。
  • キールにしかけた盗聴器の件で、一度組織に警戒された小五郎に再び目をつけ、小五郎に弟子入りしたのも理解はできる
  • 安室さんが組織と関わろうとしているコナンを安易に組織に近づけたくないように脇田の前で評価を変えたのも頷ける。
  • 眼帯をしているのも、ずっとできものが治らないというのも怪しい。
  • 脇田兼則はアナグラムで時は金なりになり、時は金なりがせっかちという意味になると捉えることができる

と考えれば、脇田の正体がラムである

 

そう辿り着くのではないでしょうか?

 

弟子入りの謎

そして、この流れでコナンが引っかかりそうなのは脇田が小五郎に弟子入りした理由ではないでしょうか?

ラムが動き出した理由にも絡んでくるのかもしれませんが、ラムが動き出す前の時点でシェリーは既に死亡していますし、コナンから見てラムが何を探ろうとしているのかわからないように思います。

羽田浩司殺害事件を探ろうとしたから小五郎を探ろうとしているのだとしても、なぜ小五郎が羽田浩司殺害事件を調べていることが組織に漏れたのか、不思議に思うかもしれませんね。

 

時系列で見ると、ジンが小五郎に再度警戒し始めたのは90巻の霊魂探偵殺害事件のときから、ラムはその前の85巻の緋色の帰還シリーズから動き始めています。

ラムが動き出したのは小五郎が羽田浩司殺害事件を探る前からのため、ラムの最初の目的は小五郎とは別にあることがわかります。

しかし、その目的とは別に小五郎が羽田浩司殺害事件を探っていることがわかったため、92巻でいろは寿司にやってきて弟子入りしたという流れが考えられます。

 

コナンが、ラムの目的にまでたどり着けるのかは怪しいですね。

 

コナンはどのように羽田浩司殺害事件にたどり着くのか?

さて、コナンがラムは脇田であるとどう辿り着くのかについて、確認してきましたが、もう一つ、考えたいことがあります。

それがコナン視点でどのように羽田浩司殺害事件の犯人に辿り着くのかです。

こちらは、かなり難しいところですね。

 

というのも、羽田浩司殺害事件の主犯であるラムの特徴の「眼の能力」が失われているためです。

この事件においてアマンダが、特殊な眼を持つ人物に警戒するようにダイイングメッセージを残していることがわかっていますが、ラムの特徴である眼の能力が失われていることにより、ダイイングメッセージの意味が失われています。

つまり、コナンがアマンダのメッセージの意味が完全にわかったとしても、その痕跡・特徴がすでにラムにはないため、このままではアマンダが警戒してほしい人物がラムであることに辿り着けません。

 

コナンが羽田浩司殺害事件の主犯がラムだと辿り着くには

  • 将棋の駒が現場から消えていることの情報
  • ラムの眼の能力の情報、もしくはその能力と同等の何かの情報

を得る必要があります。

 

まず1つ目に関してどういうことなのか話すと、今コナンがわかっているのは

  • 若狭留美は浅香だということ
  • その浅香は組織の人間に狙われているということ
  • なぜか脇田兼則が若狭先生を気にしていたということ
  • ラムが義眼ということ

です。

 

そして、脇田兼則がコナンに対し「将棋の駒がなくなっていることが気にならないか?」と聞いてきています。

コナンは羽田浩司殺害事件に関して、将棋の駒の情報は得ていないため、脇田が何のことを言っているのかわからないはずですね。

 

そこでコナンにとって脇田兼則がラムであるとわかれば、ラムが若狭留美を狙っているということがわかります。

さらに、新たに羽田浩司殺害事件の現場から将棋の駒が紛失していることがわかれば

コナンはラムがなぜその情報を知っていたのか気になり、ラムが現場にいた可能性を考慮するのではないでしょうか?

 

実際には紛失というより羽田浩司が若狭留美に渡したのですが、次のことから将棋の駒の紛失がわかる可能性があります。

  • 一つ目は、若狭留美から直接駒のことを聞かされる
  • 二つ目は、灰原や元太から若狭留美のポケットのものについて聞く
  • 三つ目は、黒田から公安の捜査情報について聞くことです。

これらのいずれかのルートでコナンが将棋の駒について知り、ラムが現場にいた可能性を考慮し始めた場合、ラムは義眼という情報もあるため、警戒すべき目を持つ人物という、アマンダのメッセージの「眼」という関連性から、警戒すべき人物がラムであることに辿り着く可能性がありそうです。

コナンが羽田浩司殺害事件の主犯が、ラムだと辿り着くための2つ目のポイントは、ラムの眼の能力の情報や、その能力と同等の何かの情報を得るということです。

これは例えば、今後登場するゲストキャラなどにラムと同じような能力を持つ人間が出てきて、コナンと接触し、警戒すべき目を持つ人間の能力に気付くケースです。

コナンが黒田から得た羽田浩司殺害事件の情報として、アマンダのボディーガードだけが特定されて、襲撃されていることを知りました。

ゲストキャラ、モブキャラが防犯カメラから特定の人物を特定するといったラムと同じような能力を発揮することでアマンダのボディーガードを特定した方法をコナンが知る可能性があるかもしれません。

 

例えば、羽田秀吉の記憶力の良さなんかもラムの能力に似ているかもしれません。

あるいは、板倉卓の開発しようとしていたソフトが、実は防犯カメラから特定の人物を割り出すためのソフトだったとしたら、その機能から警戒すべき眼の能力を知るといったことがあるかもしれませんね。

これについては、まず先に板倉卓のソフトの内容の回収が必要になります。ただ、その機能に近い能力の持ち主が、ラムであると辿り着く必要がありますね。

いずれにせよ、眼の能力に気付くこと、今はそれが失われていることがわからないと羽田浩司殺害事件の主犯がラムであることには辿り着けないかもしれません。

 

まとめ

これまでの話をまとめると、

将棋の駒が現場から消えていることをコナンが知ることで、ラムである脇田がそれを気にしていることから

ラムが現場にいる可能性をコナンが考慮するのではないかということ

そして、ラムと同様に特殊な眼を持った人、あるいはその眼と同等の機能を持つソフトなどと出会うことで

アマンダの残したメッセージの、警戒すべき眼の能力に気付くというものです。

 

そして、

  • ラムが現場にいたこと
  • 組織に警戒すべき眼を持った人物がいること
  • ラムの眼が義眼であること

が結びつき、警戒すべき眼を人物がラムであるとたどり着くのではないか?という考えです。

この考えにたどり着くには若狭先生や元太、灰原、安室さんや黒田から駒の話を聞く必要があり、ラムの義眼と特殊能力を結びつけるにはラムが義眼になった経緯を知る必要があります。

若狭先生は赤井務武と接触していますし、コナンは若狭先生が脇田を睨んでいたことを脇田から聞いていますので、鍵を握るのは若狭先生になりそうですね。

 

またメモを読んでいただければと思います。

-ラム編, 黒の組織考察
-

© 2025 鳥子の備忘録 Powered by AFFINGER5