黒の組織考察

名探偵コナン 候補者外のRUM-作中の比喩から考える四の兆候-

こんにちは、鳥子です。

今回は、RUMについてメモを残しておこうと思います。タイトルは四つの署名(The Sign of the Four)より…兆候のサインを利用しています。

作中の比喩から考える候補者外のRUM

私はこれまで横溝参悟がラムではないか?と疑っていました。今もそう思っています。

…ですが、今回の記事では、横溝がラムでもなく、なんでもないキャラであるということを脳内に言い聞かせて、今一度、振り出しに戻って考えてみたいと思います。

Twitterのつぶやきと過去の記事をもとに考えていきます。

ここでいう4つの選択肢、本物1、偽物3とは、RUMという名前が登場した緋色のエピローグをはじめとする下記の話に出てきたものを指しています。

阿笠博士の紅茶トリック(85巻)

  1. 博士が用意した4つの紅茶のうち、3つにはお酢を、1つにはレモンを入れる
  2. コースターを4つ用意し、3つにドクロマークを描く
  3. ドクロマークが描かれた3つのコースターを、ドクロマークが描いてない面が表になるように裏返し、それぞれにお酢を入れた紅茶を乗せる
  4. 何も描いてないコースターにはレモンを入れた紅茶を乗せる
  5. 博士が見てない間に探偵団が紅茶をコースターごと動かす
  6. 博士が4つの中から1つ選び、飲む
  7. 当たりの紅茶はレモン入りの紅茶であり、コースターを裏返して何も描いてなければ当たりと判定

真相

博士は見事当てますが、実は熱で消えるペンを利用してドクロマークを描いていたために、どれを選んでもドクロが消え、当たったように見えるトリックでした。さらに、実は、レモンを入れた紅茶にもお酢が入れてあったため、全ての紅茶にお酢が入っていたことになります。

言えそうなこと

  1. ドクロが海賊旗→海賊がよく飲むお酒→RUMを示していると考えられるため「RUM候補者3人の中にRUMはいない、もしくはRUM候補者3人の中に本物のRUMはいない」であり、さらに「4人目の候補者がいる」
  2. また、お酢と紅茶を組み合わせると黒サビ加工の溶液となり、黒の組織関係者であること、レモンは酸っぱいからスパイであることを示している可能性がある
  3. さらに、「RUM候補者3人に関しては、ドクロがついていることから、中の人は死んだとされる人物」の可能性がある
  4. あるいは、3については深読みし過ぎで、単に1止まりとも考えられる。もしくは、ドクロがあったのに裏返すと消えていた→名乗っている人物(黒田、若狭、脇田)とそれぞれの中の人が異なるということを示している。

雪山のタブレットケース(97巻)

  1. タブレットケースを3つ用意する
  2. 2つは空、1つにはミントのフリスクが入っている
  3. フリスク入りのものを選ぶと2人組で見回りにいかないといけない

真相

犯人を含む2人組のチームがフリスク入りのタブレットケースを当て、2人組(犯人ともう1人)で見回りしているところに、犯人と一緒に見回りしていた人が殺害されてしまいます。

実際には、3つのケースとも空であり、犯人が1番最後に残った空のケースを振る際に、あらかじめ袖口に仕込んでおいたフリスク入りのケースも一緒に振ることで空のケースの中にあたかもフリスクが入っているように見せていたトリックでした。

言えそうなこと

  1. 「RUM候補者3人の中にRUMはいない、もしくはRUM候補者3人の中に本物のRUMはいない」
  2. さらに「4人目の候補者がいる」

堆黒盆(98巻)

  1. 鑑定を依頼したい3人がそれぞれ持ってきた堆黒盆が他人のものと入れ替わってしまう
  2. 3つのうち1つは本物であり、2つは贋作

真相

本物の堆黒盆がどれかわかったものの、その所有者は別人のものでした。

言えそうなこと

  1. RUM候補者3人の中にRUMはいる。
  2. そのコードネームの本当の持ち主は別の人間である。
  3. RUM候補者内のRUMは影武者である

総じて言えそうなこと

  • RUM候補者3人以外に4人目の候補者がいる(本物RUM)
  • 4人目の候補者は組織から警察組織・諜報機関(日本警察、FBI、CIA、MI6…等)へのスパイである
  • 候補者3人の中にもRUMがいる(影武者)
  • 候補者4人は黒の組織関係者(元所属、現所属等)
  • 候補者3人の中の人は死んだとされる人物である、または、候補者3人の正体は、名乗っている人物と異なる

と現在のRUM候補以外にももう1人いるのではないか?と思うような描写があります。というまとめでした。

またメモを読んでいただければと思います♪

ということで、今回の内容はもうここで終わったも同然なので、以下は本当にただのメモ中のメモですが色々整理していきたいので書いておきます。

候補者外のRUMと脇田兼則の正体について

85巻を読んだ段階でこの考えが浮かび、RUMが何かしら仕掛けに動き出したのであれば、そのきっかけとなる要因が85巻以前に含まれているはずと思って、横溝に注目しています。これまで

  • 白髪黒田兵衛←イーサン本堂
  • 脇田兼則(影武者RUM)←萩原研二(可能性ほぼ無い)
  • 若狭留美→宮野エレーナ
  • 本物RUM→横溝参悟

としてきました(ちなみにRUM候補者3人の中のRUMは脇田だと考えています)が、もちろん中の人の候補として「死んだとされる人物」なのであれば、宮野厚司や羽田浩司、板倉卓、赤井務武などの可能性も考えてはいますが、98巻までの情報から考えて上記の人達を当てはめています。

脇田の中の人に関しては、降谷と小五郎を疑っている描写と、偽名と変装の疑いがあることから、降谷か小五郎の知人であり、その目的がどちらかに知られないようにしているということを考慮して、降谷側の知人なら萩原にしています(宮野厚司と悩みました)。小五郎側の知人に関しては、死んだとされる人物はまだ確認できず…。また、二人の知人に関係なく、世間的に知られた人物という選択肢もあります(酒巻昭監督など)。

「死んだとされる人物」というのが深読みし過ぎたのかもしれないと思い、考え直したのですが、「死んだとされる」ではなく「名乗っている名前とその正体が異なる」程度に留めた方が良いのかもしれないと思いました。

つまり、白髪の黒田兵衛、若狭留美、脇田兼則と名乗っている人物の正体は、死んだとされる人物だけでなく生存者も含めた別のキャラクターが変装していて、その中から探すべきであると考えました。少し範囲が広くなりますね。

変装で思い浮かぶのが黒羽盗一流の変装術ですが、必ずしも、専用の顔マスクを用意するのではなく、警察などがこれまでにも行ってきた変装(高木の松田への変装や赤い壁の長野県警の変装など)も含まれます。この変装に関しては、変装者の面影が残るので元の人物の推測は立てやすくなります。

ただし、RUMに関しては、ベルモットが関わっていそうなため、その場合は中身が全く別人となる可能性があります(安室透を例にすると、降谷零の顔を隠していないパターンもあるので、ベルモットが関わっていても変装していないこともあります)。

脇田とベルモットが関わっていない場合は、上述通り、イーサン本堂→黒田、宮野エレーナ→若狭留美のように、変装者の面影を残したまま、細工を施したパターンの変装になります。

黒髪の黒田兵衛はどうか

今回は本物ラム部分を入院前の黒髪の黒田兵衛として考えてみました。この考えに関してもTwitterをもとに考えていこうと思います。

登場人物は下記の4名です。

  • 入院前の黒髪の黒田兵衛
  • 白髪の黒田兵衛
  • 若狭留美
  • 脇田兼則

なぜ黒髪の黒田兵衛が登場するのか?という疑問ですが、1番最初の発想は、キャンプ回での若狭留美と黒田兵衛の対峙からです。若狭留美は黒田兵衛に何かしらの思いがありますが、これは、白髪の黒田兵衛ではなく、元の人間(黒髪の黒田兵衛)に対してではないか?と考えました。

気になったポイントとしては、以前にも何かの記事で書きましたが、共通で言われている義眼の方向(左右どちらか)が定まっていないことが挙げられます。

これは、右目と左目両方の義眼の人間がいるのではないか?義眼の情報は嘘ではないか?と思える点でもあります。

例えば、

  • 右目が義眼なのに左目が義眼という情報を流している、
  • またはその逆、
  • または両目が悪いものの、日によってどちらかに眼帯や片目のサングラスをしていることから義眼の情報が定まらなくなった

なども考えられます。

条件通りか?

上述した「総じて言えそうなこと」の条件にこのモデルが当てはまるのか考えてみたいと思います。

  • RUM候補者3人以外に4人目の候補者がいる(本物RUM)

→白髪黒田、若狭、脇田は本物ではない、黒髪黒田が本物

  • 4人目の候補者は組織から警察組織・諜報機関(日本警察、FBI、CIA、MI6…等)へのスパイである

→黒髪黒田は生きていれば本来は警察庁の人間として復帰のはずだった

  • 候補者3人の中にもRUMがいる(影武者)

→脇田

  • 候補者4人は黒の組織関係者(元所属、現所属等)

→白髪黒田の中の人がイーサンであれば当てはまる。若狭留美の中の人がエレーナであれば当てはまる、脇田兼則の中の人が萩原(可能性薄い)であれば、真偽不明

  • 候補者3人の中の人は死んだとされる人物である、または、候補者3人の正体は、名乗っている人物と異なる

死んだとされる、名乗っている人物とは異なる→白髪黒田(イーサン)は当てはまる、若狭留美(エレーナ)は当てはまる、脇田兼則(萩原)は当てはまる

結果

黒の組織関係者か?というところだけは、脇田兼則の中の人が萩原ではない可能性を示しています。もちろん条件が間違っている可能性もありますが…。死んだとされる人物から当てはめるのは難しいのかもしれないですね。

そもそもの懸念点は、4人目の候補者を黒髪黒田としていますが、私は、98巻のジンギスカンの話から、白髪黒田の元となった黒髪黒田は亡くなっていることを比喩していると判断しています。つまり、本物のラムが黒髪黒田であったとしても亡くなっているということになります。その黒髪黒田の「組織のNo.2」という権力を白髪黒田が手にしたのなら、白髪黒田は組織に気付かれずにNOCとして復帰し、組織を殲滅できるのではないか?という謎が生まれます。(あるとしたら黒髪黒田が入院した時点でNo.2の権力を別の人間が持ったということはありそうですが)

仮に、黒髪黒田がラムで、かつ生きていたとして、白髪黒田(イーサン)と利害が一致し(イーサンが黒田兵衛に対し、利害が一致したように見せた)入院中に入れ替わったのだとしたら、黒髪黒田が脇田になっているというのはありそうですが…、「いや!入れ替わる前に逮捕するよね?野放しにしないよね…」という当然の疑問も生まれます。

ジンギスカンの話を応用するのであれば、黒髪黒田は白髪黒田(イーサン)と友人であり、黒髪黒田の意思を継いだのが白髪黒田と考えられます。ということは、白髪黒田と黒髪黒田の目的は合致しているのではないか?ということを考慮すると、黒髪黒田はラムではなく、組織を追う側であり、同時に浅香こと若狭留美を追っていた人物とも考えることができます。ここはもう少し考えたいところですね。

脇田兼則について

私は、バーボンがシェリー爆死を目撃した後、本来安室透としてのバイト、潜入は終わっているはずの78巻からRUMが動き出した85巻の間に、脇田兼則をいろは寿司に送り出した本物のRUMがいると考えていました

そして、RUMが何人いるのか?という記事では、78巻から85巻の間で疑わしいポイントのある3人を抽出しました。

  • 横溝参悟
  • 坂巻重守
  • 榎本梓

です。横溝参悟については、以前より着目していましたが、改めて2人が追加されています。

坂巻重守については気になるところもあります。

この3人のいずれかが怪しいと考えていたのですが、いずれも組織の人間または、関係者という可能性もあるのではないか?とも考えています(榎本梓に関しては99巻が出た際に記事にできるかもしれない内容があるためここでは詳しく触れません。)

RUMが何人いるのか?の時系列では

  • バーボンがシェリーの爆死を確認
  • バーボンそのままバイト続行
  • バーボンは小五郎との関係を横溝参悟に見られる★横溝参悟疑いポイント
  • バーボンは、もうバイトしないでいいのにお花見回で変装してうろちょろ★坂巻重守疑いポイント…可能性として、実は坂巻も変装するので変装を見抜いていたパターン…ライがNOCバレしたときのおじいさんにも見えるが…
  • バーボンが小五郎に猫の飼い主の依頼料として沖野ヨーコのプレミアシートのチケットを約束する★榎本梓疑いポイント…もう小五郎とは関わる必要がないのに高額な報酬過ぎるので、組織が小五郎との関係を怪しむ

※2020/12/30追記…榎本梓疑いポイントを挙げましたが、バーボンが小五郎に対し、依頼報酬として沖野ヨーコのチケットを提示した際に、近くに榎本梓はいなかったため、疑いポイントとしては挙げられないと気付きました。

  • 横溝参悟が影武者???にバーボンと小五郎の関係を監視するように指示

というように記載していました。

動き出した大物-RUMと名乗る人物は何人いるのか何人いたのか-

RUMの動きとして、78巻でバーボンに目をつけて、85巻でRUMが動き出したと思っていますが、そこから92巻で脇田兼則登場というのは、話数、巻数がかなり空いているなと思いました(78巻の話から全体的に解釈を間違えている可能性もありますが)。

そこで、横溝参悟がバーボンへ違和感を持ち(78巻)、坂巻重守へ連絡し、ベルモットにバーボンの行動場所を確認した上で、花見回(80,81巻)で確認し、NOCの排除のために動き出した(85巻)流れなのでは?と考えました。

ただ、結局のところ、坂巻重守が本名なのかという謎もあり、堂々巡りな気もしますね…。脇田の変装にベルモットが関わっていないなら坂巻重守から脇田への変装は自身で容易にできるとは思いますが、黒の組織の人間かどうかってのはわからないですね。

コナン界の義眼が白目で描かれるなら、この坂巻重守という人物は、両眼とも開いていて、両目に点が見えるシーンが一部あるため、義眼ではないかもしれません。

裏切りシリーズでは、サークルレンズが出てくるため、そういったものを着けて目のように見せているということも考えられますが、遠くからの描写であり確かめようがなかったです。

黒田と脇田の記事後編にも記載したように、脇田自身、初登場回と雪山回で小五郎に眼帯の下を見るか確認していることから、小五郎の反応を知りたいのだと考えられます。

なぜ反応を伺おうとしたのか考えた時、ラムの特徴である義眼の情報が正しいからこそ、小五郎がラムを調査しているなら、その情報をどこまで知っているのか、調査しているからこそ見たいと思っているのかどうか知りたかったのではないでしょうか。小五郎の反応によっては毛利家、コナン、バーボンが消されていたことでしょう。

となると、脇田は義眼の可能性が高く、坂巻重守の瞳がある描写から坂巻重守はラムではなさそうです。ただ、ラムではないかもしれませんが、キャメルのNOCバラした時の老人に似ている描写があるため、この老人と坂巻重守が同一人物なら、ラムではないけど組織の人間であるというパターンかもしれないですね。

また、灰原センサーの記事でも触れたように、灰原センサーが発動した中にラムがいたパターンだと、ミストレや杯戸シティホテルにいた人物の中に、(影武者かどうかわかりませんが)ラムがいた可能性もあるため、ハンカチを持っている老人、シャロンの葬式にいた老人には着目しておきたいです。

余談

どうにか頭をリセットして考え直したいですが、4人目の候補が結局横溝になるという思考状態になってしまってやばいですね。

今後読み直したい、考え直したいところは

  • 揺れる警視庁(7年前の爆弾魔、3年前の爆弾魔、現在の爆弾魔の違い)
  • 高木を拉致した笛本隆策は本物か(毒と爆弾を用意したのはなぜ?他に誰かいたのか?)
  • キールーCIAー沖野ヨーコーベルモットの関係
  • バーボンー公安ー榎本梓ーベルモットの関係
  • 雪山回で雪崩を起こしたのは誰かーなぜ梓は探偵旅行にこれなかったのか
  • 二元ミステリー以降、服部平次に近付いた人間調査
  • 灰原センサーが反応した人達の調査(杯戸シティホテル、ミストレなど)
  • 灰原が会っているが灰原センサーが発動していない人の調査
  • 灰原が会っていない人の調査

調べることが増えていたり、脇田がRUM候補者のRUMだとは思っているものの、トライ&エラーのせいか黒田と脇田に関しては考えが二転三転してたり、という状態なので、一度整理するためにも(タイトルに因んで)長考したいと思います。

また、メモを読んでいただければと思います♪

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