こんにちは、鳥子です。
今回は、若狭留美、浅香、宮野エレーナは同一人物なのかメモを残しておこうと思います。99巻までの内容から確認していきます。
前の記事はこちらになります。
覚悟はできてるか?この世を離れる覚悟だよ−若狭留美は何者なのか−
それでも僕を殺すというんですか?-羽田浩司とアマンダ・ヒューズ殺人事件-
目次
若狭留美
帝丹小学校1年B組の副担任。37歳。メガネをかけていて、ロングの黒髪で、毛先がくるっとしている。副担任になった際の挨拶で教卓に頭をぶつけたり、持っていた定規で時間割りを割いてしまったり、劇で使う虎の屏風に筆を洗うバケツの水をぶちまけてしまったりとドジな一面がある。しかし、ただのドジではなく、コナンの謎解きや推理を答えに導くためにワザとドジっ子ぶりを見せている描写が多く、キャンプ回では、コナンだけでなく、黒田管理官よりも早くトリックに気付くなど、かなりの推理力の持ち主であることがわかる。さらに、住んでいる場所はタワーマンションで、小林先生と比較すると、かなりのお金持ちであることが伺える。右目が見えていない様子がキャンプ回で描かれている。子供たちと話す際は、膝に手を当て少し前傾姿勢になっている。格闘にも長けていてトンボを使ったり、エルボーを使ったりして相手を撃退する描写がある。91・92・93巻参照。
登場回と描写
巻数 | タイトル | 描写 |
---|---|---|
91 | 新任教師の骸骨事件 | 1年B組の副担任として登場する。ドジな一面がある一方で、コナンの推理を誘導するような場面がある。コナンが麻酔銃を使うのをためらう暗闇でも、犯人グループを制圧するなど格闘に強い一面がある。37歳らしい。探偵団が持っているライトを見ていた。 |
92 | 白い手の女 | コナンの推理力を試したいのか、事件が起きそうな自宅に招き、巻き込もうとしたことがわかる。脇田や黒田は若狭と面識がある模様。また、どうやら名前に秘密がある。 |
93 | 燃えるテントの怪 | 黒田と会ったことがあるのか、黒田に対して皮肉めいた発言をする。右目が見えていないようなそぶりを見せる。また、ポケットに |
94 | 紅の修学旅行 | 不敵な笑みでAPTX4869リストを見ていた。下着姿でPCを触っており、両腕には複数の傷痕がついていた。 |
95 | マリアちゃんをさがせ! | 工藤新一のことを気にかけており、灰原に工藤新一に会ったことがあるかを聞いていた。工藤新一の情報がもみ消された際にもPCを触っており、このとき、いつもとは違う黒い縁の眼鏡をしている。また、そばには龍馬と読めそうな将棋の駒らしきものがある。 |
97 | 山菜狩りとクローバー | 血に敏感で、死臭に関して詳しい模様。医学的知見がある?羽田浩司と対面したことがある回想が流れる。悪いことをしたのか、歩美ちゃんからもらったクローバーを捨てていた。右目に障害がある。コナンが山村警部に麻酔銃を使うところを目撃し、不敵な笑みを浮かべる。 |
99 | 牧場の悲劇 | 行きのバスで烏と鳩に関して意味深な発言をする。また、安室さんとのやり取りの後、安室さんを見ていた。探偵団がバッチを使う様子を見ている。ポケットに持っていたのが角の駒だとわかる。暗闇でも安室さんより強く、気絶させた上で角の駒を回収した。 |
浅香
17年前にアメリカで発生した羽田浩司殺人事件の重要参考人とされており、警察が追っている状況で、当時、アメリカの資産家、アマンダ・ヒューズのボディガードを務めていました。
登場回と描写
巻数 | タイトル | 描写 |
---|---|---|
89 | 17年前と同じ現場 | 17年前の羽田浩司とアマンダヒューズが謎の死を遂げた事件で、アマンダのボディーガードをしていたことがわかる。依然行方は不明なまま。コナンと赤井は現場に残されたメッセージの並びがASACA RUMという並びだと考える。 |
90 | 霊魂探偵殺害事件 | コナンは浅香=RUMと考えている模様。堀田探偵により浅香はPUT ON MASCARAの手鏡を持っていて女だったという証言が得られる。メアリーは浅香について何か知っているようだが、特に性別については興味がなかった模様。 |
90 | 裏切りのステージ | 沖矢昴が蘭や園子に周囲に浅香という人物がいないか聞く。何やら記事以外でも浅香について知っている?そして、組織はASACAという曲を発表したバンドについて調査に来る。 |
90 | コナンと平次の鵺伝説 | 組織もASACAというメッセージが気になっている。 |
95 | マリアちゃんをさがせ! | ASACA RUM(浅香=RUM)ではなくCARASUMAと並び変えることが判明。 |
宮野エレーナ
黒の組織の科学者。宮野厚司の妻であり、明美、志保(灰原哀)の2人の娘がいます。黒の組織でAPTX4869を開発していました(95巻にて、宮野厚司が誘いを受けていたグループが烏丸グループだと判明しました)。宮野志保が生まれてすぐ夫婦共に事故死したとされており、組織の人間からヘルエンジェルと呼ばれていました。
登場回と描写
巻数 | タイトル | 描写 |
---|---|---|
18 | 黒の組織から来た女 | 灰原の発言により、両親も組織の一員で、灰原が生まれて間もなく事故死したと判明。 |
24 | 黒の組織との再会 | ピスコの発言により、宮野夫妻とピスコは親しい仲であり、薬の話を聞いていたことが判明。「赤ん坊だったから覚えちゃいないだろうが」と言っているため幼い頃の灰原に会っている模様。また、ピスコは志保ちゃんと呼んでいる。 |
38 | 夕日に染まった雛人形 | 灰原の発言により、組織から宮野夫妻は研究中の事故死によって亡くなったと姉・明美が聞かれされていたことがわかる。その親は灰原が生まれてすぐに亡くなった。 |
39 | お金で買えない友情 | 博士の発言により、無口で何を考えているかわからない人で、名前がエレーナであることがわかる |
40 | イチョウ色の初恋 | 灰原の発言により、母親が英国人であること、イギリスから日本に留学しているときに宮野厚司と知り合ったことが判明。 |
41 | トイレに隠した秘密 | 出島デザイン事務所の人曰く、日本語が喋れないかと思ったが明美とは日本語で話していた。灰原曰く、エレーナは組織の中でヘルエンジェルと呼ばれていたことがわかる。一方で、灰原に向けた、灰原が成人するまでの言葉をカセットテープに吹き込むような娘想いの人物だった。 |
42 | コンビニの落とし穴 | カセットテープで「実はお母さんね…」と気になる発言をする描写がある。ミステリートレインに続く。 |
42 | 二元ミステリー | 「こんな愚かな研究を引き継いだ貴方の両親を」とベルモットが発言。 |
78 | 漆黒の特急(ミステリートレイン) | カセットテープの続きで、宮野夫妻が組織で開発している薬について話していたことが判明。組織は夢のような薬と認識しているが、エレーナは恐ろしい薬と発言。また、宮野夫妻はその薬に願いを込めてシルバーブレットと呼んでいたことがわかる。 |
84 | ギスギスしたお茶会 | 安室さんが子どもの頃、エレーナと会っていたことを思い出す。 |
89 | 17年前と同じ現場 | 17年前にAPTX4869があったようだが、灰原の発言により、宮野夫妻が作ったものであること、宮野夫妻は火災によって亡くなったこと、灰原は焼け残った資料から薬を復活させただけであることがわかる。灰原は宮野夫妻が作っていたものとは別のものをつくらされたらしい。また、灰原の姉・明美が母の遺品として、PUT ON MASCARAの手鏡を持っていたことが判明する。 |
95 | 迷宮カクテル | 安室さんが幼い頃、エレーナと会っていたことを思い出す。ちょうど現在18歳の灰原を妊娠していた頃のため19~18年前の回想であることがわかる。エレーナは厚司が厚司自身の研究に専念できるよう考えていて、病院を畳んで烏丸グループがスポンサーである研究施設へ移ってもよいと考えていた。また、厚司の発言によりエレーナには姉がいることが判明。当時、エレーナは29歳、宮野厚司は35歳。 |
96 | 代役・京極真 | 灰原の発言により、宮野厚司は30年前に白鳩製薬で働いていたこと、25年前にその会社が倒産し、宮野夫妻が町医者として過ごしていたことがわかる。さらに、町医者時代に、あるグループから宮野厚司がしつこく勧誘されており、行った先のラボで灰原とコナンを幼児化させた薬をつくらされていたことが判明する。 |
時系列
(確定)
巻数 | 年数 | 内容 |
---|---|---|
96 | 30年前 | 宮野厚司、白鳩製薬に入る。 |
96 | 25年前 | 白鳩製薬倒産、町医者として宮野夫婦で病院を開業する。 |
41 | 20年前 | 宮野厚司、友人に家を貸す。 |
95 | 19~18年前 | 宮野エレーナ、志保を妊娠していることが判明する。 |
24、89 | 18~17年前 | 志保が生まれた後に宮野夫妻が研究中の事故で亡くなる。火災だった模様。 |
89 | 17年前 | 羽田浩司&アマンダがアメリカで亡くなる。原因は不明。アマンダのボディガードの浅香の行方が不明になる。 |
91 | 現在 | 若狭留美、1年B組の副担任として登場。 |
(推測+ほぼ確定)
青字が追記かつ事実として書かれていること。赤字は推測の追記事項。
巻数 | 年数 | 内容 |
---|---|---|
96 | 30年前 | 宮野厚司、白鳩製薬に入る。 |
30~26年前 | イギリスから日本に留学に来ていたエレーナと厚司が結婚する。明美を妊娠する。 | |
96 | 25年前 | 白鳩製薬倒産、町医者として宮野夫婦で病院を開業する。 |
41 | 20年前 | 宮野厚司、友人に家を貸す。 |
95 | 19~18年前 | 宮野エレーナ、志保を妊娠していることが判明する。 |
18~17年前 | 宮野夫妻、薬開発のために海外に行く(おそらく灰原が留学させられたことからアメリカにラボが?) | |
24、89 | 18~17年前 | 志保が生まれた後に宮野夫妻が研究中の事故で亡くなる。火災だった模様。 |
事故後~17年前 | 事故を偽装。エレーナ、浅香という名前でアマンダのボディガードになる。 | |
89 | 17年前 | 羽田浩司&アマンダがアメリカで亡くなる。原因は不明。アマンダのボディガードの浅香の行方が不明になる。 |
99 | 現在(ロンドン回) | 薬によってメアリー少女化、江戸川コナンの存在を知る。 |
90 | 現在(霊魂探偵) | メアリー、江戸川コナンを気にする。コナンの調査を浅香=若狭留美に依頼する |
91 | 現在 | 若狭留美、1年B組の副担任として登場。 |
赤字の3つ目、「事故を偽装。エレーナ、浅香という名前でアマンダのボディガードになる」があり得るのか見ていきたいと思います。
考えたいこと
ここで同一人物説はどういう時に生まれるのか考えてみたいと思います。
Wikipediaの同一人物説のページによると
同一人物説の中には、「最終的には広く受容されるに至ったもの」から、「一部のアマチュア歴史学者が唱えるにとどまり、学術的には論破、ないしは無視されているもの」まで、さまざまなものがある。以下の例では後者のものが多いが、この記事は、このような仮説が提示されるという事象そのものに対する解説をするものである。
同一人物説は、以下のような条件が揃った場合に語られる。
- 前半生となる人物は、「有名であり、能力もあったと推測されながらも、若くして非業の死を遂げた人物」である。
- 後半生となる人物は、「出自が不明で、壮年以降から、突然歴史の表舞台に現れる人物」である。このような人物の前半生は興味深い謎解きの対象となりやすく、そのような謎解きの答えの一つとして、同一人物説が語られる。
- 生没年が近い者同士が選ばれる。
作家や芸術家の場合は、作風の共通点などが根拠とされる。活動時期は重なっていることもある。
複数の文献や、文献と考古学的証拠による人物が同一人物だと主張されることも多い。このような同一人物説は特に「(人物)比定」と呼ばれる。日本では主君から偏諱を与えられたことなどによる改名が後になって誤って別人の事績として扱われたとする説が唱えられることがある[1]。
ウィキペディア(Wikipedia)の同一人物説より引用
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E4%B8%80%E4%BA%BA%E7%89%A9%E8%AA%AC
と記載があります。この条件を満たせば同一人物と言えるわけではなく、あくまで同一人物かもしれないと疑うことができる点に注意。
例えば、赤井秀一=沖矢昴、工藤新一=江戸川コナンについて考える。
赤井:(1)FBIでも組織にとっても有名な人物が消え、(2)その後、沖矢昴という人物が現れる。
新一:(1)世界屈指の小説家の息子であり、日本警察の救世主と新聞にかかれるほどの有名な人物が消え、(2)その後、出自が不明な江戸川コナンという人物が現れる。
(3)年齢は赤井・沖矢で4年ほど、新一・コナンで10年ほど異なるが、3に関しては歴史上の人物を語る上で用いられると考えられるので、現在生きている人間に適用する分には、厳密に気にしなくてもよいかもしれないです。
ある人物Aが消え、その後、Bが現れたという理論は安室さんも緋色の帰還シリーズ(85巻)で、本堂瑛祐もアメリカに行く前に(60巻)話しています。
降谷「そこから先は簡単でした…」「来葉峠の一件後…」「その少年の周りに突然現れた不審人物を探すだけ…」
また、工藤新一=江戸川コナンのケースでも本堂瑛祐が
瑛祐「そうしたらある事がわかったんです!彼が眠りの小五郎をやり始める前と後じゃ推理力が桁違いに変わっている事と…」「眠りの小五郎のそばにはいつも君がいるって事が!」
コナン「……」
瑛祐「今日の園子さんの時のようにね!」「どうして小さくなっているかは頭がこんがらがるから考えないようにしましたが、やっぱり君があの工藤新一だったんですね…」
コナン「やっぱりって…わかってたような口振りだな…」
瑛祐「ええ、予想はしてましたよ!眠りの小五郎が出始めた頃から君は休学していましたし、それに僕、一度だけドジじゃなくワザとコケた事があるんです!」
と発言。
戻って浅香とエレーナについて考えてみます。浅香は現時点でかなり不明点が多いものの、時系列的には18~17年前にエレーナが消えた後に現れたことになります。
1に関しては、宮野夫妻の内、コナン界の世界で学者の中で有名な人物はどちらかというと宮野厚司の方で、エレーナの方は世間一般に知られているというより、(1)組織内で「ヘルエンジェル」として知られています(より厚司の方が広く知られている)。そんな人物が事故で亡くなった後、(2)FBIもCIAも把握していないような人間(浅香)が資産家のボディーガードとして現れる。一応、同一人物として語るには条件は満たしています。あとはどれくらい共通点があるのかを探っていきます。
エレーナ/浅香/若狭留美の共通点
続いてエレーナと浅香と若狭留美の共通点について見ていきます。
エレーナと浅香
まずはエレーナと浅香について。
浅香がかなり不明点が多いため、共通点がかなり少ないように思えますが、見ていきたいと思います。
共通点 | 内容 |
---|---|
PUT ON MASCARAの手鏡を所持していた | 89巻で灰原の発言により、姉の明美が母・エレーナの遺品として手鏡を持っていたことが明かされます。そして90巻の霊魂探偵殺害事件では、堀田凱人が浅香が手鏡を持っていて、女性であることをつかんでいました。 |
女性 | |
髪が長い | 95巻の安室さんの回想からエレーナはロングヘアーであることがわかります。また、89巻の浅香の写真は髪を結んでいることがわかります。もちろんカツラという線もなくはないですが。 |
薬の効果を知っていた | 羽田浩司をAPTX4869で殺害したのが浅香の場合、浅香はAPTX4869で殺害できると知っていたことになります。 |
イギリス関係 | メッセージを残したのが浅香の場合、CAを「カ」と読むことができる人物になります。 |
若狭留美と浅香
次に、若狭留美と浅香の共通点について見ていきます。99巻時点で、若狭留美=浅香に関しては読者もほぼ納得という状況だと思います。
共通点 | 内容 |
---|---|
女性 | 90巻の霊魂探偵殺害事件で、堀田凱人が浅香は女性であることをつかんでいました。そして、若狭留美は91巻で自身をおばさんと発言し、95巻、自宅で下着姿でいることからほぼ確実に女性であることがわかります。 |
髪が長い・黒髪 | 89巻の浅香の写真は髪を結んでいることがわかります。また、若狭留美は登場時から長い髪を有しています。 |
戦闘能力 | 浅香はボディガードであったことからそれなりに戦闘能力・制圧力があったと考えられます。若狭留美は91巻で暗闇の中、犯人グループを制圧し、92巻でゲスゴルファーを撃退、99巻では暗闇の中で安室さんの意識を刈っていて、戦闘能力は申し分ないです。95巻では誰かと過去に戦闘したのか、腕に傷が残っています。 |
APTX4869に関する知識 | 羽田浩司をAPTX4869で殺害したのが浅香の場合、浅香はAPTX4869で殺害できると知っていたことになります。また、若狭留美は95巻にて、工藤新一がリストに載ったAPTX投与者リストにアクセスしています。基本的に内部の人間でさえ薬のことは把握していないため、外部の人間が簡単にアクセスできないことが予想されます。若狭留美は薬の開発部にいたことが濃厚と考えられます。 |
羽田事件に関する証拠 | 浅香は羽田浩司殺害事件の最重要容疑者として行方を追われています。99巻より、若狭留美は、公安の資料によると事件の犯人しか持っていないはずの羽田浩司が御守りとして持っていた角の駒を所持しています。また、97巻の山菜採りの話では、羽田浩司が遺体となった姿を目撃する回想・記憶があることから事件の関係者だったことがほぼ確実になりました。 |
エレーナと若狭留美
最後に、エレーナと若狭留美について見ていきます。
共通点 | 内容 |
---|---|
女性 | エレーナは灰原の母親であること、若狭留美は91巻で自身をおばさんと発言し、95巻、自宅で下着姿でいることから両者ともに女性であることがわかります。 |
髪が長い | 95巻の安室さんの回想からエレーナはロングヘアーであることがわかります。また、若狭留美は登場時から長い髪を有しています。 |
灰原センサー | エレーナは組織に所属してました。若狭留美は93巻にて灰原が組織のにおい(ドックンという描写)を感じ取っています。 |
APTX4869 | エレーナは組織に所属し、APTX4869を開発していました。そして若狭留美は95巻にて、工藤新一がリストに載ったAPTX投与者リストにアクセスしています。基本的に内部の人間でさえ薬のことは把握していないため、外部の人間が簡単にアクセスできないことが予想されます。若狭留美は薬の開発部にいたことが濃厚と考えられます。 |
医学的知見 | エレーナは医師だったため医学的知見があります。一皮むけば赤い血が流れているでしょ?という安室さんの回想シーンもありました。若狭留美は97巻の山菜採りで、「夏場で2日、冬場で4日たたないと死臭はしない」と発言するなど死臭に関してやけに詳しい描写があります。元々そう感じていましたが、ただの先生ではないことは明らかです。 |
黒縁眼鏡 | 漫画の都合上、黒縁になっていますが、95巻で登場したエレーナは黒縁の眼鏡をかけていて、若狭留美に関しては95巻で1コマだけ自宅で黒縁眼鏡をかけています。そのほかの話では白縁の眼鏡をしています。 |
火災 | 宮野夫妻は火事で亡くなったとされています。若狭留美は過去に火事に関して何かあったのか、93巻のキャンプ回で黒田に対し、気になる人物を観察するために業火に包まれるテントを野放しにしたのでは?と問いかけています。 |
鳩と烏 | 95、96巻、エレーナの夫・宮野厚司は白鳩製薬に勤務していて、その後夫婦で町医者を経て、烏丸グループがスポンサーである研究施設に2人で移りました。99巻、牧場に行くバスの中で、若狭留美は、烏は狡猾で徒党を組んで行動する近寄りがたい人、鳩は平和な人という印象を持っているようでした。エレーナ視点で烏丸グループを烏、白鳩製薬(宮野厚司)を鳩として答えたのでは?ともとれるシーンでした。 |
安室さんとの面識 | 95巻でエレーナと安室さんは、エレーナが組織に入る前の時点で面識がある事がわかります。99巻の牧場回では、若狭留美は安室さんに「初めまして…」と挨拶した後に、安室さんを「……」と凝視しています。 |
年齢 | エレーナは19~18年前に29歳であることがわかっていて、現在生きていたら47、48歳になります。若狭留美は37歳となっていますが、初登場時に気になる発言をしていました。それが小林先生より10歳おばさんとわざわざ10年を強調していたことです。工藤新一→コナンの10歳を疑っていることに加えて、エレーナ47歳からの10年のサバ読みについて触れているのか気になるところです。 |
エレーナと若狭留美の相違点
戦闘能力
エレーナと若狭留美が同一人物だと決定づけるにはまだ遠い描写が戦闘能力に関する描写です。
若狭留美は激強である事が判明している一方、エレーナに関するこれまでの描写では、戦闘シーンがありませんでした。せいぜい、優しい顔に反して「もしかしたら喧嘩するかも?」と思わせるような二面性があるところくらいでしょうか。あるいは、赤井秀一からジークンドーを教わった世良真純のように、メアリーと一緒に格闘術を練習・習得していたとかはありそうですけど…。
あと、あるとすれば、イギリスから留学していた理由が「実はMI6諜報員で日本に潜入していました」とかならない限りは同一人物説を証明するには難しそうですね。姉が怪しむ烏丸グループに入ろうとしたのがなぜなのかってのも考えないといけないですが、怪しいとわかっていながら入るのには裏がありそう。
ハーフに関する決定的な証拠
エレーナはハーフということがわかっていますが、若狭留美にはまだその描写がありません。若狭留美は浅香と同一人物であることが濃厚ですが、ハーフに繋げられる描写があるとすれば、せいぜいその浅香が羽田浩司事件で、CARASUMAと残した「かもしれない」というところくらい(CAを難無く「カ」と読める)。個人的にはメッセージを残したのは浅香、ないし羽田浩司が残そうとした文字に浅香が付け足したと考えているため、あまり、ここは反証にはならないと思っています。ちょっと論理的な証拠としては弱いですが、CAを残した浅香が若狭留美なら、若狭留美はイギリスになじみがあるか、コナンのように読み方に関する知識があったという流れ。笑
こちらでも事件については触れています。
それでも僕を殺すというんですか?-羽田浩司とアマンダ・ヒューズ殺人事件-
今後の展開になり得るもの・その他重要そうな話
博士の反応は?
実はまだ若狭留美と博士は会っていませんが、エレーナは過去に博士と会ったことがあるため、もしも若狭留美とエレーナが同一人物なら、博士が「どこかで会いましたか?」くらいの反応はあるかもしれないです。若狭留美は博士の発明品を見ていますが、まだその発明者が阿笠博士のものとは気付いていないため、博士と若狭先生の邂逅は注目の邂逅になりそうです。
メアリーと繋がっているか?
時系列の(推測+ほぼ確定)の4つ目の赤字で書いた部分ですが、メアリーと若狭は協力関係、もしくはMI6の同僚ではないか?と考えています。
時系列
この辺は、突飛な考えもありますが下記でも触れています。
登場したタイミングより前にその理由となる描写があると考えると、黒田兵衛は86巻より前に、若狭留美は91巻より前に、脇田兼則は92巻より前にその描写があったと考えられます。
直近の描写で考えてみましたが、
黒田兵衛は緋色シリーズにて赤井秀一から拳銃の出所を探れと拳銃を受け取った降谷から報告を受け、行動に出たものと考えられます。
若狭留美、脇田兼則は90巻の堀田凱人殺害事件(暗がりに鬼を繋ぐが如く)にて、メアリーがコナンに意識を向け、ジンがブラックインパクト以降、小五郎に再び注目した部分が、それぞれ若狭と脇田に繋がるのではないかと考えられます。
上記記事では、
- メアリー→若狭留美
の直接連絡する以外にも
- メアリー→ジェイムズ・ブラック→若狭留美
という流れも考えていますが、現時点でジェイムズをMI6と考えるのは難しく、おそらく前者の繋がりが濃厚だと考えられます(今のところ)。
その理由としては、江戸川コナンに狙いを定めて帝丹小学校に来ているためです。
現時点で、91巻周辺で江戸川コナンに興味を持っているのは、世良真純&メアリーです。ロンドン回(71、72巻)の裏となる99巻で、メアリーがベルモットに少女化され、さざ波回で出会った少年とロンドンに来ていた少年が同一人物でないか?と考えます。
そして、世良真純は幼児化できるわけではないため、工藤新一を調べるために高校へ、メアリーは小学校に入るには絶妙に難しい若返りを果たしたため、同僚もしくは協力関係にある若狭留美に頼んだのではないでしょうか?
若狭留美(宮野エレーナ)は、阿笠博士とは夫の宮野厚司を通して少しは交流がありました。そのため、若狭留美が工藤新一の家がどこか調べた際に、隣の家が阿笠博士だと気付いたのであれば、何かしら頼るのでは?と想定できたかもしれません。であれば2巻の流れの通り、どこかの学校に通わせると想像でき、工藤邸から該当する校区を洗い出せば、「帝丹小学校」にたどり着くことはできます。逆に、工藤新一、灰原は17、18歳と高校生の年齢なので、高校に狙いを定めるはずですが、幼児化を知っているからこそ、若狭留美は高校には行かなかったとも言えます(新出先生に扮したベルモットや真純については何が言えるのかというのは、いつか別記事にできたらするかもしれません)。
そして、コナンの推理力や麻酔銃の使用を見て、確実に工藤新一=コナンと結びついたはずです。仮に、結びついて、かつ若狭留美がラムであれば、コナンは確実に消されているわけですが、まだ生きています。この点からも若狭留美がラムではないことが言えますね。
あと、帝丹小学校に来れたもう一つ(リストの違和感以外)の流れは、メアリーとの血縁関係とメアリーからの連絡という経路の可能性もありますね。今回はそちらには触れていません。
環境
若狭留美はタワーマンションに住んでいて、小学校の教師と思えないほどお金持ちのように見えます。もしも若狭留美がメアリーと繋がっているのであれば、若狭留美もMI6の一員の可能性が出てくるわけですが、先生がどこかの警察組織所属だった前例としてはFBIのジョディさんが挙げられます。ジョディ先生が帝丹高校の英語教師だった頃に住んでいた場所も高層マンションでした。他にも、若狭留美が帝丹小学校に来た時期が変わった時期であったことから、もともと教師の資格を持っていたわけではなく、MI6の力で経歴ごと変えているのでは可能性があります。メアリーは潜入前の若狭留美の正体を知っていると考えられるため、今後メアリーと若狭が連絡しているシーンが描かれる可能性も…。
戦闘に関する特徴
霊魂探偵の事件でメアリーは、小栗氏の急所を突き、一瞬で意識を刈り取っています。一方、若狭留美は、牧場回で暗闇の中、安室さんを失神させています。両社に共通するのは無傷で相手の意識を刈り取っているところです。
- 若狭がメアリーと同じ人物・組織から格闘術を学んでいるか
- 若狭とメアリーが互いに教えあっている
など考えられそうです。
沖矢昴の発言
沖矢さんは、蘭と園子に対し、
沖矢「その世良さんの周りに変わった人とか見かけませんでしたか?」
蘭・園子「変わった人?」
沖矢「そう、例えば…絶えず周囲を警戒し危険な相手なら瞬時に制圧する能力に長けた…」「『浅香』という名の…まぁ、そうは名乗ってないでしょうけど…」
コナン「……」
と発言。何やら沖矢は浅香が、世良の周りに現れるのではないか?と勘ぐっている様子でした。恐らく、沖矢は浅香について知っていて、かつメアリーにも関係ある人物と思っている(知っている)のではないでしょうか?
浅香は17年前にアメリカにいたことがわかっていますが、その当時、メアリーは家族でイギリスにいたというアリバイがあり、赤井秀一がその証人でもあります。このことから、世良の周りに現れる浅香を、=メアリーと考えて質問するのは違和感があるため、沖矢の頭の中では、「浅香は母さんと知り合いだったな。真純の近くに母さんがいるならもしかしたら浅香という人と連絡を取っているかもしれない。(逆に浅香という人物がいるなら母さんも近くにいることがわかるな)」と考えた上で聞いた可能性があります。前にも触れていました。
沖矢さんが蘭や園子達に周りに浅香という人物がいないか聞いていましたが、これは浅香(エレーナ)とメアリーの関係を知っていて、メアリーが生きているならエレーナと連絡を取るだろうと踏み、浅香という人が近くにいるか?という質問だけで、浅香が近くにいるだけでなく、メアリーの生存も確認したと考えられます。
ということで時系列的にも、環境的要因にも、戦闘に関する特徴的にも、沖矢の発言的にも若狭とメアリーが繋がっていると考えられます。
APTX4869リストの管理者は若狭?
こちらも過去の記事からですが、私は若狭留美は89巻で示唆されたAPTX4869のリストの管理者ではないかと考えています。
89巻で、灰原は羽田浩司が工藤新一の2つ下に来たのは、リストの管理者が血液型か何かの順に並べ替えて、たまたまそうなったのでは?と言っていました。これに関しては、実は若狭留美が、「不明」のステータスを見た時点で、若返りを想定し、羽田浩司が工藤新一の近くになるようリストを更新したのではないでしょうか。若狭留美は、灰原が、世間的にも有名な探偵で幼児化したであろう工藤新一の元にいくと踏み、2人が組めば、真実を暴けるのでは?と思ったはずです。
(上記記事の「若狭留美は、灰原が、世間的にも有名な探偵で幼児化したであろう工藤新一の元にいくと踏み、2人が組めば、真実を暴けるのでは?と思ったはずです。」部分は訂正する必要がありますね。突飛な考えでした。)
灰原は血液型か何かで並べたのではないか?と言っていますが、組織は薬を飲ませた段階で、工藤新一の血液型は知らないはずであるため、リストの管理者は血液型で並べていたわけではないはずです。では、名前はどうかというと…読めるところから上から順に、
- 新岡芳江(にいおか?しんおか? よしえ)N?S? Y
- 松坂宗男(まつざか むねお)M M
- 武石良雄(たけいし よしお)T Y
- 工藤新一(くどう しんいち)K S
- 豊田 稔(とよた・とよだ みのる)T M
- 羽田浩司(はねだ こうじ)H K
- 野本昌治(のもと まさはる)N M
- 五島淳実(ごとう あつみ)G A
となっています。特に名前でも、苗字順でも、それらのアルファベット順でもないことから名前に関する順番ではないことが伺えます。そもそも管理者が日本人か外国人かも不明であるため、名前に関してアルファベット以外で並ぶことはほぼなさそうな気がしています。羽田浩司は17年前に亡くなっており、工藤新一は灰原が復活させた薬の最初の被害者であることから、リストの並び順は一見、殺害された順ではなさそうに見えます。しかし、個人的には、管理者が殺害された時系列順のリストに、意図的に工藤新一と羽田浩司の名前を入れている可能性はあるんじゃないかなと思っています。
一旦この件は置いておいて、若狭留美が管理者である可能性について記載してみます。まず、若狭は、95巻で工藤新一の名前が載ったリストにアクセスしています。杯戸シティホテルでの一件で、灰原が監禁されている際、灰原は組織のコンピュータからAPTX4869のデータをMOに落とそうとしていました。この時、パスワードに引っ掛かっていたわけですが、この点から考えるとリストにアクセスする際にもパスワード保護されているであろうことが予想できます。
となると若狭留美は、
- ハッキングによってパスワードを入手しリストにアクセス
- 通常の手順でパスワードを入力しリストにアクセス
のどちらかを行っていると考えられます。若狭留美は、ほぼ浅香であるということは記載済みですが、浅香は各捜査機関から逃げている立場の人間です。また、黒の組織はASACAと17年前というキーワードからバンドを調べに来るほど、躍起になって浅香を気にしている様子であるため、各捜査機関だけでなく、黒の組織も浅香を追っていると考えられます。ここから、浅香=若狭留美は、現在は組織の人間でない可能性が高いことがわかります。
若狭留美がどこかの捜査機関に所属しているのであれば、ハッキングによってパスワードを入手しリストにアクセスすることは考えられますが、後者の通常の手順でもアクセスできるパターンはあります。それが、若狭留美が当時のリストの管理者であり、パスワードが変えられていないケース、あるいは若狭留美のIDが残っているケースです。薬の開発部の部外者とはいえ、ピスコがアクセスした状態から、パスワードさえわかれば薬のデータがダウンロードできてしまう(実際に操作したのは灰原だが)ため、当時とパスワードが変わっていないのであれば通常のアクセスもできるのではないでしょうか。
さて、ここで一旦置いておいた「管理者が殺害された時系列順のリストに、意図的に工藤新一と羽田浩司の名前を入れている可能性はあるんじゃないか」という話に戻ります。APTX4869のデータをダウンロードする際、必要なパスワードは「Schellingford(シェリングフォード)=出来損ないの名探偵」でした。もしこれが17年前の当時から語り継がれているパスワードなのであれば、当時の薬の開発者が「名探偵」を求めていた可能性が見えてきます。かなり低い可能性ではありますが、例えば当時、エレーナが、自身が開発した薬に「銀の弾丸」と願いを込め、かつ、名探偵の出現を望んでいたとするのなら、シリアルナンバーの4869に対し、自身に関係のあるイギリスの名探偵・シャーロックともじり、パスワードにも探偵にちなんだものを当てたと考えることができます。そして非業の死を遂げ、17年が経った後に蘇り(のちの若狭留美)、工藤新一がリストに載っていることを確認したうえで、開発部の善良な人間に気付いてもらおうと羽田浩司と工藤新一をリストの近くに持ってきたのではないでしょうか。もちろんエレーナと若狭留美が別人で、若狭留美がエレーナの意思を継いだとかでも言えそうなことではありますが…。
変装と声
95巻、若狭留美が下着姿でいるシーンがありますが、一人でいるシーンで偽る必要性はないので、変装術による変装ではないことがわかります(とはいえ、富士額の生え際の髪型がウィッグによるものかどうか、本来の髪なのか、部分的に整形したのかは正直まだ怪しいところではある)。あとは、初登場時でも首元が見えていましたが、チョーカー型変声機などを使用しているわけではなさそう。人魚の島の君恵さんのように努力して声を変えられるという可能性もまだ残っていますが、ほぼほぼ地声なのかもしれないです。その場合、エレーナとは別人となってしまうわけですが。
エレーナが火災で亡くなったことと、灰原が火元へ向かっていったことを考慮した上で、エレーナが偽装死したと考えるのであれば、それは火元に向かって行って死を偽装(行方不明になった)したことになります。その際に、煙を吸い込み、のどをやられてしまって声が変わったということは考えられますが、ややこじつけ気味に。笑
ただ、あまりにも顔立ちが若狭留美とエレーナで似ているのが気になるところです。
烏と鳩の真意は?
地味に気になるのは、牧場回のバスでの発言。烏に対して、かなり悪いイメージ、鳩は平和なイメージを持っていることはわかりましたが、烏丸グループと白鳩製薬の対比としてこの発言を出したのであれば、この視点はエレーナ≠若狭だと違和感があります。白鳩製薬から烏丸グループへ移ったのは宮野厚司のみで、エレーナは白鳩製薬に勤めていたわけではありません。エレーナ=若狭であれば、鳩=白鳩製薬=夫の厚司を思い浮かべ、烏=憎むべき烏丸グループを表現した、だとしっくりきます。
ただ、エレーナ≠若狭であり、若狭が「鳩」で浮かべているのが宮野厚司ただ一人ならば、若狭は「白鳩製薬から烏丸グループへ移ったのは宮野厚司のみで、エレーナは白鳩製薬に勤めていたわけではない」ことを知っていることになるわけで、「若狭が白鳩製薬で厚司の同僚だった」「エレーナ並みに厚司と組織で仲が良かった」くらいの背景があるのかなと思います。
浅香=エレーナは共通点は少ないですが、個人的には99巻時点ではまだ、若狭=エレーナは共通点も多いことから、浅香=若狭=エレーナは捨てなくてもよいのかなと思っています。
あるいは、多くの人を薬で殺めてしまったことで人格の乖離、二重人格の可能性や、別人として徹底的に演技している可能性も充分にあるので、何か言えそうな事があればまた記事にしたいと思います。
また、メモを読んでいただければと思います。