黒の組織考察

名探偵コナン‐調査に動き出した探偵・警察・組織キャラとその理由となる描写-

こんにちは、鳥子です。

こちらは100巻までに収録される予定の内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はネタバレにご注意ください。

今回は、何人かのキャラが初登場したタイミングとなぜそのタイミングで登場したのかメモを残しておきたいと思います。

シェリー/灰原哀/宮野志保(18巻にて登場)

姉である宮野明美が組織の手により殺害された(2巻)ことを知った灰原は、組織に反抗し、軟禁された後に、APTX4869を服用することで幼児化し、脱走しました。

ベルモット(24巻)

酒巻昭監督を偲ぶ会で登場したアメリカの女優で、ピスコが呑口議員暗殺するのをサポートするためにきていましたが、組織を裏切ったシェリーが会に紛れ込んでいることも同時に伝わっており、シェリー探しのために日本に留まりました。

ジョディ・スターリング(27巻)

ベルモットを追って日本へやってきたFBI捜査官で、ベルモットが新出先生になりすますように誘導し、監視を始めていました。

赤井秀一(29巻)

ジョディと共に日本へやってきたFBI捜査官で、宮野志保の監視・護衛とベルモット・ジンの追跡していました。

ここまで、かなり大雑把に解釈すると

宮野明美死亡(2巻)→シェリー脱走(18巻)→ベルモット動き出す(24巻)→FBIが日本へ(26巻)

という感じです。当然と言えば当然なのですが、少なくとも誰かが動き出す、とかイベントが起こったときには、時系列的に前の話に相当する話にその原因が描写されている、ということが言えます。

テキーラやピスコなど取引や暗殺で動き出しているキャラはこのルールには則らず、何かを調べる目的で動き出してるキャラクターに限定されるでしょうか…。

沖矢昴/赤井秀一(60巻登場)

60巻に現れた大学院生で、正体は工藤有希子の変装術で変装した赤井秀一です。現れたタイミングは59巻にて赤井秀一死亡後となっていて、かなりタイミングが良いことがわかります。

世良真純(73巻登場)・領域外の妹/メアリー(83巻登場)

73巻で現れた女子高生探偵で、赤井家の末っ子です。初登場時には、実は、コナンとまだ会ったばかりのタイミングだったにも関わらず、コナンのことをコナン君と呼んでいました。

今後99巻で収録されるサンデーの内容で、コナンがロンドンを訪れた回と同じタイミングでメアリーが薬を飲まされ若返ったということが判明しました。さらに、録画していたウィンブルドンを見た世良真純とメアリーは、工藤新一=江戸川コナンにたどり着きます。

そのため、71・72巻のロンドン回の後に世良が転向してきたことになり、コナンのことを知っていたためにコナン君呼びしていたものと考えられます。

バーボン/安室透/降谷零(75巻登場)

公安警察=降谷零、私立探偵=安室透、黒の組織の人間=バーボンの3つの顔を持つ男です。赤井秀一死亡の58,59巻の後、60巻にてバーボンの名前だけ登場し動き出したことがわかりますが、ここもタイミングは前の描写とかなり合っています。

コナンとジョディの見解では、バーボンはシェリー探しのために動き出した、となっているものの、キールの一件で、シェリーに1番近いはずの毛利小五郎にバーボンが接近したのは75巻です。

直接シェリーと関係ある調査なのか考えにくいところですが、火傷の男・赤井秀一として変装し、デパートに潜入したのは67巻です。

これらを踏まえると、キールの一件でシェリーに近しい人物なのは毛利小五郎ですが、二元ミステリーにてベルモットとFBIがやり合ったことをもしもバーボンが掴んでいたとしたら、FBIがシェリーを匿っている可能性もあるとバーボンは思うかもしれません。

その場合、バーボンにとって私怨もあり、簡単に死んだとは考えにくい男である赤井秀一の調査の許可を公安の上司にもらい、FBIと手を組むために、先に赤井秀一探しを行った可能性もあります。

あるいは、宮野志保の姉である明美と赤井秀一の関係を把握していれば、FBI、赤井秀一の近くにシェリーがいるかもしれないと考え、優先して赤井秀一探しを行った可能性もあります。

そのため、

  • 59巻で赤井秀一死亡→60巻でバーボン動き出し→61巻で毛利小五郎に接近

ではなく、

  • 59巻で赤井秀一死亡→60巻でバーボン動き出し→赤井秀一の調査(61-67巻)→小五郎に弟子入り(75巻)

という流れになったと考えられます。

RUM候補

RUM候補はどうなのか考えてみたいと思います。

黒田兵衛は86巻登場、若狭留美は91巻登場、脇田兼則は92巻登場とRUM候補者の中でも若狭留美と脇田兼則は同じようなタイミングで姿を現しています。一方、黒田兵衛はRUMが動き出した85巻に1番近いタイミングで現れています。

登場したタイミングより前にその理由となる描写があると考えると、黒田兵衛は86巻より前に、若狭留美は91巻より前に、脇田兼則は92巻より前にその描写があったと考えられます。

直近の描写で考えてみましたが、

黒田兵衛は緋色シリーズにて赤井秀一から拳銃の出所を探れと拳銃を受け取った降谷から報告を受け、行動に出たものと考えられます。

若狭留美、脇田兼則は90巻の堀田凱人殺害事件(暗がりに鬼を繋ぐが如く)にて、メアリーがコナンに意識を向け、ジンがブラックインパクト以降、小五郎に再び注目した部分が、それぞれ若狭と脇田に繋がるのではないかと考えられます。

メアリー→

直接連絡取ったかは微妙で、以前記載したように私はジェイムズ・ブラックがMI6だと考えているため、

  • メアリー→若狭留美

の直接連絡する以外にも

  • メアリー→ジェイムズ・ブラック→若狭留美

の経路が考えられます(他にもまだMI6の仲間として疑っているのはジョディ、沖野ヨーコ、剣崎修ですが、それはまた別記事にします)。

メアリーから若狭留美へのつながりが緋色の弾丸とかであったら面白そうですね。

メアリーとジェイムズ、ジェイムズと若狭留美、メアリーと若狭留美のいずれかが連絡をとっている描写が最後に明かされる…とか。

ジン→

ジンから脇田兼則(ラム)に関しても、

  • ジン→脇田兼則(ラム)

のように直接連絡しているケースか、

  • ジン→あの方→脇田兼則
  • ジン→もう一人のラム→脇田兼則

といったパターンも考えられます。

メアリーとジンの対比と、暗がりに鬼を繋ぐが如く、という古風な言い回しは、

  • ジンは意外と年取ってる?
  • ジョディーベルモット方式で、メアリーがジンの、あるいはジンがメアリーの敵としての言葉を忘れまいとしている?
  • あるいは、ジンが昔、MI6にいたので言い回しが移ったのではないか?
  • あるいは、ここに務武も絡んでくるのか?

など考えさせる要因ですね。

ラム

85巻で動き出したRUMはそもそもなぜ動き出したのか考えた時に思いついたのが、横溝参悟ラム説で、バーボンが必要以上に小五郎にくっついているのが疑われたのではないか(78巻)?であり、そこから…誰かが登場した時、その前に必ずその理由となる描写が描かれているのでは?という考えをもとに今回の記事を書きました。

この考えでいくと、

脇田兼則が登場したのは92巻ですが、RUM自体が動き出したのが85巻であるため、脇田兼則が本当に本物のRUMであれば、RUMが動き出すに至った理由が85巻より前にないと不自然なのではないかということです。

ところが、脇田兼則が動き出した1番大きな要因となりそうなのが90巻のジンが小五郎に目をつけた部分になるため、大まかに書くと、

何かがあった→85巻RUM動き出す→90巻ジン再び小五郎に注目→92巻脇田兼則動き出す

となり、この「何かがあった」が脇田兼則の行動目的と合致するものである必要があるというのが私の認識です。RUM編はRUMの名前が出る前に始まっているってことですね。今のところ疑っているのは、

  1. 横溝参悟が小五郎とバーボンの関係を疑った可能性(ハズレをひかない小五郎が横溝を弟子にしていない、横溝は安室透にではなく小五郎に安室透は何者か聞いた)
  2. 実はお花見回の坂巻重守がラム(脇田の中の人)であり、バーボンとベルモットが変装して行動しているのをがっつり見ていた可能性

の2点です。

今回はこんなところで終わりたいと思います。

余談ですが、ジェイムズの登場(32巻)に関しても、ジョディが27巻、赤井秀一が29巻で登場して、呼び寄せられての登場となっているのでちゃんと話が繋がっていますね。他にも登場のタイミングで何か言えそうな人物がいないか探してみたいと思います。

また、メモを読んでいただければと思います♪

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