ラム編 黒の組織考察

影武者やアナグラム? -公安警察はRUMをどう認識しているのか?-

こんにちは、鳥子です。

今回は、公安警察がラムをどう認識しているのか考察した記事です。

 

Time is money.

95巻、マリアちゃんを探せでは、ラムからバーボンへ工藤新一の情報を要求するメールが送られてきました。その内容には、ラムの署名とともに、Time is money.という文も書かれていました。

同じく95巻の迷宮カクテルでは、まだかまだか?と言わんばかりに、ラムからバーボンへ工藤新一の情報を催促するメールが届きます。ここでも、ラムの署名とともに、Time is money.という文が書かれていました。

このTime is money.、時は金なりという意味ですが、時は金なりをローマ字にして並び替えると、脇田兼則となることがわかります。

 

100巻のFBI連続殺害事件では、ウォッカが海猿島のカフェで、ラムの情報について屈強な大男や、女のような男、年老いた老人や義眼など色々噂されているが、実際にはそれらはラム本人が流したほぼ偽の情報であり、確かなのは義眼であることと、現在はふざけた名前を名乗っていることをジンから聞いたということをキャンティーに伝えていました。

偶然にも、キャメルがこの話を聞いていたことにより、FBIには情報が伝わりましたが、公安はどこまで知っているのでしょうか?

 

 

公安はどこまで気付いている?

読者的には、すでにラムの正体が脇田であること、ふざけた名前がアナグラムのことを示し、それが時は金なりを元にしていることがわかりますが、偽情報の話などはわかっているのでしょうか?

アナグラムについて

アナグラムの方に関しては、次の点から気付いていると考えられます。

 

高明警部と降谷の初対面

まず1つ目は、高明警部が降谷との雪山での再会時に初対面を装った場面でのことです。2人は景光を介して、降谷が高校時代、高明が東都大学時代の頃に会っていますが、そのことを思い出した高明警部はなぜか降谷と再会しても初対面を装っていました。これについては、途中にあった黒田の電話によって、降谷と会った際に初対面を装うように指示され、降谷が景光の友人であることや警察官であることを口止めしたことがわかります。

おそらく黒田は、脇田が景光が潜入していた組織に属する人物であることと、公安が今追っている人物であること、時は金なりのアナグラムを使った偽名であることを話したと考えられます。高明警部は脇田や降谷と会った後、現場に行く際、目線のみを進行方向とは異なる方向に向け、「時は金なりと言いますしね」と心の中で発言しています。私はこの描写が、黒田から脇田のアナグラムを聞いた根拠だと考えています。

 

降谷からコナンへのヒント

公安がラムのアナグラムに気付いていると思われる描写の2点目は、降谷からコナンへのヒントです。同じく雪山の山荘でコナンにラムについて聞かれた降谷は、ラムのヒントについて「せっかち」と答えています。確かに、ラムはそれほど間隔もあけずに、バーボンに工藤新一の調査依頼のメールをしていましたが、それはあくまで読者的な視点となります。

降谷がコナンにヒントを与えたということは、そのヒントによってコナンがラムの正体を解けるように降谷はヒントを出したことを示します。せっかちが、メールの送信頻度を指しているのであれば、コナンはラムとバーボンのメールのやり取り、特に頻度については全くわからないわけですから、せっかちというヒントは頻度のことを指していないと考えられます。

そのため、降谷はラムのアナグラムである、時は金なりを示すヒントとして、せっかちという情報であれば、コナンなら解ける、かつ、すぐには解けないと考えた上でコナンに伝えたのだと考えられます。このヒントが出せるということは、降谷はラムの名前がアナグラムだと気付いているということになります。

 

偽情報について

では、ラムの偽情報についてはどうでしょうか?

暗殺チーム側のウォッカや薬の開発を行っていた灰原が、ラムの影武者かもしれない要素を聞いていたということは割と広範囲でラムの偽情報が流れていると考えられます。ここでラムの行動を見てみると、ラムは組織内の人物と会話する際に声を変えて会話しています。これについては、羽田浩司殺害事件の際に、浅香に声を聞かれたことがきっかけで声を変えているとも考えられます。ラムは声によって正体がバレることを危惧していると考えられますが、例えば、より恐れているのは、浅香と組織の誰かが繋がっている場合です。

浅香は、羽田浩司殺害事件の際にラムの声を聞いていますが、浅香がもしも組織メンバーと繋がりがあった場合、ラムがそのメンバーと会話する際に盗聴や録音をされていたとしたら、ラムの正体や羽田浩司殺害事件の際に、羽田浩司の部屋にいた人間だとバレることに繋がってしまいます。そのため、声から正体がバレないよう内部の人間に対しても声を変えているかもしれません。

その他に考えられる理由としては、ラムは影武者を示唆する情報を流していることが挙げられます。なぜなら、機械のような声に変換しない場合、素の声が バレてしまい、性別やおおよその年代がわかってしまうためです。影武者設定を広めておきながら、毎回、ラムとして同じ声しか組織メンバーに流れてこないのだとしたら、あれ?ラムってやっぱ1人なの?と思われてしまうかもしれません。そう簡単に声をバラすわけにはいかないことがわかります。

 

まとめ

これらを踏まえると、海猿島でのウォッカの「ラムの情報はほぼブラフだ」という発言を聞いていないバーボンは、ラムの偽情報は知らず、ラムが1人だけではないかもしれないと考えているかもしれません。

つまりバーボンは、自分にTime is money.のメールを送ってきた人物はラムであり、それが脇田兼則と名乗る人物と同一人物であることには気付いているものの、そもそもラム自体が1人ではない可能性を考えているかもしれません。そのため、脇田兼則はラムとしてマークするが、他にもラムがいる可能性があるため、下手に飛びつくと痛い目を見るかもしれないため、公安は脇田を簡単に捕まえることはしないと考えられます。

 

また、メモを読んで頂ければと思います。

-ラム編, 黒の組織考察
-

© 2024 鳥子の備忘録 Powered by AFFINGER5