あの方 ベルモット編 黒の組織考察

シャロンとクリスは本当に同一人物なのか?(変装編)-シャロン&クリス別人説考察用記事

こんにちは、鳥子です。

今回の記事では、シャロンとクリスの別人説、変装編と題して、本当にシャロンとクリスは同一人物なのか?ということを変装の観点から考えたいと思います。

 

不老

不老… もしもあなたが不老になったとしたら いつそれに気付くでしょうか?

例えば、

  • 髪が伸びなくなった
  • 爪が伸びなくなった
  • 年齢の割に体力や筋力が衰えなくなった

などいくつか考えられると思います。

 

もしも不老になる薬が存在するとして、現在、年をとっていないと考えられる黒の組織のメンバー、ベルモットが不老の薬を飲んでいる、もしくはそんな薬を打っていると仮定したら、ジョディの発言から20年前から年をとっていないということ、その時点から不老が始まっていることになります。

あなた…どうして…どうして年をとらないの?

 

筋力維持?髪の長さは?

ここでひとつ着目したいのがニューヨーク編での通り魔のジャンプ力です。

通り魔の中身はベルモットでしたが、ラットゥンアップル、中身がしわくちゃな人間にしてはあまりにもジャンプ力があり過ぎるので、筋力が維持されていると考えられます。

 

では、ここでジョディの言う通りに、20年前から老化が止まっていると仮定したら、筋肉や髪の毛の成長などに関して次の違和感が生まれないでしょうか?

それが髪の長さです。

 

シャロンとクリスの比較

1年前のニューヨークの事件で工藤新一がシャロンと出会った時、シャロンの髪の長さはショートヘアーでした。一方、その後に行われたシャロンの葬儀(時系列で現在から1年前に行われた)ですが、葬儀に現れたクリスはロングヘアーです。また、現在のベルモットの姿もロングヘアーとなっています。

この違いに違和感を持たないでしょうか?

 

具体的に説明します。まずは、ここで以前の記事・動画を振り返ります。

名探偵コナン界の変装(変装術・メイク・整形・一般的な変装)について

 

この記事・動画では、44巻にて怪盗キッドが次郎吉に変装した際に、変装の上にゴーグルがつけられないことが判明したことから、二重変装に関する制限事項について扱いました。結論としては、二元ミステリーのように変装の上に包帯を巻くということはできるが、ゴーグルと包帯の関係で考えると、おそらく力の加減によって変装が崩れてしまうため、マスクをべりっと剥がすことでもう一段回の変装を出現させる変装、つまり、マスクの下にマスクをつけるという二重変装はできないと考えました。

 

であれば、ニューヨーク編でラディッシュの変装を解いた際のシャロンの髪の長さ」はショートヘアーで確定となります。二重変装ができない理論からいくと、エクステをつけていたらラディッシュの変装を剥がした際にとれてしまうため、この時点ではエクステをつけていないと考えられます。

次に、シャロンの葬儀に現れたクリス」はロングヘアーでした。ここで考えられる1つ目の違和感としては、ロングヘアーのクリスとショートヘアーのシャロンが同一時系列に存在しているということです。

葬儀の際のクリスは変装していないのであれば、エクステでもつけていたのでは?と思うかもしれません。

しかし私は「そうかもしれませんね」とは答えません。

 

葬儀から1年後、つまり、現在軸の話から見ても二元ミステリーで新出先生の変装を解いたベルモットの髪」は、二重変装の制限から見るとロングヘアーで確定となります。

これについては、赤井秀一の発言より、散弾銃で傷付いた顔が見えたことから素顔であることがわかります(ちなみに、このときコナンは眠っていたために知りません。車内で起きた際にはベルモットの顔を見ているため、素顔だということはわかると思いますが。。。)。

現実の話も取り入れると、1年前にニューヨークで出会ったシャロンと、現在のベルモットの髪の長さを比較すると、人間が1年で伸びる髪の長さにしては相当急速に伸びる必要があります。調べたところ人間の髪の伸びる長さは、1ヶ月で1cmほどらしく、ニューヨーク編のシャロンのショートから二元ミステリーの長さは、見た目で判断すると12cm以上はあるように思います。キャメルの髪の長さを考えても、2年前の倉庫の時点から、現在まであれくらいしか伸びていませんしね。

この髪の長さの違いは、シャロンとは別人である要因と考えられます

 

まとめ

まとめると次のようなイメージです。

  • 怪盗キッドの変装では、変装の上に力がかかる二重変装ができないことから、変装を解いた姿は確実にその人物の素顔を表していると考えられます。
  • このことから、1年前のニューヨーク編ではラディッシュの変装を解いたシャロンはショートヘアで確定となります。
  • そして、その年の葬儀でのクリスのヘアーはロングヘアーとなります。
  • 同一時系列で、違う髪の長さの人間が存在することになり、同一人物だと扱うには違和感があります。
  • ここで葬儀にいたクリスがエクステだったのでは?という仮定をおいたとしても、現在軸の新出先生の変装を解いたクリスはロングヘアーで確定することから、1年であまりにも髪が伸びすぎていると考えられます。

 

不老を受け入れると、髪の長さに違和感があるというのがここまでのざっくりとした話でした。

ではここで、漫画だからそこまで気にしなくてもいいのでは?という意見があるかもしれません。

 

しかし、この漫画だからという理由で髪が伸びる現象を受け入れてしまうと、今度はベルモットが不老であるのでは?ということに違和感が生まれます。

なぜなら「年をとらないということ」、つまり「成長しない」ということは「髪も伸びない」と考えられるためです。

この髪の長さと不老に関しての違和感から私はベルモット(=クリス)は、シャロンと同一人物ではなく、不老でもない可能性が極めて高いと考えています。

 

おまけ

私は、ジョディがベルモットが年がとらないと考えているのは読者へのミスリードであり、実際には幼かったジョディが若い頃のシャロンと現在のクリスが似ているからこそ、同一人物だと錯覚したのだと考えています。

コナンの推理ミス?

そのため、二元ミステリーにおいて、コナンがシャロンとクリスが同一人物だと考えたのも、推理が間違っているのでは?と考えています。

なぜなら、ベルモットが灰原をコナンから遠ざけた理由が間違っていると考えられるからです。

コナンは、ベルモットが灰原を遠ざけたのは「新一が友人の有希子の子どもだから巻き込みたくないのでは?」と考えましたが、実際にはベルモットは幼児化バレを防ぎ、工藤新一が幼児化していることを組織に隠すために灰原を遠ざけたのだと考えられます。ベルモットとしては、別の思惑=宝物だと考えているコナン自身を守るという目的があるのに、コナンの推理では「それ」が考えついていません。それもそのはずで、コナンは通り魔がベルモットであることも、自分と蘭が通り魔(=ベルモット)を助けたことで、ベルモットから守られていることも知らないからです。

 

話の構成

さて、メタ的なところに触れますが、個人的には42巻の二元ミステリーで同一人物だと読者に明らかになったことから、44巻の怪盗キッド回で変装の制限があること、そして、45巻の新出先生の疑問「本当にベルモットは悪い人だったのか?」という疑問が描かれたタイミングが、絶妙過ぎると思っています。まるで、本当にシャロンとクリスが同一人物なのか解いてくれと言わんばかりのようです。

 

ベルモットの苦しみ

また、ベルモットが不老状態になって長い間苦しんでいるのだとしたら、解毒してくれるかもしれない灰原を消そうとするのは矛盾しているように見えます。この点からも、ベルモットが本当に不老状態なのか怪しいところ、やはりシャロンとクリスは別人なのではないか?と考えられる点かと思います。

ベルモットが証人保護プログラムを馬鹿げた制度だと考えているのも、シャロンのフリをしている自分、つまり、自分ではない誰かになっている自分を重ねての発言なのかもしれません。私は、ベルモットがコナンを長い間待ち望んでいたシルバーブレットだと考えたのは、親であり、大罪を犯したシャロンを物理的にではなく、心に訴えかけることで止めてくれる存在になると思ったからだと考えています。

 

また、メモを読んでいただければと思います。

 

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