ラム編 黒の組織考察

黒の組織と公安警察が備える「大事」の内容の考察-ラム編考察用記事

こんにちは、鳥子です。

今回は、「大事」の内容について考察しました。

 

大事

ラム編で、「大事」という言葉が2回出てきました。

1回目は95,96巻の女性警察官連続殺害事件の最後、黒田兵衛と降谷零の会話です。

黒田「大事の前だ…余計な火は消しておくに越した事はないからな…」

 

2回目は、100巻のFBI連続殺害事件にて、ジンがウォッカに対してです。

ジン「ああ…大事の前だ…邪魔なハエ共は1匹でも多く…」

 

名探偵コナンにおいて、組織関連で今後重要な出来事が起きることを示していますが、その内容が何なのかまだ明らかにはなっていません。今回は大事の内容についてどういった内容なのか考えていきたいと思います。

 

黒田兵衛と降谷零

一見、黒田兵衛が組織側の人間で、「大事」を前にラムとしてバーボンに指示しているような描写に見えますが、黒田兵衛は初登場時、警察庁でコナンのことについて聞いていたと発言しています。作中で警察庁のキャラといえば、ゼロ所属の降谷零になるため、黒田兵衛と降谷零は公安警察の仲間であり、黒田は降谷からコナンの情報を得ていたと考えられます。

また、灰原が黒田兵衛に対して組織の匂いを感じ取っていないこととラムは脇田だと判明している点から見ても、96巻の「大事」に関する発言は、黒の組織側の人間の発言ではないとわかります。

ただし、黒田兵衛の言っている「大事」はジンの言う「大事」と同じものを指していると考えています。というのは、バーボンが組織にいて得た黒の組織の「大事」という作戦を、黒田兵衛に共有したことにより、「(黒の組織が仕掛けてくる)大事の前だ…(迎え撃つ上で)余計な火は消しておくに越した事はない」と解釈できるためです。

 

降谷と黒田の関係を見ると、隠し事なしで密に連絡を取り合っていることがわかります。

江戸川コナンが眠りの小五郎の知恵袋という情報であったり、雪山回で高明への安室透の正体を口封じしたり、ラムからのメールにあるTime is moneyがアナグラムになっているという解釈についても高明の「時は金なり」という発言から、伝わっているように思えます。

また、工藤新一の生存情報が出回った際も、黒田は「工藤…」と反応していますが、おそらくこれは、緋色の帰還シリーズで工藤邸に押し寄せたときのことを思い出しての苗字への反応だと考えられます。あの時の訪問についてももちろん共有されていて、楠田陸道が使用した拳銃の入手ルートを探る上で長野に黒田が訪れたという流れが考えられます。

さらに、サンデーでの黒田と伊織の会話からも、伊織と降谷が出会ったことを黒田は降谷から聞いていることがわかります。

このように降谷と黒田は隠し事なしで連絡を取り合っていることがわかります。

このことからも、バーボンが手に入れた黒の組織の「大事」を黒田に共有したと考える方が自然ですね。

 

組織の「大事」

では、組織が仕掛けてくる大事とは何なのか考えていきたいと思います。

大きく次の3つのいずれか、または複数を含む作戦ではないかと思います。

  • 毛利小五郎の抹殺
  • 鼠・裏切り者(ノック)の抹殺
  • 浅香の始末

です。

 

毛利小五郎の抹殺

ジンの発言を振り返ると、ジンはこれまでFBIのことをハエと言っていることがわかります。

また、FBI連続殺害事件で、FBIを追っている状況での発言からも明らかですね。

つまり、組織にとってFBIは「大事」の邪魔になることがわかります。これまで、FBIは

  • 20年前のジョディ父の捜査
  • 17年前のアマンダとのつながり
  • 2年前のジン捕獲作戦
  • 1年前のベルモットとの対峙
  • 二元でのベルモットとの対峙
  • 土門暗殺阻止

など幾度か組織の作戦を邪魔してくる因縁の相手でした。特にブラックインパクトでは、毛利小五郎を殺害しようとしたところを狙撃により邪魔されるという状況でした。

このとき、組織は一旦毛利小五郎の殺害を諦めるも、90巻の堀田探偵殺害事件を機に、再度ジンが毛利小五郎を疑い始めています。しかも眠っている間に始末しないとなとジンが発言していることから、何かの事件が起きて、眠りの小五郎の最中に狙われる展開が起きうると考えられます。

特に、黒田の発言を余計な火=警視庁の人間が駆り出される事件と解釈すると、警視庁案件で毛利小五郎が絡んだ際に、動ける捜査員がいないと眠りの小五郎を行う必要が生じ、推理ショー中に簡単に小五郎が狙われてしまうという解釈に繋がるかもしれません。

 

鼠・裏切り者の抹殺

85巻のラムが動き出した話では、ベルモットとバーボンの会話により、ジンが組織に鼠が入ってきていることを問題視しているセリフがありました。鼠とはスパイのことであり、組織にとって裏切り者にあたります。私は、ラムの組織での役目は、裏切り者を炙り出すことだと考えています。例えば、老人としてジン捕獲作戦の現場にやってきたり、毛利小五郎に張り付くバーボンの監視をしたりなどです。

つまり、ラムが動き出した背景には、ジンの言う鼠の排除が絡んでいると考えています。他にも個人的にラムの関与したとして疑っているのは、スコッチのノックバレや宮野夫妻の事故死です。ただ、鼠を狩ることが「大事」の主目的なのだとすれば、ラムがバーボンを疑っている状況で、わざわざバーボンにも「大事」を行うことは伝えないのでは?ともおもっています。

現状、黒田に大事が伝わっている=「大事」はバーボンも知ることができている作戦だと思うので、表向きは「毛利小五郎の抹殺」が目的だと組織メンバーに伝えておき、裏の目的としてラムが裏切り者だと考えているバーボンがどう動くか見極めている可能性があります。

 

浅香の始末

裏切りのステージでは、組織は波土が残した歌詞について、必要であれば揉み消す算段でいました。おそらくこれは、CARASUMAというメッセージにまつわるものだと思いますが、これを気にしているのはラムだと考えています。

ラムは17年前の事件について仕事(ころし)をぬかったと判明していますが、そのぬかった仕事というのが浅香を始末し損ねたことや、現場にメッセージを残されたことだと考えています。

ラムである脇田は、若狭留美がプロゴルファーを撃退した際の新聞を読んで若狭留美に反応していました。若狭留美の名前のカラクリに反応したのだと思われますが、浅香だと気付いてはいるものの、まだ手出しできていないのかもしれません。これについても、浅香の始末を主目的として組織メンバーに伝えておき、その作戦の最中で、裏切り者がどう動くか見極めている可能性もあります。

 

まとめ

  • 降谷は黒田と密に連絡を取っており、組織の「大事」を黒田に伝えている
  • 大事が行われる上で、組織にとってFBIは邪魔であり、公安にとっては警視庁メンバーが駆り出されると良くない
  • 組織の大事の内容は、「毛利小五郎の抹殺」もしくは「浅香の始末」などを主目的としているが、ラムはその作戦の最中に裏切り者がどう動くかも同時に見極めようとしている
  • バーボンには上記の主目的部分しか伝わっていない
  • 公安は「大事」で組織を迎え撃つ可能性あり

大事で起こりうることについて、大きく3つ挙げましたが、他にも言えることがないか(例えば工藤夫妻にジスチグミン臭化物を盛ったこととの関連など)更に考えてみようと思います。

 

また、メモを読んでいただければと思います。

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