ラム編 黒の組織考察

これからこの薬で…貴方を毒殺する女よ-毒と魔女-ベルモットの思惑

こんにちは、鳥子です。

こちらは99巻までに収録される予定の内容を含みますので単行本派、アニメ派の方はネタバレに注意してください。

今回は、まずはFILE1047-FILE1050のモデルパーティー毒殺事件を読んだので、気付いた点などをメモしておこうと思います。

 

2023/7/4追記↓

※深読みがひどいため、この記事は書き直す予定です。

2023/7/4追記↑

メアリーに薬を飲ませた人物

メアリーがヴォクスホールブリッジに向かい、待ち合わせ場所である橋の欄干で待っていると、赤井務武がやってきました。ところが、メアリーが赤井務武に対してカマをかけると、本来、赤井務武が知らないはずの娘の情報を、さも知っていたかのように振る舞うというボロを出しました。赤井務武だと思われていた人物は、ベルモットの変装であることがわかりました。

メアリーが銃を突きつけますが(確実に死ぬように頭に突きつけています)、ベルモットが連れてきた部下がメアリーの背後から銃を突きつけます。

ベルモットは、罠だと気取られぬように、3年前から定期的に赤井務武に変装し、うろついていたと明かします。そしてもう一つ、さらっと

死んだはずの赤井務武がMI6として復帰するには…突然姿を消した彼の妻である貴方の存在がネックだったからね…

と、ベルモットが明かしますが、これについてメアリーは否定しませんでした。

ということは赤井務武の所属はMI6で確定したということなのでしょうか?。ただ、メアリーが「本当は務武の所属は違うけど、MI6と思ってもらっておこう」という作戦を考えた上で否定しなかった、といったことも頭に入れておきたいですね。

気になる点: 組織は、赤井務武がMI6所属だとどうやって知ったのか

→17年前の羽田浩司殺害事件で組織の誰かが赤井務武を葬った際に、IDを携帯していたのであれば、抜き取ったことは考えられる

→仮にIDを携帯していなかったのであれば、どうやって、なぜ赤井務武がMI6だと知ることができたのか

→キャメルについてはどうだろう、所属がなぜわかるのか

毒薬?の開発者

ベルモットの発言で気になるのは、他にもありました。それは薬を飲ませる前に発言していた

どうかしら?自分のが作った毒薬でこの世を去る気分は…

というセリフです。

宮野夫妻がAPTX4869(シルバーブレット)を作っていたことが判明しているため、「妹が」というセリフから、メアリーが姉、エレーナが妹であることが確定しました。

また、メアリーが薬を飲んだタイミングは時系列的にロンドン回であることがわかっているため、ベルモットはコナンや灰原が幼児化していることを知りながらも、その本来の効果(若返り)はメアリーに伝えないようにしたため、「毒薬」という表現にしたのかなと思いました。

気になる点: ピスコですら薬の開発内容を耳にしていたのだから、家族関係、かつMI6の人間であるメアリーにも開発内容を話していそうだが…どうなのだろうか?おそらくピスコ同様に伝わっていたのではないかと思う。

もう一つの目的と気になる人物

ここは少し自分の考えが入ります。前述した通り、この時系列はロンドン回と同じです。ここと繋がってたのかという感動もあると思うのですが、問題は、そんなタイミングよくベルモットがロンドンにいるのか?という点が気になります。

よくよく振り返ると、ロンドン回で蘭は近くに同じ女性をよく見かけると言っていました。私は、以前この女性について、

と書いていました。今回、メアリーに薬を飲ませた人物がベルモットであった以上、この女性の内少なくとも1人はベルモットだったのではないか?と考えています。

つまり、ベルモットは宝物である2人に対して、かなり遠目からボディガードをしていたのではないか?と考えています。

ここで、気になる点は、なぜ、ベルモットは宝物であるコナンと蘭がロンドンへ行くのについていけたのか?です。ロンドン回を振り返ってみると、ロンドンに行くことになったタイミングでコナンと蘭に接近した人物は限られています

このツイートのようにベルモットは

  • ダイアナ・キングストン
  • 榎本梓

のどちらかと関係がある、と考えられます。

※毛利探偵事務所に盗聴器が仕掛けられている、という文言に関しては、ロンドンに行くことが決まったのはポアロでのことなので、間違いですね。

ダイアナ・キングストンの場合、わざわざロンドンに招いたということになるため、仕掛けたのがベルモット側になりますが、意図がわかりません。爆弾事件が最初から起きるとわかっているなら、止めて欲しいとかもまだわかる気もしますが、爆弾事件に出くわしたのは偶然(のはず)です。(ロンドン回は揺れる警視庁を思い出しますが、何か繋がりがあるのでしょうか、頭の片隅に置いておきたいですね。)

バーボンがポアロにきたタイミング(75巻)や未だにバイトを続ける理由(78巻ミステリートレイン以降)を考えると、最優先はキールの一件でシェリーと関わりの疑いがある小五郎に近づくというものがありますが、加えて、榎本梓の監視も含まれるのではないか?と考えられます。

榎本梓がガッツリ組織の人間か?というとそうではなくて、下記のようなイメージではないか、と考えています。

お互いの意志で入れ替わっているというよりは、本物の榎本梓が気付かないタイミングでベルモットが変装している、まさに裏切りのステージ回のようなイメージです。降谷も「それに気付きながら知らないフリをしているのではないか?」「バイトが長引いている理由の1つではないか?」と考えています。

榎本梓は、本格的に単行本に登場したのは43巻(最初は28巻から出ていた模様)、二元ミステリーでベルモットが新出先生だったのが発覚したことと、逃走したのが42巻であるため、時系列的には丁度良いタイミングで榎本梓が現れたことがわかります。

つまり、ベルモットは新出の変装がバレた後も、宝物を守り抜くために、毛利探偵事務所の近くにきて2人を見守っていたのかもしれません。

個人的には、ベルモットが適度なタイミングで榎本梓になりすまし、バーボンこと公安の降谷零が監視、これのCIAバージョンが沖野ヨーコとキールの関係ではないか?と思っています。

ベルモットが適度なタイミングで沖野ヨーコになりすまし、キールことCIAの本堂瑛海が監視という感じのイメージです。

MI6の仲間

気になる描写ですが、メアリーと世良は、ウィンブルドンのコナンを見て、10年前に出会った工藤新一を思い出しました。メアリーはMI6の仲間に調べてもらって、簡単に工藤新一が乗っていた飛行機や、工藤新一が消えて以降コナンが現れたことにたどり着きます。MI6にかかれば身辺情報が簡単に調査されてしまうことがわかります。怪盗キッド回ではテレビに出ることもあるため、コナンはメディアに出る際は気をつけた方が良いですね。怖いです。

ここで気になるのは、そこではなく、

代わりに現場によく顔を出す少年がいるらしいんだが…

のセリフと共に描かれた回想シーンです。

高木刑事と目暮警部に対して、コナンが手を広げている背中側からのシーンが描かれていますが、なぜこのシーンなのか、もしかしてMI6の仲間ってこっそりと日本に入っている?すでに登場した人物?と思いました。

もしそうなら、

  • ロンドン回までの話
  • 高木刑事と目暮警部が登場している話
  • コナンが普段よく着ているジャケットを着た話
  • 手を広げているシーンがある話

があるのではないか?そのシーンを見ている人間がMI6の可能性があるのでは?と考えました。

19巻あたりから71巻くらいまで確認してみようと思います。特に関係ないかもしれませんが。

個人的にはジェイムズがMI6であると考えていますが、目暮警部と高木刑事とコナンが一緒にいたシーンにジェイムズはいなかったような…。つまり他にもいるのか…、ただのイメージとしての回想なのか…というところですね。

回収できなかった解毒薬

世良真純&メアリーはコナンが持っている解毒薬を奪うことはできませんでした。これは、奪えなくて良かったと思います。メアリーとコナンが飲んだ薬は別物だと思っているため、完全には解毒できないと思っています。奪えていたとしたら今度こそメアリーが抹殺されていたかも…。

魔女の弾丸

気になった点は、ベルモットとメアリーが対峙したシーンに、まだあります。

それは、ベルモットが現在において、

  • シルバーブレットを持っていること
  • 部下を連れていること

です。

シルバーブレットを持っていること

シルバーブレットは、宮野夫妻がつくった薬で18年前に事故死したのを最後に、資料が焼けたために、開発されていないと思っていたのですが、なぜベルモットが持っているのか気になりました。灰原が復活させたのが久しぶりに開発されたAPTX4869というイメージで、厳密には宮野夫妻のものとは別物です。しかも、96巻で登場した数十年前のカゼニキックのことを考えると、ベルモットが持っていたものが18年前につくられたものであれば、効力はないのでは?と思いました。

ここで浮かぶ仮説は、

  1. 薬が完全であり、期限はない
  2. 宮野夫妻のどちらかは生存しており、ベルモットは宮野夫妻のどちらかと繋がっている
  3. 宮野夫妻の生存に関係なくベルモットは薬を開発できる

です。1だと広げようがない…というかカゼニキックの期限の描写を完全無視することになるので、2と3が比較的考察できるのかな、と思います。

病院に行くの?という真純に対し、メアリーは、

奴らがあの薬で体がこうなることを想定していれば…病院で待ち伏せていると考えた方が賢明だ…

と返しています。これで思い出すのが、新出先生に変装していたベルモットです。新出ベルモットは、検診を通してコナンを、博士の家で灰原を診療したときに幼児化を見抜いていますから、少しずつ謎が解き明かされていってる感がありますね。

薬で幼児化を想定→病院で待ち伏せ、が導けるなら

ベルモットの

薬で幼児化を想定→新出医院に潜入、が繋がる訳です。

新出医院に潜入してやっていけたのだから、ベルモットには医学的知見が備わっているように見えますし、開発内容も知ってるように見えることから、3がありえそう…と思います。

ですが、ベルモットは二元ミステリーにて「こんな愚かな研究を引き継いだ…」と組織の研究を愚かと考えていることと、純粋に「妹が作った」という言葉をそのまま受け取るなら、自ら開発したとは考えにくいです。

じゃあ残った2なのか?というと、ここは一旦保留で、これから考えたいと思います。

部下を連れていること・その目的

二元ミステリーでは、秘密主義のベルモットは組織に秘密で動き、カルバドスを連れてきました。しかも「サイトに捉えたら1発で仕留めてね」と言っていたにも関わらず、誰も仕留めてはいないという終わり方をしています。唯一ジョディには弾を当て、蘭には外れたものの発砲し、灰原には撃つことすらしませんでした。灰原に関しては、この時点では抹殺しようとはしていなかった、できなかったことがわかります。

この秘密・謎がミステリートレインで少し明らかになり、灰原を解毒して宮野志保を目撃させた上で抹殺することが必要だったということでした。あくまでもベルモットは、組織に幼児化は知られない上で抹殺が必要ということになります。

それでも尚、ベルモットはミステリートレインでも、組織には真意を秘密にして動いています。

そんな中、ロンドン回でベルモットが部下を連れていたというのはかなり新鮮でした。なぜ部下を連れているのか考えた時に、まず浮かぶのが、監視されているということです。

秘密主義のベルモットが海外で何をしようとしているのか知りたくて「あの方」が連れて行かせた、というケースですね。

ただ、定期的に3年前からうろついていた、とあるので監視されていたというよりは、着実に任務を遂行するために部下を連れてきた、の方が考えとしては良いのかもしれません。描写にある通り、背後からも、銃を突きつけることで抵抗できなくさせることができます。

この事件のメアリー毒殺の状況は、前にあげた偽装死の条件である、第三者に見せる死体が回収されないが整った状況です。まずコナンを読んでいて疑いたいのが偽装死で、被害者と思われる人物と加害者らしき人物が味方同士ではないか?というものを頭に入れておきたいです。例えば、

宮野夫妻のどちらかが生存(私の今の考えではエレーナ)し、ベルモットと

  • 繋がっている
  • 繋がっていない

ベルモットが本来の薬の効果を

  • 知っている
  • 知っていない

の組み合わせで、偽装死しようとしているのか、いないのかが考えられるので一つずつ潰していきたいですね。あとは、エレーナと繋がっていない場合、薬はどこから手に入れたのがネックとなります。

ベルモットがエレーナと繋がっている場合かつ薬の効果(若返り)を知っている場合

例えば、もし仮に、ベルモットとエレーナが繋がっているのなら、どういう時にシルバーブレットが効果を発揮するか、その発動条件をベルモットが知っていた可能性があります(エレーナと繋がっている、効果を知っているパターンですね)。殺さないつもりで使ったかもしれないことを考慮してみたいと思います。

この場合導かれるのは、ベルモットはメアリーの味方であり、組織から追われないために若返りさせた(ただし、メアリー側から見た時にベルモットが敵である認識のまま、つまりベルモットか一方的に助けようとした)というのが考えられます。

その場合、「あなたの妹が作った」は二重の意味があると思っていて、単純に開発者の説明をしているものと、その上で、エレーナが生きていることを示すものですね。

エレーナ生存を匂わせた状態で、メアリーにそれとなく伝え、抹殺させたように見せた、ということが考えられます。

ベルモットがエレーナと繋がっている場合かつ薬の効果(若返り)を知らない場合

単純にメアリー抹殺のために薬が用意された可能性が出てきますが、エレーナが姉を殺害するのでしょうか。ここは姉妹関係が明らかになる必要はありますが、95巻の降谷の回想で、密に姉妹が連絡をとっているように受け取れることから、殺害したいと思うほど仲が悪いとは考えにくいように思います。

ベルモットがエレーナから受け取る時に目的を言わずに持ち出したってこともあるかもしれませんが…。恐ろしい薬と思っているエレーナが使い道を提示されないまま、ベルモットに薬を渡すことがあるのか?という違和感があります。

今回は一旦ここまでにして考えられるパターンを再度網羅した上で結論を出していけたらと思います。

  • シルバーブレットはどこから持ってきたのか、特にベルモットがエレーナと繋がっていない場合の調達経路は誰になるのか
  • そこから何が見えるのか、言えるのか

その他気になる点

  • なぜベルモットは務武の声を模倣できたのか、私の考えだとベルモットの活動時期は10年前からなのですが…、ベルモットと関係する誰かが務武の声を持っていれば可能なのかもしれないですし、本物のRUMが務武である可能性も捨てきれないですね(MI6に潜入するのはまた今度と言いつつも、最初からMI6に潜入する気がなくメアリーを消しておきたかったように見せたパターン)
  • メアリーは務武から羽田浩司事件について詳しく聞いていない、聞けていない
  • メアリーはベルモットのことをベルモットではなく千の顔を持つ魔女と言った、メアリーはコードネームや組織の存在はどこまで知っているのか…メアリーが若狭(=浅香=エレーナ)と繋がっていると思っているが…メアリーは解毒薬を手に入れられていない
  • また、ベルモットのことを千の顔を持つ魔女と言っていた人物はジョディもいたが…。
  • 緋色の弾丸でメアリーと繋がるかもしれない候補はジェイムズ…若狭留美…ジョディ…?

また、メモを読んでいただければと思います♪

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