こんにちは、鳥子です。
今回は、板倉卓のソフトについての考察です。
まずは前回の振り返りを行い、新しい仮説をご紹介します。
APTX4869考察-黒の組織のメンバーの認識&開発の目的について
前回の振り返り
前回の記事では
- 黒の組織が接触する前に、板倉がソフトの開発を始めていたこと
- ソフトが板倉の目を酷使するものであること
上記から、板倉卓が開発していたソフトは「板倉卓が独自に開発し、さらに、視覚に関するソフトを開発していたのではないか」と考えました。
また
- 板倉が組織の目的を把握していないこと
- 人間のために開発を断念したということ
から「板倉卓は組織の動向に関係なく、開発中のソフトは使い方によってはソフト単独で悪事に利用することが可能だと考えていた」とも考えました。
そして前回の記事では、私はこのソフトが「映像を使ったなりすましを行うようなものではないか」と考えました。
例えば、複数枚の静止画や動画と音声があれば、あたかもその絵が喋っているかのような動画を生み出すソフト、最近の言葉でいうとディープフェイクと呼ばれるものではないかと考えました。
使い道としては、水無怜奈の潜伏先の病院での例があげられます。黒の組織は水無怜奈の入院先にて、発信器つきの爆弾をもたせたFBIに対し、水無怜奈が映った偽の映像を見せることで、本当はまだ意識がない水無怜奈を回復したとFBIに思わせ、水無怜奈の病室を探り当てる作戦を実行しました。この時に使用した水無怜奈の映像は、事前に放送されていたものを合成していました。
このときは単なる合成でしたが、あらかじめ用意された静止画像や動画から本人が喋っているような動画を作り出せるなら、大物を脅迫するための動画・大物を陥れるような動画を作成することも可能ではないでしょうか?
といった内容を前回の記事では触れました。
新たな仮説
続いて、今回の記事では新しい解釈を考えたので紹介したいと思います。
私は板倉卓が開発したソフトに「ラムの眼の能力が関係しているのではないか?」と考えました。
例えば、板倉卓が開発したソフトを使えば「リアルタイムに監視カメラから対象の人物の居場所を特定する」といったことが可能なのかもしれません。
これは、ラムが17年前に使った能力と同じであり、映画「黒鉄の魚影」でも、老若認証システムという形で対象の人物を見つけ出す技術として登場しました。老若認証システムでは対象の人物の若返りや老化を考慮したCGを作っていましたが、板倉卓もCGエンジニアということで同じくCGの技術が使われているかもしれません。
加えて、板倉卓は将棋ソフトを作ろうとしていました。
将棋ソフトにはAIを搭載したものもあり、何手先も予測して最適な一手を打つことができます。言わばシミュレーションのようなものですが、この技術は人の老化に伴う顔の変化にも当てはめることができるかもしれません。
板倉卓が将棋ソフトでシミュレーション技術を使っていたと仮定し、それがCGの分野でも応用できるのであれば、時間経過に伴う人の顔の老化を再現するソフトというのはありえそうです。天国へのカウントダウンでも、10年後の顔を予測するシステムが登場していましたしね。
板倉卓が開発していたソフトは、組織の目的に関係なく単独で悪事に使えるソフトのため、おそらく人の位置が特定できてしまうというのが「人類のために断念したポイント」なのかなと思っています。どんな人でも監視されてしまいますからね。
逆にそれがこのソフトの開発のメリットでもありそうです。
例えば犯罪者、指名手配犯などの顔をこのシステムにかけ、世界中の監視カメラと接続させることでその人物の位置を割り出すというものです。
板倉卓が独自にこのシステムを開発していたのはある意味人間のためであり、その強みゆえに人間のために開発を断念したのかもしれません。
板倉のソフトで組織は何をしたいのか
さて、ここまでソフトの内容を考察してきましたが、組織はこのソフトで何をしたかったのでしょうか?
ここで1つの仮説として思い浮かぶのが「赤井秀一の抹殺」です。
着目したいのは、時系列。板倉卓が開発していた途中のソフトに目をつけた組織はいつ板倉卓に接触したか覚えているでしょうか?
37巻の内容だと、2年前となっています。
この2年前という数字で、かつ組織関連の話で思い浮かぶイベントはないでしょうか?
そうです。それが赤井秀一のノックバレです。
2年前の倉庫でFBIはジン捕獲作戦を実行しようとしますが、ラムが扮する老人が倉庫にやってきてキャメルが心配して声をかけてしまいました。これにより赤井秀一がFBIだと確定し、組織に狙われることとなったわけです。
100巻のFBI連続殺害事件ではラムがコルンに対し「赤井とキャメルを見たら撃ち殺せ」と指示していることもわかりました。
このイベントの時期の重なりを考えると、眼の能力を失ったラムが組織を裏切った赤井秀一を探すために、板倉卓が開発していたソフトに目をつけたということは考えられないでしょうか?
赤井家対策はベルモットが担当?
1年前のニューヨークの事件でも、ベルモットは通り魔に変装し、赤井秀一を誘き寄せようとしていましたし、ロンドンではメアリーを抹殺しようとしたところを見ると、赤井家の対策にはベルモットが担当することになっているのかもしれません。
板倉卓への接触に関しては、最初はテキーラが直接板倉卓のもとに訪問していましたが、その後、途中からベルモットも板倉卓に接触し、開発するように誘導していました。
赤井秀一を抹殺するために、あの方、もしくはラムからベルモットが指示をされて、板倉卓に接触していた可能性がありますね。
組織が板倉卓のソフトの開発に関わろうとした目的に赤井秀一抹殺があったとすると、そこからどんな展開やヒントがあると考えられるでしょうか?
現時点で1つ考えているのは、1年前のニューヨークで、ベルモットが通り魔に変装していたことをコナンが知るキッカケの1つになるかもしれないということです。現時点で、コナンは通り魔がベルモットの変装だったことは知りません。
コナンが、ベルモットが通り魔に変装していたことを知るには
- 通り魔が何者かの変装であったこと
- ベルモットが赤井秀一を狙っていたこと
- 通り魔と赤井秀一が一戦交えたこと
などが繋がらないといけません。
このうち、板倉卓のソフトの内容が明らかになれば、2つ目のベルモットが赤井秀一を狙っていたことに繋がる可能性はでてきます。(あくまでも可能性)
そして、3つ目の通り魔と赤井秀一が一戦交えたことは「コナンが赤井秀一から直接聞く」か「蘭がなんとなく赤井秀一が喋った英語を覚えていて、それをコナンが聞く」などが考えられます。
まとめ
まずは前提として、前回と考えが変わっていないのは、
板倉卓が開発していたソフトは板倉卓が独自に開発し、さらに、視覚に関するソフトを開発していたのではないかということ。
そして板倉が組織の目的を把握していないことと人間のために開発を断念したということから、板倉卓は組織の動向に関係なく、開発中のソフトは使い方によってはソフト単独で悪事に利用することが可能だと考えていたということです。
その上で、板倉卓は、時間経過に伴う人の老化した顔を再現し、犯罪者の位置を突き止めるようなシステムを開発していたと考えています。
しかし、その能力ゆえに、人の位置が簡単に割れてしまうデメリットもあるため、開発を断念したのではないでしょうか?
ラムもまた、人を特定する眼の力を持っていたため、通ずるものがありそうです。
組織が板倉卓に接触したのは、広い意味では対象の人物を狙うためにソフトが必要だった認識ですが、より詳細には赤井秀一を狙うためのソフトだった可能性を考えています。
また、ベルモットの行動から赤井家に対する行動が描かれているため、もしも、板倉卓の開発していたソフトの内容が明らかになったら、ベルモットが赤井秀一を狙っていたことに繋がり、そこからさらに、通り魔がベルモットの変装であったことのヒントになるかもしれません。
またメモを読んでいただければと思います。