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羽田浩司殺害事件の記事をネットにアップロードしている人物の正体考察

こんにちは、鳥子です。

今回は、羽田浩司殺害事件の記事をネットにアップロードしている人物の正体について考察したのでメモを残しておこうと思います。

まず先に結論から伝えておくと、羽田浩司殺害事件の記事をネットにアップロードしている人物の正体は

メアリーと世良真純

ではないか?と、このサイトでは今のところ考えています。ただし、まだ各根拠が弱く、他キャラとの関係や条件によっては否定根拠もあります(後述)。

 

メアリー&世良真純が宿泊しているホテルに関する描写

メアリーと真純はホテル暮らしをしていますが、宿泊先のホテルを次々に変えるという変わった生活をしています。

時系列

下記がメアリーと真純が宿泊しているホテルに関する描写を時系列順に記載したものです。

ホテルの外観や、室内の壁紙の違いなどからホテルが何番目のホテルかを判断しています。下記を見ると、少なくとも7つのホテルを経由していると考えられます。

巻数 内容 何番目のホテルか
73巻FILE.6  杯戸ホテルに泊まれず -
74巻FILE.4     1つ目のホテル?
76巻FILE.3     2つ目のホテル?
83巻FILE.4  その内引っ越すらしい  3つ目のホテル?
85巻FILE.6  ホテル杯戸プライド にコナンを呼ぼうとする 4つ目のホテル?
85巻FILE.10 FILE.6と同じホテル 同上
90巻FILE.3  堀田凱人が宿泊していたホテル。メアリーと真純の羽田浩司事件への興味がある反応あり。メアリー、コナンを警戒する  5つ目のホテル?
90巻FILE.6  またホテルを引っ越すらしい -
95巻FILE.2  メアリーが攻めに転じるため薬を真純に奪わせようとする  6つ目のホテル?
98巻FILE.11  薬を飲まされた経緯が明らかに  7つ目のホテル?
99巻FILE.3    同上

 

羽田浩司殺害事件との関係性

上記の時系列に、羽田浩司殺害事件のネット記事をコナンが見た・考えた場面の時系列を付け加えてみます。

89巻で灰原がAPTX4869投与者リストの工藤新一の2つ下に羽田浩司の名前があるのを思い出し、コナンがネットの記事を初めて目撃します。

そして羽田浩司殺害事件のネット記事をコナンが初めて読んだ次の事件で堀田探偵に会う話が毛利探偵事務所に来ますが、その時には羽田浩司殺害事件のネットの記事はしばらく消えた状態でした。

ここで、殺害された堀田探偵が宿泊していたホテルに1週間前から滞在していた真純と遭遇します。

巻数 内容 何番目のホテルか
73巻FILE.6  杯戸ホテルに泊まれず -
74巻FILE.4     1つ目のホテル?
76巻FILE.3     2つ目のホテル?
83巻FILE.4  その内引っ越すらしい  3つ目のホテル?
85巻FILE.6  ホテル杯戸プライド にコナンを呼ぼうとする 4つ目のホテル?
85巻FILE.10 FILE.6と同じホテル 同上
89巻FILE.11 羽田浩司殺害事件のネット記事を初めて読む -
90巻FILE.3 羽田浩司殺害事件のネット記事はしばらく消える -
90巻FILE.3  堀田凱人が宿泊していたホテル。メアリーと真純の羽田浩司事件への興味がある反応あり。メアリー、コナンを警戒する 5つ目のホテル?
90巻FILE.6  またホテルを引っ越すらしい -
95巻FILE.2  メアリーが攻めに転じるため薬を真純に奪わせようとする  6つ目のホテル?
98巻FILE.11  薬を飲まされた経緯が明らかに  7つ目のホテル?
99巻FILE.3  同上

 

ここで、自分の中で以下の仮説(今回のテーマの元)が生まれました。

もしかしたら…ネットの記事は誰かに削除されているのではなく、自分で削除している?

ネットをアップしているのがメアリーや真純なら、削除するタイミングはホテルを引っ越すタイミング?

 

ネットにアップロードしている人物を考察する際、一緒に気になるのが記事を削除している人物です。

「アップしている人物≠削除している人物」なのか、「アップしている人物=削除している人物」なのかも気になるところ。

以前、赤井務武に関する記事を書いたときに少し「アップしている人物≠削除している人物」という視点で記載しましたが、

今回は「アップしている人物=削除している人物」視点で触れることになります。

(もちろん「アップしている人物≠削除している人物」の場合でも「アップしている人物=メアリー&真純」は可能性が高いと思います)

 

下記の項目では、メアリーや真純がネットに記事をあげていると考えられる言動について見ていきます。

 

羽田浩司への反応

メアリーと真純は、堀田探偵が亡くなった際に隣の部屋に宿泊していましたが、羽田浩司の名前を聞いたときに、

真純「は…羽田…」

メアリー「(浩司!!)」

真純「それで!?その探偵から事件の事何か聞いたのか?」

90巻FILE4「怪しき隣室には」

という驚いた反応を示し、堀田探偵が掴んでいた情報を気にしていました。

この反応から、

  • 羽田浩司殺害事件に関して調べられたくない!
  • 羽田浩司殺害事件について情報を得たい!

上記の内のどちらかの反応ではないかと考えられます。

このサイトでは後者だと考えています。理由としては、メアリーや真純は羽田浩司の死の真相についてまだたどり着いていないと考えられるため、というのが大きいです。99巻で赤井務武に変装したベルモットに対し、羽田浩司を殺害した人物がわかったか質問していることからまだ犯人がわかっていないことがわかります。このことから、メアリーや真純は羽田浩司殺害事件について調べられたくない!というほどに情報を持っていないのではないか?と考えています。

 

羽田浩司との関係

続いて、メアリーと羽田浩司の関係についてです。作中でメアリーと羽田浩司が直接喋ったところは描写されていません。ただ、98巻にて息子の秀𠮷になぜ日本に避難するのか説明する際に羽田浩司と以前会ったと考えられる発言をしています。

以下の図は、17年前の事件、事件後の相関図となります。

 

羽田家には赤井務武の友人の羽田康晴という方がいます。17年前、アメリカで謎の死を遂げた羽田浩司の父親となります。赤井務武は、その羽田家に依頼され、羽田浩司の死の真相を探りに渡米しますが、とんでもない相手が絡んでいるということをつかみました。しかし、務武が家族を逃がした後、務武は消息不明になってしまいます。

真相を探りにいった務武との連絡が途絶えたことにより、メアリーとしても羽田家としても依然として羽田浩司の死の真相はつかめていないということになります。

ここで初めて羽田浩司殺害事件のネットの記事を読んだ時のコナンの印象の話になりますが、コナンの印象は下記のようでした。

博士「それにしてもこんな情報よく見つけられたのォ…」

コナン「誰かが定期的にネットにアップしてるみてーだぜ?削除されるのをお構いなしに…」「まるで誰かこの謎を解いてくれって…」「言わんばかりにな…」

89巻FILE.11「握られたハサミ」

コナンは、ネットの記事から「謎を解いてほしい誰かがいる」という印象を受けています。コナンの解釈が正しいとすると、「真相を知らない人が真相を暴いてほしくてネットに記事をあげている」ということになります。この点では、羽田家や、羽田家から依頼されたメアリー(赤井家)が「真相を知らない人」に該当するかと思います。

 

「あの手鏡」

次に、手鏡の描写です。真相は知らないまでも、少なくとも真純が羽田浩司殺害事件の記事を知っている、もしくは情報を持っているとされる描写を見てみます。

真純は、堀田探偵が得た情報に関してメアリーに説明する際に、下記のように

真純「連行される前に古栗って人が言ってたよ…」「姿を消したボディガードの浅香があの手鏡を持ってる所を見た人がいて…」

90巻FILE5「暗がりに鬼を繋ぐが如く」

と言っていました。ここで、気になるのが「あの手鏡」という部分です。「あの手鏡」というのは羽田浩司殺害事件の記事にも書いてあった手鏡のことであり、ある化粧品メーカーが発売したマスカラに一緒につけていた手鏡で、「PUT ON MASCARA」と印字したものとなります。宮野エレーナやエレーナの遺品として宮野明美も持っていたことが灰原の発言でわかっています。

真純やメアリーは、堀田探偵が得た情報よりも前に羽田浩司殺害事件に関連する手鏡について知っていたということになります。

 

奴ら

メアリーの言葉について見ていきます。メアリーは、真純がコナンを宿泊先のホテルに呼ぼうとしたとき、次のように発言しています。

メアリー「こちらの期待に値しない輩だったら…」「早々にここを立ち去り…新たな根城を探さねばならんのだからな…」

85巻FILE.10「プールに沈む死体」

メアリーは、コナンが信用できる人間かを見定めようとしており、見合わなければ次の根城を探すという行動を取ろうとしています。この行動からもメアリーの慎重な性格が伺えます。おそらく、協力者の獲得を目的とした言動ではないかと考えています。

1つの根拠として、メアリーは若返ったままでは積極的に前面に出ることができていません。

真純「ママの体を元に戻す薬が…」

メアリー「ならば是が非でもその薬の開発者を探し出し…薬をせしめろ…」「体を元に戻したら逃げ回るのはもう止めだ…」「反撃に転じる…」

95巻FILE.2「濃紅の予兆」

上記のように体を元に戻して反撃に転じると言っています。このことから体が元に戻るまではメアリーは動けないため、メアリーの代わりに動ける、かつ信用できる人間に頼もうとしたのではないでしょうか?

そのために、メアリーや真純は、若返りのヒントとなるコナンとホテルで密会をしようとしたと考えることができます。

 

ここで、メアリーの発言内にある「反撃」とは、メアリーの体を縮ませた黒の組織に対してと考えられます(99巻では、メアリーが若返りした真相としてベルモットに薬を飲まされたためであると判明したため)。

メアリーは95巻以前にも何かから逃げようとしていることが描かれていますが、こちらの「奴ら」も黒の組織で確定だと考えられます。

メアリー「そんな事より一刻も早く事件を解決しろ!」「この部屋を警察に調べられたら私の存在が知られてしまう…」「羽田浩司殺害事件の情報を嗅ぎつけて…」「奴らが来るその前に…」

90巻FILE4「怪しき隣室には」

 

95巻では、降谷零の回想内で宮野厚司がエレーナに対し、烏丸グループは君のお姉さん(メアリー)も胡散臭いと発言しています。

メアリーが、烏丸グループと羽田浩司殺害事件の裏で動いている組織が同じだとわかっているかはわかりませんが、羽田浩司殺害事件の真相を追った務武が失踪し、変装したベルモットに若返りされてしまったメアリーは、羽田浩司殺害事件の裏で大きな組織が動いていることを知り、秘密裏に情報を集めようとしているのではないかと考えています。

 

否定根拠? 協力者が浅香(=若狭留美?)だとしたら…

最後に、メアリーの協力者だと考えられる人物との関係について見ていきます。

以前の記事で、時系列的な観点とコナンを対象に行動していることから、メアリーと若狭留美は協力者、もしくはMI6の同僚ではないか?と記載していました。

名探偵コナン‐調査に動き出した探偵・警察・組織キャラとその理由となる描写-

若狭留美・浅香・宮野エレーナは同一人物なのか?~共通点を探ってみた~

 

メアリーと若狭留美の協力者又は同僚関係が正しいと仮定した場合、かつ浅香=若狭留美と仮定した場合、メアリーは若狭留美から羽田浩司殺害事件について何か聞いていないのか?というのが違和感になってきます。

ネットにアップされている羽田浩司殺害事件の記事には浅香の写真が載っていましたが、この写真を撮ったのが誰で、いつ撮られたのか、どうやって記事をアップしている人物が手に入れたのか気になるところです。メアリーが記事をアップしているのであれば、浅香の写真を撮ったのもメアリーの可能性も出てきますし、そうではなくてメアリーがどこかから浅香の写真を手に入れた可能性もあるという何とも言えないところです。

アマンダや羽田浩司は宣材写真のような撮られ方をしているのに対し、浅香に関しては隠し撮りしたのか写真がボケていて顔が撮れていません(あるいは意図的に省かれているか)。手の動きを見てみると、写真を撮るのをやめてほしいという印象です。

メアリーが浅香のことを知っていて、写真も撮ったのがメアリーなら、メアリーのかなり近い関係のところに浅香がいることになります。

その状況でメアリーが羽田浩司殺害事件の真相を知らないというのも違和感があるので、

メアリーが記事をアップしていた場合が正しいと仮定すると、メアリーは若狭留美が浅香だと知らない

となる必要がありそうです。

逆に言うと、メアリーが若狭=浅香だと知っていると、若狭が羽田浩司殺害事件の秘密を喋っていないと仮定しないと「メアリーが記事をアップしている」とは言えない気がします。

 

 

上記のまとめ

ここまでをまとめると、下記のようになります。

  • メアリーや真純の羽田浩司への反応から、事件に興味があることがわかる。
  • しかし、羽田家から調査依頼されてアメリカに渡った務武は消えてしまい、詳細な情報も得られていない状況であるため、メアリーにとって真相は不明なまま。
  • さらに、羽田浩司殺害事件の裏には大きな組織が動いてることがわかっており、表立って動くことができない状況。

このことから、「メアリーや真純は、羽田浩司殺害事件の記事をネットにあげ、協力者を獲得しつつ真相に近付こうとしているが、事件裏で動く大きな組織から逃げるようにホテルを色々と移動している」と現状では考えています。(ただ、若狭留美との関係や条件によっては、メアリーが記事をあげていることの否定根拠になるかもしれない)

例えば、ホテルを移動している理由としては、一つ所に腰を据えてネットに記事をあげている場合、IPアドレスなどネットワーク情報から居場所を辿られてしまう恐れを感じて移動しているとか?

二元ミステリーでは、現実と同じく電話番号でもお偉いさんの立ち合いで情報開示できる世界観が提示されているので、「大きな組織であれば、警察機関にも手が及んでいる可能性もある。一つ所にいればネットワーク情報の開示をされて見つかってしまうかもしれない」とか「大きな組織であればネットワーク情報をたどる技術も持っているかもしれない」などとメアリーが考えた場合ですが…。ただ、組織が待ち伏せているかもしれない、と病院に行くのもためらうくらい慎重なので、メアリーなら考え付くかもしれません。

 

記事を削除している人物は誰なのかも断定したいところですが、「アップした人物=削除した人物」の仮定で進めた時に

根拠と言える描写が、しばらく削除されていた期間=ホテルを引っ越して落ち着くまで、くらいしか言える描写がなさそうなのでもう少し情報を集めたいと思います。

 

また、メモを読んでいただければと思います。

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