こんにちは、鳥子です。
今回は、赤井務武についてメモを残しておこうと思います。
最初に伝えておくと、今回のメモは
「色々断定できていない感強め」
なので、これからより詰めていこうと思います。色々考え直そうと思います。
目次
1.捜査官?
89-90巻の事件「17年前と同じ現場」(握られたハサミ〜切り取られた文字)の中で、コナンは沖矢昴こと赤井秀一に、「赤井さんのお父さんってFBI捜査官だったの?」と聞きました。
これに対する赤井の回答は、「FBIではないが…」でした。「ではないが」に続くのは、「ではある」と読み取れます。つまり、コナンの質問、FBI捜査官か?に対する赤井の回答は、「FBIではないが、捜査官ではある」となるでしょう。
おそらく、これは誰もが納得だと思います。
どこの組織?
では、どこの組織の捜査官なのでしょうか。
選択肢としては、実は優作が務武と繋がりがあり、まだ登場していない
- インターポールの友人か、
- ロンドン警視庁の友人か、
それとも
- CIA含むその他の機関
特に、メアリーがSISということを考慮すると
- 夫婦揃ってSISか
というところでしょうか。
羽田浩司の事件当時、家族がイギリスから日本へ移動していたことから、ロンドン警視庁かSISが濃厚ですが、その他の機関として、SIS以外のイギリスの機関というのも考えられます。
奴に不覚をとって
96巻の世良真純の発言から、メアリーは赤井務武に会いにロンドンに行っています。そして若返って帰ってきてしまいました。
98巻の最後の話で、ヴォクスホールブリッジで奴に不覚をとって、とあることから務武に会いに行って、誰かしらの罠にハマり若返ったと読み取れます。ヴォクスホールブリッジはSISがあるところですね。
まず、確認したいのが、メアリーが奴と呼んでいる人物が赤井務武本人か本人でないかというところです。
奴=赤井務武
奴=務武本人の場合で考えられるのは、
- 赤井務武はSIS所属ではないため、中に入れず、橋にメアリーを呼び出し、薬を飲ませた。
- SIS所属だが、SISの人には知られたくない話があると橋にメアリーを呼び出し、薬を飲ませた(所属同じなら中で話せばいいのに、という感じです。)
です(橋に呼び出したのはSIS内部の資料がなくて描けないってのが理由かもしれませんが)。
ただ、この場合、務武は薬を持っていたということから組織側の人間で、メアリーは務武に騙されて薬を飲まされたということになります。
相当な恨みを持ち、「務武さん」という呼び方から「奴」に変わったのでしょうか。
ただ、務武が羽田浩司事件の調査にアメリカに行った後、「とんでもない奴らを敵に回した」とメールを送っているため、「とんでもない奴ら」=烏丸グループであるならば、組織の人間ではないということになり(素直に信じれば…ですが)、奴=務武本人ではない可能性が高いと考えられます。
考慮漏れしてるとすれば、メアリーと会ったのが複数人かもしれないということですかね。例えば、呼び出したのは赤井務武だが、飲ませたのは薬を持っているエレーナ、とか…。もう少し詳細に場合分けする必要がありそうですね。
奴≠赤井務武
奴=務武ではない場合、
- 赤井務武はSIS所属だが、実際は本人ではないため、内部に入ることができず、何とか侵入するために、務武に変装してメアリーを橋に呼び出した。失敗して薬を飲ませた。(組織への侵入優先)
- 赤井務武はSIS所属だが、実際は本人ではないため、内部に入ることができず、務武に変装してメアリーを橋に呼び出し薬を飲ませた。(侵入からメアリー毒殺へ)
- 赤井務武はSIS所属ではなく、務武に変装してメアリーを呼び出して、薬を飲ませた。(メアリーを狙ったことが優先)
ということが考えられそうですね。
どれが当てはまるかわかっていませんが、1と2で言えることとしては、SISに入ることが優先にも関わらず、本人ではないために、SISに入ることができないのであれば、SISに組織のスパイは存在していない、または組織は潜入するためのIDを偽装する術がない、ということになります。
また、務武ではないと仮定していることから、誰かが務武に変装する必要があります。薬を飲ませたということから組織の人間であること、変装できることから、変装したのはベルモットであると考えられます(そうなると、ベルモットが持っている銀の弾丸の経路は…。)。
もしも99巻で1か2が描かれたとしたら、二元ミステリーでジョディがベルモットに言っていた、その変装術があればどこにでも潜入できて、調べ放題、のようなセリフがありましたが、実際には変装術があっても潜入は厳しいのかもしれません。
警視庁には潜入できたということは、警視庁には組織のスパイがいる可能性が高まったと考えられます。99巻待ちですね。
とんでもない奴ら
宮野厚司がエレーナに向けて言っていた「君のお姉さんも怪しいって言ってたしね」の「お姉さん」がメアリーを指すならば、19年ほど前には、SISもFBI(ジョディの父)と同様に烏丸グループを怪しんでいた、となります。
92巻の務武のメールでは、とんでもない奴らを敵に回したとありましたが、夫婦間で情報が共有されていなかったのでしょうか。
元々メアリーが19年前に怪しんでいたグループに赤井務武が接近して、17年前に行った羽田浩司事件の調査でそれが確定したのであれば、メールでは、烏丸グループを敵に回した、でよい気がしています。
(95巻でCARASUMAと明かされたため、92巻時点で烏丸グループを敵に回した、と直接的に書けなかった、というのも都合上あるとは思いますが、)
烏丸グループが結構な規模の組織で、
- 本当にとんでもないことをしていた(薬を開発し気付かれないように大量に人を殺していた)
- あるいは、例えば本来、犯罪者を捕まえるはずの警察にまでその手が侵食している、…など、ありえないようなことが起きている
ことを掴んだために、とんでもない奴ら、と表現したのではないでしょうか。
2.羽田浩司事件の調査
赤井家と浅香との繋がり
沖矢昴こと赤井秀一は、世良真純に対し、浅香という人物が周りにいないか確認しました。98巻で赤井秀一は、メアリーの安否確認がしたかったということがわかりますが、浅香という人物が周りにいないか、という質問は、浅香という人物とメアリーに繋がりがあることを知ったうえで聞いているのではないかと考えています。
つまり、浅香の情報を聞きつつ、浅香が近くにいるのであれば、必ずメアリーもそこにいると赤井秀一は判断したため、この質問の仕方にしたのではないでしょうか。
また、羽田浩司事件のメッセージが「ASACA RUM」から「CARASUMA」となったのも、浅香という人物に対する情報を持っていたことから、自身のことをメッセージとして残したのではない、と判断したと考えられます。
メアリーに関しては、堀田凱人が掴んだ情報が、浅香は女である、ということに対して、「そんなことかくだらん」とまるで浅香の性別、情報を最初から知っているかのような反応でした。
これらのことから、浅香と呼ばれた人物は赤井家と関わりがあったことが考えられます。
私は、浅香は若狭留美であり、エレーナであると考えていますが、赤井務武がアメリカにいった際に、浅香ことエレーナに会いに行ったのではないでしょうか。
ちなみにエレーナもメアリー同様にSISではないかと考えています。少なくともエレーナの職業が医師であることが、自らを偽装死させる頭の良さ、相手を仕留めるための知識があるということを示していると考えています。
羽田浩司事件の記事
続いて、羽田浩司事件の記事について考えてみたいと思います。現時点で、記事を定期的にあげている人、削除している人は明らかにされていません(というか作中で明確に確定した事項はあまりありません)。
シンプルに考えるために、ざっくりと、記事をあげている人、削除している人を、真相を知っている、知っていない、で組み合わせを考えてみました。
- 真相を知った上で記事をあげている人
- 真相を知らないで記事をあげている人
- 真相を知った上で削除している人
- 真相を知らないで削除している人
また、この組み合わせに、どんな人が当てはまるのか記載してみました(もちろん、下記以外の選択肢もも考えられます)。
- 真相を知った上で記事をあげている人
→真相を知ってほしい人
→被害者遺族?
- 真相を知らないで記事をあげている人
→真相を教えてほしい人
→被害者遺族?
- 真相を知った上で削除している人
→真相を知られたくない人
→浅香、黒の組織、警察
- 真相を知らないで削除している人
→?
→情報漏洩を恐れて消しているのであれば警察など、どこかの機関?
諜報機関を当てはめるなら
諜報機関をもし当てはめるならどこに入るのだろうか?と考えたときに、普通は情報漏洩は避けるため削除側かなと考えました。しかも、警察のページなどではなく、ブログにアップしているようなので、警察側があげるというのはなかなか考えにくいです。警察など、捕まえる側がこの記事をあげるのであれば、削除している人間の痕跡から捕まえようとしているのではないかとも考えられます。
黒の組織を当てはめるなら
黒の組織はどこに当てはまるのかというと、
- ASACAの曲が気になっていたこと、
- バーボンとベルモットの会話から組織にとってASACAに関して明らかになってほしくないことがあったこと、
を考慮すると、調査が進むようなことは避けるはずですね。よって、記事を削除する側だと考えられます。
赤井務武を当てはめるなら
次に、仮に赤井務武が生存していて、もし当てはめるならどこに当てはまるのか考えてみました。最初は、浅香に会いにいって、浅香(エレーナ)から真相を知った務武が、17年の時を経て、記事をあげ始めたのではないか?とざっくりと考えていました(※)。
理由としては、羽田浩司事件の記事の写真と、黒田兵衛、若狭留美、メアリー、宮本由美の回想する羽田浩司の遺体との差です。
この図は、羽田浩司事件の記事に載っていた手の写真と、若狭留美、メアリー、宮本由美が回想した羽田浩司事件の遺体の手の簡単な図です。
詳しくはコミックスで確認していただきたいですが、羽田浩司事件の記事に載っている手は、下記の点から、羽田浩司本人のものとは異なるように思います。
- 羽田浩司事件の記事
- 小指下の横あたりに散乱した食器?がある
- 手のひらにハサミの痕とは異なるような痕がある
- 手首のほとんどが服で覆われていて、服の色が灰色の様(薄い)
- 若狭留美・メアリー・宮本由美の回想
- 小指下の横あたりには散乱した食器はない
- 手のひらに痕がない
- 手首部分は露出しており、服の色は黒い(濃い)
このように異なる点が多いことから、記事に載っているものは、現場で撮った写真そのものというより、現場の模倣、再現したものを写真に撮ったのではないか?と考えられます。
気になるのが、誰の手なのか?誰が再現しているのか?というところですが、ようやくここで、※部分に戻ります。
記事内の遺体の手は、同じ記事で浅香(ASAKA)と紹介されている浅香の手と同じなのではないでしょうか。浅香の写真の構図は、顔全体が写っておらず、自分の顔を写らないよう、撮影者に向けて制止するようなポーズにも見えます(ちょっ、顔はやめて…みたいな)。
- 羽田家に依頼されて渡米した務武が、浅香と出会った
- 再現した服装と浅香が手を前に出している服の色は少なくとも一致している
- 赤井務武は、浅香に事件の真相を聞いた
- 赤井務武は、浅香に現場の状況を再現させた
- 赤井務武は、その内容を現在ネットにあげている
と考えています。
若狭留美からの返答
羽田浩司事件の記事をあげている人物を赤井務武と仮定するならば、若狭留美が新聞に載った理由は、羽田浩司事件への記事に対する反応を示したいから、なのかもしれません。
- 事件を調査した務武が、事件直後の浅香と出会った
- 務武は、羽田浩司の事件の記事をネットにあげた
- 若狭留美となった浅香は、新聞に載り、羽田浩司事件の記事をあげている人間へ反応を示した
- 若狭留美の記事に反応してやってきた人間は、羽田浩司の事件後に、手を組んだと考えられる人物で、若狭留美はその人物かどうか確認する必要がある
というところでしょうか。
ゲスゴルファー撃退事件の記事を見たのが、作中の描写では、黒田と脇田となっていて、いかにも怪しいように描かれていますが、本当は誰に向けたメッセージなのか?実は、赤井務武に向けたのでは?と考えてみました。
もちろん、このゲスゴルファー撃退記事は、組織の目にもとまっているはずで、若狭留美が新聞に載ること自体、かなりのリスクがあります。
では、黒田兵衛がキャンプ回で真っ先に来ましたが、彼が赤井務武なのか、というと私はそうではないと考えています。
黒田兵衛の回想
ここで気になるのが、黒田兵衛が回想した羽田浩司の遺体が、他の人達と異なるということです。
実は、黒田兵衛が回想した羽田浩司の遺体は、目頭部分と眉の間に線が入っていますが、若狭留美、メアリー、宮本由美が回想した遺体には線が入っていません。眉毛の形も少し異なるように思います。
とても細かい描写ですが、これが黒田は、「同じ遺体なのに他の人とは別の状況だから別の回想をしている」ではなく、そもそも「羽田浩司によく似せた別人の遺体を回想している」可能性があります。では、その別人とは誰なのか?(何のために別人の遺体があるのか?は一旦置いておきます。)
ここまで、赤井務武がネット記事をあげているのでは?と記載していたのですが、黒田兵衛が回想した羽田浩司の遺体は、赤井務武ではないか?と考えています。
赤井務武の目頭と眉毛の間にも、黒田兵衛が回想する羽田浩司の遺体と同様に線が入っていますし、顔の骨格も似ています。
すみません。
長々と書きましたが、
ただ違和感に気付いただけで
まだ自分の中で結論は出ていません。
個人的には、赤井務武生存と羽田浩司事件の記事をあげている人が一緒に回収できたらおもしろいと思っていたのですが、黒田兵衛の回想がどうしても引っかかってしまいますね。
最初は、赤井務武の遺体が見つかっていない=生存の伏線、と考えていましたが、他人の遺体として利用された、あるいは務武自身が利用するように仕向けた方なのか?という考えもよぎってしまいました。
ただ、浅香=若狭留美であれば、
- なぜ追われているはずの若狭留美が新聞に載ったのか?
- なぜ若狭留美はキャンプ回で黒田兵衛を睨んだのか?
- 黒田兵衛の羽田浩司事件の遺体の回想はなんなのか?
- 羽田浩司事件の記事の内容は誰によって何のために作られたものか?本当の話なのか?
というのは繋がってくるように思います。
なんか全然詰めきれてないなぁ、とヒシヒシと体感したところで、この点含めて、最初から考え直そうと思います…。まさかここまで(詰めきれていない)とは…。
3.まとめ
- メアリーは「98巻でメアリーが奴と呼んでいる人間」に銀の弾丸を飲まされた
- 「奴=務武」より「奴≠務武」の可能性の方が高い
- 務武に変装してヴォクスホールブリッジにきたのはベルモットと考えられる
- SIS侵入優先もしくはメアリーに薬を飲ませること優先のどちらかはわからない
- SIS侵入優先の場合、SISには黒の組織からのスパイがいない、黒の組織にはSISに入るためのIDを偽装する術が今のところない
- 務武が生存しているのであれば当時浅香と出会い、真相を聞いた上で、羽田浩司事件の記事を務武があげているという選択肢がある(可能性が高いというわけではない)
- ただし、記事の内容は偽装されている(少なくとも手の写真は再現によるもので、記載されている記事内容に関しても一部の内容が異なるかもしれない)
- 黒田兵衛の回想から、黒田兵衛の回想する羽田浩司は羽田浩司とは別人である。
という感じでしょうか。
私は黒田兵衛の回想した羽田浩司は赤井務武では?と考えています。その場合、赤井務武はすでに死亡している可能性もあり、その場合記事をあげている人物は結局、現時点ではわからない、ということになります。
黒田兵衛の回想する羽田浩司は赤井務武だけど、それでも赤井務武が生きていて、記事もアップしているという選択肢もありますが…。
この続きを、99巻が出るまでに考え切れるか…というところです。
余談
92巻灰原の「ふぁ」について
93巻のキャンプ回で、灰原はコナンに対して、「私好きだから若狭先生」と発言しました。灰原が、若狭留美の正体に勘づいているのであれば、93巻のキャンプ回から遡って、91巻の初登場回まで、計3回の中、あるいは間で、その根拠となる部分が存在するはずです。
この間の灰原の登場回を確認してみると、実は、若狭留美と同様に
- 91巻 スキュタレー暗号回
- 92巻 ゲスゴルファー撃退回
- 93巻 キャンプ回
となっています。
この内、92巻のゲスゴルファー撃退回では、事件発覚後の伴野選手の部屋から、一旦若狭留美の部屋に戻るように警察に言われたあとのシーンで、灰原が
「ふぁ」とあくびをするような描写があります。
なんでもないようなコマなのですが、他の探偵団の様子を見ても眠たそうな様子はありません。
灰原が寝不足になったときといえば、地下室で何かしているとき、Gと対決したことが考えられますね。
灰原は、母親のエレーナからのテープを持っているため、付着した指紋やテープの声などを利用して、若狭留美のものと照合することができるのではないでしょうか。
若狭留美は地下室でトンボを触って3人も強盗団を撃退していますし、灰原は近付いてきた怪しい人物を既に調べて始めていたのかもしれません。
また、メモを読んでいただければと思います♪