キール編 黒の組織考察

俺の代わりに任務を全うしろ!-最強のNOC?イーサン本堂は生きているのか-

こんにちは、鳥子です。

今回は私の推しキャラの1人、イーサン本堂の生存についてメモを残しておこうと思います。生存フラグ、黒田・脇田の記事でも触れています。推しキャラにしては短めのメモです。笑

名探偵コナンの生存フラグを調べてみた

工藤…新一?-黒田兵衛・脇田兼則はRUMなのか-【前編】

1.イーサン本堂とは

イーサンは30年前にカンパニーことCIAに入った諜報員で、日系二世のアメリカ人です。4年前に亡くなったとされていますが、それを踏まえても26年ほどのキャリアがあるベテランとなります。

イーサンは27年前に結婚し、水無怜奈・キールこと本堂瑛海を娘に、本堂瑛祐を息子に持つ父親です。

イーサンは潜入捜査官としても優秀で、多くの顔を持ち、わかっているだけでも坪内、石川と名前を変えて捜査していました。

イーサン本堂を見かけたことがある人物(西郡宗兵)が、コナン界の現時点で32歳であり、大阪の大学在学時に祖父のお好み焼き屋で見かけたということですから、入学から卒業までストレートに通ったと考えると黒の組織に潜入したとされるのが、おそらく10-14年ほど前になります。

平次の言葉から西郡が大学に4年間通っていたことがわかっていますし、水無怜奈によく似た女が10年前に大阪で目撃されていたこと、本堂瑛祐の小さい頃の写真がおそらく今のコナンと同じくらいの年齢であろうことを考慮すると10-14年前の幅ではなく10年前になると考えられます。瑛祐が奥平家の執事に会ったのも10年振りというところも上記を補足していますね。

4年前、まだ組織に潜入したばかりの水無怜奈が父親であるイーサンと落ち合うために、テレビ局を抜け出しました。しかし、組織に入った新人を見張るために、組織は水無怜奈に生物学的に開発された発信器をつけており、水無怜奈がNOCだとバレそうになりました。イーサンは、拷問の音声が記録されたMDを用意しており、自身の右腕を噛み砕いて、拳銃による自殺を行うことで、水無怜奈がイーサンからの拷問に耐え抜いた末に、イーサンを殺害したと偽装して、娘を守りました。イーサンがNOCであることを、新人の水無怜奈が気付いて、殺害したという構図になります。水無怜奈のこの行動は「あの方」にも認められました。

2.生存説

息子に仕送りをする人物

瑛祐は、毎月父が瑛祐に仕送りしているという発言をしていました。そして、そのことについて特に明らかにされることなく瑛祐は去っていってしまいました。父親が本当に亡くなっているのであれば、姉の瑛海の口から、瑛海、もしくは別の人が仕送りしている、と真相を伝えればよいのですが、そういった描写はありませんでした。これは、仕送りしている人物が、本当に父親で、父親であるイーサンは実は死んでいないと考えることができる描写だと思っています。

手際良く準備された拷問偽装MD

イーサンは、娘である本堂瑛海を拷問しても黙秘を貫いているように見せかけたMDを用意していました。イーサンは瑛海につけられた発信器に気付き、そのタイミングでジンが来たことで、瑛海がイーサンを殺害したように見せかける偽装を始めたのですが、もしジンが来ていなかったら、そのMDはどのタイミングで使うために所持していたのでしょうか

イーサンが自身の自決を行い、瑛海を組織の中で昇格させるためにMDを用意していたと考えられますが、使うタイミングとしては必ず瑛海にMDを渡せる状況でないと使えません。つまり、瑛海と会うことが決まっている状況でないと使えないということになります。

ここでもう少し、細かく見ていくと、イーサンは瑛海につけられる発信器が新人につけられることを知っていました。4年前といえば、すでにイーサンは6年ほどは組織の人間として活動していたと考えられますので、新人時代を経由したと考えれば当然ですね。

では、瑛海の反応を見る限りでは、特に発信器のことは知らなかったという反応ですが、なぜ発信器をつけられているかもしれないと疑っていたにも関わらず、瑛海に事前に忠告していなかったのでしょうか

もちろん、組織の新人としての仕事や水無怜奈としての仕事があり、伝える暇がなかった、とも考えることはできますが、私は、「イーサンは、最初から偽装死を行う予定だったから」と考えています。

前述しましたが、MDが必要なのは瑛海と会う時です。瑛海と会う必要がないときに、拷問を偽装したMDを持っていて、かつそれがバレた場合、MDの内容によってイーサンには仲間がいることがバレてしまいます。このことから、MDを持っているということは、MDが使える条件が整っているから持っていた、と考えることができます。

イーサンが発信器について忠告しなかったのは、MDを使う条件が整っていたからこそ、敢えて触れず、瑛海を見張っていた組織の人間を誘い出したかったからと考えられます。仲間にも教えないところを見ると、赤井秀一が自分の偽装死に関して、FBIの仲間を騙していたように、イーサンもまた、CIAの仲間である瑛海をだましたと考えられますね。

組織の人間を誘い出したかった、その理由は、組織の人間に偽装死を見届けてほしいから、ではないでしょうか。

整理すると、

  1. イーサンは、偽装死する必要があり、拷問を偽装したMDを持って、瑛海に会おうとしていた。
  2. 完璧な偽装死には第三者の見届けが必要であり、瑛海を組織内で昇格させるには、その第三者は確実に組織の人間である必要があった。
  3. そのため、瑛海につけられているであろう発信器について、特に、瑛海には忠告しなかった。
  4. 瑛海の動きを不審に思った組織の人間が瑛海をつけてきたことをイーサンが確認して、自決した。

という流れになるのではないでしょうか。

ポルシェのエンジン音に気付いた描写から考えると、やってきた組織の人間がジンだったのは偶然だったと考えられます。

また、イーサンと瑛海が出会う目的は、つなぎ役のバーニィを紹介することだったのですが、そのメインの目的に対して、それよりつけられていないだろうな、と話を変えています。

バーニィは、死んでいるイーサンのもとに駆け寄って、本堂…本堂…と言ったのちに、ジンたちに気付き、自決したことになっています。

一つの仮説ですが、バーニィもイーサンと連携していて、偽装死を行ったのではないか?ということが考えられます。瑛海の発言から、イーサンとバーニィは面識があることがわかっています。イーサンの、それより、という話の切り替えから、イーサンにとって、つなぎ役のバーニィよりも重要なのは、瑛海に対して、つけられているかどうか考えさせること、うまく瑛海を昇格させることだと考えました。

つなぎ役のバーニィも、これから起こる偽装死について共有されているのだとしたら、イーサンにとって、イーサンもバーニィも2人とも死ぬと分かっているのですから、バーニィを紹介されることは言い方は悪いですが、どうでもいいわけです。

そのため、それより、で話を切り替え、偽装の方に話を持っていっていると考えることができます。FBIが得たバーニィの最期の情報と瑛海が見た情報が実は食い違っていますから、バーニィの最期というのは、実際にはジンたちに撃たれたわけではなく、自ら撃ったということになります(赤井秀一が掴んだ情報はガセネタはないとジョディはいっていましたが細部は異なるようですね)。ジンやウォッカは本当に死んでいるか確認したか不明ですが、最終的に火をつけて燃やしているところを考慮すると、2人の遺体が本当に遺体か確認していないのではないか?と考えられます。

組織にとって、イーサンは多くの人物になりすました免許証を持っていたため、正体不明のNOCとして片付けられ、バーニィについても自決されたのでよくわからず、わかったのは本堂という言葉だけ、あとは倉庫を燃やして全て終わったという状況でした。

バーニィもイーサンも、自決した際の謎としてもう一つ残っているのが、そもそも瑛海と会うのに銃って必要だったの?なぜ必要だったの?ということです。実際に、組織の人間と対決することに使わずに自決に使ったことから、MDと同様、元々自決する予定だったのではないか、と考えることができそうですね。特に、バーニィに関しては、1人でも相打ち覚悟で撃てばよかったのでは?と思ってしまいます。しかし組織と銃撃戦になっていないことから、瑛海の回想ではめちゃくちゃ汗かいてますが、予め決めていた通りに偽装死を実行したと考えられます。

ただ、バーニィも偽装死する場合、本堂…本堂…と呼ばなくてもよかったのでは?という疑問が生じますね。本当にバーニィもイーサンの偽装死を知らずに自決したのだとしたら、えぇ…バーニィ…という気持ちになりますね。ここも読み直していこうと思います。

珍しくジンが思い出した名前

死んでいく人間のこととは覚えていないジンですが、イーサン本堂に関しては、組織に潜り込んでいた鼠の名前が本堂だったことを思い出していました。普段と違うことが起きる場合、フラグの可能性があるため、忘れん坊のジンが死んだ人間を思い出した=生存フラグになる可能性があります。

今もまだどこかに潜っている可能性

なぜ偽装死を行う必要があったのか、はまた別で考えたいと思いますが、ここで繋がりそうだなと思うのが、スコッチの死亡時期です。イーサンの自決の時期と被っているのではないか?、何かしらそこが繋がりそうだなと考えています。イーサンは坪内、石川以外にも、別の名前を持っていると考えられ、しかも日本人の苗字であることから、まだ潜っているとすれば、日本人として潜っている可能性が高そうです。

10年ほど前に潜り始めたわけですが、潜ったのが実は、黒の組織だけではないのかも?と考えると、10年という言葉から、ある人物が思い浮かんできますね。となると、水無怜奈が初登場した際に、紅茶が家にあったことも、10年前は大阪で暮らしていたと考えられるわけですから、あの人の紅茶党というところに繋がるのかもしれません。家族の思い出のようですね。

年齢に関しても、例えばイーサンがCIAに入ることができる23歳頃からCIAに所属している場合、現在53,4歳となります。イーサンが4年前に亡くなっ(たとされ)ていることを踏まえると、49,50歳ほどでイーサンの人生は幕を閉じているわけです。変装していれば、年齢はあまり関係ないですが、関係ないにしても、考えようによってはある人物の年齢とも一致できるようになっていますね。

3.終わりに

イーサンの生存について色々と考えてみました。個人的には、生存しているしかない考えられないですね。イーサンは大阪にいたということですから、コナンの、ラムに関してよくわかってない段階で平次をまだ関わらせない、という発言が、平次→大阪→イーサンと繋がるための発言だったのではないか、そしてここからラムへと繋がっていくのではないかとも考えられます。

まだまだ考えられることはたくさんあると思うので色々読み直したいと思います。

2022/2/4追記↓

この記事では、イーサンが生きていると結論付けましたが、下記に記載する追記はイーサン本堂の生存の否定要素になります。

イーサンが偽装死を成功させるには、赤井秀一の偽装死の時のように血糊の存在が必要だと考えています。

イーサンが自決する際の描写を見ていると、顎に血糊を仕込むか、銃に血糊を仕込んでいるかを証明できないとイーサンの生存が肯定できないと考えられます。しかし、顎には特に何もないようにも見えます。問題は銃に細工がしてあるかどうか?というところですが、例えば自決する際の弾丸がペイント弾のようなものになっていないと偽装死は難しそうですね。現状、イーサンの生存はなさそうです。

2022/2/4追記↑

 

余談

赤井秀一は本堂という名前からイーサン本堂、及び所属がCIAであることも掴みましたが、組織は名前以外については掴めませんでした。赤井秀一にはハッキング技術があるから、と言ってしまったら、それまでなのですがCIAの情報までハッキングできるとは考えにくいです。

ここから一つ浮かび上がる新たな仮説は、赤井秀一はイーサンと何かしら繋がりがあり、だからこそ、イーサンの情報にたどり着いた、です。前から赤井秀一と本堂瑛海は似ていると思っていましたが、58巻の帽子姿の本堂瑛海と98巻の帽子姿の赤井秀一は、まさに、血縁関係のそれだ!というくらい似てますよね。赤井秀一はイーサンだけでなく本堂家と接点があるのかもしれません。

58巻の時点でも2人が描かれているページはありますが、同じ格好の状態の方がより比較しやすいですね。特に、目尻は赤井務武や秀𠮷を思わせます。イーサンの妻が仕えていた奥平家は、羽田家がある杯戸町です。ここも何か繋がってくるように思えますね。今後触れていけたらと思います。

また、メモを読んでいただければと思います♪

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