正体推理・考察

工藤…新一?-黒田兵衛・脇田兼則は黒の組織のNo.2 RUMなのか-【前編】

こんにちは、鳥子です。

今回は、RUM候補3人のうちの2人…黒田兵衛と脇田兼則についてメモを残しておこうと思います。

1.黒田兵衛について

黒田兵衛の特徴

警視庁捜査一課管理官。50歳。白髪(アニメでは灰色のようですが、原作中心に記載します)。紅茶党。ある事故をきっかけに10年間警察病院にて入院していた。顔の右側は火傷のような痕があり、右目が義眼となっている。右目側にサングラスのレンズが入ったメガネをかけている。警察庁にいたらしいが、事故から復帰後、実績を積むために50歳という歳で長野県警に出向していた。コナンとは啄木鳥会の回で初めて会った。2回目に会ったときはブログ女優の殺人事件があった時で、松本清長警視正(警視→警視正)に変わり、警視庁捜査一課の管理官に就いた。ズボンのポケットに手を入れている描写が多い。灰原センサーが反応したかのように見えましたが、ただ顔が怖かっただけということでした。86・87巻参照

RUM疑惑

事故にあって義眼になったという点や大男という点がラムの特徴に一致していますね。この点は、作中でもコナンが「隻眼の大男!?」と触れています。個人的には髪の色やシワが老人を思わせ、紅茶党の記述が、婦人の交流会のために始まったアフタヌーンティー文化から女のような男を思わせる描写なのではないか?とこじつけると、RUMの特徴全てに当てはまるのではないかと勘繰ってしまいます。ただ、紅茶党に関しては、紅茶がアフタヌーンティー文化発祥の「イギリス」に繋がる描写ということも頭に入れておきたいですね。ただ、個人的には本堂瑛海初登場時に紅茶飲んでいたことを思い出しますね。(※2020/8/1追記)

事故に関して

黒田兵衛は過去10年、警察病院に意識不明で入院していました。包帯を変えた看護師がびっくりしたのが、事故のストレスで黒髪が白髪に変わり別人のようになっていたということでした。コナンもこの話を聞いて、「別人?」と反応を見せていましたが、おそらくこれはそのまま別人となったと捉えても良いでしょう。阿笠博士は最近の10年で黒髪から白髪に変わっています(黒羽盗一登場回参照)が、それは年月を経て変わったことになります。看護師が驚くということは、突然白髪になっていたと捉えても良さそうなので、現在見ている白髪の黒田と元々入院していた黒髪の黒田は別人だと考えられます。また、黒田は事故の影響か所々記憶が抜けているようです。

黒兵衛とスリとジンギスカン

[バーボンの目的]にて登場したスリの黒兵衛、殴られて死亡していましたが、その血が流れていたのは、顔の右側でした。黒兵衛という名前と血の流れから顔の右側を火傷している黒田兵衛が想像できますね。さらにスリという言葉からも、すり替わるということが連想できます。98巻の[思い出のジンギスカン]にて、犯人が入院していた人物になりすましていた描写がありましたが、ジンギスカンという言葉でラムを思わせている辺り、まさにすり替わるを表し、黒田が別人になったことを示しているのではないかと思います。別人になったといえる描写としては、記憶が抜けていること、突然髪の色が変わり別人のようになってしまったことがあげらます。

黒髪黒田は何者なのか

では、変わる前の黒髪黒田は現在どうなっているのでしょうか。選択肢としては、

  1. 既に死亡している
  2. 本物のラムとして活動している
  3. 脇田兼則として寿司屋で働いている

が考えられそうですが、私は消去法的に1が可能性高いと考えています。2と3の黒髪黒田がラムや脇田兼則だったとして、白髪黒田が黒髪黒田と入れ替わるならば黒髪黒田は白髪黒田と同様に火傷が右側にある必要がありますね。現状そのようなキャラはベルモットや安室が変装した赤井秀一(火傷の男)や顔の右側ではなく左側に火傷を負っていた長門秀臣(すでに死亡)が考えられますが、いずれも骨格から似ていません。

顔の骨格的には、脇田兼則が黒田兵衛と似ていますが、脇田には火傷跡が少なくとも右側にはありません。仮に、脇田がマスクを被って火傷を隠していたり、化粧などで跡を隠している場合、右目は見えていないことになりますので、左目の眼帯と合わせるとほとんど見えていない状況になってしまいます。しかし、その割には、スマホの画面や新聞を割と離して見ていたり、寿司屋に来たお客さんに湯飲みを問題なく渡せていたり、また、暗い環境の雪山の山荘でも特段見にくい様子はありませんでした。

また、すり替わる前の黒田がラムで生きているのであれば、白髪黒田は本物のラムから何らかのアプローチがあるはずです。しかし、今のところ白髪黒田が連絡を取った、あるいは話をした中で骨格が似ているのは弓長警部になるでしょうが、弓長に関しても脇田と同様に火傷が右側にあるわけではありません。

よって、黒髪黒田がラムだっったとしても1の「黒髪黒田は既に死亡している」と判断しました。

白髪の黒田はRUMなのか

私は、バーボンが公安の人間とわかっていながらそれを黙認して接していることになるため、白髪黒田がRUMではないと考えています。黒田復帰と共に安室透が死亡することになります。仮に、白髪黒田がRUMの場合は、白髪黒田あるいは組織のバーボンに対する認識が、「バーボンは組織側の人間で公安に潜入している」という認識である必要があります。であれば、純黒の悪夢でNOCリスト入手のために、警察庁に潜入させるのは、腹心のキュラソーではなく、バーボンあるいは自身が入手すればよかったはずです。キュラソーだった理由は、バーボンはあの場でやっと、侵入しているのがキュラソーだと気付いたことから、ラムはバーボンを信用していないと言えるので、キュラソーに侵入させたと見ても良いのかもしれませんね(あるいは、キュラソーの記憶能力の方が確実と判断したか)。

では、上述通り、組織が「バーボンは組織側の人間で公安に潜入している」、さらに「組織はバーボンを疑っている」という認識通りでいいかというと、そうでもありません。組織側から見たバーボンの活動は、組織の活動とポアロのバイトと公安の活動の主な3つを認識していることになりますが、公安に潜入しているなら、公安の活動少なすぎじゃない?と違和感を覚え、組織で活動してること自体が公安の活動じゃないかと疑いを持つはずです。また、そもそも白髪黒田がRUMなら彼自身が権限的な意味合い」で、NOCリストを入手できたはずであるため、純黒の悪夢でキュラソーに潜入させ、「記憶する能力を使わせてまでという意味合い」で、NOCリストを入手させる必要はないはずですから、白髪黒田はRUMではないといえます。また、安室透は公安サイドで組織に潜入しているという認識のままで良さそうです。つまり、組織からすると、純粋に組織の人間であるバーボンが安室透として、ポアロでバイトしつつ、組織の人間として動いているという認識になるはずです。

所属する組織

黒田兵衛について明らかになっている所属は、警視庁捜査一課です。降谷零とは、96巻で電話で連絡をとっていることが明らかとなっていますが、降谷零の所属はゼロで降谷が警察庁、黒田が警視庁と所属が違います。また、灰原センサーが反応していないということと、所属が異なるのに、公安の降谷に指示できる人間は、少なくとも公安の上司(裏理事官含む)ということが言えそうです。

前項で、純黒の悪夢について触れたので、純黒の悪夢から言えそうな黒田兵衛の所属組織について記載してみようと思います。まず1番触れたいのが冒頭のシーンです。キュラソーがNOCリストを盗む所から始まっていて、公安の降谷と風見が立ちはだかります。このシーン多くの人が「なんで風見と降谷が既に配備されてるの?なんで赤井もいるの?」と疑問に思ったのではないでしょうか?

FBIが組織について知るには、現状CIAのキールこと本堂瑛海からの情報が必要です。赤井秀一がキュラソーの動きを察知したのは、キールからの情報で待ち伏せしていたと判断できそうです。疑問は公安の方で、降谷はキュラソーを見たときに、ラムが動き出しているとは思ってなかったような反応を見せました。つまり、「バーボンは組織が動き出した情報をつかめていない」、あるいは、「組織が動き出していてもラムが動き出したと知らなかった」可能性があります。バーボンが組織が動き出していたことを察知してたかどうかに関わらず、降谷が動くというのは、組織と対面することになるため、かなりリスクが高い行動となっています(キュラソーを完全に捕まえられると踏んでいたのでしょうか)。

バーボン自身が組織の動きを把握していなかったのであれば、それにも関わらず、公安は侵入に対する配備できていたことになります。つまり、公安を配備した人間は、キュラソーの侵入情報をどこからか得ていたことになります。配備した人間が、公安のボスではないかと言われている黒田兵衛であれば、警視庁、公安以外にもどこかに所属している、あるいは連携していて、そこから情報を得たと考えられます。その組織の選択肢は、

  1. FBI(キール→FBI→黒田ルート)
  2. CIA(キール→CIA→黒田ルート)

が挙げられます。キールは、再潜入してFBIの赤井秀一に情報を渡していますが、もちろん自分の組織であるCIAにも情報を送っているはずですから、それぞれのルートから黒田へ伝わるという可能性を選択肢として挙げています。1番考えられるのはCIAです。この描写は映画からの考えなので、原作でも同じようにCIAやFBIから情報得ているのでは?という描写を探したいと思います。(2020/8/6追記)

黒田兵衛はCIAの人間か?

疼痛刺激に耐える

白髪の黒田が黒髪の黒田と入れ替わった場合、白髪黒田は意識があるまま入れ替わったと考えられます。その後、時が来るまで、意識不明のまま過ごすためには、過去の本堂瑛海同様、疼痛刺激に耐えられるスキルを持っている必要があります。これはCIAのスキルなのか、組織のスキルなのか判断必要ですが、この描写が行われたのは、現時点では本堂瑛海に対してのみとなります。

CIAの既出キャラだと、自決したバーニィや私の好きな「イーサン・本堂」が実は黒田になっていたという可能性もありますし、これから新しいCIAのキャラが出るという可能性も(低い確率で)ありますね。もしイーサン・本堂と黒田が同一人物なら、007は二度死ぬのような感じで偽装死というパターンもありますね…。

瑛祐に毎月仕送りしている人とイーサンの死の謎

瑛祐がいた頃、瑛祐は毎月父が仕送りをしてくれていると、気になる発言をしていました。彼の父であるイーサン・本堂は4年前に亡くなっているとされており、その状況を娘の瑛海が目の当たりにしています。イーサン・本堂が本当に亡くなったのであれば、瑛祐に仕送りしている人は父ではなく、父以外のCIAの人間(瑛海など)が考えられます。ただ、イーサン・本堂が死ぬ手際の良さと、瑛海を救う段取りがあまりにも準備されすぎていたことに違和感を持ちました。また、ミストレのベルモット同様に「それより」で話を遮ったのが印象的です。

手に関する描写

黒田兵衛はスーツのズボンのポケットに両手を入れる描写やコナンに握手を求める描写、スマホを触る描写が多く描かれています。頻度でいえば、右手を良く使っており、啄木鳥会の回でも、右手の手袋をはめるのが後であったり、高明を前にして左手をポケットに突っ込んだまま右手でスマホを触っていたり、コナンに握手を求める際も左手はポケットに入れたままでした。イーサン・本堂については、数コマしかないですが写真内のイーサンは飲み物を飲む手も右手で、サイレンサー付きの銃を使うのも右手、本堂瑛海を殴ったのも右手、また、本堂瑛海についた発信器を左手で取った後、右手に持ち変えて確認していました。特に、バーニィの写真を右手で持ち、左手はポケットに入れたままの姿は黒田兵衛を思わせました。

握手についてですが、黒田兵衛は2回目にコナンに会ったときに握手を求めました。はじめましてで握手をしなかったのは違和感ありましたが、高明も小五郎に対して2回目で握手を交わしていました。この点については、どういう意味なのか考えたいですが、黒田兵衛とコナンの握手で1つ思い浮かんでいるのが、握手をする際に、瞳孔の確認と、脈を測ろうとしたのではないかと考えています。嘘を発見する方法で本堂瑛海、瑛祐がやっていましたが、自分に対して好意的かも見極めることができるのではないでしょうか。私は、黒田兵衛は江戸川コナンが信用できるに値する人間が知ろうとしたと考えています。

ジンが思い出した人物

死んだ人間のことは忘れてしまうジンが、思い出した鼠の名前がありました。その人物がイーサン・本堂です。CIAの仲間が本堂…本堂と繰り返し、イーサン・本堂を呼ぶ姿を覚えていました。赤井秀一同様、イーサン・本堂が生きている伏線になるのではないでしょうか。

苗字に関する小ネタ

イーサン・本堂は坪内や石川と名前を変えていたことが知られていますが、実は、本堂、坪内、石川は全て城が存在しており、イーサンの妻が仕えていた奥平家の奥平も奥平城が存在します。また、黒田に関しても黒田城があるため、イーサンと黒田は城で繋がっている可能性があります。ただ、城の名前は赤井城でも江戸城でも宮野城でも色々あり、全部繋がると言えてしまうのでので、本堂、坪内、石川、黒田で何か共通するものがあるのかもしれません。

CIAの人間か?まとめ

黒田兵衛について話していたのに、いつの間にか私の好きなイーサン・本堂の話になってしまいました笑。

上記をまとめると、映画純黒の悪夢のキュラソー侵入情報以外の黒田はCIAの人間なのか?またイーサンと言えるのか?という描写として、

  • 意識ありで入院していたのであれば、CIAが持つ疼痛刺激に耐えられるスキルを持っているであろうと考えられる点
  • 瑛祐曰く、瑛祐に仕送りを送っている人間は父親とされているが、父親は亡くなっている。そして、その正体は明かされていない点
  • 一貫して手をポケットに入れる癖がイーサンと似ていることや、CIAのスキルである瞳孔の確認や脈拍の確認をコナンとの握手時に行ったのではないかと考えられる点
  • 死んだ人間は覚えていない忘れん坊のジンが本堂だけはなぜか思い出した点
  • (小ネタ)潜入に使った名前が城の名前でグルーピングできる点
  • 紅茶党の描写は家族との思い出(家政婦だった妻がよく紅茶をいれてくれていた、とかでキールの家に紅茶があったのはその伏線?)か?

などが挙げられます。2020/8/1まとめ追記

黒田兵衛の右腕をまくったときに何か傷でもあれば、イーサン確定かなと思っています(なければ他の人間がなりすましている?)。瑛海に対しての最後の言葉も、ただの希望を持たせる言葉というより、必ず助けるという意味を含んでいると考えています。本記事では、脇田と安室との絡みも含めて書きたいので、一旦イーサンは置いて、脇田兼則についての記載に移ることにします笑。

2.脇田兼則について

脇田兼則の特徴

米花いろは寿司の板前。56歳。本人曰く、一つの所に腰を据えるのが性に合わずで、流れ流れていろは寿司へ来たらしい。左目にひどいできものができたことから眼帯をしている。何度か脇田は登場しているが、どうやらまだできものは治っていないらしく、未だに眼帯をつけている。動作の癖としては手を前で組んだり、後ろに組んだりする。小さい頃からミステリー好きのようで、初登場回で小五郎に、小五郎が解いた事件の話を聞いていた。いろは寿司で起きた事件で小五郎と推理勝負を行い、弟子入りすることになった。登場するときは、常に頭に何か被っており、帽子などを取った描写はまだない。マリアちゃんを探せ、では運良く?脇田とは会っていない。92・97巻参照

RUM疑惑

作中でも、コナンがラムの義眼の特徴を思い出し、脇田に向けてその(左)目はどうしたの?と聞いています。また、バーボンと比較したときに、初登場で小五郎に接近し、弟子入りしていたことが同じことや、特に、若狭留美の新聞記事に対して、若狭留美を知っているかのような反応を見せたことで、羽田浩司の事件に関係しているのではないかと思わせたことからRUMとして疑われているようです。

「目への反応」の反応

脇田は初登場時と雪山回で二度も目を見るか促してきました。これに関しては、毛利小五郎がラムの情報に関して何か掴んでいると仮定して、その反応を伺った可能性があります。毛利小五郎が見たいと言った時点で、組織から毛利小五郎への疑惑がかかり、その目が義眼だった場合の反応を見ることで、毛利小五郎及びラムの情報を流したのではないか?と毛利小五郎に近いバーボンへの疑いも深まると考えています。

ボーガンとトランプの小ネタ

ボーガンはボウガン社の商標名で、クロスボウ(cross bow)のことを指しています。このクロスボウ(cross bow)を並び替えると、クロウ ボス(crow boss)となり、烏とボスから組織のボス、烏丸を連想することができます。まるで脇田のボスは烏丸と言っているようですね。次にトランプです。トランプはtrumpと書きますが、若狭留美の記事で一休さんのトンチ話の「この橋渡るべからず」で端の文字を取ったように、trumpから端をとるとrumが出てきます。ボーガンもトランプも脇田が出てきた雪山回に出てきたものなので何かしら関係していたら面白そうですよね。まぁ、1回きりの登場の道具ですし、ただの遊びなので考察や推理に影響するわけではありませんが笑。ブラックジャックという武器は何度か出ているので気になるところですね。本堂瑛祐とのカラオケ回ではブラックジャックだけでなくマラカスも出ていました。烏丸を連想させますね。※2020/8/8追記

長くなったので後半に続きます♪

工藤…新一?-黒田兵衛・脇田兼則はRUMなのか-【後編】

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