正体推理・考察

こんな大事件が起きたのに毛利さんはどこに!?−横溝参悟は黒の組織のNo.2?−

こんにちは、鳥子です。

今回は自分の中のラム最有力人物である横溝参悟について、ラムが動き出した理由も考えつつ、メモを残しておこうと思います。

1.横溝参悟の特徴

サンゴのような髪型をした静岡県警の警部。毛利小五郎の大ファン。顔を近づけて話したり、考えるときに顎に手を当てる癖がある。推理力や情報収集力があり、眠りの小五郎の理解が早い。しかし、早とちりなのか毛利小五郎のそばにいる人をすぐ毛利夫人と勘違いすることがある。口調は丁寧で、大声で話すことが多い。

2.ラムが動き出した理由を考える

ジンがキールを疑った理由

  • キールの靴についていた発信器・盗聴器がシェリーがつけたとジンが思ったものと同じだったこと
  • キールが会った人間が毛利小五郎に限られていたこと
  • 赤井秀一殺害後に赤井秀一の目撃証言があったこと

バーボンが証明したこと

  • 赤井死亡からミストレまでの赤井はバーボンが火傷の男として演じていただけで、ミステリートレイン(78巻)でも、真純の口から赤井が死んだと聞いたこと、つまり赤井の死が証明される→キールが偽装したわけではないことが確定(とされた)。
  • さらに、シェリー確保に動いていたが、結果的にミステリートレインでシェリーが列車の最後尾車両と共に爆破され、それを確認したことになっています。→シェリーの死を証明

バーボンが疑われる理由

これだけ組織にメリットがあることをしたのに、バーボンが疑われるのは、その理由が原作の中にあったということになります。つまり、ミステリートレイン(78巻)からラムが動き出す緋色のエピローグ(85巻)までの間に安室透登場回で安室が疑われる要因があった、そこにラムがいたといえるのではないでしょうか。

さらにいえば、当初キールが疑われた理由は毛利小五郎との交流にあったので、バーボンが疑われる理由も毛利小五郎にあると考えると、ミステリートレイン直後で、安室透が一番弟子と認識した横溝参悟が怪しくなると思います。

赤井秀一の死の証明、シェリーの死の証明を行っても、なお、毛利小五郎の近くに居たことが疑いをもたれる要因になったと考えられます。

服部をまだラムの事件に関わらせないと発言したのが86巻なので、これから関わるかもしれないというフラグだったのであれば、90巻・91巻で服部が横溝警部と出会っていることも納得かなと思います。ちなみに鵺の回の冒頭では裏切りのステージの続きとして安室さんも登場しています。

服部に関しては、二元ミステリーで工藤新一に変装したことを組織の人間(ウォッカ)に知られているため、工藤新一の生存が疑われている今、何らかの接触があるかもしれませんね。

バーボンが疑われるとキールも怪しまれる

バーボンが疑われたことにより、キールに対して証明したことやシェリー殺害に対することも疑われることになります。純黒の悪夢では、ラムの腹心であるキュラソーによって、NOCリストが警察庁から奪われる事態が発生しました。

ラムは特にバーボンとキールを疑っていたようですが、ラムはバーボンがまず疑わしいと疑惑をかけ、それに付随してキールにも再度疑いの目が向けられたのではないでしょうか。仮に緋色シリーズで赤井を捕らえて、組織に差し出していれば安室だけの疑いが解けていたのかもしれませんが…。

3.横溝参悟が関わった主要な事件

次に横溝参悟が関わった回で気になったところを見てみます。横溝参悟登場回には意外と黒の組織?(組織の話の周辺)の話に関わっています。

闇の男爵(ナイトバロン)に関する事件

闇の男爵殺人事件(埼玉県)と広田正巳殺人事件(静岡県)、これらに共通するのは闇の男爵(ナイトバロン)というソフトです。

闇の男爵殺人事件では、金城玄一郎といういかにも怪しい人物がいますが、実は横溝参悟が調査も兼ねてやってきたのでは?ともとれます。

灰原初登場回の大学教授広田正巳が殺害された事件についても、薬に関連するデータが入ったフロッピーをウォッカが回収できなかったため、代わりに回収しにきたのではないかとも考えられます。

問題なのは灰原センサーの描写がないこと、フロッピーが阿笠のもとに戻ってきたことですが、組織は幼児化を視野に入れてないので、そもそも灰原を疑うのは難しいですね。

これについては、例えばピスコですら、幼児期の灰原を知っていて、現在の顔を組織のコンピュータにかけること、目の前で幼児化する現象を見るという条件が揃ったことで、灰原=宮野志保と思うことができました。

一方、ジンは広田正巳の事件の最後で、シェリーを手助けした人間がいるような発言をしているので、組織はそもそも幼児化を疑っていないことがわかります。

また、横溝参悟をラムとして説明するには乗り越えないといけない壁があります。それが灰原センサーです。灰原は横溝参悟から組織の匂いを感じ取れていないように思います。35巻の沼淵の件では、沼淵が完全に気配を消していたから、もしくは、ほとんど組織として仕事をしてないためにセンサー反応していないように考えられます。前者の場合だと、横溝が完全に気配を消していたとすれば、感じ取れなくても仕方ないと思います。その証拠に沖矢昴初登場回で、沖矢さんも気配を消せています。消していたというか、幼児化を視野に入れていなかったことから、灰原を疑うことをしなかったために、灰原側もセンサーが反応しなかった、の方が正しいのかもしれません。ベルモット編でも学園祭(26巻)で新出先生にすでに変装していたベルモットの気配を灰原が感じ取った描写はありませんでした。強烈な組織のにおいを放つベルモットですら感じ取れないことがあるため、必ずしもラムに反応するわけではないのかも。

地味に気になるのが、ウォッカは、誰から、フロッピーが警察に渡ったと聞いたのかということです。広田正巳の部屋で横溝参悟はウォッカが保険屋になりすまして近付こうとしていたことを把握したのであれば、横溝からウォッカに伝わった可能性もあります。

ミストレのあとの密室事件

「密室にいるコナン・謎解きするバーボン」では、横溝参悟は手帳に書いた字が読めないほど、字が汚いということがわかりました。単純に字が汚いだけなのか、急いで書いたからなのか、あまり良く見えていないからなのか、考えられそうです。また、毛利小五郎の一番弟子は自分ではなく、安室透という人物だと聞いて困った顔をしていました。前述の通り、バーボンと小五郎の仲を疑う要因になったのではないでしょうか。ベルモットは、名古屋で待つジンやウォッカの元に着く前に、ベルツリー急行の最後尾の車両を爆破させましたが、実はラムがいる静岡にいくまでに止めたかったのではないかとも疑えてしまいます。それは考えすぎかも。

ブラックインパクトでジンは小五郎をまだシロだと思ってないので、横溝をラムとして見たときに、ブラックインパクト以降の横溝は、本当に小五郎ファンとして「小五郎はいないのか?」と聞いているのか、組織の人間として小五郎を気にしているから聞いているのか気になるところですね。

鵺の事件

この事件で気になったのは、横溝警部が終盤までコナンたちを認識できていなかったところです。夜だから見えにくかったという理由もありますが、これまで、一貫して顔を近づけた描写が多かったのは、目が見えてないことを示しているのではないかとも思えます。

4.ラムとして疑わしい点

  • 黒の組織関連及び周辺の回で登場している
  • コナンを認識できていなかったり、顔が近かったりと目が見えていないのでは?という描写が存在する
  • 早とちりする描写もありせっかちとも言えそう
  • ラムが動き出すのに十分な要素を目撃している

「見た目」の特徴とは少々異なりますが、見方によっては

  • 毛利小五郎より背が高くコナンを片手で掴み上げる力がある(蘭も結構持ち上げるけど)→屈強な大男
  • いつも長袖を着ていて冷え症のよう→女のような男
  • 大声を出すので耳が遠いように思える→年老いた老人

といった考え方もできます。ただ、灰原が聞いた噂は「見た目」で判断できそうなので、全員変装術によるものではないかとか、実はジン以上の大物と言いつつジンの格好(ラムと仕事をしていたジンと勘違いした)ではないかとも考えられます。

その他にも

  • カナヅチと思われる描写があるが、目を悪くした事故に関連しているのでは?
  • 劇場版名探偵コナン漆黒の追跡者では医者に糖分を控えるよう言われているが、糖分が実は眼とかに影響あったりするのかも?

5.眠りの小五郎に関する件

上で挙げた事件を含む横溝参悟が関わった事件と眠りの小五郎があったかどうかを記載してみます。○はコナンが誰かを眠らせて解いたものになります。

  • [6-7巻]天下一夜祭殺人事件 ○小五郎
  • [8巻]闇の男爵殺人事件    ○小五郎
  • [13巻]三つ子別荘殺人事件    ○園子
  • [18巻]大学教授殺人事件      ○博士
  • [22巻]園子のアブない夏物語 × 京極さんの力技で解決
  • [28巻]偽りだらけの依頼人  ○小五郎
  • [31巻]網にかかった謎        ○博士
  • [34巻]雨の中のデジャビュ × 重悟の会話の登場のみ
  • [37巻]見えない容疑者  × 小五郎ほぼ自力で解く
  • [39巻]小さな依頼者    ○小五郎
  • [48巻]仏滅に出る悪霊 ○小五郎
  • [51巻]ため息潮干狩り  × 重悟の会話の登場のみ
  • [64巻]魚が消える一角岩 × 重悟の会話の登場のみ
  • [68巻]最悪な誕生日 × 夫婦で解く
  • [78巻]密室にいるコナン・謎解きするバーボン × バーボン
  • [90-91巻]コナンと平次の鵺伝説 × 小五郎不参加

見てわかる通り、49巻以降は会話で参悟が出てくるのみであったり、参悟が登場しても眠りの小五郎は行われていません。49巻で何が起こったかというと、ブラックインパクト FBI vs 組織の話があり、そこでジンが小五郎をシロだとは思っていない状態で終わりました。組織が小五郎に目をつけた話となります。それ以降、横溝参悟の前で一度も眠りの小五郎が行われていないということは、疑いをもっている横溝参悟の前で眠りの小五郎をやってしまうと、バレてしまう、何か進展するのかもしれません。ただ、そうなると脇田兼則の場合は初登場時、ブラックインパクトの事件以降なのに、目の前で眠りの小五郎ができていたことへの説明も必要になりますね。49巻以降横溝の前で、眠りの小五郎が行われていない要素としては、単純に、平次や安室など探偵が増えてきたために、眠りの小五郎を披露する必要がなくなってきたとも考えられます。

6.新一に関する件

天下一夜祭事件で、眠りの小五郎に近付こうとする横溝に向かって、蘭がいつもこうなると説明します。そして、…まるで新一みたいに謎を解くという蘭の発言を受けて、横溝は新一…?と反応しました。横溝警部は、毛利小五郎のことを新聞で知っていますから、おそらく1巻の新一が新聞に載っていたことも把握しているでしょう。この新一…?が単純な疑問なのか、組織が葬ったあの工藤新一のことか?という疑いだったのか怪しいところですね。また、19巻の大学教授殺人事件においても、博士の新一という発言に反応しています。95巻では、ラムが新一の情報を要求していますが、脇田と横溝が同じ、新一…?と反応しているのが個人的には、興味深いですね。脇田はスマホだけでなく新聞を使っても情報得ていますので、横溝と若干の共通点があります。弟の重悟の方は81巻の浮気調査回で新一が蘭に電話した際に新一の推理を聞いていますが、そのときの反応は「どこの誰だかしらねぇが」というものでした。両者のこれまでの反応についても読み直したいと思います。

7.まとめ

自分の中で現時点で有力なのは、

ラムの影武者:脇田兼則、本物のラム:横溝参悟 です。

(影武者という言葉だと風貌が似ているようなイメージがありますが、脇田と横溝は風貌が似てませんね。影武者に変わる別の表現を考えておきます。)

バーボンは、キールの一件で組織の疑いが毛利小五郎にむき、毛利小五郎に近づき、シェリーとの関係の調査を行いました。そして、赤井秀一の死の確認を経て、シェリーの死を目撃したのがミステリートレインまでの話です。ベルモットがバーボンに言うように、毛利小五郎に近づく理由はもうないのですが、バーボンはポアロのバイトを続行しており、毛利小五郎に近付き過ぎたところを、横溝に見られたから疑われるようになった、というのが現時点での私の考えです。

現時点では私は、横溝自身が動けないのは、静岡県警として動いており、さらに小五郎に顔が割れているため、脇田を自身の手足として調査させていると考えています。また、梓さんのお兄さんが出た回で目暮警部が、善良な妹だからその兄も善良とは限らないという旨の発言をしており、重悟が正義感が強いとはいえ、双子の兄もそうとは限らないのではないかなと思います。

灰原センサーの反応があったりなかったり微妙なところですが、組織に所属している、所属していた人間で、灰原へ気配が向けられているなどの発動条件を考える必要がありそうですね。センサーについてはまた記載したいと思います。

あと考えないといけないのは、年齢ですね。横溝参悟警部は、おそらくほかの県警の警部と比べてもそれほど差はないと考えられます。推定で30代後半というところでしょうか。17年前にちゃんとラムというポジションだったなら当時10代後半から20代前半くらいになりますね。ちょっと若すぎるような気がしていますが、コナン界の10代後半の推理力は割と切れるほうで、当時の横溝参悟も同等の頭脳を持っていたとすれば、考えられなくはないです。ただ、灰原センサーの件も考えると、実は参悟の方が影武者であったり、No.2ポジションではなく、最近組織に入ったりというパターンの可能性も考慮しておきたいです。灰原は小さい頃の顔を組織の人間に見られているので、横溝がずっと組織に所属していたのなら、すぐ灰原がシェリーだと気付きそうなので、結局、組織の人間でもないってことに落ち着く可能性の方が大きいですが笑

あとは灰原が聞いたラムの共通する特徴である「義眼」。灰原は見た目の特徴はすぐに思い出したのに対し、聞いた人全員が言っていた「義眼」情報はなかなか思い出せませんでした。このことから、見た目の特徴よりも義眼の情報を聞いた時期の方が過去のことではないか?と考えられます。もし横溝の年齢が35~39で、義眼になったのが例えば17年前の羽田事件の時期なら、18~22歳の時期、つまり警察に入る時期に視力が悪いということになってしまうので、あり得ないことになります。横溝の年齢と警察に入った時期とラムが義眼になった時期によっては、横溝参悟のラム説の可能性がほぼなくなることになります。

8.その他の描写

密室事件と雪山回にて

降谷が本物のラムが横溝参悟と気付いていたのなら、ベルモットとの約束を守り、江戸川コナンがクロと思わせないために、横溝参悟の前で眠りの小五郎をやらせなかったということも考えられますね。この点は、雪山回の脇田とコナンを隠す安室との関係にも通じますね。

雪山回といえば、行きの電車でババ抜きする小五郎が、ハズレを引かないと言っていましたが、なぜ、安室と脇田は弟子になったのに横溝が弟子になっていないのか不思議でした。本当のあたりは…横溝?なんてこともあるかも。

啄木鳥会との繋がり

長野の啄木鳥会に繋がるものがあるはずと思って長野県周辺の地理的要因を考えてみました。長野県周辺の都道府県は群馬、埼玉、山梨、静岡、愛知、岐阜、富山、新潟があります。このうち、原作で県警が出たのが、元埼玉県警の横溝参悟、群馬の山村警部、静岡県警の横溝参悟です。私はラムは横溝参悟と考えていますが、なぜか長野県警の周りに横溝参悟がチラッと見えている状態です。埼玉から異動して、別のとこに行くわけでもなく、長野県周りの静岡県警へ異動したのは、何か意図があるように思えますね。ラムによって黒の組織と啄木鳥会が繋がっているのではないか、そこから拳銃を横流ししているのではないか?と考えることができます。

警察関係者にラムの特徴と一致する人たちが多い

今回、横溝参悟のみに注目してきましたが、実は重悟にもせっかちな描写や顔を近づける描写があり、長野県警の人たちにもせっかちな描写があります。また、大阪府警の服部平蔵は片目を閉じる動作、大滝悟郎は右目の近くに傷があり、警視庁の百瀬警部も片目のみ閉じる動作をしています。もしかしたら、単純に横溝参悟を疑うのはよくなくて、あくまで警察関係者がラムかも?くらいにとどめた方がよいのかもしれません。ただ、他の警察を疑う場合、警察に入った後で義眼になったキャラは白い髪と黒い髪の黒田兵衛2人(厳密には白い髪の黒田がなりすまししているだけなら、義眼のフリをすればよいだけなので黒い髪の黒田兵衛1人)になりそうなので、ラムはほぼ絞り込めるわけですが。

 

横溝参悟は、自分の中で、今後注目しておきたいキャラです。他にも何か見つかれば、メモに残そうと思います。ラムの影武者と思っている脇田兼則については、今後黒田兵衛と一緒に記事にする予定です。長くなるかもしれません。

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余談ですが、最近は推理パズルにハマっています。A,B,C,D,Eの人物と証言があって、証言・条件をもとにマトリックスを使って〇〇となる人物は誰か?という問いに答えるような問題ですね。コナン読むのに役立ちそうな気がしてます笑。

また、メモを読んでいただければと思います♪

 

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