こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2024年8月7日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1129
の事件について感想・考察を書いていきます。
概要
浪速の5話シリーズということで今回の事件は大阪が舞台です。今回の話では102巻の京都スイーツと毒薬で触れられていた平次と小五郎をモデルにした舞台がついに開演しました。
1話目時点での登場人物は
- コナン
- 小五郎
- 蘭
- 平次
- 和葉
ゲストキャラに
- 毛利大五郎役の剣崎修
- 吉浦利堅
- 服部平一役の光本兵我
- 庵坂典馬
- 大塚楓役の倉石洋歌
- 外山落葉役の楢沢美久
- 毛利理英子役の垣脇綾梨
- 伊織駿河役の長窪信哉
と、かなり多いです。
毛利大五郎役と服部平一役に2人いるのは剣崎と光本のタレント業が忙しいため、代わりがいるようですね。
102巻の京都スイーツと毒薬ではこの舞台の元演出家の株本が同じく今回の舞台の元脚本家の稲場に殺害されましたが、これが逆に話題を呼び、代わりの演出家と脚本家はかなりギャラをもらって舞台を仕上げたとのこと。
コナン達が観た公演が終わった後、コナン達は楽屋に挨拶に行き、出演者達と話をしました。(話した内容については後述)
楽屋から出たコナン達は、何かが落ちたような大きな音を聞き、音のした方へ向かいます。
そこには外山落葉役の楢沢美久が頭から血を流し、奇妙なポーズをとって亡くなっていました。
小五郎はこれを見て「まるでマリオネットのようだ」と表現します。
その後、楢沢美久が落ちてきたとされる建物の上の方からスマホが落ちてきて、その画面には「我は傀儡の悪魔」という文字が表示されていました。
傀儡の悪魔
傀儡の悪魔とは殺害された元演出家の株本の二つ名です。生前の株本は、演者のセリフや演技、息継ぎやまばたきのタイミングまでとことん叩き込み、まるで自分の操り人形のようにしなければ気が済まなかったようです。株本に逆らった演者は死ぬほど罵倒されて、業界から1人残らず消えてしまったそうです。
楢沢美久はマリオネットのような体勢で亡くなっており、落ちてきたスマホには我は傀儡の悪魔と、まるで株本の呪いのような事件ですね。
コナンと平次は楢沢美久の遺体を見ながら自殺か他殺か議論していましたが、スマホが時間差で落ちてきたことから見ても、自殺するのにわざわざスマホが時間差で落ちてくるような仕掛けにする必要がないため、他殺の線が濃厚だと思います。
犯人が傀儡の悪魔のせいにしたいのなら、元演出家の株本の二つ名や呪いについて楽屋で聞いたメンバーが怪しいことになりそうですね。関係者ならみんな知っている話かもしれませんが。
ゲストキャラで現場に現れたのは
- 毛利大五郎役の吉浦利堅
- 大塚楓役の倉石洋歌
- 伊織駿河役の長窪信哉
のようです。スマホが時間差で落ちてきたことから、まだ犯人が上にいるのではないか?という視点で考えると、この3人はアリバイがあることになりますね。
ただし、小五郎が言ったように被害者はマリオネットのようなポーズで落下しているため、何者かにある程度ポーズを取らされた上で、殺害され、落とされたという可能性もあります。
例えば19巻の浪速の連続殺人事件では、パトカーの上に遺体が落ちてきましたが、屋上のドアを開けることによって、すでに亡くなっている遺体を落とす仕組みになっていましたので、何らかの方法によって遠隔で落とすような仕掛けがある場合は、アリバイは崩れることになります。
今回の事件で、もしも犯人がまだ上にいるのだとしたら、楢沢美久は楽屋を出る際に庵坂典馬と一緒に出ていたため、最後に行動を共にしていたのは庵坂典馬の可能性が高いですが、何らかのトリックがある可能性も考慮しておきたいです。
庵坂典馬については、次の話で最も疑われそうな人物かもしれませんね。
楽屋での言動
続いて、犯行の動機となりそうな描写を、楽屋での言動から振り返っていきたいと思います。
毛利大五郎役の剣崎修は最近婚約したばかりのようで、特に被害者を恨んでいる様子はありませんでした。
服部平一役の庵坂典馬は、早く呪われた舞台が終わってほしいと発言していました。
元々、演出家だった株本の代わりの演出家は交通事故に遭って車イスで過ごしており、脚本家だった稲場の代わりの脚本家はシナリオを書き上げた途端に高熱が出たようです。
大塚楓役の倉石洋歌は、そんな庵坂典馬が出て行こうとしたところで「典馬」と呼び捨てにしていました。もちろん、元からそういう距離感の可能性もありますが、近しい関係かもしれないことには着目しておきたいですね。
外山落葉役の楢沢美久は、その2人の間に割って入って「典馬くーん」と駆け寄って、2人で楽屋を出ていきました。
さらに、楽屋に入った時まで時間を巻き戻すと、自身の役のモデルとなった和葉を見つけ「どうだった?」と聞いていました。
すると、毛利理英子役の垣脇綾梨が楓役になれなかった悔しさがセリフに滲み出ててお涙モノだったと嫌味な発言をします。それに対して、外山落葉役の楢沢美久も「それはアンタのことちゃう?」と返していました。
伊織駿河役の長窪信哉はそんな2人をなだめようとしていました。どうやら毛利理英子役の垣脇綾梨と外山落葉役の楢沢美久は同じ事務所のようです。
毛利理英子役の垣脇綾梨の発言により、長窪信哉は毛利大五郎役を狙っていたということもわかりました。
毛利理英子役の垣脇綾梨は、他にもキャストはそのままで映画化されるという話が出ていることを発言していました。
「代役がいる主演の服部平一と毛利大五郎の2人はきっと光本と剣崎で決まりだろうけど、私たちはチャンスあり」と発言していましたが、この発言を毛利大五郎役の吉浦利堅は近くで聞いていました。
毛利理英子役の垣脇綾梨は「舞台を盛り上げるためにもう1人くらい誰か死んだらいいのに」と発言していました。
1話時点でまだ犯人は決めきれませんが被害者を直接恨んでそうな人物は、楽屋での言動から毛利理英子役の垣脇綾梨と大塚楓役の倉石洋歌ですね。
そして、言動的に次の話で最も疑われそうなのは被害者と一緒に楽屋を出た服部平一役の庵坂典馬です。
ここまでは直接被害者を恨んでそうな人物、最後に一緒にいたであろう人物などについて触れましたが、次に疑いたいのは、その人物達が疑われることでメリットがある人物です。
言ってみれば、まだ被害者を恨むような動機は詳しく描かれていないものの、被害者を殺害する動機が十分にあり、別の人物に罪をなすりつけることができるポジションである人物ということです。
例えば、伊織駿河役の長窪信哉であれば、毛利理英子役の垣脇綾梨に毛利大五郎役を狙っていることを知られていましたが、本人の反応的にはあまりしゃべってほしくないようです。
もちろん、伊織駿河役の長窪信哉が外山落葉役の楢沢美久を恨んでいたのは前提としていますが、毛利理英子役の垣脇綾梨と、今回の被害者の外山落葉役の楢沢美久は同じ事務所ながら仲が悪いようなので、毛利理英子役の垣脇綾梨に疑いの目が向くように犯行に及び、自分の話されたくない情報がこれ以上漏らされないようにしたかったのかもしれません。
1話時点での犯人予想
5話のうちまだ1話目なので、犯人を当てることは難しいですが、もう少し詳細に考えてみたいと思います。
とっかかりとなりそうなのが「我は傀儡の悪魔」というメッセージとマリオネットのような態勢の遺体です。
他殺の線が濃厚なので犯人がいる仮定で話を進めますが、今回の犯人は「傀儡の悪魔」と呼ばれていた元演出家ですでにこの世を去っている株本の呪いのせいにしたいようです。
単に被害者に恨みがあるだけなら、呪いなど関係なく殺害すればいいわけですが、わざわざ株本の呪いを演出しているところをみると株本への恨みもあった可能性があります。
あるいはその逆で、株本への恩がある人物が株本に代わって復讐のために犯行を犯しているケースです。
しかし、株本の評判としては恨まれていることの方が多そうなので、前者のパターン(株本への恨み)になりそうですね。
そして、脚本家の高熱や、演出家の事故、そして今回の落下など、まるで舞台の公演を阻むかのように連続で起きているため、犯人は舞台を中止させたいと考えているのかもしれません。
そう考えた時に、1話目の描写だけを考慮して犯人として絞られそうなのが、毛利大五郎役の吉浦利堅と服部平一役の庵坂典馬です。
犯人のサプライズ
庵坂典馬は株本の呪いについて説明した張本人であり、早く舞台が終わってほしいと口にしています。
吉浦利堅は特に何も動機はないんじゃないか?と思われるかもしれません。
ただ、この舞台のキャストがそのままで映画化の話も出ているようで、そうなった時に代役の存在する毛利大五郎役と服部平一役の2人は必要なくなるわけですね。
庵坂典馬の方は早く終わって欲しいと口に出していましたが、吉浦利堅はこのままではキャストに選ばれないと焦っていたかもしれません。
ただ、吉浦は当日楽屋で映画化の話を聞いたようなので、それが原因なのだとしたらあまりにも突発的な犯行です。
にもかかわらず、今回の犯行は被害者の遺体の格好の難しさがあり、突発的にしてはかなり犯行の難易度が高いと思います。
ある程度前もって試していないと厳しそうです。
個人的には現時点では庵坂典馬を怪しんでいます。
もしも犯人が庵坂なら、例えば次のような流れで犯行に及べるかもしれません。ここからはある程度妄想が入ります。
前提として、被害者の楢沢美久は庵坂に好意を持っていると考えています。
- 庵坂は被害者と共に屋上に行き、ある話を持ちかけます。
- 典馬「この舞台を盛り上げるために、傀儡の悪魔の呪いをみんなに見せよう。もちろんフェイクだ。もしも協力してくれたら付き合おう。」
- 庵坂の提案に乗った楢沢は、庵坂の言われるがまま行動する。
- 庵坂は楢沢に「楢沢を屋上から吊るし、マリオネットのような態勢でいて欲しい」と提案する。
- 楢沢の背中に舞台に使うワイヤーあるいは棒状のものを通し、楢沢をマリオネットのような態勢にして吊るす。
- もちろん「絶対に離さないから」と言っていた庵坂だったが、案の定簡単に裏切り、楢沢を落とした。
- 楢沢は姿勢を変えることなく、そのまま落下。
といった流れです。
死後硬直には時間がかかるため、楽屋を出てすぐの犯行の場合、被害者の体をマリオネットのような態勢でとどめておくことは不可能だと感じました。
そのため、もしかしたら死ぬギリギリまで被害者の楢沢は犯人に協力してあの態勢になっていたのではないかと思います。
そう考えた時、被害者は誰にならその指示に従うのか?
これが庵坂が怪しいと思った理由です。
なぜ楢沢を狙ったのか、その完全な動機を把握するのは難しいですが、株本同様に楢沢も恨んでおり、恋心を利用した犯行の可能性があるのかなと思います。
問題は庵坂は次の話で疑われる可能性が高いので、どうやって切り抜けるのか、本当に庵坂が犯人なのか着目したいところです。
和葉のサプライズ
公演を観終わった時、和葉がくしゃみをしていて、それを平次が心配していました。どうやら急に花粉症になったようです。
コナン達は楽屋に行くことになりますが、和葉は薬を飲むため、先に行ってと伝えます。
それに対して蘭は「私もお水買うの付き合うよ」と言いますが、和葉は蘭に「サプライズがあるから楽しみにしていて」と伝えます。
楽屋では蘭が毛利大五郎役の剣崎修との婚約話に触れます。剣崎は最近婚約したばかりで、元アースレディースの岳野ユキと婚約したようです。
どんなプロポーズしたのか聞いた蘭でしたが、剣崎はプロポーズした側ではなく、された側でした。浪速ハルカスというビルの展望フロアで告白されたようですが、大阪の街を真っ赤に染める夕陽を背にした岳野ユキに告白され、プロポーズを受けたようです。
この話に対して、平次は「大阪人やったら大阪で勝負せなアカン」と告白することを決めたようです。
楽屋にやってきた和葉でしたが、蘭に「ほんで?蘭ちゃん…何かわかった?」とサプライズの内容がわかったか確認していました。
蘭は絶景ポイントについて答えますが、和葉はちゃうちゃうとマスクを外しながら答えようとします。そこで邪魔が入ってしまったため、サプライズの内容はわかりませんでした。
その後も、楽屋を出た後に蘭がサプライズの内容を和葉に聞こうとしますが、事件が起きたことで聞けずじまいでした。
和葉のサプライズとはなんなのか? そして、今回の5話シリーズでついに平次と和葉が付き合うのか?が気になるところですね。
和葉のサプライズについて考えていきますが、楽屋で蘭は剣崎から絶景でのプロポーズについて聞いたことについて和葉はそんなんちゃうと否定します。
さらに、蘭が楽屋で何を聞くかは和葉には分からないわけなので蘭が聞いた情報に関することではないと考えられます。
105巻の紅蓮髑髏が登場する回では、和葉は新一と蘭が付き合ったことを聞きます。
お祝いか何かを用意したのかな?とも思いましたが、和葉は楽屋に入ってから特に何も渡さず、蘭に「何かわかったか」聞いているので楽屋に来る前と後で何か変わっていることがあるのだと思います。
そう考えた時に、蘭と和葉が正対しているコマがヒントなのかなと思います。
もしかしたら、和葉は新一と付き合った蘭の験を担いで、同じメイクにしているのではないでしょうか?
和葉は、蘭がサプライズがわかっていないことがわかるとマスクを外しています。おそらくこれは顔を見てほしいのではないでしょうか?
コナンは平次の告白は失敗しそうだと考えていますが、剣崎と同じく、平次から告白するのではなく、和葉から告白するパターンな気がしますね。
結ばれる2人を期待しています!
また、メモを読んでいただければと思います。