サンデー考察・感想

名探偵コナン サンデーFILE.1130 感想・考察「 支子色の初日 」

こんにちは、鳥子です。

注意

こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。

 

今回は、

2024年8月21日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1130

の事件について感想・考察を書いていきます。

前回の記事はこちら

名探偵コナン サンデーFILE.1129 感想・考察「 朱殷色の開演 」

 

概要

前回、外山落葉役の楢沢美久が死亡。

今回の流れをざっくり説明すると現場での状況を確認する描写が少し描かれた後、場面が切り替わり、大滝警部が登場します。

 

事件の関係者に事情聴取をするようですが、被害者が亡くなったことでキャストを変える必要があるため、稽古をしなければならないという理由で稽古の合間に1人ずつ事情聴取をすることに。

  1. 服部平一役の庵坂典馬
  2. 大塚楓役の倉石洋歌
  3. 毛利理英子役の垣脇綾梨
  4. 伊織駿河役の長窪信哉
  5. 毛利大五郎役の吉浦利堅

の順番で事情聴取を行います。

 

その後、もう一度大滝警部が話を聞こうとしたところ、

稽古場には大塚楓役の倉石洋歌しかおらず、

服部平一役の庵坂典馬は仮眠。

毛利理英子役の垣脇綾梨は電話。

伊織駿河役の長窪信哉はコンビニ。

毛利大五郎役の吉浦利堅はトイレで不在でした。

 

服部平一役の庵坂典馬を起こすために大塚楓役の倉石洋歌とコナンと平次が庵坂典馬の眠っている部屋へ向かいます。

ドアを開けて少し経った頃、ぎゃああああという叫び声が聞こえ、その後にドサッという音がします。

ベランダに出ると、毛利理英子役の垣脇綾梨がマリオネットのような体勢で地面に横たわっており、頭の部分から血が出ていました。

 

事件の考察

事件の考察に入っていきます。

今回、同じような体勢で落ちていることもあり、同一犯による犯行と考えられます。

 

事情聴取

事情聴取の話を振り返ってみます。

服部平一役の庵坂典馬

被害者と一緒に楽屋を出ていきましたが、庵坂典馬は「楢沢に勝手にホレられて『浪速ハルカスの屋上に行こう』という誘いを断るのが大変だった」と話します。

その後はトイレに行くと言って別れたようです。

楢沢を恨んでいる人に心当たりはないか聞かれ、楢沢に京都弁をイジられていた大塚楓役の倉石洋歌の名前を挙げていました。

 

大塚楓役の倉石洋歌

本当に京都弁を被害者の楢沢にイジられていたようです。元々関東出身のようで京都弁は亡くなった株本に仕込まれたようでした。

京都弁は和葉からしたら上手いようなので、小五郎は他に何か気に入らない理由があったのではないかと推測しますが、倉石は「そんなの何もありませんよ!」とすごい剣幕で返します。

楢沢を恨んでいる人に心当たりはないか聞かれ、同じ事務所で仲が悪かった毛利理英子役の垣脇綾梨を挙げます。

 

毛利理英子役の垣脇綾梨

楢沢美久の代わりに外山落葉役をやることになったようです。楢沢美久とは、同期デビューで同じ関西人であるために役が被り、オーディションでバチバチだったようです。

楢沢の恋敵の弱点を楢沢に教えたようですが、その弱点は事件性があり警察も知っているのではないかと話していました。

内容については忘れたと話していましたが「もっといい機会が来たら思い出すかも、もっと上を狙ってますから」と発言。

また、垣脇綾梨は、伊織駿河役の長窪信哉が被害者の楢沢に好意を寄せており、何度もフラれていたことを話していました。

 

伊織駿河役の長窪信哉

そんなことでは殺したりしないと発言していました。

また、楢沢が落ちた現場に庵坂典馬が先にいた気がしたが、後から来たように装ったのではないかと話します。

しかし、その後、平次が「それだったらアリバイになるはずなのに、なぜそれを言わないのか」と発言したところ、見間違いだったかもと発言します。

長窪信哉は、毛利大五郎役の吉浦利堅が、長窪が大五郎役を狙っていたことを聞いて「だったらなれるかも、俺は多分、平一役に繰り上がるし」と発言していたと証言します。

また、垣脇も「楓役に繰り上がるかも」と発言していたようです。

 

毛利大五郎役の吉浦利堅

お腹が痛くてトイレでの事情聴取になりましたが、長窪の発言に対しては、全て願望を話しただけだと証言します。

 

服部平一役の庵坂典馬から始まり、数珠繋ぎに事情聴取が行われましたね。

 

気になる描写

これらの発言から気になるところを挙げてみます。

庵坂典馬は本当に被害者と別れた?

庵坂典馬については、トイレに行くと言って離れたようですが、本当に被害者と別れたのか

そして、現場に早くついていたことをなぜ隠しているのか気になりますね。

 

垣脇綾梨の狙い

そして、現場にいた垣脇綾梨が庵坂典馬と倉石洋歌のどちらか、あるいは両方を見て意味深な表情をしていました。

垣脇綾梨が被害者の楢沢に教えていた恋敵の弱点についてですが、楢沢の倉石に対する態度や、垣脇がもっと上を狙っていると発言したことから

おそらくこの恋敵とは、大塚楓役の倉石洋歌のことだと考えられます。

倉石洋歌がすごい剣幕で小五郎の意見を否定していたことに繋がるのかもしれません。何か明らかにされたくない過去があるとか。

垣脇にとって倉石を陥れて上に上がるのに充分な内容だと考えられます。動機的には、倉石洋歌が口封じで動いたというのはあり得そうですね。

 

ちなみに倉石洋歌と庵坂典馬は高校の同級生のようですが、この2人が関係する内容なのでしょうか?

もしかしたら、毛利大五郎役の吉浦利堅が服部平一役に繰り上がり、毛利理英子役の垣脇綾梨が大塚楓役に繰り上がるというのは吉浦のただの願望ではなく、

垣脇綾梨が掴んでいた情報が庵坂典馬と倉石洋歌の2人のスキャンダルか何かに関するもので2人とも降板するような内容であり、さらに垣脇からそのことを教えてもらっていた可能性もありますね。

そうすれば、役の繰り上がりというのはあり得そうです。

 

庵坂典馬は先に現場にいた?

次に気になるのは、伊織駿河役の長窪信哉が証言していた庵坂典馬がすでに現場に到着していたかもしれないというものです。

  • 自らのアリバイを証明するものなのになぜ証言しないのか
  • なぜ長窪は見間違いだったかもと意見を変えたのか

後者については、楢沢は庵坂に好意を抱いていたようなので、長窪が楢沢にフラれた理由に庵坂が関係していると長窪は知ったのかもしれせん。

そのため、ライバルである庵坂のアリバイの証明となりそうな証言を変えたのではないでしょうか?

 

前者についてはまだわかっていません。

 

第二の被害者発見時の様子

第二の被害者が出た時の状況についても気になることがあります。

庵坂は仮眠をとっていましたが、その際、庵坂の頭がある方の窓が若干開いていることがわかります。

そして、開いている側の窓の向こうのベランダに、ケースが2段重なっていることがわかります。

 

被害者の叫び声に注目してみると、

最初に「ぎっ」と発声しており、

その後に「ぎゃ」と発声

さらにその後は4回「あ」と発声しています。

 

仮眠室は4階なので、次のような仮説が立てられないでしょうか?

被害者は5階もしくは4階より少し高い位置に固定されていた。

そこで何らかのきっかけで体が傾き始めていることに気付き「ぎっ」と発声

その後、落ち始めたところで「ぎゃ」と発声

さらに階数が地面に近付くことに「あ」と発声し

地面に落ちた瞬間にドサッという感じです。

 

そのため、ベランダにある2段に積まれたケースは、被害者を吊るすために犯人が乗って使ったものではないでしょうか?

 

そして、被害者が落ち始めたタイミングで言うと庵坂の仮眠室に倉石がやってきた後となります。

ただ、ドアを開けてすぐ落ち始めたわけではないので、ドアを開けてある程度時間が経ったら作動するトリックなのか、もしくは意図的に落とすことが可能なトリックの可能性があります。

 

例えば、被害者を固定しておく紐などの一端を犯人が持っておき、それを離すことで落とすことができる、みたいなものです。

ベランダの窓が開いているので、その隙間から紐を通していたとか?

 

庵坂典馬のほくろ?

もう一つ気になることがあって、ベッドに寝ていながら喋っている庵坂典馬の首の右部分に、何か点があるのがわかります。

ベランダに出た時の庵坂典馬を見ると首の左部分にも同じような点があることがわかります。

これは単なるミスなのか、それともトリックに関わる描写なのかが気になりますね。

よく見ると、庵坂がベランダに出る前と出た後で、倉石の位置が変わっているのも気になります。

この時点では、コナンも平次も窓の外に釘付けなので、証拠隠滅を図っていてもおかしくない状況ではあります。

また、首のホクロの有無がもしかしたら双子の示唆かもしれないので考慮しておきたいところです。

 

犯人の目星と動機?

今のところ、次のような動機と流れを考えています。

  • 高校時代、関東から関西に転校してきた倉石はクラスに馴染めずいじめにあうようになった。
  • それを守ったのが庵坂典馬。
  • しかし、行き過ぎた行動で警察沙汰になってしまい、大滝警部に世話になる。
  • 倉石にも妙な噂が流れてしまう。
  • 月日が経ち、舞台の道に進んだ2人だったが垣脇が2人の過去の情報を手に入れる。
  • 「この2人を蹴落とせば自分はもっと上に上がれる」と考えた垣脇は、倉石の恋敵となる楢沢に倉石の弱点として過去の情報を渡す。
  • 1話目で楽屋から出た後、楢沢から過去の話をされた典馬は静かに怒り、犯行に及ぶ。
  • その際の口説き文句としては前の記事でも触れたように「付き合うという条件付き」で「舞台を盛り上げるために傀儡の悪魔の呪いを再現したい」というもの。
  • そして、楢沢を殺害し現場に駆けつける。
  • 事件後、つまり2話目では垣脇が2人の過去の情報を吉浦に伝えていたため、吉浦は「平一役と楓役が降板し、役が繰り上がる」と予想していた。
  • その後、垣脇は上に登り詰めるために直接典馬をゆする。
  • しかし、典馬は降板を受け入れる条件で「もう一度盛り上げておこう」といって楢沢の時と同じように「傀儡の悪魔の呪いを再現をしよう」と垣脇に申し出る。
  • こうして垣脇も殺害することに成功。

すべては、倉石を守るための行動だったと考えています。

典馬が株本の呪いのせいにしようとしたのは倉石がいじられる原因となった京都弁を倉石に仕込んだからとかでしょうか?

だいぶ理不尽ではありますが。

 

双子?どうやってマリオネットに...

どうやって被害者を落としたのか、具体的なトリックを考える必要がありそうですね。

犯人が1人だけだと仮定してみますが、1話目で上から突き落とした場合、つまり建物の上から被害者を落とした場合、

スマホを上から落とすことはできますが遺体をマリオネットのような態勢にするのは厳しいように思います。

他殺の場合、通常多くの人が突き落として殺害したと考えるはずです。現に大滝警部もそう考えていました。

しかし、もしも下から引っ張って落としたのだとしたら?

被害者が上にいる状態で、紐などをつけておき、下から引っ張って落とすなどの場合は、被害者が落ちた後にマリオネットのような態勢を変えるのはできそうです。

これについては2話目の遺体も同じですね。

 

ただ、一度上で被害者を固定したり、紐を仕掛けたりしてから下に行って引っ張ることになるため、建物上から建物の外(下)に移動してから、紐を引っ張るなんてことをしていたら

周囲の人に見つかるリスクが高いですし、上で準備してる最中、あるいは下に犯人が移動している間に被害時が声を出すなんてことは余裕であり得るわけですね。

 

そう考えると、スムーズに犯行を行うには1人ではなく、上と下に人がいた方がやりやすいように思います。

例えば、上にいる犯人の一人が被害者を落とし、下にいる犯人の一人が落ちてきた被害者の態勢を変えるという感じですね。

描写のミスなどではなく、本当にほくろのある典馬と、ほくろのない典馬がいるのだとしたら、双子の可能性が考えられます。

なぜ互いに協力するのかはわかりませんが、2人なら今回の殺人は行えそうですね。

 

典馬は事情聴取で早く現場に着いたことを言わなかったわけですが、犯人だけは早く到着していたことがアリバイにならないことを知っていると考えれば、

早く現場についていた典馬としては、今後トリックがバレた時に「下にいる人間」で「事件時に1番近くにいた人間」が犯人になる可能性を分かっていたからこそ、それを考慮して敢えて言わなかったのではないでしょうか?

長窪が最初に現場で見た典馬は、最初から下にいて落ちてきた被害者の遺体の姿勢を変えた典馬Aであり、後からやってきた典馬は建物の上から被害者を落とした後に遅れてやってきた典馬B(ほくろあり)かもしれません。

また、メモを読んでいただければと思います。

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