サンデー考察・感想

名探偵コナン サンデーFILE.1073 感想・考察「風の女神」

 

こんにちは、鳥子です。

こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください

今回は、

2021年5月26日サンデー掲載の名探偵コナンFILE.1073

の事件について感想・考察を書いていきます。

FILE.1073「風の女神」

今回の話の大まかな流れは下記になります。

 

フランス料理店

神奈川県にある予約2年待ちのフレンチレストラン「デェース・デュ・ヴォン」(調べたところフランス語で風の女神らしい)に小五郎、蘭、園子がレンタカーでやってきました。鈴木財閥の力を使って、何とか予約2年待ちのレストランのランチを予約ができた模様。加えて、料理長が毛利小五郎の大ファンということも理由のようです。フランス料理に関係していて、毛利小五郎と関係ある人物となるとまず思い浮かぶのは、3巻と16巻に出てきた旗本祥二でしょうか。16巻で再登場した際に、「いつぞやは大変お世話になりました!!」と言っていたので、ファンになったという可能性はありそうですが、久々に出てきたりして?

萩原千速

羽が生えて登場という驚きの登場の仕方で、警察学校編の質問コーナーで存在が認知されていた(ほぼほぼ確定であろう)萩原の姉が早くも登場しました(ほぼほぼ確定としたのは、一応本人のセリフからまだ萩原研二の姉だというセリフがないためです)。所属は神奈川県警交通部第三交通機動隊小隊長で警部補のようです。2021年現在神奈川県警の組織図を確認すると、交通部には第一、第二交通機動隊があり、女性白バイ隊が「ホワイトエンジェルス」と呼ばれているようです。エンジェルというのが気になりますね。ちなみに警備部にも機動隊があり、そちらの名称は第一機動隊、第二機動隊となっています。

 

ダブルH

将棋棋士連続殺人事件で示唆されたダブルH(比護とヒデ)ですが、
上記組み合わせの他にも

  • 灰原とヘルエンジェル
  • 灰原と阿笠博士
  • 羽田家、羽田浩司と羽田秀𠮷
  • 羽田浩司とアマンダ・ヒューズ
  • 服部家、服部平次・平蔵
  • 諸伏景光と萩原研二
  • 黒田兵衛(黒髪と白髪)
  • 本堂家、本堂瑛海、本堂瑛祐、イーサン本堂、イーサンの妻

など色々考えられますが、新たに萩原家も候補になるのかなと思っています。

 

敬礼

冒頭、博士がスピード違反で止められた際に対応した人物が、萩原千速なわけですが、ビートルの助手席に座るコナンに対し、敬礼をしました。

これに対し、コナンは

コナン「へ?」

「……」

と去っていく白バイを見つめていました。萩原千速はおそらくコナンを認識して敬礼をしたと考えられますが、コナンの事を知っていた理由として

  • キッドキラーとして活躍し新聞に載った回、もしくはテレビに出た回
  • 東都タワーの爆弾解体をして生放送のインタビューに答えた回
  • 横溝重悟から聞いた

などが考えられます。キッドキラーの件だと、例えば四名画の回(53巻)でも毛利小五郎が連れている小さな子と認識され、霊魂探偵の件(90巻)でも東都TVディレクターから「キッドキラーだよね」と認識されています。萩原千速に関しては、高速道路で救助した後、特に「キッドキラー」と呼んだわけではなく「少年」と言っている点だけを考えると、爆弾解体を行った少年としてインタビューされた2つ目の回の方がありえそうですね。東都タワーからの避難で神奈川にも影響が及び、交通規制とかしていたのであれば、情報が入ってそうですし、あるいは当日勤務していなかったとしても萩原研二、松田陣平が殉職した事件は爆弾事件であり、同一の手口の犯人が絡んでいるかもしれないと思ってTVをみていたのであれば、コナンの顔を知ることはできたのかなと思います。

逆に言えばそれだけTVに出ることは危険が及ぶ可能性があるわけですね。

セキュリティー会社

78巻、密室にいるコナン・謎解きするバーボンで、安室さんは「セキュリティ会社の知り合いがいる」って言ってましたが、もしかしたら鈴木セキュリティーの南條欽治さん(南京錠から来ている?)って可能性が考えられますね。単純に「知り合いがいる」というのは嘘で公安としてスキルを持ってただけの可能性もありますが。

事件について

今回の話を読むと、単純に、南條欽治さんが泥棒に金庫を盗まれ、犯人に対し「ウチの金庫は私にしか開けられない!悔しかったら私ごと盗むんだな」といったことが原因で、南條さんに誘拐予告や脅迫メールが殺到、レストランで博士が南條さんに間違えられてしまい、犯人を追いかけることになったという展開に見えます。つまり、車で逃げる犯人を捕まえて終わるという終わり方。

気がかりなのは、コナン達は園子のおかげで2年待ちのレストランに来ることができたのに対し、南條さんは2年前、家族サービスのために予約してようやくレストランにくることができたわけですが、となると、博士を誘拐した2人組はなぜ南條さんと同じタイミングでレストランにいるのでしょうか。

  • (犯人が)社長と同じタイミングで予約した
  • (犯人が)既に予約していた人達を脅して変わった
    →この場合、他にも被害者がいるかも?
  • (犯人が)鈴木財閥もしくは料理長とコネがあり、同じ日に予約をねじ込んだ(園子方式)
  • (南條さんが犯人と共犯であり)上記の園子方式で直近で同じ日に犯人2人分の予約も入れた
  • (南條さんが犯人と共犯であり)正式な方法で同じ日に犯人2人分の予約も入れた

など考えられそうです。ただ、1つ目であれば、社長と同じタイミングで予約するには2年前に予約する必要があります。相当計画的で、2年もあれば違うタイミングで仕掛けられるだろ!と思います。5つ目も同様に、2年も待たなくても犯行はできそうですね。そもそも共犯の目的も考えないといけないですが。

追記:図を追加

つまりあるとするなら、犯人2人の予約は直前に入れられた予定か、誰かの予定を奪ったか、という感じでしょうか。

また、社員が南條さんにつけたボディガードの話では、博士とトイレで入れ替わり、やり過ごそうとした南條さんに対し、

ボディガード1「御冗談を…」

ボディガード2「後で来られる奥様達に何と言われるおつもりで?」

といっており、南條さん本人以外に最低でも2人以上来ることがわかっています。実は南條さんが今回の犯行を計画した人物であれば、席を2つ用意しておくことができたのではないかと考えられます。奥さんたちには遅い時間を告げていて、後で来るようにしたうえで、犯人2人は南條さんの知り合いとして先に居座り、南條さんが店に来たところで、計画を即座に実行する予定だったとか?

南條さんの言動を確認すると、園子に挨拶するときに、「きれいな女性のいる店で気楽に飲みたい」といっており、さらにトイレにまでついてこようとするボディガードに「トイレにもついてくる気か?」と聞いています。どうやら一人になりたいようで、その結果トイレで博士と入れ替わるわけですが、気になるのは、予備のマスクと縛るものを持っていたところ。予備のマスクはまぁ、まだいいとして縛るものももう一つ持っていたのが不思議です。まるで誰かと入れ替わるのを想定していたか、もしくは普通に準備が入念な人物のようです。

まだ仮説段階ですが、もしも南條さんが犯人2人と共犯なら、南條さんが犯人の席を用意し、ボディガードを引っぺがした後で、ほかの2人が南條さんを連れ去るためにトイレで誰かと入れ替わる計画だったのかもしれません。入れ替わるのはトイレにきた誰でもよかったが、ボディガードは騙されてくれず、南條さんにボディガードがそのまま付き、南條さんの格好をした博士がフリーになってしまい、犯人がきてしまった。足を撃ったのは、共犯だと思われないための偽装で、口をふさいだり、手足を縛ったり、目隠しをしていないのが仲間の証拠なのかなと思っています。そんな計画をする目的はまだわかりませんが、金庫の中にあるものがわかればまた何か書けそうですね。

追記:図を追加。目的がわかりませんが、もし誘拐してもらう予定で、実は金庫も奪わせたとかであれば、非常にややこしい計画ではあるものの、あり得るのかもしれません。ただ、誘拐犯が博士に銃を突きつけたときにあまりにも演技には見えませんでした。南條社長との共犯ではないことを表す描写としてとらえることも可能ですね。困りました…笑

純粋に上記は考えすぎで、冒頭に書いた、犯人2人捕まえて終わりパターンも充分にありますが笑。(そうなると犯人2人がレストランにいたのは誰かを脅した、交渉したから、とかで落ち着くのかな?)

あとは犯人に対して大口たたいたけど、本当は金庫の中身が取り返したくて、犯人になんとか連れ去られようとしている、とかですかね。

他にも思いついたら記載していこうと思います。

追記:図を追加。誘拐犯の、博士への対応が演技ではなさそうなので、南條社長との共犯か?と言われると違和感があります。では、金庫泥棒と誘拐犯が同じ人たちの犯行であるという考え方を変えて、同一犯ではないと考えてみます。この場合、一見怪しく見える南條社長の動きは、本当に一人になりたいだけの動きであり、マスクがあったのもただ用意の良い人物の描写となり、トイレで入れ替わった博士を誘拐犯が連れ去ってしまったというパターンになります。誘拐犯は、偶然出会ったのか?銃を持っていたのはなぜか?目的は何なのか?という疑問は残ります。高速道路でコナンのことを「まさか追ってきたのか?」というようにとらえているため、銃を使ってもバレないと思っていたのかもしれません。となると計画性があるわけではなさそう。博士を縛ったり、目隠ししなかったり対応が緩いのは、「南條社長と共犯だから縛ってないし、目隠しもしてない」、ではなく「準備が足りていないから縛ってないし、目隠しもしてない」なのかも。

 

その他

降谷零の警察学校同期でほかの4人はなくなっているわけですが、ここにきて萩原研二を思い出す人が現れたのだなぁと思いました。

萩原研二→萩原千速、諸伏景光→諸伏高明、松田陣平→佐藤美和子、伊達航→高木渉

感慨深いですね。

 

その他気になったところは、北上して東京に向かっていますが、神奈川が舞台、FBI連続殺人事件は海猿島(神奈川県横須賀の猿島がモデル)が舞台で少し共通していますね。あとはスピード違反で止められるところは、NYでジャガーを飛ばす有希子を思い出します。(笑)

追記:書き出したらきりがないけれど、若干、誘拐犯の持っている拳銃が楠田陸道が使っていたグロッグ17に似ている気もする(細かい部分が違う?)。

 

また、メモを読んでいただければと思います♪

 

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