こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2023年2月15日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1108
の事件について感想・考察を書いていきます。
前回の記事はこちらです。
名探偵コナン サンデーFILE.1107 感想・考察「 遠見の角行 」
現在の流れ
- キャンティーとラムが会話します。キャンティーは浅香を雇い主を見捨てて逃げた小物だと考えているようでしたが、ラムは声を聞かれたことを懸念していたため、狙撃しようとしていました。ここでラムの回想に入ります。(以下、「過去の流れ」へ)
- 回想が終わり、黒田がコナンにチェスの暗号が解けたか聞きます。
- 探偵団や阿笠博士、小林先生はカフェでコナンを待っていましたが、一方の若狭先生も雨の中で何かをひっそりと待っていました。
過去の流れ
- ラムは羽田浩司に毒を飲ませたあと、現場を去ります。
- 羽田浩司は、ダイイングメッセージを残そうとします。
- 黒田は羽田浩司の部屋に辿り着き、残っていた組織員を気絶させます。そして、羽田浩司の遺体を発見します。
- 羽田浩司が残したメッセージを見つけていたところ、浅香が本棚から出てきます。
- 浅香は、羽田浩司の殺害犯が黒田だと考え、黒田に蹴りかかります。
- 黒田が、アマンダの遺体の写真が表示されたスマホを落としたところで、浅香が気を取られ、黒田が浅香を気絶させます。
- 黒田は浅香をスーツケースに入れます。
- 一方、アマンダの遺体は警察に運び出されました。
- その頃ラムは、浅香の居場所が本棚だったことに気付き、羽田浩司の部屋に引き返します。そして、スーツケースを持った黒田とすれ違います。
- 羽田浩司の部屋についたラムは羽田浩司の遺体を目撃。そして、部下から大柄の男に襲われたと聞きます。
- ラムはスーツケースを持っていた男がその人物だと気付き、黒田を追います。
- 黒田は車で逃走しますが、事故に巻き込まれます。救急車で黒田が運び出されますが、助手席にいた浅香は逃げたことがわかります。そして、回想が終わります。
気になる部分・判明した部分
ラムと浅香
ラムは浅香に声を聞かれたことを気にして、浅香と疑わしき若狭先生を、狙撃しようとしていることが判明しました。ラムはFBI連続殺害事件の際に機械で声色を変えていたことからも、ラム自身に変装術や変声術はないことがわかっていますが、声を聞かれたことを気にしていることや、国際経済フォーラムで烏丸の代理も務め、登壇していたことからも、表の顔はそれなりに知名度のある人物の可能性もあるかもしれません。
羽田浩司の殺害犯と死亡時の状況
羽田浩司を殺害した人物はラムであると確定しました。また、アポトキシンによる毒殺と見てよさそうです。ラムは、毒殺する際に「本当はその毒で死んだか見定める必要がある」と発言していました。このことから、まだ開発したばかりの薬であり、死に至る可能性がないことも考えられます。開発したばかりの薬だったのであれば、開発者の宮野夫妻が、羽田浩司殺害事件時点でまだ生きている可能性もありますね。
また、アマンダと同様に羽田浩司もダイイングメッセージを残せたことから、死亡まで意外と時間があるということがわかります。このことからも、アポトキシンは実は毒以外の効果も期待されて開発された可能性があり、それは組織のボスやベルモット、ラボメンバーくらいしか知らない可能性があります。
また、羽田浩司が烏丸というメッセージを残しましたが、母親からもらった手鏡を使ったことがわかりました。浅香は本棚に隠れている状況で、しかも気絶していたので当然と言えば当然ですね。ただ、若狭留美という名前に烏丸が含まれていることから、烏丸グループが関与したことを知っていそうですが、これはなぜなのでしょうか?
- 現場の手鏡の文字を記憶していて解いたのか
- アマンダを狙っている人たちが烏丸に関連した人物だと知っていたのか
- それとも別の何かなのか
はこれから考えたいと思います。
もう一つ羽田浩司とラムに関係して気になったのは、99巻の沖野ヨーコと屋根裏の密室で、ラムが角の駒がなくなっていると気にならないか?とコナンに質問していましたが、ラムは羽田浩司の遺体を見た時に、特に角の駒がなくなっているといったことは触れていませんでした。
にも関わらず、現在軸では、角の駒がなくなったことを知っていました。ラムはどこで角の駒がなくなったことを知ったのでしょうか?
降谷の回想により、角の駒がなくなっていることが公安の捜査資料、特に遺族の声からわかりましたが、ラムが遺族や遺族の関係者に接触し、情報を得た。公安の捜査資料にハッキングした。公安の中に内通者がいて、情報を得た。などが考えられそうです。
浅香と黒田
浅香は、黒田を羽田浩司の殺害犯だと勘違いしました。浅香と黒田は戦う羽目になりましたが、その最中に、黒田が落としたスマホによって、浅香はアマンダが亡くなったことを知ります。17年前は勘違いしていたようですが、黒田が犯人なら、わざわざアマンダの遺体の写真を撮ったり、羽田浩司の部屋で浅香と普通に喋ったりしないと考えるでしょうし、なにより現在は黒田が警察官ということも知っているため、殺人犯という誤解は解けていると考えられます。ただ、93巻のキャンプ回では、警察官だと知ったにも関わらず、黒田に意味深な質問をしていることから、当時のことをまだ消化できていないように思えます。
ラムと黒田
ラムは黒田にとどめを刺していませんが、現在組織に狙われていません。これは17年前の回想の最後、黒田が事故にあい、手出しできなくなってしまったからだと考えられます。黒田の風貌は変わってしまいましたが、若狭が黒田のことを、17年前に会った人物だと認識できたことから、再度ラムと黒田が出会ってしまった場合、黒田は組織に狙われる可能性があります。ただ、その素性は日本の警察であるため、なかなか手出しはできないと思います。
今後の若狭の行動
若狭は雨の中、カッパを着て待っていました。監視カメラの動きも見ていましたし、小林先生に傘を渡したことから、組織の人間が狙ってくると考えての行動だと考えられます。若狭先生といえば、ボディーガードだったこともあり、相手を制圧することに長けていますが、あくまでも接近戦においてとなります。
遠距離から狙ってくるスナイパーとの相性はよくありません。
現在、小林先生が若狭先生の傘を持っているため、狙撃対象は小林先生になってしまう可能性が高いですが。若狭先生が小林先生を見捨てるということは考えにくいので、スナイパーの位置を確かめた上でとめにくるのではないでしょうか?
やや突飛ですが、若狭先生とメアリーがもし繋がっているのであれば、実は若狭先生の傘はMI6の技術で防弾仕様になっていて、狙撃した弾が弾かれ、その軌道から、スナイパー2人の位置を確認した若狭先生がやってくる、といった流れも考えてみています。単純に若狭先生がラムの顔を見たことあるのであれば、車に乗っているラムを見つけて襲撃しにいく可能性もありますね。
コナンの推理
今回、黒田管理官から情報を得たコナンですが、脇田がラムであること、若狭先生が浅香であることに結びつくにはどうすればよいでしょうか?
ラムの手がかりは
- 灰原から得た義眼情報
- 安室さんからもらったせっかち
- キャメルが話していたふざけた名前
- 服部に相談して得たアナグラム
などがあります。
もしも黒田管理官から現場から角の駒がなくなっていることをコナンが聞いたとしたら、探偵事務所に来た脇田からされた質問と、若狭先生のポケットに入っているものに結びつく可能性があります。
そして、黒田管理官から、浅香と若狭先生が似ていることが告げられた場合、海の家で半グレ集団を撃退した強さからコナンもまた、若狭先生を浅香だと思うかもしれません。
若狭先生が浅香であること、その若狭先生のポケットには将棋の駒らしきものが入っていること、脇田が将棋の駒について聞いてきたことから、現場から将棋の駒を持ち出したのは、若狭先生であり、脇田はそれを持ち出した人物を探しているのではないか?と推測するのではないでしょうか?
ここで、アマンダが残したメッセージの意味が「ボディーガードが猫の目をした人物(ラム)に狙われている」という趣旨のメッセージだったとしたら、この「脇田が若狭先生を探している」という構図が、「ラムがボディーガードを探している」という構図になり、脇田がラムだと勘付くかもしれません。
またメモを読んでいただければと思います。