正体推理・考察

私が見たいのは君達の手並じゃないさ…-ジェイムズ・ブラックはMI6所属か-

こんにちは、鳥子です。

今回は、ジェイムズ・ブラックについて、ジェイムズはMI6所属か?ということについてメモを残しておこうと思います。

以前記載した「ジェイムズはメアリーとエレーナの兄か?」の記事と「羽田浩司事件」の記事内で触れたジェイムズとエレーナとの繋がりを載せておきます。

それでも僕を殺すというんですか?-羽田浩司&アマンダ殺人事件-

ジェイムズ・ブラックはメアリーとエレーナの兄か?【〇〇の正体はXXか?-1-】

上記で記載した内容を引用しながらこのメモを書きたいと思います。

 

1.ジェイムズとMI6

世良真純を知っていた

ジェイムズ・ブラックは世良真純の写真を見せられて、こんな娘は知らないなと女性であることを見抜きました。本人は、そういう目は養ってきたつもりとシラを切っていましたが、これは真純を知っていたと考えています。

ではなぜ知っていたのか?ですが、

  1. 赤井秀一から聞いた
  2. メアリー世良と知り合い以上の関係でメアリーから聞いた
  3. 赤井務武と知り合い以上の関係で務武から聞いた

などが考えられます。この記事では、2で進めていくことにします。

(「メアリーとエレーナの兄か?」の記事より引用)

上記の記事では、ジェイムズをメアリーとエレーナの家族として考えていたため、2の選択肢について記載しましたが、血縁関係以外にも、もう一つ、ジェイムズはメアリーと仕事をしたことがある仲、仕事をしている仲、つまりMI6からのダブルエージェントではないか?ということが考えられます。

つまり、世良真純が17年前に生まれてから、メアリーと連絡を取っていて、世良真純の存在を知っているということになりますね。

少し比喩的な描写を含んで記載していきます。

イギリスとの繋がり

灰原哀こと宮野志保の母、宮野エレーナはイギリスと日本のハーフでした。メアリーについてもSIS所属であることから、イギリスに関連していることがわかっています。ジェイムズ・ブラック自身についても、コナンがジェイムズ初登場回にて、ジェイムズがクイーンズ・イングリッシュを使っていることを見抜いています。3人ともイギリスに関連しているという共通点があります。

(「メアリーとエレーナの兄か?」の記事より引用)

初登場の話では、ジェイムズがイギリスから来た人物であることがわかっており、パトカーとパンダを結びつけられる時期にイギリスに住んでいたこともわかっています。また、本人の発言からベイカーストリートが生まれた街ということがわかっています。

また、ジェイムズが拉致された際に、犯人達からジェイムズの名を伝えると、英国秘密諜報部員ってか?とイギリスだけでなくMI6にまで繋がるような単語が登場しています。

もちろん、そうです、MI6のスパイですとジェイムズが答えるわけがなく、後にFBIであることが発覚したため、読者の選択肢からMI6は除外されるように思いますが…実際はMI6にも所属していました!という展開になりそうな気がしています。

ライオンの落とし物

ジェイムズ・ブラックとコナン達との出会いは、32巻ライオンの落とし物で、ポールとアニーのアニマルショーにて、インタビュアーがランディ・ホークと間違えてジェイムズを囲っていた際にコナンが助け出したのが始まりです。

このショーに出てくるレオンというホワイトライオンのストラップをジェイムズが落とすのですが、私はこのライオンはMI6に繋がるものだと考えています。

98巻でコナンの頭の中で、メアリーの所属がMI6と明らかになるシーンに、SISのロゴマークが一緒に描かれます。SISのロゴマークにはライオンとユニコーンが描かれています

このライオンとユニコーンは、鏡の国のアリスにも登場し、それぞれイングランドとスコットランドを表しているとされ、国章にも描かれています。鏡の国のアリスでは、ライオンがユニコーンをやっつけて街を追いまわす、という表現がされていますが、ジェイムズはライオン側(MI6)で、組織を追う人間であるということを登場時に表したのではないかと考えています。

また、MI6が出る作品を読んだり、見たりしたことがある人はわかるかもしれませんが、CIAのカンパニーやFBIのビュロウと同じ呼び名として、MI6はサーカスと呼ばれることがあります(裏切りのサーカスなど、もしかしたら小説などの作品だけかもしれませんが)。

ジェイムズ初登場時のアニマルショーも、ある種サーカスの一つですが、メアリーや赤井務武(回想)が出ているさざ波シリーズでも「サーカス」という言葉が使われているため、MI6を読者に表現しているものと考えられます。

二元ミステリーでは、ベルモットとの対決で、FBIが登場した際にジェイムズがいませんでした。ラム編でもまだ、ジェイムズが登場していませんが、来るべき大事に備えて、FBIだけでなく、MI6側とも作戦を練っているとも考えられます。

2.黒の組織への潜入

ジェイムズ宛のコロンバイン

赤と黒のクラッシュにて、黒の組織はジェイムズ・ブラック宛にコロンバインの花を送ってきました。

ここで疑問なのが、

  • なぜジェイムズの名前を知っていたのか
  • どういう意味で送ったのか

ということです。

作中で描かれているコロンバインは、ジェイムズ曰くコロラド州の州花であり、コナン曰く、「必ず手に入れる」や「断固として勝つ」などの花言葉を持っていると描かれています。このため、作中では黒の組織からの宣戦布告という捉え方をしていましたが、作中でジェイムズがコロラド州に関係する描写がなかったため、実はコロンバインは、ジェイムズだけに通じる意味があったのではないかと私は考えています。

コロンバインには上記の花言葉以外にも、「愚か」という花言葉があります。また、コロンバインという言葉自体にも、ピエロの喜劇や人形劇として知られるハーレクインとコロンバインの恋の話にコロンバインが出てきます。

  • 英語ではハーレクインとコロンバイン
  • イタリア語ではアルレッキーノとコロンビーナ
  • フランス語ではアルルカンとコロンビーヌ

となります(アルルカンと道化師という書籍もありますね)。

92巻のさざ波の中でも描かれているように、ピエロはサーカスに出てくる道化師のことで、前述したようにサーカスはMI6を表していると考えられます。

ここから私は、黒の組織は、ジェイムズ・ブラックと面識があり、「MI6の愚かな人間め」という意味を込めてジェイムズに送ったのではないかと考えています。

さらに、ここから考えられることは

  • ジェイムズは組織にスパイしていた、しかもNOCバレしている
  • あるいは、FBIの中に黒の組織のスパイがいて、ジェイムズがMI6であることも知っている
  • もしくは、MI6に黒の組織のスパイがいたことがあり、ジェイムズと面識がある

などがあるでしょうか。個人的には1番目が濃厚でジョディ父の殺害にも繋がるのではないかと考えています。

もう一つ思ったのは、黒の組織は、赤井秀一をシルバーブレットとして恐れていますが、赤井秀一宛てにしなかったということは、赤井秀一以上にジェイムズに対する何かの思いが組織にはあるということです。

灰原が感じたもの

MI6の愚かな人間め、という意味で組織の人間がジェイムズにコロンバインを送ったのであれば、ジェイムズと組織はどこかで繋がっている必要があります。その描写が、灰原がジェイムズに対して感じた何かなのかもしれません。

組織の匂いがわかると言われている灰原センサーですが、ジェイムズ・ブラックに対して感じたものも組織のものだったのでしょうか。私は、このとき感じたのは組織の匂いではなく、血縁者としての何かを感じ取ったのだと読みました。血縁センサー?とでもいうべきでしょうか。若狭留美の記事でも書きましたが、灰原の好きだから発言は、若狭留美が自分の母親の宮野エレーナだからで、この血縁センサーの方が反応したと考えられます。組織センサーであれば、ドクン…ドクンと灰原の胸を締め付けるような描写がありますが、ジェイムズにはそれがありせまんでした。

(「メアリーとエレーナの兄か?」の記事より引用)

灰原はコナンに対して、ジェイムズの印象を

ねぇ、あの人何か感じない?

と言っています。ジェイムズに対し「ドクン」という描写はありませんでしたが、ジェイムズと灰原には何かしらの繋がりがあることがわかります。

その何かしらが、血縁なのか、組織の匂いなのかというところですが、以前の記事では、一旦は、血縁関係にあるために何か感じ取ったのでは?と考えていました。

ただ、灰原が感じ取った人物は漏れなく組織の人間であったことから、ジェイムズに感じた「何か」は組織の匂いだった可能性が高いです。

組織の匂いを感じ取ったのであれば、ジェイムズは組織に所属している、もしくは所属していたことがあると言えます。

この場合、センサーの発動条件に、「所属していた期間などによって濃度(察知しやすさ、強さ)が変動する」が追加されるのかもしれません。

また、灰原がジェイムズに感じたものが血縁関係の何かではなく、組織の匂いだった場合でも、エレーナとジェイムズの顔のパーツが似ている部分があることから完全に血縁関係がないとは言い切れません。

例えば、灰原センサーの発動条件が、「黒の組織に所属している/いた血縁関係にあるもので、所属期間により感じ取りやすさが変動する」とかだと面白いですが、そうなると、ジェイムズもベルモットもピスコも降谷も灰原と本当に血縁関係にあるのか?と疑ってしまいますね。ピスコとジェイムズの2人は兄弟にも見えそうですが、ベルモットはどうでしょう。灰原と比較すると眉の太さ以外は割と似ているように見受けられますが…。

灰原センサーに関するこの辺の条件はもう少し血縁関係などと併せて見直したいと思います。

ただ、所属期間が関係あるなら若狭留美へのあの反応の強さは説明できないため、やはり記載していた通り、宮野志保へ向けられた意思・視線が関係していて、そこに濃度の条件が加わるのかもしれませんね。

見事だよCool guy

ジェイムズは初登場時にコナンに向けて見事だよクールガイという頭の中での発言を残しており、読者に幼児化について知っていたかのような印象を残しています。問題は幼児化、若返りの情報をどこから得たのかということです。

以前の記事では、

  • ジョディの父から聞いた
  • ピスコが聞いたようにエレーナから聞いた

という経路を考えていました。

ここに、灰原がジェイムズから感じ取ったものが組織の匂いであるという仮定を考慮すると、ジェイムズは組織の中枢にいて、研究内容を知っていた、ということも考えられます。

3.まとめ

  • ジェイムズは過去にイギリスに住んでいた、また、本人の発言によりイギリスで生まれたことがわかる
  • コロンバインはサーカスのピエロ、アニマルショーはサーカス、ライオンはSISのロゴを指すと考えられる
  • 少なくとも黒の組織の誰かにジェイムズの名前が知られている
  • 灰原がジェイムズに感じたものは最低でも組織の匂いと考えられるが、血縁関係がないとは言い切れない
  • ジェイムズをあまり作中で見かけないのは、FBIだけでなく、MI6とも作戦を練っている、と考えられる

今回は、大まかなジェイムズとMI6の繋がりと、黒の組織と繋がっているということについて触れました。ジェイムズの過去に関すること、時系列に関しては、また別の記事で記載する予定です。

ジェイムズが裏でMI6とも繋がっているなら、

CIAーFBIーMI6は繋がったようなもので、あとは黒田が公安とCIAを繋いでいるため、他機関の包囲網が張られつつあるのかなという印象です。

お茶会で部分的に公安とFBIも繋がったため、あとは公安とMI6とかその他諜報機関と繋がって今後、組織を迎え撃つ…感じでしょうか。流石に深読みな気はしますが。

 

余談

髪の色や顔について

ジェイムズのジョディとの20年前の回想では、ジェイムズの髪の色は黒色でした。阿笠博士と同じくここ10年ほどで白髪混じりになってしまったと考えられますが、ジェイムズがハーフかも?というポイントでもありますね。また、エレーナとジェイムズを見比べてみると、髪の分け目や、目の形も似ています。

(「羽田浩司事件」の記事より引用)

95巻のエレーナの「赤い血が流れているでしょ」は降谷零と宮野家を繋ぐ描写なのかもしれないですね。エレーナが降谷に対して言った「あの子は特別」は、ハーフという理由以前に、すでに降谷零の存在を知っていたのではないか?ということも考慮に入れておきたいと思います。

右目が隠れるのはコナンの味方か?

色々読み直して思うのは、かなり前の巻から右目もしくは左目が隠れていたり、つむっていたりする描写がよくあります。

全部がそうではないですが、実はコナンサイド側は右目が隠れるような描き方をしているのではないか?と心の奥底で思っています。逆に、犯人などに関しては左目が隠れるような描き方なのかな?という印象を持ちました。

コナン自身も犯人を追うときはメガネの左側の追跡機能がONになり、左目が隠れます。また、コナンの味方と考えられる黒田兵衛や若狭留美はそれぞれ、右目が義眼であったり、見えない描写があったり、さざ波シリーズでもメアリーは赤井秀一によって右目を怪我しています。

同じくジェイムズに関しても、初登場時に赤井秀一と会話している時にメガネの右目側が暗くなっています

だからといって大和勘助が敵だとは言えないのですが…、左目に眼帯をしている脇田は怪しいですね。

また、ジェイムズのメガネが黒くなる件については、33巻に出てきた調光レンズのような?効果があるのかってくらい黒くなってましたね。黒田みたいに半分サングラスのレンズなのでしょうか。なぜ?

調光レンズは何かに使えそうですね、チェックしておきたいと思います。

また、メモを読んでいただければと思います♪

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