こんにちは、鳥子です。
注意
こちらはサンデーの内容が含まれる記事ですので単行本派、アニメ派の方はご注意ください。
今回は、
2025年4月2日サンデー掲載の名探偵コナンFILE 1141
の事件について感想・考察を書いていきます。ただ、日常編の事件については触れていません。
目次
コナンのフラッシュバック
久しぶりの本誌再開で気になるところが盛り沢山でしたね。
今回は特に気になったコナンのフラッシュバックについて考察します。
小五郎が依頼人と電話で話をしているところを目撃したコナンと蘭ですが、そこに妃英理が現れ、法律事務所での話を回想します。
事務所にきた依頼人が妃英理の旧友だったようですが、別の部屋から聞こえる赤ちゃんの泣き声を聞き、英理と小五郎が別居を辞めたのではないかと想像していました。
実際には別の依頼人が一時的に預けていた発情期の雌猫が赤ちゃんのような鳴き声で鳴いていたわけですが、猫の声と赤ちゃんの声が似ているというのがポイントですね。
回想が終わり「別居がいい薬になると思っていたけど」と話す英理に対し、コナンは「何だ…コレ!?」と言いながら
板倉卓、高飛車な女、血で書かれたOKの文字、テキーラ、帽子を被った灰原を思い出します。
板倉卓と組織の話
板倉卓とは女優にお馴染みのCGクリエイターで特殊視覚効果の技術を持っています。
すでに亡くなってしまった人物ですが、板倉が開発していたソフトに黒の組織が目をつけ、板倉に接触していました。
板倉が残していた日記の内容から時系列を簡潔にまとめると、
板倉と組織の接触
- 2年前にテキーラが板倉のもとを訪問
- 板倉の目が悪く開発を断念したことを伝える
- テキーラが諦めて帰る
- その後、1年かけて板倉の事務所に何者かが侵入を続ける
- 1年前、神経質な板倉は要求を飲むことを侵入者に伝える
- 後日、電話番号が書かれた紙が置いてあり電話をかけると高飛車な女が電話に出た
- 高額でシステムを買い取りたいという内容を伝えられ、開発を続けたものの板倉は人類のために開発を断念
- 現在に戻り、開発途中のシステムに小切手を添えて逃亡を図ろうとするも、日常編の事件に巻き込まれ死亡
- ウォッカとジンがソフトを回収
という流れです。
時の流れに逆らう
そして、コナンが思い出した灰原は、競技場無差別脅迫事件にて発言した
「時の流れに人は逆らえないもの…」「それを無理矢理ねじ曲げようとすると人は罰を受ける」
のシーンを思い出していたようです。
板倉の日記にも高飛車な女との会話の中で似たようなものがありました。
我々は神でもあり、悪魔でもある
なぜなら、時の流れに逆らって死者を蘇らそうとしているのだから…
というセリフです。
猫の鳴き声
この時は灰原が割り込んだため続きを読むことはできませんでしたが、後日、博士がこのセリフの続きの内容を日記で読んだようです。
そう言い終えると女の背後で次第に猫の鳴き声が大きくなり、女は少々焦って電話を切った
ということですが、コレに対しコナンはそこまで重大に受け止めていなかったようです。
ただ、無意識のうちに色々と引っかかっていたのか薬や猫の声と赤ちゃんの声の関連からフラッシュバックしたようです。
今回は、猫の鳴き声の正体について考察したいと思います。
鳴き声の正体
そう言い終えると女の背後で猫の鳴き声が次第に大きくなり、女は少々焦って電話を切った
とあるので何かが近付いてきていると考えられます。
接近するものが人の場合、猫の鳴き声は赤ちゃんの泣き声と考えられますが、月齢次第では自ら高飛車な女の元へくるとは考えにくいです。
その場合、赤ちゃんを抱いた何者かが近付いてきた可能性が考えられます。
また、接近するものが人であれば会話の内容を聞かれたくなかったのか、板倉に少しでも周辺の情報を与えたくなかったのかもしれません。
一方で猫の鳴き声の正体が人でないならば、例えばパトカーというケースがあるかもしれません。
まず考えたいのは、今回の話とは逆のパターンの、赤ちゃんの泣き声が猫の声に聞こえたケースです。
幼児化したボス?
この猫の鳴き声の主は赤ちゃんまで幼児化したボスなのではないか?という考察はよく見かけると思います。
個人的には前にも記載した通り、次の観点から否定的です。
若返っている?あの方の現在とベルモットに送ったメールの理由-黒鉄の魚影(サブマリン)考察-
- 宮野夫妻の開発した薬が烏丸の死亡時期に間に合っていない
- ボスの性格
- ベルモットがメアリーに飲ませた薬
- シェリーの捜索
ボスが赤ちゃんになっているのなら現在のボスも烏丸蓮耶の可能性は高いとは思いますが、個人的には組織は宮野夫妻が作った薬をシェリーに薬を復活させていたことから、少なくとも【復活させようとしていた時点】でのボスの若返りはなかったと考えています。
そうなると140歳越えの老体の姿で生きていたことになるのですが、コナン世界では130歳も生きればギネスブック級と原作でも定義されていること(28巻:美國島の回)から高齢で生きているのは考えにくいです。
宮野夫妻が組織入りしたのは19-18年前頃で烏丸の死亡時期とはあって耶いない(30巻:20年前には死に絶えて烏丸家が衰退していた)ですし、幼児化が考慮されているのであればシェリー脱走後に帝丹小を担当したベルモットがすぐに灰原を見つけられなかったのは違和感があります。(帝丹高校学校怪談)
それに42巻の二元ミステリーでは、現在のボスはベルモットにメールをしています。赤ちゃんまで後退した(少なくとも猫の声のような泣き方をする月齢)のであれば、筋肉の後退から携帯を扱う操作もおそらくできないと推測できます。
以上のことから少なくとも烏丸蓮耶は若返りしていないと考えています。
以下の観点からも若返りの成功事例があるとは考えにくいです。
死者を蘇らせようとしている
我々は神であり悪魔でもある
なぜなら時の流れに逆らって死者を蘇らせようとしているのだから
薬のことを話していると思われますが「死者を蘇らせることができるのだから」ではないのは、その時点で未完成だからかもしれません。
高飛車な女と板倉が電話した時に幼児化した誰かが高飛車な女のそばにいたなら、蘇る=若返りの比喩だとしても
既に幼児化した人がいるという点では蘇らせ【ようとしている】ではないのではないでしょうか。若返り自体は成功しているわけですし。。。
(ただ、組織の人間ではない板倉卓にそこまで喋らないんじゃないかと言えばそれはそうなので…表現としてはおかしくない気もしますが。。。)
これについては未完成の定義が若返りできてないことなのか、赤ちゃんまで戻ってしまうことなのかにもよりますね。
シルバーブレットへの期待
そう、彼よ...
私の胸を貫いた彼なら...なれるかもしれない...長い間待ち望んだ...
銀の弾丸(シルバーブレット)に...
ベルモットは組織を破滅させる銀の弾丸を待っていたわけですが、現在のボスが幼児化して赤ちゃんになっているのなら明らかにベルモットが優位のため、ベルモットが銀の弾丸(シルバーブレット)を待つまでもなく、組織を壊滅させられる状況に持っていけるのではないでしょうか?
ベルモットが容赦なく物理的に撃ってくる赤井秀一よりも工藤新一に期待を込めたのは、ベルモットがボスのことを意思のある1人の人間として認識しているということであり、ちゃんと説得されてほしいってことだと思っています。
ベルモットが新一の幼児化に気づいた背景
私は烏丸蓮耶の生存・若返りは否定派なのですが、ただ、ベルモットが新一の幼児化に気付いた理由次第では幼児化した人間がいるかもしれないとも思っています。
例えば沖矢昴は新一の幼児化に気付く前に、宮野志保の幼児化を先に知っています。その状況があったからこそ、コナンが変声機を使ったシーンを目撃したことでコナン=新一だと確定させることができました。
ベルモットに関しては、初登場時の黒の組織との再会にて
ちょっと引っかかることもあるしね...
と新一の幼児化を疑った形跡が見られます。
このベルモットが新一の幼児化に気付いた背景として【幼児化の前例があったから】なのだとしたら「烏丸蓮耶以外の何者か」が若返っているかもしれないと考えています。
ただ、今のところベルモットが新一の幼児化に気付いた理由が【薬の本来の効果について知っていたから】つまりピスコと同様のケースで、研究について知っていたと考えています。
パトカーのサイレン?
もう一つ、猫の鳴き声として聞こえるもので考慮したいのがパトカーのサイレンです。
赤ちゃんの泣き声と同様にほぼ一定の間隔でウーウーという音が鳴ります。ウーウーという音が電話越しには猫の鳴き声に聞こえるかもしれません。
猫の鳴き声は次第に大きくなったようですので、近付いてきていることがわかります。
状況としては高飛車な女=ベルモットが警察から逃げている状況だったとしたら、次第に近付いてくる音とも合致しないでしょうか?
ちなみに時期は完全には合致しませんが、1年前のNYの事件ではベルモットは通り魔に変装し、FBIに追われている状況でした。
ほかにも何者かに変装して警察から逃げていたという可能性を考えています。ただ、腑に落ちない点もあり、サイレンの音と判明したとしてもどう展開するのか思い浮かばないです。
簡易的なまとめ
猫の鳴き声の正体候補としては以下を考えています。
- 猫の鳴き声
- 赤ちゃんの泣き声
- パトカーのサイレン
猫の鳴き声の場合
猫の鳴き声の正体が本当に猫の鳴き声なのだとしたら、既出の猫を飼っている人物を探し、考察する必要があります。
例えばダイアナ・キングストンとか。
ただ、基本的には今回の描かれ方からしてこのパターンはもう消していいのかなと思います。
赤ちゃんの泣き声の場合
誰かの幼児化の疑いがあるため、誰が幼児化したのか考察する必要があります。
個人的には【烏丸の】若返りは否定派で、烏丸以外ならまだありえるかもと思っています。
今回の話で、例えば猫の鳴き声=赤ちゃんの泣き声と明かされたとしても、赤ちゃん=烏丸蓮耶とは限らないと思っています。
今度はその赤ちゃんが何者かを考える必要があります。
そして猫の鳴き声が次第に大きくなる=近付いてきたのなら、赤ちゃんがどうやって近付いてきたのかが次の考察要素になると考えています。
パトカーのサイレンの場合
改めてどういう状況だったかを詳細に考える必要があります。
APTX4869を復活させた理由
また、なぜAPTX4869を復活させたかも考察が必要で、すでに幼児化に成功しているなら必要ないのでは?とも思えます。
メタ的には、ミスリードも含めて、コナンが猫の鳴き声の正体=赤ちゃんの泣き声と推理する方が展開がしやすいと思います。
ただ、幼児化の成功例が新一の幼児化以前にあったとは考えにくいので、個人的にはパトカーのサイレンの音と、
幼児化の成功例があったとしても烏丸以外の誰かが幼児化した赤ちゃんの泣き声という2つの選択肢を考えています。
またメモを読んでいただければと思います。